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アフテンポステン紙は、現内閣を支える政策アドバイザーには、私企業で働いた経験のある人が少ないと批判する。

「肉屋、大工、開業医、教員、農業……これは、大臣の任命する政務アドバイザーが、かつて経験した職業である。しかし、前内閣よりも、一般的な職業、とくに私企業で働いた経験のある人は少なく、政党内、組合、社会研究機関などの経験者が多い。」

お肉屋さん、大工さんをしてた人が、政界のトップに近いポストで仕事をしている! 「すごい」と、のけぞってしまうのだが・・・。しかし、アフテンポステン紙の記事は批判的に続く。

「大臣の多くは、政治家としての職務の長い人が多く、社会の一般的職務経験が少ないため、その分野にうとい。だから、政務アドバイザーには多様な職業の経験者が望ましい。」

右派の進歩党党首シーヴ・ヤンセンは「プロの政治家が多い傾向は、病気です」と辛辣に批判した。一方、現政権の支持団体である連合LOの代表Roar Flåthenは、「現内閣の政策アドバイザーの構成は批判には値しません。でも多様性は大切です。多様な職業経験を持つ人を登用することは重要です」と、歯切れがよくない。

ノルウェーの政党は、国会・地方議会議員選挙の際、候補者リストがいかに多様性に満ちたものかになるかに心を配る。まず一方の性に偏りがないか、だ。そして、職業に偏りがないか、年齢に幅があるか、選挙区のさまざまな地区から選ばれているか……。

ノルウェー世論は、議員ばかりではなく、政務アドバイザーも、多様性を望んでいるらしい。多様性、ノルウェー語でmangfold--が、キーワードだ。いいことだと思う。

ちなみに、現内閣は労働党、中央党、左派社会党の3党による中道左派連立内閣。大臣の半分は女性だ。

■Få rådgivere har hatt en normal jobb
http://www.aftenposten.no/nyheter/iriks/Fa-radgivere-har-hatt-en-normal-jobb-6750229.html#
■Flere yrkespolitikere er et sykdomstegn
http://www.aftenposten.no/nyheter/iriks/-Flere-yrkespolitikere-er-et-sykdomstegn--6750268.html
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by bekokuma321 | 2012-01-30 01:34 | ノルウェー

日本の国連広報センターを見たら2011年の事務総長のメッセージが和訳されていた。

メッセージは女性について、だった。昨年のだから古いが、内容は今も共感できる。以下「ホロコースト犠牲者を想起する国際デー(1月27日)」の事務総長メッセ―ジから。

●今年は特に、ホロコーストで被害を受けた女性たちに敬意を表します。母や娘、祖母、姉妹、叔母など、さまざまな立場の女性がその生活を決定的に変えられ、家族の離散と伝統の破壊に苦しみました。しかし、恐ろしい差別、剥奪、そして残虐の行為にもかかわらず、女性たちは迫害者に抵抗する術を常に見出してきたのです。

女性たちはレジスタンスに加わり、危険にさらされた人々を救い、ゲットーにこっそりと食料を持ち込み、苦痛を伴う犠牲を払ってでも子どもたちの命をつなぎ止めました。その勇気は今でも人々に感銘を与えています。今年の「ホロコーストの犠牲者を想起する国際デー」にあたり、これら女性とその遺産を称えようではありませんか。そして、このような残虐行為が二度と起きることのない世界の創造を約束しようではありませんか。

このような未来がまだ遠いことを、私たちは認識しています。世界のあらゆる場所で、女性と女児は暴力、虐待、そして差別に苦しみ続けているからです。国連は、女性の基本的人権の促進と保護に全力で努めています。女性の地位が向上することによって、社会全体が向上していくのです。

■2011年1月27日のメッセージhttp://unic.or.jp/unic/press_release/2001
■2012年1月27日のメッセージは子どもが焦点
http://unic.or.jp/unic/press_release/2553/
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by bekokuma321 | 2012-01-28 10:57 | ヨーロッパ

今日1月27日は国際ホロコースト・デー。国連をはじめ、あちこちで追悼するイベントが行われている。

私は、2004年6月、女性強制収容所と言われるラーフェンスブリュック収容所に訪ねた日を思い出している。ラーフェンスブリュック収容所には、ベルリンから電車に乗って、Fürstenbergという駅でおりる。そこから道に迷いながら歩いた。

