母親が最も働きにくい先進国、それは日本?

このショッキングな表現は、今日のBBCニュース見出しだ。記事内容は、これまで日本女性が訴えてきたそのものズバリで、さほど珍しくはない。

BBC記事はいう。長時間労働、父親の育児参加の少なさ、保育園の少なさを取り上げ、あげくの果てに日本には子どもがいなくなる。

女性が子どもを産み育てながら働ける環境づくりは、「国家最大の課題」だというコメントに首肯するのは、私ばかりではないはずだ。

そう、女性が、子どもを産んでも産まなくても、何人産んでも、働き続けられる社会環境をつくることーーそれは、日本に課された、最大かつ最優先の政治問題だ。国会議員が何より先に立ち向かうべきテーマだろう。

しかし、それが、どこかに行っちゃっているのが日本の国会。

それもそのはず、国会には、わずか7.5%しか女性議員がいない(衆院)。とんでもない少なさだ。女性国会議員がどのくらいいるかを比較したら、日本は、世界190カ国中161番目。アフリカのボツワナ共和国と同じだ。これでは、世界で最も母親が働きにくい国の改善など、とても無理と言うものだろう。怒!

◆Japan: The worst developed country for mothers?
http://www.bbc.co.uk/news/magazine-21880124
◆OECD:Closing the Gender Gap
http://www.oecd.org/gender/Closing%20the%20Gender%20Gap%20-%20Japan%20FINAL.pdf
◆日本の女性議員率、世界161位
http://frihet.exblog.jp/19247165/

■日本の男女賃金格差は最悪
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http://frihet.exblog.jp/18011136/ より)
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by bekokuma321 | 2013-03-22 13:54 | アジア・アフリカ

c0166264_1338539.jpg3月21日付「ガーディアン紙」によると、オーストラリア首相ジュリア・ギラードは、国会で、未婚・非婚の母から子どもを奪い取った過去の政策と実行に対し謝罪した。

800人以上の傍聴者たちは、首相のスピーチに感動の涙を流し、スタンディングオ―ベイションで応えた。

スピーチの核心部分は次の通り。翻訳はFEM-NEWS。

「今日、この国会は、オーストラリア国民の名において、強制的に母親から乳児を引き離し、生涯消えることのない苦悶をもたらした、政策と行為に対して、謝罪をし、その責任をとります」

「これらの政策とその執行が父親にいかに深い影響をもたらしたか、さらに兄弟姉妹、祖父母、パートナー、他の家族たちにいかに深い傷を与えたかーー私たちは認めます」

「あなたがた母親の有する基本的権利、ならびに子どもをいつくしみ育てる責務、それらを否定した、その恥辱に満ちた行為を恥しく思います」

政治家の嘘にうんざりといった日本だが、このニュースには政治家の変革する力をあらためて認識させられた。

◆Julia Gillard apologises to Australian mothers for forced adoptions
http://www.guardian.co.uk/world/2013/mar/21/julia-gillard-apologises-forced-adoptions

■オーストラトリア首相、養子縁組強制を謝罪
http://frihet.exblog.jp/19706940/

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当時の病院出産記録の「UB-」。Unmarried baby minusの略で「婚外子で養子に出す」という意味だという。多くの母親は10代の女性で、その非道な行為について知らされず、恐喝まがいに子どもを取り上げられた(BBC http://www.bbc.co.uk/news/world-asia-21872919
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by bekokuma321 | 2013-03-21 13:42 | アジア・アフリカ

オーストラリア首相ジュリア・ギラ―ドは、国会で、「養子縁組強制事件」について謝罪した。

この事件は、1950年代から70年代、未婚の母から新生児を無理矢理取り上げ、他の家族に養子縁組をさせたもの。未婚の母であることがスティグマだった時代背景がある。

強制的に母親から離され、子どものいない家庭に引き取られた乳児は数万人に上るという。承諾します、という署名をさせられた女性もいる。

未婚の母親たちの勇気ある告発によって、事件が明るみに出た。そして社会問題、政治問題となった。国会で、数年前から、「強制的養子縁組の方針と実施に対する連邦政府の関与」について調査が続けられていた。

