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ノルウェーのスール・バランゲル市(キルケネス空港のある市)の市議セシリア・ハンセン(上)は、9月の地方選挙に出るか出ないか最終決断をせまられている。

キルケネスはノルウェー最北端にある厳寒の地だ。この地に降り立ったのは2月21日。零下28度だと聞き、緊張が走った。到着してからは零下10度前後の日が続き、セシリアは「夏みたいだ」などと冗談を言う。

セシリアは今年40歳。女手一つで、乳牛17頭、雄牛10頭、鶏、豚を飼育し、年間100万クローネ(約1500万円)を酪農で稼ぐ実業家だ。離婚後、10代の娘をひとりで育てるシングルマザーでもある。

農家に生まれたセシリアは、酪農業の両親に雇われ長年酪農をしていたが、昨年、意を決して農地、畜舎、機械など一切を買い取り、農業主となった。朝から晩まで、しかも365日ほとんど休むことのできない仕事だ。セシリアの驚きの毎日については追ってお知らせしたい。

ノルウェーは国会も地方議会も完全な比例代表制による選挙をとる。今年9月に選挙がある。そこで19県と約430市議会の新しい議員が決まる。任期は4年。スール・バランゲル市は、市長も行政のトップも女性。その上、市議会議員25人の過半数13人が女性だ。

その一人、中央党(前の農業党)所属のセシリアの政治信条はこうだ。「農業は、人間にとって欠かせない食べ物を生産する仕事。この仕事を選べる私は幸せだ。グローバルに見ても、これ以上、一国の農業を減らしてはならない。それに政治も農業も、女性が入っていかないと絶対ダメ。男性だけだとろくなことにならない」という。

c0166264_223777.jpgセシリアは今度立候補すると5期目となるが、次の選挙への立候補を自ら断念した。それ以来、中央党は彼女に代る人を探し回ってきた。しかし2月末だというのに、まだ決まらない。その間、「セシリアしかいない、セシリアにもう一度出てもらいたい」という声が彼女に届く。それだけ彼女は政治的手腕にすぐれ、人気も高い。いったん立候補しないと決めた彼女だが、最近、彼女の心は揺らいでいる。

ノルウェーの市議会の市長(オールフォーレルordfører)は、選挙で最大与党となった政党の議員から選ばれる。日本の国会の議員内閣制と同様の方式だ。スール・バランゲル市議会は労働党が強く、現市長(女性)は労働党出身だ。ところが労働党と連立を組んできた左派社会党が離反したため、次の市議会で、市長は中央党から選出される予測が高くなった。すると、市長はセシリアとなることが確実だ。

セシリアの不出馬は、この市長問題とからむ。「議員は、1月に1,2回だけど、市長はフルタイムの仕事で、私は農業をできなくなる。酪農を続けるには信頼のおける人を雇わなくてはならない。すべてを任せられる人がいるかどうか…」と悩んだ末に、立候補しないと決めた。

彼女は、私に「中央党の誰かが、日本からの記者だとかいって私を説得するために使者を送りこんできたのではないかと思った」と真面目な顔で言った。

●写真上はセシリアが飼育する20頭を超える牛の中でも最もかわいいロッタと
●写真下は鉱山工場新設を求めてきた会社の言い分を聞く市議会議員たち。52%が女性議員だ。セシリアは中央にいるグレーのスカーフの女性。
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by bekokuma321 | 2011-02-28 17:35 | ノルウェー

ホルメンコーレンは、2011年ノルディックスキー世界選手権開催場だ。ノルウェー自慢のスキー場だが、ここには苦い歴史がある。

オスロから最も離れた最北の地キルケネスに住む知人のシシリアは、私に「今年のワールドカップ、女たちはホルメンコーレンでジャンプできない。でも、1930年代に女たちはホルメンコーレンを飛んだはずよ」と言った。

