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11月1日、ノルウェーのイェンス・ストルテンベルグ首相(Jens Stoltenberg)が来日する。

10月17日、母親カリン・ストルテンベルグを亡くしたばかり。「もっとも尊敬している人は、母カリン・ストルテンベルグだ」と首相はかねてから公言していた。心からお悔やみ申し上げる。

イェンス・ストルテンベルグ首相は、男女平等に熱意を持って取り組み、女性関係予算を増額。そして、首相補佐官やトップ官僚に積極的に女性を登用してきた。

2011年年頭の挨拶を思い出す。首相は、「ノルウェーが幸運なのはノルウェー女性がいるからだ」と国民に述べた。さらに、「ノルウェーの豊かさは、多くの人が仕事につくことによって成し遂げられた。ノルウェーが他の国と異なっているのは、おびただしい数の女性たちが経済活動を選んでいることだ」と続けた。

そんな首相の根っこは、母親カリンにあると思う。

カリンは、まだ保育園がろくになかったころ、首相を含む3人の子どもを育てながら、共働きを続けてきた。

この夏、私は、そのカリン・ストルテンベルグに単独インタビューをする機会に恵まれた。自宅に招かれ、世界のモデルと仰がれているノルウェーの男女平等政策の礎を築いたカリンから、苦労話を聞くことができた。

前人未到の政策は、どんなふうにして生まれたか。彼女の最期のインタビューであろう貴重な発言は、現在、ノルウェー王国大使館ホームページに連載されている。

■男女平等政策の礎を築いたカリン・ストルテンベルグ(上)http://www.norway.or.jp/news_events/policy_soc/equality/marikomitsui2012/marikomitsui201201/

■Thorvald Stoltenberg: – Jeg har mange ganger lurt på hva jeg utfylte
http://www.nrk.no/nyheter/norge/1.8377503

【写真は、ノルウェー王国大使館のホームページ。首相来日予告記事(左)と、カリン・ストルテンベルグについての三井マリ子取材記事】
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by bekokuma321 | 2012-10-30 23:12 | ノルウェー

ゆう菜家

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秋田に引っ越した。一大決心だった。

これを機に、世界の女性たちのニュースに加え、秋田の女性たちのニュースを伝えたい。

秋田県の少子高齢化は尋常ではない。人口減もとまらない。失業率や自殺率も極端に高い。こうしたメディア報道は嘘ではない。

しかし、それだけでは決してない。秋田の素晴らしい自然と、新しい知恵を融合させて、たくましく働く素晴らしい人たちがいる。その中から、とくに女性たちの動きを紹介していきたい。

第1号は、昨日ランチを食べた「ゆう菜家」。オーナーは浅野育子さん。秋田市の雄和にある。店の内装にあっと目を奪われる。自然の木材でつくられた山小屋風。その中に、秋田の伝統がしっかり生かされている。たとえば、大きなランプ。田んぼで、田植えをするときに使った農機具だという(写真)。

お店推薦の「モロヘイヤめん」を食べた。口にいれたとたん、「オッ」。とろろ昆布のはいったお汁を食べたときのような、ちょっとねばりのある食感がたまらない。麺つゆもイイ感じ。

c0166264_0101231.jpg日によって異なるという野菜中心のサイドもおいしい。

昨日は、マコモダケのてんぷらに魅了された。とれたばかりのマコモダケが、レジの横で売っていた。「ここだけ、今だけ、マコモダケ」のうたい文句に笑いを誘われた。

「農薬をいっさい使わず自家栽培で、自分たちの手で育てたモロヘイヤを摘み、その摘みたての新鮮さをそのままに「生」で練り込み小麦粉と塩だけで仕上げた麺です」と、いう。

とにかく一度、食べに来てほしい。下にマップがある。

■農家レストラン「ゆう菜家」
http://www.akita-gt.org/eat/restaurant/yuunaya.html
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by bekokuma321 | 2012-10-29 08:12 | 秋田

日本、世界131カ国中101位

c0166264_23373268.jpg10月24日、世界ジェンダー・ギャップ指数の2012年版が公表された。日本は、131カ国中101位。のけぞってしまうほどの低いランキングだ。

日本の101位は、100位マレーシアと102位ベリーズ(中米にある英連邦王国)の間だ。日本は2011年98位、2010年91位だった。年々、順位を下げている。あー、情けない!