ギラード首相は、多数の被害女性たちを国会に招き、彼女たちの前で、謝罪の言葉を述べた。ギラードは同国初の女性の首相。

◆Australia PM Gillard apologises for forced adoptions
http://www.bbc.co.uk/news/world-asia-21872919
◆Catholic Health Australia Apologizes For Forced Adoptions
http://www.medicalnewstoday.com/articles/231678.php
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by bekokuma321 | 2013-03-21 10:39 | アジア・アフリカ

c0166264_11162865.jpg3月15日、国連の「女性の地位委員会CSW」は、女性への暴力撤廃宣言を全会一致で採択した。

同文書は、女性への暴力を強く非難し、その根絶に向けて、国内法を強化し、被害者救済の強化政策、女性への暴力根絶教育などを進めるように各国政府に求めている。

10年前は、反対国があり、「女性への暴力根絶」の合意まで至らなかった。また昨年は、「リオ+20」の文書から、「産む産まないの権利 reproductive rights」が削除され、「産む産まないの健康 reproductive health」が、かろうじて残った。

こうした経緯を踏まえ、UNWomenのバチェレ代表は、妥協点を探るなど最終日ギリギリまで用語の点検修正作業に追われた。

しかし、イランなど留保した国もあった。さらに、反対者たちはさっそく「女性への暴力撤廃宣言」に対して抗議を展開。インターネットで世界中に持論をたれ流している。

ガーディアン紙によれば、エジプト国会に進出している「イスラム兄弟」は、同宣言を非難し、家族崩壊をもたらすものだ、などと攻撃した。一方、同国の「女性審議会」は、「女性への暴力撤廃宣言が家族崩壊につながるなどとんでもない。攻撃する側は、たんに女性差別を続けたいだけ。それにイスラム教を使うのは間違いである」と語った。

エジプトは、少女・女性への性器切除が違法としたものの、依然として女性の90%が性器切除の慣行に従わざるをえない現実があると報道されている。

日本でも、国会や地方議会に勢力を有する右翼的政治勢力バックラッシュは、婚外子差別撤廃や夫婦別姓は、「家庭崩壊につながり、日本社会を混乱させる」などと非難する。なにやら、「イスラム兄弟」とそっくりだ・・・。

◆Muslim Brotherhood backlash against UN declaration on women rightshttp://www.guardian.co.uk/world/2013/mar/15/muslim-brotherhood-backlash-un-womens-rights
左上の写真は、ガ―ディアン紙「イスラムの兄弟に反対するカイロの女性たちのデモ」。
◆Muslim Brotherhood Statement Denouncing UN Women Declaration for Violating Sharia Principles
http://www.ikhwanweb.com/article.php?id=30731
◆Michelle Bachelet ready to tone down language on UN women proposals
http://www.guardian.co.uk/global-development/2013/mar/05/michelle-bachelet-language-un-women

■エジプト市民革命と女性議員1%の意味
http://frihet.exblog.jp/17398576/
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by bekokuma321 | 2013-03-19 11:25 | 中東

ノルウェーには女性市長が99人、全市長の22%いる。そのひとりはセシリア・ハンセン。41歳。酪農主の腕で、サーメ社会をしきる。サーメとは日本のアイヌのような少数民族。

365日休みのない酪農の仕事。酪農をしながら、市議会議員をしていたハンセン。なんと昨年から市長となった。どうして? 市長の写真をクリックして、ノルウェー王国大使館HPの記事をどうぞ。連載、最終回。

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by bekokuma321 | 2013-03-15 22:04 | ノルウェー

3.11に考える

3.11がきた。重苦しい体に、筆舌に尽くしがたい悲しみをかかえて、今日を迎えた人がどれだけ多いことだろう。

この2年間、私にできることはほとんどなかった。2年前の5月、宮城県、福島県の各地に住む知人を頼って各地を回った。報道では決して伝わらない、強烈な臭いが私を襲った。

私は、3.11後、原発事故に怒り心頭だった。これを機に、原発開発政策を進めてきた霞が関の政治、それを受け入れた福島県、県下自治体に、政策の大転換があるだろうと考えた。