アフテンポステン紙を調べると、1930年代に女性ジャンパーが飛んだかどうかについての記事はなかった。でも、それよりおもしろい話が載っていた。

1930年代、欧州各地で評判となった2人のノルウェーの女性ジャンパーがいた。彼女たちの人気はうなぎのぼりで、1931年、ホルメンコーレンでジャンプをさせてほしいという声があがった。ところが、ノルウェースキー連盟の会長フィン・クエールFinn Qualeは拒絶した。

アフテンポステン紙によると、ホルメンコーレンでの女性ジャンプ禁止令の彼のせりふがふるっている――

「ここ(ホルメンコーレン)は、サーカスじゃないんだ」

1930年代、スポーツ界の男性は、ノルウェーも日本とほぼ同じだった。そして時は過ぎ、そのノルウェースキー連盟は、女性ジャンパーの国際競技参加運動の先頭に立った。その間の道程には、他の分野に見られたように女性たちの闘いがあったはずだ。

http://www.aftenposten.no/fakta/innsikt/article2930313.ece
http://www.nrk.no/sport/meisterskap/ski-vm-2011/nyheter/1.7526347

■関連記事
女子スキージャンプhttp://frihet.exblog.jp/15975294/
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by bekokuma321 | 2011-02-26 15:31 | ノルウェー

女子スキージャンプ

ノルウェーからスポーツニュースを1本。

オスロで開かれている2011年ノルディックスキー世界選手権で、オーストリアのダニエラ・イラシュコが女性スキージャンパー世界一となった。日本も高梨沙羅が6位に入賞するなど健闘した。

今日のオスロは、テレビで見る限り視界ゼロといえるほどの濃い霧と強風だった。この悪天候の中、ダニエラ・イラシュコは97メートルを飛んだ。

今回のスキー大会ほど、女子スキージャンプの歴史を決する大会はない。なぜなら、オリンピックで、男性が参加できて女性が参加できない唯一の競技がスキージャンプだそうで、国際スキー連盟は、「今後の女性選手の結果を見て、2014年のオリンピック参加を決めたい」と言ってきたからだ。

ノルウェーはスキー発祥の地であり、男女平等を国是としている国でもある。そのノルウェーのスキー連盟は、国際スキー連盟に対して、ノルウェーで開かれる2011年ノルディックスキー世界選手権のジャンプ部門に女性が参加できるようにと提案した。しかし、2009年春、国際スキー連盟は、ノルウェーの提案を否決。否決した理由は、女性スキージャンパーの数は少なく、レベルが低すぎるから、というものだった。

次にノルウェースキー連盟は、より多くの女性ジャンパーが参加できるようにと、競技場をホルメンコーレンジャンプ台(130メートル)ではなく、106メートルのジャンプ台に変更して再提案した。2010年6月、国際スキー連盟は、とうとう2011―2012年シーズンのスキージャンプに女性の参加を認めた。しかし、まだオリンピックに女子ジャンプを認めてはいない。

女性たちも闘ってきた。2010年のバンクーバーオリンピック前の2009年、女性スキージャンパー15人が、男子スキージャンプがあるのに女子ジャンプがないのは人権侵害だとカナダのバンクーバーオリンピック委員会を提訴した。カナダ最高裁は、差別であると判決したものの、国際オリンピック委員会の責任であり、バンクーバーオリンピック委員会の責任といえないと逃げた。

私は、今、ノルウェーのキルケネスにいる。こちらは零下16度で強風が続いており、立っていられないほどのこともある。オスロはこちらほどではないだろうが、大変な悪条件だったことに間違いはない。女性ジャンパー数も増え、15カ国から女性ジャンパー43人が参加。2009年より10%増だという。ここまでやっても、国際スキー連盟はオリンピックに女性ジャンパーを参加させないのだろうか。


http://live.fisski.com/live3085.htm
http://www.fis-ski.com/uk/news/pressreleases/press-releases-2010/council-antalya-summary.html
http://www.visitoslo.com/en/holmenkollen-fis-world-cup-nordic.77706.178304r94b.tlp.html
http://www.womensportreport.com/women-sport_court-finds-discrimination-but-rules-against-women-ski-jumping_8525
http://www.nrk.no/sport/meisterskap/ski-vm-2011/nyheter/1.7506272
http://www.aftenposten.no/fakta/innsikt/article2930313.ece

