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2010年12月30日、テルアビブ地裁は、イスラエル前大統領モシェ・カツァブ(65)に対して、強姦罪で有罪との判決を下した。

イスラエルでは、強姦は最低4年収監される。モシェ・カツァブは、観光大臣の時、部下の女性を強姦した。次いで、大統領在任中には、別の女性2人にセクハラをしたとされている。

彼はジャーナリスト出身で右派政党所属。既婚、子ども5人、孫6人がいると報道されている。

そもそもは、大統領就任中、彼の秘書がセクシャルハラスメントの被害を訴えたことに端を発する。泣き寝入りしなかったその女性の告発がなければ、大統領の犯罪は明らかにならなかった。彼女の「勇気」に敬服せざるをえない。

BBC、fem-news(2007.1.25) による年表:

2000年7月 イスラエル大統領に選出される
2007年1月 強姦とセクシャル・ハラスメントで秘書に訴えられる
2007年6月28日 強姦容疑と刑期回避を求める司法取引
2007年6月29日 司法取引の一環で辞任
2007年7月 最高裁、司法取引の訴えを受理
2008年2月 最高裁、司法取引を承認
2008年4月 カツツアブ司法取引を拒否
2009年3月 強姦と性暴力の容疑で起訴

http://www.bbc.co.uk/news/world-middle-east-12091982
http://news.bbc.co.uk/2/hi/7952687.stm
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by bekokuma321 | 2010-12-31 15:00 | 中東

12月23日、「今年の女子ボクシング世界チャンピオン」にノルウェーのセシリア・ブレークフスCecilia Brækhusが選ばれた。ドイツの行事。

選出方法は、ドイツのボクシング雑誌読者とドイツの専門陪審員による投票だという。ノルウェーのセシリア・ブレークフスが、ドイツのボクシングチャンピオンたちを投票数で上回った。

セシリア・ブレークフスは、コロンビア生まれのノルウェー移民一世。子どもの頃ノルウェーに移住しベルゲンで育った。

http://www.boxingnews24.com/2010/12/braekhus-wins-german-female-boxer-of-the-year-award-wegner-defends-title/
http://frihet.exblog.jp/15378274
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by bekokuma321 | 2010-12-28 09:31 | ノルウェー

独裁者、ノルウェー!

「独裁者、ノルウェー!」――聞き捨てならない言葉だ。でも、これは、欧州女子ハンドボール選手権結果を報道した見出しだ。

独裁者たるゆえんは? 

先日、デンマークで行われた決勝戦で、ノルウェーは、25対20でスウェーデンを破り、優勝をもぎとった。ノルウェー女性ハンドボール・チームの優勝は、2004年、2006年、2008年に続いて、連続4回目。

NRKは、歴史的(Historisk)と、次のように報道する。
「ノルウェー女性チームは、ハンドボール史に新たな1ページを開いた。4大会連続優勝は、男女を問わず、世界選手権大会でも、欧州選手権大会でも、これまで一度として成しえなかった大快挙である」

立役者はグロ・ハンメルセンGro Hammerseng (1980年生)だ。彼女は、この数年間、ノルウェー女子ハンドボールチームのキャプテンとしてチームを引っ張ってきた。2007年の世界最優秀ハンドボール選手に輝く、世界的プレーヤーだ。

グロ・ハンメルセンは、アムネスティの活動にも熱心で、中国の政治犯の釈放を求めて抗議をしたことがある。私生活では、同じく女子ハンドボール選手のKatja Nyberg がパートナーであることを公表。ノルウェーの多くの雑誌は、2人の楽しげで親密な同居生活をポジティブに報道していた。

http://www.nrksport.no/handball/em_kvinner/1.7432028
http://uk.eurosport.yahoo.com/19122010/5/photo/19122010191121.html
http://www.handball-planet.com/2010/12/ehf-euro-2010-norwegian-dictatorship/
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by bekokuma321 | 2010-12-27 12:17 | ノルウェー

東横インで起きた性暴力

職場のセクシャル・ハラスメント(セクハラ)は、女性の労働意欲をそぎ、女性に精神的ダメージを与える犯罪である。

11月9日の毎日新聞(市川明代記者)によると、愛知県内にある「東横イン」(本社・東京都大田区)の女性従業員が、男性客から性暴力を受け、愛知県警に被害届けを出した。