大熊町は人口わずか1万人。ここに第1原発1号機、2号機、3号機、4号機はある。原発誘致を議決したのは1961年だった。しかし、その後、スリーマイル島事故(79年)、チェルノブイリ事故(86年)が勃発。2度の世界的事故の結果、目の前にある原発を見て、震えあがった人も多くいただろう。とりわけ女性は、子どもの健康に不安を抱いたはずだ。地震や津波を頻繁に受けてきた三陸の人たちに危機感がなかったはずはない。

そういう住民の危機の声を反映するために選挙はある。しかし、である。この大熊町には町長選も町議選もなかった。投票なしに住民の代表を選んでいた。

無投票は大熊町だけではなかった。第2原発のある富岡町も同じく、町長も町議会議員も、無投票だった。驚くべきことだった。

第1原発5号機、6号機がある双葉町はどうか。町長選には3人が立候補したが3人が3人とも、原発の危機対応どころか、さらなる7号機、8号機の増設を願って選挙に出ていた。議員候補者は全員無所属、全員男性だった。

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事故後の朝日新聞世論調査によると、原発反対は女性の約7割に達した。しかし、物事の最終決定の場である議会には女性の代弁者はいない。女性の声は決定の場に反映されない。日本の議会はどこか狂っている。選挙制度がおかしいのではないか。

そんな思いに駆られている中、昨秋、私は民主党から衆院選に立候補してほしいと度重なる勧誘を受けた。選挙区は故郷の秋田3区。断っても断っても。悩みに悩んで立候補を決意した。理由の一つは、国の政策決定プロセスに女性の視点が必要不可欠であると信じていたからだ。都会に偏った政策から落ちこぼされてきた東北に骨をうずめる覚悟をした。

原発・エネルギー政策は、私はこう発表した。

「原子力発電は人間社会の手に余る科学技術です。もう依存状態を断つべきです。太陽光や風力、水力などの自然の力の利用こそ理想です。低エネルギー社会への方向転換や再生可能エネルギーの開発に心血を注ぐべきです。日本は、この壁を乗り越える知恵を持っています。また、秋田には自然エネルギーの大きな潜在力があります」

新聞に、「原発再稼働反対」を最も強く表明した候補者の一人と報道された。

原発は選挙の争点とはならなかった。もっぱらの話題は、民主党の党内混乱や公約破りへの不信だった。〝にわか党員″の私は、秋田3区の民主党代表として、党への猛烈な批判や非難を受けて立った。論駁もした。

結果は見ての通り。惨敗だった。そして今、安倍政権の下、原発再稼働へ、ギアが切られようとしている。

■原発ゼロ、政党内比率
http://frihet.exblog.jp/18392693/
■男性偏重政治がもたらす原発政策の弊害
http://frihet.exblog.jp/18384122/
■福島県いわき市の三重苦
http://frihet.exblog.jp/16430913/
■郡山市ビッグパレットの女性たち
http://frihet.exblog.jp/16420384/
■福島県議会で耐震安全性を追求してきた女たち
http://frihet.exblog.jp/16419975/
■福島原発と闘う3人の女性県議
http://frihet.exblog.jp/16410158/
■チーム・ウルフ:女たちの支援
http://frihet.exblog.jp/16409896/
■魚がない魚の町
http://frihet.exblog.jp/16431227/
■宮城県石巻市へ
http://frihet.exblog.jp/16409638/
■宮城の女性が語る被災体験 2
http://frihet.exblog.jp/16402969/
■宮城の女性が語る被災体験 1
http://frihet.exblog.jp/16401603/
■宮城県で女性の被害状況を聞く
http://frihet.exblog.jp/16391652/
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by bekokuma321 | 2013-03-11 13:49 | その他

2013年の田澤稲舟

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田澤稲舟は、1896年、その21歳の生涯を閉じた。私は、3月8日、彼女の生地、鶴岡市の図書館で、作品群を紹介・評論した何冊かの文献に触れた。

田澤稲舟は、樋口一葉と並び称される小説家だったという。しかし彼女の自己に忠実な生き方や、刺激的な作品は、死後も評価されるどころか、封印されていたらしい。その反逆者を丹念な研究で世に出した細矢昌武は、こう書く。