■関連記事
まだ残るオリンピックの女性差別http://frihet.exblog.jp/13741366
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by bekokuma321 | 2011-02-26 06:40 | ノルウェー

フィンマルク県ヴァドソー市に、株式会社イノーベイション・ノルウェーを訪ねた。会社の取締役会が開かれていた。明るく清潔な部屋。大きな横長の丸テーブル。取締役12人が意見を出し合っていた。そのうち6人が女性だ。

外はマイナス11度という冷蔵庫と冷凍庫の間のような厳寒の地ヴァドソー。しかし、一歩社内に足を踏み入れると、温かく快適だ。ワイシャツだけの人もいる。今日の取締役会議では、フィンマルクでサーモン工場を新設したいという某会社にどう支援できるかの方針を決める。

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  [男女半々の取締役会議。右手前の女性はフィンマルク県副知事。2月22日午前9時。イノーベイション・ノルウェー会社▲]

イノーベイション・ノルウェーは、2004年、地方政府、私企業、労働組合、教育機関の知恵を集めて、技術の進歩と国際化にふさわしい産業を育成するために新設された。社員700人以上を擁する中央政府出資の会社で、本社はオスロ。国内全県に支社を持ち、フィンマルク県はここヴァドソーに支社を置く。過去のノルウェー観光局、ノルウェー貿易機構、ノルウェー地域産業振興ファンドなどが統合されてできた。

英語の堪能な相談役のヘルランドさんに取材した。「イノーベイション・ノルウェーの最優先課題のひとつは、女性の力をどう産業に入れるかです」と強調する。では、どうやって女性を決定場に増やすのか。

「たとえば、アドバイスや支援を求めてきた会社の決定機関に一方の性が40%以下しかいないとします。われわれは、あなたの会社の事業は支援しにくいですね、とお話するのです。ええ、中には女性だけ、男性だけの事業が持ち込まれることがあります。目的によっては、一方の性だけの場合もありえますが、支援順位が下がることを知っていただきます」と具体的だ。

「ノルウェーはとても小さな国です。どうしたら、他国に負けない競争力をつけられるかを考えた結果、知恵だという結論が出ました。そして、ノルウェーの知恵の半分を持つ女性をもっともっと生かさなくてはとなったのです。いや25年以上前の話です。そのことを僕たち男性が理解するには時間がかかりましたよ」

ノルウェーは、物事を決めるには男女がそれぞれ40%いなければならないという制度を持つ。性による割り当て、いわゆる「クオータ制」だ。政治分野でのクオータ制がほぼ達成され、今、ノルウェーは産業界のクオータ制に力を入れる。


ネットで読める関連記事:
■「ノルウェーで女性重役旋風 私企業にもクオータ制導入の動き」http://www009.upp.so-net.ne.jp/mariko-m/nor_jjyoseiyuyaku.html

■現地ルポ 「ノルウェー民間企業の取締役は4割が女性!!」の背景を見るhttp://www.news.janjan.jp/world/0812/0812173697/1.php

産業界や政界のクオータ制についての本:
『ノルウェーを変えた髭のノラ』(明石書店)
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by bekokuma321 | 2011-02-24 11:21 | ノルウェー

■明日から3月6日までノルウェーからニュースを送ります

皆さま

最高裁勝利へのたくさんのお祝いありがとうございます。
長い7年でした。ここまで来れたのはひとえに皆さんの
励ましのおかげです。本当にありがとうございました。
辛いこともあった7年間でしたが、将来、闘う人たちの
ために判例として残せたことは、この上ない喜びです。

さて突然ですが、2月20日出国3月7日帰国の予定で、
ノルウェーのフィンマルク県に取材に出かけます。
ノルウェーでも最も北極に近い、とびッきり寒い所です。
降り立つ地キルケネス空港は北緯70度。昨日は零下
28度だったそうです。