同毎日新聞と労働相談センター・ブログによると、被害者は、今年4月入社したばかりの20代前半の女性で、フロントに配属されていた。

9月14日未明(午前4時ごろ)、男性客が、派遣型風俗業者とのトラブルに絡んで、女性従業員を客室に呼びつけ、性暴力を加えた。事件後、彼女は神経症・不眠症で休職中だという。

東横インのフロントは、25時間勤務体制だという。ほとんどが女性で、深夜も女性1人。従業員のための仮眠室やベッドもない。24時間対応の従業員向け相談窓口もなく、性暴力の恐れに対応する防犯ベルの貸与もないという。今回の従業員へのセクハラは起きるべくして起きたと考えられる。

この劣悪な労働環境が、売上高519億1,800万円、全国222店、42893室に、従業員6,919人(正社員1,868人、非正規5,051人)をかかえる大手ビジネスホテルチェーン「東横イン」の実態だ。

どう見ても労働基準法違反としか思えない「東横イン」対して、厚生労働省や東京都労働経済局は、これまで何をしてきたのだろうか。迅速かつ緊急に対応をとるべきだ。でないと7000人近い従業員が危ない。

さて、東横インの澤田宗久社長は、「『安心・快適・清潔なお部屋』をリーズナブルな料金で提供することを実現しています。」などとホームページでうたう。女性なら安く使える、女性ならこのくらいの労働環境にも耐えられるーーこれが社長の本音だと、私には思える。それを目くらましするかのように、「取締役9人のうち女性3人、また3人が弁護士」という布陣を構える。さらには、「コーポレートガバナンスとコンプライアンスへの取り組み」をこれ見よがしに掲げる。

東横インで起きた性暴力と劣悪な労働環境は、20代の被害女性の勇気ある告発によって初めて知ることになった。その被害者は、神経を病み仕事につけない状態にいるという。

セクハラ根絶のため、行政は、雇用主の無策に対して営業停止などを含め行政指導に動くべきだ。同時に議会は、雇用均等法第11条を禁止規定に改正すべく、動くべきだ。「指針」程度ではダメなのだ。

http://www.youtube.com/watch?v=SZLRg6V1Bkc
http://blog.goo.ne.jp/19681226_001/e/981b06abaec8c759be4d4a39984a330c
http://www.mhlw.go.jp/general/seido/koyou/danjokintou/dl/kigyou01b_0002.pdf
http://www.janjanblog.com/archives/27083
http://www.toyoko-inn.co.jp/corporate.html

■JRの女性従業員が上司から性暴力を受けた事件
http://frihet.exblog.jp/15409105
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by bekokuma321 | 2010-12-26 10:07 | その他

インターネット動画 「女性の政治参画拡大」を見たかたから、感想が
何通かよせられています。

見逃したかたは、録画が見られます(↓)。

◆原麻里子のグローバルビレッジ「女性の政治参画拡大」
http://www.ustream.tv/recorded/11446860

出演:三井マリ子、ロー・インサン

ノルウェーの議会や選挙の様子、シングルマザーの暮らしに加え、
日本の政界の極端な男性偏重とその弊害・・・が画像でたっぷり
楽しめます。日本の女性議員の割合は、世界188カ国中122位。
日本と同じくらい女性議員率が低いマレーシアの現状も。

主流TVは、“女性の政治参加”などあまり企画しません。
このような番組を企画したキャスター・原さん(写真の左側)のジャーナ
リスト精神に心から感謝します。

c0166264_13245496.jpg



(パソコンのグラフィック機能が低かったり、
OSやブラウザ、フラッシュのバージョンが古いと
見にくかったりするようですが、通常はOKです)
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by bekokuma321 | 2010-12-23 12:11 | その他

ヨーロッパ女性ロビーEWLから, FEM-NEWSに届いたクリスマスカード。EWLは、欧州連合EUのすべての政策にジェンダーの視点を盛り込もうと活動を続ける団体で、創設20年。