     
いなぶねは近代化する時代の側に身を置いて、
前近代的遺制家父長制や家族制度、結婚や家督相続に纏わる
男尊女卑等の封建思想を厳しく告発し、それに抗って自己主張し、
家族制度から独立した近代的自我の確立、恋愛、結婚、職業選
択の自由など、特に女性の立場から、それらの実現の基礎となる
経済的自立に重点を置く小説を残した。


上の日本画は、彼女の手になる1枚だ。鶴岡市図書館で許可を得て接写した。

どくろの上の書は、「あさましや、骨をつつめる皮一重 迷う身こそは あわれなりけれ」--強い意志がほとばしる。

3月8日は国際女性デ―。女性が女性であることを誇らしく思い、女性をバカにするすべてのことに怒る日だ。田澤稲舟の生き方は、この2つを体現しているようだ。田澤稲舟こそ、国際女性デ―に思い起こすべき女性に、もっともふさわしい一人だ。


■鶴岡市「2013 国際女性デー」
http://frihet.exblog.jp/19631405/

[田澤稲舟について、短い時間に深く接することができたのは、小泉信三(田川地区平和センター)さんの的を射た案内のおかげです。あつく感謝します]
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by bekokuma321 | 2013-03-10 23:34 | その他

c0166264_759141.jpg海外で働くことを考えているあなた、ニュージーランドか、ノルウェー、またはスウェーデンにしよう。

この3か国は、どれだけ職場が男女平等かの調査「ガラスの天井インデックス」で、ベスト・スリーに選ばれた。

OECDの統計を基礎にして、教育、女性労働力率、男女賃金格差、女性管理職率、平均賃金に比例してどのくらい育児にお金がかかるか、を調べたもの。

3月8日の国際女性デーを記念して、英誌「エコノミスト」が発表した。OECD加盟国26カ国が対象。

日本は、韓国に次いで下から2番目だった。

女性が働き続けるためには、女性がぶつかる目に見える障害物をのりこえなくてはならない。さらに、目には見えない「ガラスの天井」を突き抜けるチャンスやネットワークもいる。

日本の場合、「ガラスの天井」を突破する前の、目に見える障害があまりに多すぎて、まともに走りきれない。

保育・介護サービスの充実、男女雇用均等法の徹底、労働時間の短縮めざし、法制度の改善にとりくむ必要がある。そのためには、会社幹部や労働組合幹部の女性蔑視を根絶すること、議会にもっと女性議員を増やすこと・・・。なんとやりがいがあることよ! あ~、女性デー万歳!


◆Daily chart: The glass-ceiling index (左上のグラフを見たいならこちら)
http://www.economist.com/blogs/graphicdetail/2013/03/daily-chart-3

■日本の女性議員率、世界161位
http://frihet.exblog.jp/19247165/

■日本の男女賃金格差は韓国よりひどい
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http://frihet.exblog.jp/18011136/ より)
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by bekokuma321 | 2013-03-10 08:04 | アジア・アフリカ

世界の3.8国際女性デー

c0166264_19272189.jpg世界が報道する国際女性デー。そのニュースサイトをいくつか・・・。

■James Bond star Daniel Craig in drag for International Women's Day - video
http://www.guardian.co.uk/world/video/2011/mar/08/daniel-craig-drag-international-womens-day-video 
007のダニエル・クレイグが男女平等を訴えるDVD。女装のジェームズ・ボンドは笑える。

■We are "One Woman"
http://song.unwomen.org/
歌は世界をつなぐ。女性の連帯と、女性の闘いへの男性の連帯を歌う。キガリ、ハノイ、ラホール・・・の女たちの映像も生き生きと輝いている。なんだか力が湧いてくる。

■Guardian:International Women's Day
http://www.guardian.co.uk/world/international-womens-day

■Viewpoint: What if women ruled the world?
http://www.bbc.co.uk/news/world-21661744

■International IDEA Women in the driver’s seat of democratic politics
http://www.idea.int/gender/women-in-the-drivers-seat-of-democratic-politics.cfm?utm_source=Paloma&utm_medium=Newsletter&utm_campaign=International+IDEA+Newsletter+January-March+2013