世界で第1位はアイスランド、2位フィンランド、3位ノルウェー、4位スウェーデン、5位アイルランド。あいかわらず5カ国中4カ国が北欧諸国が占めた。

「世界ジェンダー・ギャップ指数」とは、経済分野、教育分野、政治分野、保健分野の4つの分野のデータから男女格差を測定。上位ほど男女格差が小さく、男女平等が進んでいるといえる。「世界経済フォーラム」が、2006年から毎年、調査・発表している。

1.Economic Participation and Opportunity(経済活動の参加と機会)
給与、経済参加レベル、および専門職への雇用
2.Educational Attainment(教育)
初等教育や高等・専門教育への就学
3.Health and Survival(健康と生存)
健康と寿命
4.Political Empowerment(政治への参画)
政策決定機関への参画

◆The Global Gender Gap Index 2012
http://www3.weforum.org/docs/GGGR12/MainChapter_GGGR12.pdf

■日本の「男女平等」国際ランキングhttps://docs.google.com/file/d/0B7taBkByawKZNDRjN2FjNjMtYjQyNi00MjUzLTljNzYtYzUyZjcxMzY4YjJm/edit?hl=ja&pli=1

■日本の女性議員率、世界136位
http://frihet.exblog.jp/18511613/
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by bekokuma321 | 2012-10-25 23:44 | アジア・アフリカ

c0166264_2357048.jpgノルウェーからカリン・ストルテンベルグ(写真右)の訃報が届いた。心からお悔やみ申し上げる。

カリンは、イエンス・ストルテンベルグ首相の母親であり、元外相トールヴァル・ストルテンベルグの妻である。強調したいのは、国家公務員として、彼女こそ、ノルウェー家族政策の土台を書き上げた人だということだ。まだノルウェーといえども、共働きに十分なサービスがなかったころ・・・。

私は、この夏、彼女にインタビューをするために、オスロの私邸を訪問した。マンションに入り、エレベーターを待っていたら、散歩帰りらしき、夫のトールヴァルやってきた。「あなたが、カリンに・・・」と話しかけてきた。彼と私は、一緒にエレベーターに乗って上に行った。

玄関先でカリンが待っていて、「ようこそ」と迎えてくれた。「私はマリコ・ミツイと申します」と自己紹介した。すると続けて、後ろから、「私はトールヴァル・ストルテンベルグと申します」という大真面目な声が聞こえた。

カリンも私もふきだしてしまった。少々固くなっていた私の気持ちは、玄関先で一気にほぐれた。

カリンは、流れるようなきれいな英語と、ほがらかな笑顔で私の質問に答えてくれた。私は、北極圏にあるキルケネスまで取材して帰ったばかりだった。夏とはいえ寒かった。不覚にも風邪をひき、鼻水が止まらなかった。持っていたティシューは使い切ってしまい、インタビューの途中、みじめな事態に。カリンは、台所に行き、キッチンタオルを持ってきた。「ごめんなさい、今、ティシューが切れているの。これで我慢してね」。

1時間ばかりの取材を終え、お礼を言って席をたとうとしたとき、彼女は、

「何もおかまいしないですみませんね…・・・あなたに、お出したのは、キッチンタオルだけでしたね」。

カリンと私は、玄関でまた笑った。

その日の取材をもとに書いた記事の一部は、今、ノルウェー王国大使館のHPに掲載されている。

【第1回】 男女平等政策の礎を築いたカリン・ストルテンベルグ (上)
http://www.norway.or.jp/news_events/policy_soc/equality/marikomitsui2012/marikomitsui201201/
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by bekokuma321 | 2012-10-19 23:57 | ノルウェー

10月13日、14日、大阪府阪南市で、「第15回全国シェルターシンポジウム」があった。今回の最大の収穫は「性暴力救援センター大阪」(加藤治子代表)のダイナミックな活動を知ったことだ。阪南中央病院内にあり、24時間体制で被害女性から相談を受け付ける。

さて、「性暴力裁判をめぐる状況~ある障がいのある女性のケースから~」という分科会に、私は、パネリストの1人として参加した。

「被害者が、実名を出さないで、こそこそ隠れていないといけないのはおかしいではないか」――森崎里美さんの声が、満員の会場に静かに響いた。

森崎さんの報告は、聞く人にまるで自分が侵されたような思いにさせた。会場は怒りに充ち溢れた。

ちなみに、この日、森崎さんは、秋の紅葉を思わせる黄色とオレンジ色のスカーフをまとっていた。魅力的だった。

森崎さんは、身体障がいを持つシングルマザー。会社の上司からセクハラ、性暴力を受け続け、それを裁判に訴えた。事件と法廷でのやりとりの詳細はブログhttp://satomi-heart.cocolog-nifty.com/blog/に詳しい。

