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c0166264_13511556.jpg国連のプレスリリースによると、国際女性芸術家センターInternational Center for Women Artists が、ロゴを公募している。

賞金は優勝者は20万円、準優勝者2人に5万円。締め切りは2012年1月31日。

国際女性芸術家センターは、2013年、ヨルダンのアンマンに開館予定。ユネスコの後援で創設され、世界の女性芸術家の才能を顕彰するための展示と教育振興にあてられる。女性や少女たちの力を発展させ、その芸術的文化的伝統を保存するために、知的対話、教育、交流を執り行う。国連で決定されたという。

アンマンのセンターにおける常設展示、世界各国への回覧展示、さらにはオンランによって、平和構築に貢献しようというものだ。ユネスコの責任者は「女性芸術家をサポートすることは、ユネスコの義務である」と語る。

ヨルダンは日本から見るとはるか遠くの国だ。しかし、国連では隣りの国。英語のJapanの次にJordanが来るからだ。“隣国”の女性センターに日本女性のロゴが掲げられるのはちょっと素敵だ。日本女性の応募を期待したい。あなた、トライしてみてください!

■International Center for Women Artists to open in Amman under the auspices of UNESCO
http://www.unesco.org/new/en/media-services/single-view/news/international_center_for_women_artists_to_open_in_amman_under_the_auspices_of_unesco/
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by bekokuma321 | 2011-12-31 11:18 | 中東

セクシャルハラスメントは、女性の尊厳を粉々に打ち砕く。職場に、深刻
な悪影響を及ぼし、仕事の能率も落ちる。

しかし、セクシャルハラスメント被害は後を絶たない。労災認定にかかわる
厚労省報告書の一歩進んだ見解を歓迎したい。(2011年11月付け発行)

一部抜粋すると……。

■「本人の意思を抑圧して行われたわいせつ行為」には、被害者が
抵抗したにもかかわらず強制的にわいせつ行為がなされた場合はもとよ
り、被害者が抵抗しなかった(できなかった)場合であっても、行為者が
優越的立場を利用するなどして、物理的・精神的な手段によって被害者の
意思を抑圧してわいせつ行為が行われた場合が含まれることに留意すべ
きである。

■強姦等のセクシュアルハラスメントを受けて、その直後に無感覚、情動
鈍化、健忘など、心的まひや解離等に関連する重度ストレスによる心理的
反応が生じた事案では、医療機関への受診時期が当該出来事から6か月
よりも後になる場合もあることに留意すべきである。

■被害者は、勤務を継続したいとか、行為者からのセクシュアルハラスメ
ントの被害をできるだけ軽くしたいとの心理などから、やむを得ず行為
者に迎合するようなメール等を送ることや、行為者の誘いを受け入れる
ことがある。このため、これらの事実から被害者の同意があったと安易
に判断するべきではないこと。


厚労省の「精神障害の労災認定の基準に関する専門検討会」報告書。
その中の「セクシュアルハラスメント事案に係る分科会」
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001u5d4-att/2r9852000001u5gz.pdf
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by bekokuma321 | 2011-12-31 08:43 | その他

それは政党の候補者リスト作りから始まった

                  三井マリ子(全国フェミニスト議員連盟国際部)

c0166264_19482593.jpg今年のノーベル平和賞は3人の女性解放運動家に決まった。受賞者全員女性という驚くべき決定をしたのは、ノルウェーのオスロにあるノーベル平和賞選考委員会だ。

同委員は政党から推薦された人の中から一方の性に偏らないように構成される。現在、女3、男2の5人で、女性の割合は60%だ。ノルウェーの公的な決定機関は、一方の性が40%から60%でなければならない。ノーベル平和賞選考委員会も例外ではないのである。

ノルウェーは、クオータ制を女性の政治参加に活用した世界初の国である。クオータ制の威力は絶大で、現在、内閣の50%、国会議員の約40%、県会議員の45%、市議会議員の38%が女性だ。