画像にマウスをあててクリックすると大きくなります。あれッ大きくならないと思ったら2度クリックを。

EWL http://www.womenlobby.org/?lang=en
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by bekokuma321 | 2010-12-23 00:23 | ヨーロッパ

c0166264_2302100.jpgスウェーデンのマリエ・ウィルキストルムは、愛車に積もった雪を足ではらった。彼女はサリドマイド被害者で、生まれつき腕や手がなく、すべてのことを足を動かすことでこなさなければならない。

スウェーデンの財源削減は福祉に及び、そのひとつが障がい者用パーキングが激減されたことだ。そのため、両手のないマリエも、一般のパーキングに車を入れなければならなくなった。いったいどうなるか。

ノルウェーから届いたニュース動画により、いかに大変なことかが実感できる。

マリエは、雪の中で、靴・靴下を脱ぎ素足となって、その素足でバックからお財布を取り出し、お財布を雪の上に置いて、そこから素足でお金を取り出し、駐車場入り口のATMにコインを入れるのだ。ATM前では、口びるというかあごも使っていた。

3分はかかった。見てるだけで、「冷たかろうな、寒いだろうな」と思った。

サリドマイド被害者は世界中で1950年代に生まれた人が多く、彼女もその1人だ。「20代とは違い、50代となった私は、動きがにぶくなっています。何もかも足でしなければならないのです。筋肉が痛んできています」

スウェーデンでは、マリエのような障がい者には、特別仕様の自家用車が提供され、1人で移動することができる。しかし、今回のスウェーデンの緊縮財政措置は、多くの障がい者から人間としての尊厳を奪い、移動の自由を奪うことになる、という。

ノルウェーメディアの報道は、目のつけどころが違うと、思った。

(サリドマイドは、妊娠女性に、つわり治療薬・不眠治療薬として処方された。副作用の結果、先天性障がい児誕生へとつながった)

http://www.nrk.no/nyheter/verden/1.7435057(雪の中、マリエが足で奮闘する画像つき)
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by bekokuma321 | 2010-12-22 04:46 | 北欧

『ノルウェーを変えた髭のノラ』をふじみつこさんが紹介してくださいました。FEM-NEWSでおなじみの写真が表紙となった新刊本です。

c0166264_2228698.jpg■三井マリ子さんが本を出版しました。世界一の男女平等の国ノルウェー。そこに至る女たちの闘いの歴史を、日本で初めて明らかにした本です。

仕事の合間にノルウェーに取材にでかけ、ノルウェー語を習い、書き上げたそうです。

初版印税は日本の女性解放運動にカンパされます。ぜひ購入をお願いします。北欧の勇気あふれる女たちの物語はクリスマスプレゼントにぴったりです。

お求めは、お近くの本屋か明石書店、三井マリ子事務所、または Amazon (『ノルウェーを変えた髭のノラ』)へ。図書館へのリクエストもお忘れなく。                               (ふじみつこ)

三井マリ子事務所 (bekokuma@hotmail.com )
送料込み1冊1700円でお送り致します。注文は、郵便振込みで冊数、住所、氏名、電話番号を明記の上、メールでお願いします。
 
『ノルウェーを変えた髭のノラ——男女平等社会はこうしてできた 』
三井マリ子著 単行本 264頁 明石書店 2010年発行 定価(1600円+税)


イプセン作『人形の家』から130年余り、たくさんのノラたちの活躍が、世界でもトップの男女平等社会を実現した。男女の政治的平等を確立し、女性の社会的進出を後押ししたクオータなど、進んだ社会制度と様々な分野で活躍する女性たちの姿を生き生きと伝える。

内容構成
1 章 クオータ制は平等社会のエンジン
女性40%内閣の衝撃/ ブルントラント首相と会見/ 世界で初めてクオータを実行させた女性/ クオータを必要とした政治的土壌            

2章 虐げられた時代
国立女性博物館を訪問/ 自己決定権を求めて/ 支配者が使う5つの手口                  

3章 女性の政治進出で社会はこう変わった
保育園の待機児童いまやゼロ/ 鉄は熱いうちに打て/ 首相もとったパパ・クオータ/ 離婚と子どもの救済/ 女性最多市議会を探訪