私は、以下のように述べた。

■森崎里美さんの裁判は、自分の裁判のようです。ここには、弁護士島尾恵理さん、支援団の松下千代さん、木村民子さん、岡田けいこさん、金子譲二さん、坂本やす子さんなど、私の裁判を勝利に導いて下さった人たちがズラリといらっしゃいます。

森崎里美さん、よくぞ法廷に持ち込んで下さった。島尾さん、よくぞ弁護をお引き受け下さった。足掛け7年にわたる「館長雇止め・バックラッシュ裁判」を終わってほっと休む暇もなくのお仕事だったと思う。

そのおかげで私はたくさんのことを学びました。「弱い者いじめ」という日本社会の病理を、これほど鮮明に示している事件を私は知りません。森崎さんの受けた卑劣な被害を、私の言葉でまとめると、こうです。

①セクハラは支配構造から起きる。職場の上司という地位、健常者という地位、男性という地位にいる人物が、それらを徹底して悪用しておぞましいばかりの性暴力をふるった。(これは性暴力)

②加害者の係長は、あろうことか「なかったことにしろ」「会社にいったら契約更新はないぞ」と、加害行為の後、脅迫に及んだ。(これは心理的暴力)

③係長を告発するも、会社の部長やセクハラ相談室長は、加害者を罰するどころか、係長の性暴力隠しに回り、係長擁護を (こんなセクハラ相談室などないほうがいい)

④姫路警察に訴えるも、示談をすすめられるだけだった(性暴力は、人間にとって最もプライバシー性の高いところに土足でズカズカ侵入する行為だということがわかってない)

⑤裁判所に訴えるも、第一審は、この卑劣極まりない性暴力をまったく認めようとしなかった

⑥第二審(島尾弁護士に代わる)は、一部勝訴。ホテルに強引に連れ込んで剃刀を使っての悪辣きわまりない強姦行為のみ認めた。

⑦会社は、謝罪と慰謝を示す一端として森崎さんをどんなに手厚く処遇しても足りないくらいだ。なのに、正社員でないことをいいことに、「雇止め」にした (経済的暴力)

この事件の背後には、障がい者差別、 女性差別、 非正規職差別、という3重の差別がある。

だから・・・

雇用の基本は正規職、非正規職はなくすべし。
非正規職は、21世紀の奴隷制なのだ。
セクシャルハラスメントを禁止規定にするよう雇用機会均等法を改正すべし。
警察官、裁判官、教官への性暴力に対する研修を必須にすべし。
性暴力禁止法をつくるべし。
障がい者権利条約を批准すべし。


■バックラッシュ思想は女性のあらゆる権利を奪う(森崎里美さんの文章・写真)
http://frihet.exblog.jp/18175236/
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by bekokuma321 | 2012-10-16 00:34 | その他

中絶で年47000人が死亡

c0166264_9135653.jpgGuttmacher Instituteの発表によると、今年、4000万件の妊娠中絶が行われると予測される。

同研究所によると、毎年47000人の女性が、妊娠中絶によって死に至る。さらに何百万人が、深刻かつ生涯に至る障害を被る。なぜか? 妊娠中絶の多くは、女性の身体が危険にさらされることの多い、非認可の不衛生なところで行われているからだ。

Guttmacher Instituteは、1960年代から女性の性と生の権利向上の活動を続けているアメリカの民間団体。同HPによると、研究、調査、広報、啓発などにより、性と出産の健康と権利sexual and reproductive health and rightsの発展に寄与する目的を持つ。

同研究所は、新ビデオで妊娠中絶の合法化をすすめている。
http://www.youtube.com/watch?v=YVJu61BKpkI&feature=player_embedded

http://www.guttmacher.org/media/inthenews/2012/10/04/index.html
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by bekokuma321 | 2012-10-13 09:03 | USA