しかし、男女平等はノルウェーの中でもトップクラス
です。空港のあるスール・バランゲル市は、市長が
44歳の女性、行政トップも女性、議会の52%が女性
です。

実は、最高裁の決定は早くて3月と予想されていたため、
最高裁決定前に、2月になったら行こうと決めていまし
た。最も寒い時期に行こうとしていたのには訳があり
ます。

『ノルウェーを変えた髭のノラ~男女平等社会はこうして
できた』(三井著、明石書店)に登場するベリット・
オース教授は、最低限の生活を強いられる女性たちを
8つに分類しています。その一つが「僻地の女性」です。
その最果ての地に暮らす人々が「私たちはまあまあ平等
に扱われている」と感じられる社会、それがノルウェーです。

『ノルウェーを変えた髭のノラ』の続編として、「平等
主義」「民主主義」といった社会の根幹をなす問題を
掘り下げたルポを書きたいなと思っていました。その
舞台はノルウェーでも最果ての土地、取材時期は最も
寒い真冬がいいなと考えていました。

取材を決めた後で、予想より2カ月も早く最高裁が、
私の勝利決定を出しました。猛烈に忙しくなり、
毎日、迷いました。

でも、現地受け入れ体制の都合もあります。ノルウェー
王国大使館のご支援もいただいてしまいました。という
ことで、ノルウェー取材に行くことに決めました。

凍傷にならないようホカロンを大量に持っていきます。
おもしろーい土産話を持って帰国します。記事を送信
できる環境になりましたら、速報を送信しますので
読んでいただけたらうれしいです。

三井マリ子(FEN-NEWS編集者、すてっぷ初代館長)
bekokuma@hotmail.com 
FEM-NEWS http://frihet.exblog.jp/
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by bekokuma321 | 2011-02-22 15:18 | ノルウェー

男性大臣2人の育休

c0166264_3104017.jpgノルウェーの第2次ストルテンベルグ内閣は、内閣総理大臣を含め20人中男女10人ずつの男性半々内閣。それが、昨日、「3分の2が女性となった」という。

ノルウェーサイトを検索すると、女性がこれまで10人だったのが12人となり60%に上った(3分の2の66%ではないと思うが…)。60%だと、フィンランド内閣の20人中10人とタイだ。

女性の割合はともかく、もっとおもしろいことがある。

ノルウェー閣僚で、女性が2人増えたのは内閣改造があったからではない。男性大臣2人が休暇をとって、その男性の代わりに、大臣代行となった副大臣が2人とも女性だからだ。ノルウェーには代理制度があるので、大臣が国際機関の要職に就任したり、病気休暇をとった場合、副大臣が代行する。

さらにおもしろいのは、2人の男性大臣の休暇は、ともに育児休業だということだ。昨秋からパパ・クオータ(父親の育休)をとっていたアウドゥン・リースバッケン子ども平等社会大臣に加え、今年1月からクヌート・ストールベルゲ法務大臣がとりはじめた。

さて、男女平等推進省のグレーテ・ベルゲ大臣が、執務中に妊娠出産し育児休暇をとって世界を驚かしたのは、1993年だった。その後、男性のパパ・クオータが導入されたのが1994年。

それから早や17年、パパ・クオータも年々長くなった。男性が男女平等推進省の大臣に就任し、彼がパパクオータをとる時代、それがノルウェーなのだ。

ちなみに、ストールベルゲ法務大臣は、2009年2月、突然倒れ入院した。その年に選挙を控えていた。彼は、総選挙直前まで病気休暇をとっていた記憶がある。9月の選挙前には職務に戻った。すぐに労働党員として地元で選挙運動をしていた(写真、筆者撮影)。

日本なら彼の政治生命が断たれてしまうのでは、と思ったが、ノルウェーでは彼への人気はちっとも衰えなかった。病気であることや、よく休むことよりも、嘘をついたり誠実でないことのほうを、人間的にマイナスと見る国民性ーーいいなと思う。



http://www.buenosairesherald.com/article/59135/paternity-leave-hits-norway-cabinet-pm-thrilled

http://www.regjeringen.no/en/the-government/stoltenberg-ii.html?id=85843
http://www.europeanpwn.net/index.php?article_id=116