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そこは、SSによって、女性解放運動家、社会主義者、共産主義者、同性愛者が欧州全土から連れてこられ、強制労働の末に虐殺された場所である。その数13万人以上。

博物館は、国ごとのコーナーに分けられ、遺品や関係書類が陳列されていた。ナチスは、証拠を残さないようにすべてを焼き尽くして逃げ去ったと言われている。それなのに、どうやってこうした証拠を見つけ出したのだろう。すごい力を感じた。

二度と、あの地獄を繰り返してならぬという強い意志。それこそが、この博物館を造らせたのだろう。

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http://www.ravensbruck.nl/
http://www.ushmm.org/museum/exhibit/focus/ihrd/comment_post.php
■Stoltenberg: - Vår dype beklagelse over at dette kunne skje på norsk jordhttp://www.aftenposten.no/nyheter/iriks/Stoltenberg---Var-dype-beklagelse-over-at-dette-kunne-skje-pa-norsk-jord-6750634.html
■日本によるアジア女性たちへの暴行殺戮を思うためにはWAM
http://www.wam-peace.org/
http://www.bbc.co.uk/news/world-europe-16761558
■Speech on the International Holocaust Rememberance Day by Stoltenberg
http://www.regjeringen.no/en/dep/smk/Whats-new/Speeches-and-articles/statsministeren/statsminister_jens_stoltenberg/2012/speech-on-international-holocaust-rememb.html?id=670621
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by bekokuma321 | 2012-01-28 04:19 | ヨーロッパ

自殺予防とジェンダー

今朝のノルウェー国営放送NRKは、自殺予防に成果をあげているニュースを報道する。

警察官による「自殺予防探検隊」を新しく組織し、自殺寸前の人たちを多く救うことができた町がある。

ブスケル市の2人の女性警察官は語る。

自殺者の多くは、経済的なゆきづまりの末、家族や友人を捨てて自らの命を断つ。自殺者の多くは男性だ。家族はそういう事態になっていることをほとんど知らないという。

男性は、自分の身に起きている心配を、身近にいる人に愚痴をこぼす傾向が、女性より少ない。それが絶望へと一気に進む。また、経済力がなくなった男性は、女性以上に家庭での居場所がないことも要因のひとつだ。

行方不明者の捜索、さらにはそういう男性たちの生の声を聞き出すのも重要な仕事だという。

気軽に自分の経済力以上のローンを組めるカード社会。借金地獄と隣り合わせでもある。それが家庭崩壊・家出・自殺につながる。世界で最も豊かな国のひとつノルウェーでも、同じだ。

さて、日本は自殺大国だ。学ぶべきは、ノルウェーでは、自殺問題の把握と対策に、ジェンダーの視点がはいっていることだ。国の政策がジェンダーに敏感になっていることや、警察官に女性が非常に多く雇用されていて、女性の視点が生かされていることがある。

■Har redda fleire gjeldsoffer frå sjølvmord
http://www.nrk.no/nyheter/distrikt/ostafjells/buskerud/1.7968137
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by bekokuma321 | 2012-01-26 09:29 | ノルウェー

1月25日、小宮山厚生労働大臣あてに、全国フェミニスト議員連盟として、現法案ではなく、当初案で上程してほしい、という要請をした。大臣の黒須秘書に手渡した。矢澤江美子市議、皆川りうこ市議、三井マリ子の3名が要望を伝えた。


== 派遣法改正案の大幅修正を撤回し、当初の改正案にしてください ==


小宮山洋子 厚生労働大臣 殿
衆議院厚生労働委員会議員 各位
参議院厚生労働委員会議員 各位                     2012年1月25日

全国フェミニスト議員連盟
(代表:中村まさ子・矢澤江美子、事務局長:村越まり子)
住所:東京都文京区千石3-17-7-101村越まり子気付 
電話&FAX 03-3945-1455 Mail:info@afer.jp
       

2011年12月7日、民主・自民・公明3党は、労働者派遣法改正法案を大幅修正した法案を衆議院厚生労働委員会で可決した。しかし本会議上程を取りやめ、衆院で継続審議となった。