4章 自信をつけたノラたち
女性初!南極点無支援単独踏破/ 経済界は女性重役ラッシュ 
          
5章 ルポ・国政選挙2009
7党中4党が女性党首/鬚と賃上げ/ 小さな地方の大きな役割/ 政治をタブーにしない教育/ 新ノルウェー人と選挙

6章 100年遅れを挽回するには
年表「ノルウェー女性の闘いの歩み」                 

(出典:『ファイトバック!』14号)

【参考】
■イプセン没後100周年に男女平等の社会めざし考える 大阪で「人形の家2006」
http://janjan.voicejapan.org/culture/0611/0611114488/1.php
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by bekokuma321 | 2010-12-21 22:29

イギリス国会は650議席中女性143人で22%。世界188カ国の女性国会議員率を調査したランキングでは56位(IPU)。

世界一女性議員が多い国ルワンダは憲法でクオータ制を規定している。国の発展には、男女平等と女性のエンパワーメントが不可欠であり、それにはクオータ制を法律で規定する必要があるのではないか、という議論がイギリス・ガーディアン紙上で起こっている。

ブログでGlenys Kinnockはいう。「貧困の歴史が作られるならば、差別と性の不平等に向かって闘わなければならない。なぜなら、圧倒的に貧困と暴力の影響を受けているのは女性であり、女性こそ世界の貧困層と非識字者のほとんどを占めているからだ」

現在、世界の女性国会議員率は19%にすぎず、男女が半々になるには、少なくとも今後40年はかかるという。

12月15日、インターネットTV「女性の政治参画拡大」(原麻里子のグローバル・ビレッジ)でも、クオータ先進国ノルウェーについて討論した。日本の女性国会議員率は11.3%で188カ国中120位。この国の国会が男女平等になるには、40年どころじゃない。日本の政党よ、クオータ制の実行に向けて動こう!

Why we need quotas for women MPs

◆原麻里子のグローバルビレッジ12月15日http://www.ustream.tv/recorded/11446860
(テーマ:女性の政治進出  キャスター:原麻里子  ゲスト:三井マリ子/ マレーシアのロー・インサン)
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by bekokuma321 | 2010-12-21 02:13 | ヨーロッパ

世の中は幸せな家族ばかりではない。国際NGO「Save the Children」によって、世界一幸せな母親がいる国とされたノルウェーも例外ではない。

とくに家族団らんの幸せでいっぱいと報道されるクリスマスシーズンは、家族の辛さはさらに増す。子どもは、辛い家族の最大の被害者となる。

そのクリスマスシーズンに備えて、ノルウェー国営放送NRKは、シングルマザー(26歳)の昨年の例を大きく報道する。そのシングルマザーは、クリスマス前に両親に連絡を入れ、一人娘を引き取ってもらって、さらに子ども福祉センターにも連絡をした。その結果、双方が少し幸せになった話しだ。

いくつかの臨時の仕事を掛け持ちしていた彼女は、帰宅は深夜となり、子どもも遅くまで眠ることができず、2人とも疲れきっていた。彼女には余りに時間がなく、子どもに必要とされる環境ではなかった。悪夢のような生活で、一歩間違えると・・・しかし、その前に彼女は子どもを手放す選択をした。

ノーランド県ボードーにある「子ども福祉センター」所長のジャンネ・ジョーキムセンは、子どもたちは、精神保健問題や、虐待・暴力の起こる家庭から離れさせる必要があると言う。ひどい極限状態に放置されてきた子どもたちにとって、家庭から離れたことが本当に幸せなのだ、とも。

同じ日、NRKは、クリスマスの家コンテストで1位となった家を発表した。クリスマスイルミネーションで覆われた最も素敵なクリスマスの家は、スタバンゲルにあり、その家の父親が3週間かけて電球をつけたのだそうだ。

http://www.nrk.no/nyheter/distrikt/nordland/1.7430276シングルマザーと、「子ども福祉センター」の話

http://www.nrk.no/kultur-og-underholdning/1.7429928ノルウェーで最も素敵なクリスマスの家の写真

http://frihet.exblog.jp/14311925(世界一母親が幸せな国はノルウェー。日本の母親32位)
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by bekokuma321 | 2010-12-19 01:47 | ノルウェー