ここに至るまでの道は平たんではなかった。歴史的経緯はこうだ。

1973年 民主社会党(のち左派社会党に統合)、選挙候補者リストの半数を女性にする「50%クオータ」を導入。
1974年 自由党、「40%クオータ」を導入。
1975年 左派社会党、「40%クオータ」を導入。
1978年 男女平等法によって決定の場の男女平等がうたわれる(クオータ制は明言なし)。
1980年 議席の半数を女性としなければならないとする「50%クオータ」を明記した憲法修正案が左派社会党から提出されるが否決。しかし女性運動は勢いづく。
1981年 男女平等法が改正され、決定の場に両性の代表がはいることが明言される。
1983年 労働党、「40%クオータ」を導入。
1986年 労働党内閣、女性閣僚を44%に。以後、政権交替があっても内閣の「40%クオータ」は守られる。
1988年 男女平等法が改正され、公的決定の場の「40%クオータ」が明記される。
1989年 中央党、「40%クオータ」を導入。
1993年 キリスト教民主党、「40%クオータ」を導入。
2006年 会社法が改正され、取締役会に「40%クオータ」が義務づけられる。

おわかりのようにクオータ制は、政党が作る議員候補者リストから誕生した。そのきっかけをつくった政党は民主社会党。当時の党首はベリット・オース。ノルウェー初の女性の党首だった。

(全国フェミニスト議員連盟「AFER」 71号 2011. 11. 25 より転載)

[写真は、ノルウェーの投票ブース。政党ごとに候補者リストがある。この中から支持する政党のリストを1枚とって、投票箱にいれる。このリストに書かれている候補者は、今ではほとんど男女交互に並べられている]
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by bekokuma321 | 2011-12-30 16:17 | その他

北朝鮮のトップ金正日(キム・ジョンイル)総書記が亡くなり、北朝鮮問題に関する報道が飛び交う。三男である金正恩(キム・ジョンウン)氏の後継を焦点に、いったいこの国のかじ取りはどうなり、日本はどう対処すべきかなど…不安材料ばかりだ。

私は、北朝鮮で数時間をすごしたときに見た、北朝鮮の人たちの姿を思い出している。あの時、お土産に買った朝鮮ニンジンのお菓子が、私の戸棚に今もある。

2008年の秋だった。六カ国協議が話題になっていた頃に開かれた、「北東アジア女性平和会議」の最終日。会議参加者は、一日かけて北朝鮮のトラサン駅に向かった。

トラサン駅は、朝鮮半島の南北分断の象徴的な場所。京義線南側の最終駅で、そこは非武装地帯に指定されている。韓国の資本が導入された北朝鮮のケソン工業地区がすぐ近くにある。プラットホームには、ピョンヤンへ205km、ソウルへ56kmという巨大な標識が掲げられていた。でも、ピョンヤンに行く線路は依然としてまだ作られていない。

私たち一行は、朝5時に起きて観光バスに乗り、北朝鮮ケソン工業地区に向かった。このつかの間の北朝鮮視察を終えての最終地がトラサン駅だった。

バスの窓から垣間見えた北朝鮮の人たちの住居、衣服、表情、動作は、エネルギーあふれるソウルの人たちと同じ民族とは思えないように感じられた。

全体的に非常に小柄だ。それに土気色の顔色の人が多かった。市民と思われる人たちの近くにはかならず軍服を着た監視役がピタリとついていて、その数、どちらが多いかわからないほどだった。

胸がしめつけられるような光景だった。

この「北東アジア女性平和会議」は、平和な社会の構築には、女性の声が欠かせないと、企画され開催された。女性版の六カ国協議だった。ロシア、アメリカ、日本、中国、韓国、北朝鮮の6カ国から民間の女性たちが集まると聞き、私は全国フェミニスト議員連盟を代表して出席した。しかし、到着後、北朝鮮代表は不参加になったと知らされた。しかも、この国際会議は、当初、北朝鮮の金剛山で開催予定だったが、「南北朝鮮の不安定な政治情勢下」では無理な話で、会場もソウルに変更になったと聞いた。

今、北朝鮮の国民が金正日(キム・ジョンイル)総書記の死に号泣する映像が流されている。どこかで見た光景だ。第二次大戦直後、皇居前で無数の日本人がひざまずき号泣していた、あの写真だ。


■初の「女性六カ国協議」韓国で開催
http://janjan.voicejapan.org/world/0809/0809086640/1.php
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by bekokuma321 | 2011-12-29 09:57 | アジア・アフリカ

「男女共同参画局」からお知らせがきた。

「政治分野における女性の参画拡大に向けて」は、一読に値する。とりわけ政党は熟読してほしい。この政府文書にのっとって、党内でクオータ制を実行してほしい。

http://www.gender.go.jp/danjo-kaigi/kihon/kihon_eikyou/pdf/womens_participation.pdf