そもそも、派遣法改正案は、「派遣切り」への裁判が相次ぎ、2008年派遣村によって貧困の実態がメディアで取り上げられたことをうけ、2010年4月に衆議院に提出された。その中身は、製造業派遣を原則禁止し、仕事のあるときだけ雇う「登録型派遣」を秘書や通訳、ソフトウエア開発など専門26業務を除いて禁止する、さらに派遣先の企業が違法とわかっていながら派遣を受け入れている場合、労働契約を申し込んだとみなす「みなし雇用制度」を盛り込む、などというものだった。

しかし、3党の修正によって、派遣法改正案の魂であった「規制強化」がすっぽり抜け落ちてしまった。すなわち①登録型派遣と製造業派遣の原則禁止の削除、②日雇い派遣の規制緩和、③みなし雇用規定の延期、などとなった。これでは、「派遣切り」の横行など不安定労働を減らすことができないばかりか、「規制緩和」が常態となり、今の正規職でさえ労務コストの大幅削減となる非正規化に流れ、貧困層のさらなる拡大に歯止めがかからなくなり悲惨な状態を温存する。

出産する前には仕事を持っていた女性のうち約7割が出産後には無職となるーこれが日本の女性の現実である。その後、仕事に就こうにも正規職がみつからず、派遣などいわゆる非正規職で働くことになる。また家事・育児・介護などの負担から、残業・出張・転勤を避けざるを得ず、やむなく派遣を選ぶ女性も多い。その結果、派遣など非正規で働く女性は約1218万人で、女性雇用者の54%を占める。(男性19%)。その上、育休をとれない、セクシュアルハラスメントが多い、など派遣問題は働く女性の問題である。

女性の人権の尊重と男女平等推進を願う当連盟は、働く者、とりわけ働く女性の生きる権利を奪っている法制度を改善しようとしない労働行政に強く抗議し、労働者派遣法「改正法案」の大幅修正案を撤回して派遣法の規制強化を進めることを、ここに強く要請する。
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by bekokuma321 | 2012-01-25 23:45 | その他

ヨーロッパのメディアは、ドイツの5人に1人がユダヤ嫌いであるという衝撃的事実を伝えている。

月曜にドイツ国会が委嘱した専門家による報告書によれば、ドイツ社会に、ユダヤ嫌悪の感情が深くはびこっているという。

ナチによる虐殺の否定など極右の見解を広めるために、主要な役割を果たしているのは、インターネットだとされる。そして、ユダヤ人への嫌悪感は、広範な偏見と、深く浸透した言い伝え、ユダヤ人とユダヤ教への無知から来ているという。

さて、ユダヤをフェミニストに言い換えてみると、今の日本にそっくりだ。

フェミニストを嫌悪する極右的動きが、2000年ぐらいから日本に広まったのも、インターネットによってである。フェミスとへの嫌悪感も、広範な偏見と、深く浸透した間違った言い伝え、フェミニストとフェミニズムに対する無知からといえる。

■German anti-Semitism 'deep-rooted' in society
http://www.bbc.co.uk/news/world-europe-16678772
■En av fem tyskere fiendtlig innstilt til jøder
http://www.nrk.no/nyheter/verden/1.7966264
http://www.bild.de/politik/inland/antisemitismus/antisemitismus-studie-judenfeindlichkeit-in-deutschland-nimmt-zu-22238962.bild.html
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by bekokuma321 | 2012-01-24 13:20 | ヨーロッパ

BSおもしろそう

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"女たちの戦争と平和"シリーズ

現代の戦争で暴行や虐殺、レイプなどの標的とされるのが女性たち。しかし、平和と正義のために大きな役割を果たすのも女性たちだ。そんな人びとの闘いを追うシリーズ。

1/23(月) 明日を拓(ひら)くために ~アフガニスタン~
1/24(火) 私の土地は渡さない ~コロンビア~
1/25(水) 勇気ある証言者 ~ボスニア~
1/26(木) 内戦を終わらせた女たち ~リベリア~ (再)
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国連の1325号決議は、史上初めて、紛争における女性への暴力は国際安全保障問題であると明記した。戦争=泣く女性=被害者、ではない。女性たちは、戦争のない社会を作り上げる平和の担い手なのだ。