パキスタンで、14歳のマララ・ユサフザイがタリバンに襲撃された。

マララは、数年前から、通学する学校がタリバンによって脅かされたことに抗議を続けていたという。タリバンは、「女に教育はいらない」と、学校をつぶしにかかっていた。

マララは重態だが、命に別条はないもよう。彼女を知る人は、「回復したら、マララは、また闘うでしょう」とBBCに語っている。

10代の少女が「男の子と同じように勉強したい」と叫ぶと、圧殺されてしまう国。それを知った私たちに、何ができるのか。一日中、考え込んでしまった。

◆Malala Yousafzai: Pakistan activist, 14, shot in Swat
http://www.bbc.co.uk/news/world-asia-19891396

■パキスタン、少女への学校教育禁止令
http://frihet.exblog.jp/10498544/
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by bekokuma321 | 2012-10-10 10:07 | アジア・アフリカ

c0166264_23584772.jpgノルウェー連立政権は、パパの育児休暇(いわゆるパパ・クオータ)を14週に延長することを決定した。

今週、月曜日に公開された政府の次年度予算案に計上された。

パパ・クオータは、パパが育児休業をとらなければ、無効になる。ママが代わってとることはできない、というしくみだ。現在、両親に与えられる育児休暇のうち、パパ・クオータは12週間。今後、2週増えることになる。

これによって、親たちは、育児休暇を100%有給で49週間か、80%有給で59週間かのどちらかを選択できる。

このパパ・クォータが、ノルウェーで制度化されたのは20年ほど前の1993年。

ねらいは、男女ともに、子どもの親となった後も、仕事と家庭を両立できるようにすることだ。こうした長い育児休業と、充実した保育園のおかげで、ノルウェーの働く女性数は、ヨーロッパ各国の中で最も多い。それだけではない。出生率も1.9まであがった。

男性の育児休業を熱心にすすめてきたのは、労働党に加え、連立の一翼を担う左派社会党だ。左派社会党の新党首はアウドゥン・リースバッケン。日本にもファンの多いクリスティン・ハルヴォルシェン(女性)から代わった。

リースバッケンの妻は、前夫との間に連れ子のいる女性。彼は、子ども平等社会大臣就任中に、彼女との間に生まれた子どもを育てるため、4ヶ月間、育児休暇をとって世間をびっくりさせた。

育児休業をすべての働く人がとれるようにするには、もちろん財源がいる。しかし、子どもにとって最高の環境と、両親ともに(とくに女性)キャリアを続けられる環境、それに少子高齢化社会の改善につながるのだから、「なんのこれしき」だろう。

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◆SV vil gi far flere uker med pappaperm
http://www.vg.no/nyheter/innenriks/norsk-politikk/artikkel.php?artid=10046777

■ママが世界一幸せな国はノルウェー
http://frihet.exblog.jp/17937821/
■男性のおむつ替え
http://frihet.exblog.jp/17797386/
■パパにもっと時間ができた!
http://frihet.exblog.jp/16443970/

【写真上:リースバッケン著『自由、平等、そしてパパ』。大臣就任中に育児休業をとった彼が育児体験を書いた本。写真下:2012年夏のナイスショット。オスロの友人夫妻はパパがもっぱら育児。トイレの中でおむつをかえるパパ】
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by bekokuma321 | 2012-10-10 09:38 | ノルウェー

c0166264_1739115.jpg『バックラッシュの生贄ーーフェミニスト館長解雇事件』の書評が、女性共同法律事務所「2012・夏 ニュースレター」に掲載された。書いたのは、同法律事務所の高坂明奈弁護士。

高坂弁護士の許可を得て、全文を紹介する。

■『バックラッシュの生贄―フェミニスト館長解雇事件』三井マリ子・浅倉むつ子編(旬報社)を読んで        

本書は、「すてっぷ」(豊中市男女共同参画推進センター)の非常勤館長であった三井マリ子さんが、自身が館長職から排除された背景にあるものを明らかにされた書籍である。

豊中市「すてっぷ」館長不当雇い止め事件について(当事務所の宮地弁護士が三井さんの代理人として活動し、事務所ニュース(13号・18号)でも記事にしている)、三井さんが裁判で勝訴されたことなど、ニュースや新聞報道などでも見たが、その背景にあった事実がこれほどおぞましいものとは本書を読むまでは知らなかった。