上記文書は、世界で最も女性議員が少ない層にいる日本の実情と世界の実情をわかりやすく示している。すすんだ国々ーースウェーデン、ノルウェー、ドイツなどがどのような政策のもとに女性議員を増やしてきたかが、図表でも示されている。

さらに「我が国においても、今後、ポジティブ・アクションの導入に向けた具体的な議論が喚起されることを期待」と大文字で明記している。

上記文書は、クオータ制にも言及する。全国フェミニスト議員連盟が1992年から政府や政党に導入を訴えてきた制度だ。20年かかって、やっと政府が腰をあげてくれた。遅きに失した感があるが、歓迎したい。

まずはそれぞれの政党内で、女性党員が中央執行部に影響力を行使して政党綱領に明記し、選挙候補者選定に実行してもらいたい。ガンバレ、女性党員!


▼日本がもっとも女性議員が少ない、ことを示す上記政府文書
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by bekokuma321 | 2011-12-26 14:30

クリスマス

読者の皆様は、クリスマスをどう迎えられただろうか。

クリスチャンではない私だが、枕元のクリスマスプレゼントという幼年時の思い出と、日本全体を覆うクリスマスムードに誘われて、ついクリスマスを特別の日として迎えてしまう。

今年は、連れ合いにノルウェーのクリスマス料理リッベRibbeに挑戦してもらった。準備に丸1日かかる豚の三枚肉料理。カリカリとした触感とお焦げの香りがたまらない。でも多くは食べられないので、近所の友人におすそ分けして喜ばれた。

ノルウェーの友人オーレ・G・ナルッドは、アーヌルフ・ウーバーランArnulf Øverland (1889 - 1968)の詩を送ってくれた。クリスマスにぴったりだと。

温かい気持ちになれる、不思議な詩だった。英訳された詩を和訳すると……。

人生にはひとつの幸せがある
悲しみに変わることのない幸せ
それは、他人を幸せにできたという幸せ
それこそ、無上の喜びだ

ウーバーランは、卓越した社会派詩人であると同時に共産主義者で無神論者。ソビエト共産主義には反対だった。幼いころ父を亡くし、強い母親にそだてられた。ナチスドイツ時代、レジスタンスの詩作をし、妻ともども、ムーレルガ―タ19番地(政治犯収容所)や、グリニ強制収容所、さらにザクセンハウゼン絶滅収容所に強制送還された。「ザクセンハウゼンのクリスマス」など、強制収容所でも数多くの詩をつくった。見つかったら殺されていただろう、という。

■Der er en lykke i livet som ikke kan vendes til lede: Det at du gleder en annen, det er den eneste glede. (by Arnulf Øverland)
http://www.nrk.no/nyheter/bakgrunn/portretter/1275686.html
http://www.klikk.no/mat/spise/article378091.ece
■北欧福祉社会は地方自治体がつくる(オーレ・G・ナルッドのスピーチ)
http://frihet.exblog.jp/17001329/
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by bekokuma321 | 2011-12-26 13:47 | ノルウェー

嶋田ミカさんの支援グループから吉報が届いた。嶋田さん、最高のクリスマスプレ
ゼントですね。

「2011年12月22日、京都地裁で大学側との和解が成立したことをご報告します。
必ずしも嶋田さんの要求のすべてが反映された内容ではありませんが、これまで
裁判で求めてきた『雇止め解雇撤回』と『職場復帰』は勝ち取ることができました。
有期雇用に厳しい司法判断を考えると、大きな成果だと思います」

嶋田さんは、龍谷大を2010年3月に雇い止めになった。7月、龍谷大を相手取って
地位確認と、4月以降の給与相当額の賠償などを求める訴訟を京都地裁に起こした。

嶋田さんは、2007年4月、龍谷大経済学部の「サービスラーニングセンター」の運営
のため、特別任用教員助手として採用された。

しかし、2009年6月、「契約期間終了」として契約を更新しないという説明を受けた。
実際は、採用時に「通例1回は更新される」という説明を受けていたにもかかわらず、だ。
嶋田さんは、「雇用継続の期待があり、雇い止めは解雇権の乱用」と主張していた。


■「嶋田ミカさんの雇用継続を求める会
http://skoyokeizoku.jimdo.com/
■嶋田ミカの雇い止め日記
http://skoyokeizoku.blog130.fc2.com/
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by bekokuma321 | 2011-12-24 12:39 | その他