■John Kerry, Secretary of State,USA
http://www.state.gov/secretary/remarks/2013/03/205837.htm

■I kveld er heile orkesteret kvinner
http://www.nrk.no/kultur-og-underholdning/1.10938197

■Storslått feiring på Kilden
http://www.nrk.no/nyheter/distrikt/sorlandet/1.10941723

■Kvinnebilder
http://www.nrk.no/kultur-og-underholdning/1.10940427

■Half The Sky Movement
http://www.halftheskymovement.org/pages/act

■International women's day: voices from around the world – interactive
http://www.guardian.co.uk/global-development/interactive/2013/mar/08/international-womens-day-voices-world-interactive

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上は日本の国際女性デー特製カード。ミモザの花が満開。「男女平等って何だろう?」 自分のイメージを書いて送る。ほしいかたはこちらからhttp://mitsuart.exblog.jp/19426950/
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by bekokuma321 | 2013-03-09 19:43 | その他

3月8日は国際女性デー。山形県鶴岡市の「2013 国際女性デー」に参加した。実行したのは、鶴岡市の平和センターや連合系の女性部に連なるひとたち。

山形県の吉村美栄子知事が顔を見せた。日本の知事47人中3人しかいない女性の知事だ。吉村知事は、仕事と家庭生活の両立を基本に、いったん仕事を離れた女性が再就職できるような政策を強化したいと挨拶した。

基調講演は、国連人間開発指数で過去12回首位にあるノルウェーを例に、「女も男も働くことが楽しい国へ」がテーマ。世界で男女平等の国と知られているノルウェーだが、そこにいたるまで道筋は平坦ではなかった。19世紀の歴史、偏見と差別をなくそうと立ち上がった女性たち・・・どんな訴えを、どういう方法で行ったのか。映像中心の報告。

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女性が人間ではなかった19世紀。ノルウェー以上に、日本はそうだったはずだ。

会場となった山形の鶴岡市には、天才作家とよばれた田沢稲舟がいた。彼女は、女性に決められた役割を否定し、1人前の人間として作家の道を歩もうと決意。

しかし当時の日本は、そんな女性に甘くはなかった。彼女は家を捨て、故郷を捨てて、単身、東京に出た。多くの斬新的作品を世に出し、結婚もした。しかし、ほどなく破綻。鶴岡市に戻り、亡くなった。21歳の若さだった。

死後も、スキャンダラスな点のみ強調され、彼女の作品や生き方を正しく評価する人はいなかった。山形のフェミニストである私の親友でさえ、20数年前まで知らなかったと言った。自立を求める女性の犠牲の大きさよ!

女性が一人の人間として認められなかった、19世紀。

しかし、時は過ぎ21世紀。今、ノルウェーは、国会も地方も女性議員は約4割、そして出生率1.9。

一方、日本は、女性の議員は1割前後、そして出生率は1.39。

鶴岡市も、議会に座る女性は、渡辺洋井(ひろい)議員たった1人だ。

鶴岡の女性デー企画を担った連合の女性委員会部長赤川幸さんは、「職場は男女とか性を意識することなく日々、仕事にまい進している。しかし、性差別をなくすこと、女性を管理職にもっと増やすなどの重要性を認識し、それに向けて実行していきたい」と述べた。こうした20代の女性たちに、心底期待したい。

さて、そのノルウェーから、今年の国際女性デーのニュースが届いた。

鶴岡市で200人を集めたイベントが行われていた同じころ、ノルウェーでは、国際女性デーと女性参政権100周年を祝うコンサートが開催された。99%が女性で構成された交響楽団による音楽会だった。

そこに市民に混じって参加したのは、国王、王妃、首相、元首相など国を代表する人たち――すごすぎる面々だ。国をあげての国際女性デーとはこのことだ、と感激した。

「男女平等はノルウェーの国是です」と語る首相や政治家たちの意志が反映し、このような画期的女性デー・イベントにつながったのだろう。
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by bekokuma321 | 2013-03-09 09:41 | その他