■ノルウェーの父親の育児休暇パパ・クオータについては
『ママは大臣 パパ育児』(明石書店)

■ノルウェーの男女平等については
『ノルウェーを変えた髭のノラ』(明石書店)
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by bekokuma321 | 2011-02-19 02:25 | ノルウェー

小さな子どもを持つヤングママが、『ノルウェーを変えた髭のノラ』(明石書店) を読み終えて、感想を送ってくれました。今の日本の女性たちの一部を代表する声だと思われます。

■『ノルウェーを変えた髭のノラ---男女平等社会はこうしてできた』 を読んで

望月 奈緒(大阪府)

子どもを通して知り合った女性が、「上の子が小学校、下の子が幼稚園に入って、家でゆっくり過ごせる自分の時間が持てるようになった。女に生れてよかったー、っておもう」と言っていました。

独身の友人は、「最低年収600万以上の男と結婚して、専業主婦したい!!」と婚活しています。

本書に登場する、ノルウェー国営放送勤務で女性運動家でもあるエルセ・ミシュレットは、「もし、女性運動がなかったら、と考えてみてください。女性たちは、経済的自立もできず、居間に静かに座って、レース編みをして夫の帰りを待つか、または、10歳からマッチ工場で働き続けなければならなかったのですよ」(p.83)といっています。

しかし日本の私の周りには、経済的に自立することもとくに考えておらず、専業主婦として家事をして、それこそレース編みでもしながら静かに毎晩家で夫の帰宅を待っていたい、現に待っている女性たち、そして妻にはそうして家で待っていてほしい男性たちがたくさんいます。

積極的に社会に出ていって、経済的に自立して、世の男性と同じように活躍しているノルウェーの女性たちがいる、その一方で、結婚して家に引っ込んで、夫の稼ぎでのんびり暮らすことを理想とする日本の女性たちがいる、こうした女性たちの考え方の違いは、いったいどこからくるのでしょうか。

さらに、それぞれの意見に賛成あるいは反対する男性の考え方の違いも、いったいどこからくるのかとこの本は私に考えさせてくれました。

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by bekokuma321 | 2011-02-18 14:40 | ノルウェー

c0166264_13334323.jpg若手デザイナーの新作を披露する、ロンドンのVauxhall Fashion Scout (VFS)で、ノルウェーのカミラ・ブルエルベルグの男性ファッションが大注目された。Vogue Comのサイトも、C/Bruerbergというロゴの彼女のファッションで飾られている。

One To Watch Men (男性を見る者)と名づけられた、この男性用秋冬ファッションショーに、カミラ・ブルエルベルグが出した作品はーーー肌がすけて見えるレースや、動くとゆれるソフトで薄い素材やニットを使ったもの。いわゆる、“女性のようなファッション”だ。その斬新さに、ロンドンっ子は総立ちになったという。

NRK(ノルウェー国営放送)は、One To Watch Men をもじってOne To Watch Feminine in Men (男性に女らしさを見る者)という見出しで、ノルウェーデザイナ―を紹介する。この見出しは、男性の中にある“女らしさ”を見るデザイナーのカミラ・ブルエルベルグをさしていると思われる。

ノルウェーの知人たちを見ていると、男性と女性の境界を軽々と越えている人たちが多い。父親の家事・育児時間も驚くほど長い。日本人から見ると驚きだが、それでも女性たちは「まだ女性のほうが家事時間がずっと長い」などと言う。もちろんスポーツや趣味も男女ほぼ同じように参加し楽しむ。そのためか、ユニセックスファッションが増えている。ノルウェーの友人から私への昨年のクリスマスプレゼントもユニセックスのカバンだった。カードには「マリコ、カズオ(私のパートナー)、ふたりで使ってね」と書いてあった。

カミラの男性ファッションは、こうしたノルウェーの空気から生まれ出たモードなのだと思う。

http://www.nrk.no/kultur-og-underholdning/1.7512223
http://www.vogue.co.uk/news/daily/110210-vauxhall-fashion-scout-menswear-one.aspx
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by bekokuma321 | 2011-02-18 10:29 | ノルウェー

「2011女性と政治キャンペーン」のチラシができました。東京は3月6日渋谷駅前集合! 