2011年12月22日、リコープロダクトプリントソリューションズ・ジャパンのセクハラ・パワハラ解雇無効裁判を傍聴した。同社で働いていた夏井香織さんが解雇は無効だと訴えている。

東京高裁424号法廷は満席だった。斉藤隆裁判長を真ん中に、左に白髪の裁判官、右はやや若手の裁判官だ。

今回、夏井さんは証人2人の申請をした。それに対し、リコー側は「すでに書面で明らかになっている」として、今日で結審してほしいと言った。「合議のため」と3人の裁判官は法廷をいったん出た。その結果は、証人申請が認められず、来年2月16日判決となった。しかし大勢の支援者に囲まれ、夏井さんは、元気そうだった。

なお、早稲田大学の浅倉むつ子教授が、「リコープロダクトプリントソリューションズ・ジャパンの行為は違法行為であり、使用者責任を負うもの」という意見書を提出している。浅倉教授は、「館長雇止め・バックラッシュ裁判」において、「意見書」を提出して逆転勝訴への流れをつくった法学者だ。

写真は、黒岩秩子さん(元参議院議員、右)と、高橋ブラクソン久美子さん(狭山市議、左)の応援を受けてうれしそうな夏井さん。女性労働者のために八面六臂の活躍をしている伊藤みどりさん、それに、むらさきロード実行委員会の方も「女をなめんなよ」というアピール用紙を手に参加していた。

地裁敗訴の流れを変える判決が出るように心から願わずにはいられない。

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リコープロダクトプリントソリューションズ・ジャパン㈱は、旧インフォプリント・ソリューションズ・ジャパン㈱ のこと。大田区馬込リコー工場内にあり、先日、社名が変更となったという。夏井さんの訴えを、以下にまとめると:

2009年7月29日、同社の会議室において、夏井さんは、元IBM・SEの人事部長と、弁護士資格を持つ法務部長、直属の営業部長、労務担当女性社員から、監禁され暴力を振るわれ、私物も取り上げられ、その場で解雇された。

年金手帳や現金を含む、私物は、現在も返還されていない。

深夜残業を連日強要され、同僚社員との差別待遇、社内では「女は体で仕事をとっている」などという、女性蔑視した下劣な誹謗・中傷・業務妨害や、情報の非共有の嫌がらせ、休日にはゴルフへの強制同行、全社員必須の海外研修へは一人不参加にさせるなど、数々のハラスメントを受け続け、精神的に追い詰められた。

夏井さんは、体調を壊すだけではなく怪我などもし、心にも身体にも計り知れない傷をおった。また、3回にわたる長時間の人事部長と直属の上司、法務部長、労務担当女性社員による会議室で行われた監禁取り調べでは、“横領犯”の濡れ衣を着せられ、「容認しろ」と、無理やり書類にサインを強要されるなど、労働者の人格を著しく侵害する陰湿なものだった。


■セクハラ・パワハラ裁判を傍聴しようhttp://frihet.exblog.jp/16967315/
■セクハラ、パワハラ、不当解雇裁判http://frihet.exblog.jp/17225194/
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by bekokuma321 | 2011-12-24 08:49 | その他

保育園か現金給付か

ノルウェーの子ども・平等・社会相アウドゥン・リースバッケンは、「来年の8月から、2歳になったら現金給付をやめる。しかし1歳までの給付額をあげる」と発表した。

「反論があることはわかっているが、社会のためにいいことをする。平等とソーシャル・インクルージョンのためには『現金給付』は妨げになる」と、明快な姿勢を打ち出した。なお、ソーシャル・インクルージョンとは、社会に溶け込むことを指し、排外主義の反対語。

c0166264_121036100.jpgノルウェーでは、希望する子どもは、ほぼ全員保育園に入園可能だ。現に、子どもの87%が保育園に通う(明石書店『ノルウェーを変えた髭のノラ』p104)。この充実した保育制度が、女性に「子どもも仕事も」を可能にした。

子どもに対する国の別のサービスとして、保育園に入れない子どもがいる家庭には、3歳まで「現金給付」という制度がある。大臣が一部廃止しようというのは、この「現金給付」だ。

「現金給付」は、成立当初から賛否両論激しかった制度だ。導入時、中道左派政党の多くはこの「現金給付」に反対だった。「現金給付」を受ける家庭の多くは移民家庭だが、そういう家庭の子どもこそ、保育園にはいっていっしょに社会性を学んだほうがいいし、母親も外で働いたほうがいいという論理だ。