■強姦が許容される国リベリアhttp://frihet.exblog.jp/17296731/
■ノーベル平和賞受賞者スピーチhttp://frihet.exblog.jp/17196871/
■2011年ノーベル平和賞委員長スピーチhttp://frihet.exblog.jp/17192792/
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by bekokuma321 | 2012-01-23 22:46 | アジア・アフリカ

報道によると、大津市長に、無所属新人で国際弁護士の越直美さんが初当選した。民主、社民などの推薦。

2010年の滋賀県知事選で圧勝した嘉田由紀子知事の票が多かった大津市。知事を支援する政治団体・対話の会は越候補を推薦し、大きな力となった。

それにしても自民、公明の現職男性を破ったのは、すばらしい!36歳という若さは、史上最年少の女性市長らしい。

女性知事との連携プレーで、公約である、子育てしやすく、お年寄りが住みやすい、女性に優しいまちづくりを、心から期待する。投票率は44.15%で、前回よりやや上回った。

大津市でDV被害者支援グループ「さくらんぼ女性サポートルーム」を営む岡田けい子さん(元大津市職員、元大津市議)は、市長選で越さんを応援した。当選に、「大津市役所の風通しがよくなる」と、喜びの声を伝えてきた。

行政と議会の両方の経験を持ち、しかも、草の根で女性支援事業に汗を流す岡田けい子さんのようなフェミニストが、大津行政のアドヴァイザーになれると、北欧的まちづくりも夢ではない。

■大津市のさくらんぼ女性サポートルーム
http://www.geocities.jp/ok_sakuranbo/index.html
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by bekokuma321 | 2012-01-22 22:56 | その他

強姦被害裁判を闘い、昨年11月に大阪高裁で一部を認める判決が出た里美さん。里美さんの被害について、テレビで報道されます。深夜3時です。

■誰も聞いてくれない~レイプ被害を告発した障がい者~2012年1月23日放送~

兵庫県に住む森崎里美さんは、両手両足に重い障害を抱えながら、2人の娘を育てるシングルマザー。

森崎さんは会社の上司から受けたレイプ被害を会社に告発したもの、会社は「事実なし」と認定。「なぜ、ありのままを話しているのに信じてもらえないのか」。

実名で被害を公表し、会社と上司を相手に裁判を続ける森崎さんの姿を通し、性暴力被害の実態、そして社会がこの問題にどう向き合うべきか、を問う。

制作:朝日放送

■里美さんの性暴力裁判
http://frihet.exblog.jp/15409105/
■里美ドットコム
http://satomi-heart.cocolog-nifty.com/blog/
■強姦被害者自身が訴え出よう
http://frihet.exblog.jp/17142617/
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by bekokuma321 | 2012-01-22 21:28 | その他

『髭のノラ』を読んで

c0166264_2228698.jpg震災直後の幕張で行われた講演会で『髭のノラ』を購入した松尾です。ようやく読了しました。

こうやって感想を書いて送れることが、うれしいです。  

三井さんの描く男女平等社会は、男女の違いなく個性が尊重され、どんな立場の人の意見も尊重される社会だなと思いました。

私は以前、放送大学の事務職をしていましたが直属の上司からセクハラを受けました。フィリピンバーに連れて行かれました。20年弱前の出来事です。当時の私は腸が煮えくり返り、次の日に辞表をたたきつけました。 お役所にただよっていた男尊女卑の雰囲気は、いやーな思い出です。

本の最終章にある三井さんの苦闘には頭が下がります。そして、元気づけられます。

『髭のノラ』は、読んでいてわくわくしました。おもしろかったです。 是非、ノルウェーのような社会を実現させたいと思います。ノルウェー視察旅行決まりましたら、是非ご一緒させてくださいね!

今、伊藤悦子さんのご縁で「市民ネットワークわかば」の広報をやってます。自分の足元から活動していきたいと思います。まずは他人の意見の傾聴と、多くの人の前で意見を述べられるようになることが私の課題です。

三井さんの他の著作も読もうと思ってます。

2012年1月19日

松尾 由美
(市民ネットワークちばhttp://www.chibanet.jp/wakaba/
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by bekokuma321 | 2012-01-21 17:49 | ノルウェー