ご存じでしたか? 日本の地方議会の約4分の1は、女性議員が誰もいない「女性ゼロ議会」です。

これでは、子どもたちの保育所不足、老親介護への支援不足、セクハラ・DVの横行、非正規1700万人の7割が女性…など深刻な社会問題の解決が後回しになるのも当たり前です。

女性ゼロ議会を今度こそなくしましょう。女性1,2人の議会は女性議員を増やしましょう! あなたの町には女性議員はいますか。女性がいなかったら、あなた挑戦しませんか。近所の女性を議会に送り出しませんか。

クリックするとチラシをダウンロードできます
■チラシ表:http://www.afer.jp/news/2011/0214/img/3.6campaign_F2.pdf
■チラシ裏 http://www.afer.jp/news/2011/0214/img/3.6%20campaign_B.pdf

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女性と政治キャンペーンは、全国フェミニスト議員連盟の会員を中心に90年代に始まりました。女性議員をふやしたいと願う全国の仲間たちとともに、続けられてきて、今年が4回目です。

■2011女性と政治キャンペーン・ブログhttp://jyoseitoseiji.jugem.jp/
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by bekokuma321 | 2011-02-16 12:00 | その他

アミカス雇止め問題

以下、連合通信の報道のさわりを紹介する。

「アミカス嘱託職員ユニオン」の3人が、3月末で雇止めされようとしている。アミカスは、福岡市男女共同参画推進センターの愛称で、ユニオンは、そこで働く女性嘱託職員で作られる労働組合。

市側は3人の雇止めに対して、「選考の結果だ」と回答。ユニオン側は福岡県労委に不当労働行為の救済を申し立てる予定だ。

女性職員たちは長年、女性の起業支援やDV(ドメスティックバイオレンス)、セクハラ相談など、プライバシーにかかわる業務を任されてきた。昇給はなかった上、雇用年限5年の有期労働となっており、不安定待遇を強いられてきた。

今年3月末には10人が年限を迎えることになっていたため、「アミカス嘱託職員ユニオン」は09年夏から、年限撤廃を求めて市とを交渉を続けてきた。それに対して、市側は昨秋、「年限は撤回できないが、経験と実績を踏まえて特別に非公募の選考を行い、優秀な人材を確保する」と回答。ユニオンと自治労県本部はこれを受け入れ、市側と確認書を交わした。

ところが、論文と面接による選考の結果、受験した9人のうち3人が「優秀ではない」との理由で不合格。いずれも組合員で最長22年間勤めた大ベテランもいる。

ユニオンの本多玲子委員長は、「共に働いてきた私たちが、3人が『優秀でない』とされるおかしさを一番知っている。12月に選考を終えて1月に公募する手早さからも、市は組合員をクビにするために仕組んだに違いありません」と語る。

日本は、本来なら地方公共団体がすべき仕事を外郭団体に任せている。DVやセクハラ対策など女性問題の解決にそれが多い。その現場で働く人たちはほぼ100%女性だ。非正規職として、雇用期限を1年などとして働かせられている。雇用主の都合しだいでやめさせられるのだから、雇い主には、これ以上都合のいい働かせ方はない。

しかし、最近、簡単に辞めさせられないと考えた雇い主は、新たに選考試験を設け、それで落としたことにする方策を練りだした。試験委員の話し合いは、受験者にはわからないため、労働組合員を狙い撃ちされても、その証明は楽ではない。とはいえ、嘘にはどこかに矛盾やほころびが出る。希望を捨てずに、正義を求めてがんばってほしい。

http://www.chihoujichi-center.jp/jichiro-fukuoka/main/kiji/1205/1205-01.html
http://www.jichiro.gr.jp/news/2010/06/100609.html
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by bekokuma321 | 2011-02-15 13:52 | その他