それに対して、保守中道政党は、「3歳ぐらいまで家庭で育ててもいいではないか、その選択の幅を広げることになる」と主張する。

ここにきて、政府の改正案に対して地方から反論が起きている。今秋の地方選で保守党が握った市が、「国が現金給付をやめるなら、地方独自に制度を残す」というのだ。

こうした声に、今度は、平等・反差別オンブッドが動いた。12月21日、彼女は、「地方で現金給付をという声があがったが、男女平等を徹底してからにしてほしい」と、男女平等の遅れを指摘した。

男女平等国の政策論争の主役は、“女・子ども”だ。なるほど、これなら、出生率1.9になるはずである。


■Kan hindre god likestilling
http://www.nrk.no/nyheter/distrikt/sorlandet/1.7923621
■Fjerner kontantstøtte for 2-åringer
http://www.nrk.no/nyheter/innenriks/valg/valg2011/1.7777180
■Persons in the labour force and employed persons
http://www.ssb.no/aku_en/tab-2011-11-02-05-en.html
■ノルウェー日刊紙が日本の女性を特集
http://frihet.exblog.jp/17172352/

[写真:70年代のノルウェー女性解放ポスター「闘おう でも一人じゃだめ!」。当時のノルウェーは保育園が少なく保育は女性の肩にかかっていた。ノルウェー国立博物館所蔵パネル接写]
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by bekokuma321 | 2011-12-22 02:52 | ノルウェー

c0166264_12274871.jpg2011年9月に行われた地方選挙の結果が出そろった。ノルウェー統計局は「女性議員増えず」という見出しで結果を公表した。

女性議員は全体の38%だった。

38%という数字は、前回2007年の37.5%とほぼ同じだ。女性議員が半数を超えたのは左派社会党の51%だけで、労働党は44%だった。進歩党は、主要政党では前回同様もっとも低く、27%だった。

日本人の私から見ると、メディアで極右といわれる進歩党でさえ、3,4人に1人は女性議員であることに驚かされる。

しかし、ノルウェー首脳陣は、この結果に不満やるかたない。ただ不満であるだけでなく、次の一手を打とうと世間にアピールをした。さすがノルウェーらしい。

リーヴ・シグネ・ナーヴァルセーテ地方自治大臣は、女性が伸び悩んでいる結果に落胆し、ただちに地方議会にクオータ制(性による割当制)をにおわせた。

「政党の候補者リストがどう作られているかを議論する時がきた。男女数に均衡がとれてないのならば、われわれは、そのことを注視する必要がある」

「地方選挙の候補者リストでは、男女が交互にリストアップすることを政党に義務付ける可能性を検討したい」

一方、今年、注目された移民出身の議員はどの程度増えただろうか。結果は全国で268人と45人増だった。全体の2.5%である。

しかし、首都オスロ市議会の労働党は別だ。なんと20議席のうち11議席が移民出身となってしまい、「マイノリティがマジョリティになった」とメディアは報道した。オスロ市議会全体では、59議席のうち16議席、27%である。

オスロ労働党は、選挙法改正を視野に入れた検討を考えていると報じられている。しかし、当然、移民議員を中心に反論が多い。すでにオスロでは移民人口が全体の28%に上っている。

■No increase in female representation
http://www.ssb.no/english/subjects/00/01/20/kommvalgform_en/
■Minister mulls local election gender quotas
http://www.thelocal.no/page/view/minister-mulls-local-election-gender-quotas
■Labour Party looks to slash Oslo immigrant dominance
http://www.thelocal.no/page/view/labour-party-looks-to-slash-oslo-immigrant-dominance
■Ap vil hindre valgkupp fra innvandrere
http://www.vg.no/nyheter/innenriks/norsk-politikk/artikkel.php?artid=10016685
■ノルウェー統一地方選 女性議員が37.4%に_2007年
http://janjan.voicejapan.org/world/0709/0709212747/1.php

[写真:「必要なのはもっと多くの声ではなく、これまでとは別の声だ。なぜなら、かつてから男性の声は永久といっていいほど十分だからだ」。125年前に「ノルウェー女性の権利協会」を創設したギーナ・クローグの言葉。ノルウェー国立女性博物館での接写]
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by bekokuma321 | 2011-12-22 02:11 | ノルウェー