私は、怒りで心が震えたとき、喉の奥がきゅっと閉まり、体温が上昇する。本書を読んでいるとき、私は喉の奥が痛くなるほど閉まり、座っていた椅子は熱くなっていた。

この本の読者は、二つの怒りを体験する。

一つは、バックラッシュ勢力のやり口の卑劣さに対する怒り、もう一つは、そのような勢力に対し本来立ち向かうべきはずの行政(豊中市)が屈服したことへの怒りである。

男女共同参画に関するバックラッシュ勢力とは、「狙いを定めた地方自治体において、一般市民を装いながら歪曲したデマを流しつつ、特定の個人を名指しで攻撃する行為をしつこく繰り返し、ときには地方自治体の一部議員と連携しつつ行政や男女共同参画拠点施設の職員等に対する執拗で陰湿な攻撃・批判を行うもの」(本書182頁参照)である。

歪曲したデマというのは、男女共同参画は、「鯉のぼりやおひなさまを否定する」「性教育は子どもにセックスを勧めている」「男女の区別を否定することだからトイレ・風呂が共用になる」などである。

今回、三井さんに仕掛けられた攻撃の中にも、「三井さんが豊中の小学校のトイレの色を同じにしたため男子がどちらに入ってよいか分からずおしっこをもらした。」という全く事実無根の噂を流されるということがあった。

また、一般市民を装った男性が「ジェンダーフリーの危険性を学ぶ」という勉強会をするので部屋を貸して欲しいとすてっぷにやって来るということがあった。会館の使用目的に反していると断ると、男は市議を使ってなぜ使えないのだと迫った。結局、市は、貸し出しを認めてしまう。三井さんは、この弱腰がバックラッシュ勢力を勢いづかせたと言う。

当初、バックラッシュ勢力に注意するよう関係各所にFAXを送るなどしていた三井さんの直属の部下(市役所からの出向)だが、豊中市がバックラッシュ勢力に屈服すると三井さんの首切りプロジェクトに回る。

三井さんは非常勤職員であり簡単に首を切れると踏んだ豊中市は、当該部下に首切りの案を練らせ、後任の館長を探し、三井さんを雇い止めにしている。

なぜ、豊中市は、バックラッシュ勢力に屈服したのだろうか。

その背景には、豊中市が、男女共同参画推進条例を議会で通すために条例に難癖をつけていた議員と交わした密約の存在があった。男女共同参画推進の象徴的存在である三井さんを排除するという密約である。

このような仕打ちに対して、三井さんは屈服しなかった。戦うという決断をされるまでにどのような思いをされただろうかと想像するとまた、体温が上がった。

そして最後には、一審から逆転勝訴の高裁判決を受け、生贄から奇跡の生還を果たされたことの感動で体温が上がった。

最近は女性も男性も冷え性の人が多いので、身体の中から熱くなりたい人におすすめの一冊だ。

高坂明奈(弁護士)
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by bekokuma321 | 2012-10-08 21:54 | その他

c0166264_14151648.jpgト二・モリスン(81歳)が、アメリカ大統領選挙について、秀逸な言葉を発している。編集者で作家。アメリカ黒人初のノーベル文学賞受賞者。

彼女の言葉をBBCのメディアから和訳すると――

「政治の季節、選挙キャンペーンになると、アメリカを襲ってきた癌、つまりレイシズム(黒人差別)が、立ち現われるのです」

「治癒に向かわせるのは、時間と世代です」

「現代の若者は、昔の私たちの世代と違って、レイシズムについての話を聞きたくないし、話もしたくないようです。彼・彼女たちをとりまく文化――歌、詩、ダンスすべてアフロアメリカンが湧き出ています」

「だから若者は、不快ではない、怖くないのです。黒人が指導していることに恐怖を抱いている昔の世代とは文化が異なります…バカな黒人は手なずけられます。でも、本当に賢い黒人はこわかったのです」

「オバマが大統領選挙に勝利して、カンザスにいた彼の母親と祖母、二人とも白人ですが、もしも彼女たちが生きていて、ホワイトハウスを訪れたり住んだりしたら、どうだったでしょうか。どういう言葉が発せられたでしょうか」

◆Nobel laureate Morrison on race in contemporary America
http://www.bbc.co.uk/news/world-radio-and-tv-19827316
◆Can Google Predict the Impact of Racism on a Presidential Election?http://www.theatlantic.com/politics/archive/2012/06/can-google-predict-the-impact-of-racism-on-a-presidential-election/258322/

■男女平等主義者オバマ 初の黒人大統領の陰に4人の女性ありhttp://janjan.voicejapan.org/world/0811/0811070987/1.php
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by bekokuma321 | 2012-10-07 14:19 | USA