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“chi lotta può perdere, chi non lotta ha già perso”

写真の左上に赤い字で書かれているイタリアの言葉だ。日本語にすると「闘う者は負けるかもしれない。しかし、闘わない者はすでに負けているのだ」。

この力強い言葉は、先週、日本各地で開かれた講演会「精神病院をなくしたイタリアからのメッセージ」会場に乱舞した。精神病院をなくそうにも光が見えず、ともすれば気弱になりがちな、多くの日本人たちを元気づけた。

c0166264_18581283.jpg 英語では、"Those who fight may lose, but those who do not fight have already lost" 。

このT-シャツは何のために作られたのか・・・・。

イタリアはサルデーニャにある塩化ビニール会社で働いていた大勢の労働者が、解雇された。彼らは、闘うことをあきらめなかった。現在使われていない昔の牢獄を占拠し、そこに立てこもって解雇撤回闘争をするというユニークな戦術をとった。

この闘いは、インターネットであっという間に全国に広まり、報道も動き、全国から数えきれないほどの支援が舞い込んだ…。今やイタリアのシンボル的闘争になっているという。その闘いに連帯するTシャツもできた(写真上)。

このイタリア語がプリントされた連帯のTシャツを大熊に贈ったのはイタリアから来日して精神病院閉鎖について講演した女たち。精神保健とは関係ないものの、闘わずして目的達成などできっこない、という点は同じだ。

さっそく身につけた大熊一夫(左から2人目、『精神病を捨てたイタリア捨てない日本』著者)、マリアグラッツィア・ジャンニケッダ(左から3人目。フランコ・バザーリア財団理事長)、ジゼッラ・トリンカス(右端、イタリア家族会連合会長、サルデーニャで精神障がい者のグループホーム経営)。

写真撮影トッマーゾ・ロザーヴィオ(精神科医)。写真名Winning Team(名づけたのはパオラ・ロザーヴィオ)


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by bekokuma321 | 2010-11-30 19:11 | ヨーロッパ

c0166264_15333023.jpg11月27日、千葉市文化センターで、「元気な千葉? 千葉県の男女共同参画のゆくえ」が開かれた。

土曜の朝10時という時間帯にもかかわらず、現職県議を含め約80人が集まった。主催は千葉県の男女平等をすすめる会(代表植松礼子)。

笠井喜美代(新日本婦人の会副会長)、三井マリ子(大阪府豊中市男女共同参画推進センター初代館長)両講師は、このままなら、千葉県が、いかに世界の潮流に逆行した男女平等行政となるかを書面や映像の資料をもとに怒りをこめて報告した。

c0166264_15374590.jpgその後、すでに千葉県に対して申し入れ書などを提出した女性団体から、熱心な報告や訴えが上がった。

全国フェミニスト議員連盟の岩橋百合さんをはじめ、新日本婦人の会千葉県本部、ちば女性会議、市民ネットワーク千葉県、千葉県の男女平等をすすめる会、まつど女性会議、日本共産党千葉県議会議員団、千葉県議会女性議員有志などが、次々にマイクを握った。

c0166264_1538187.jpgいくつかあげると・・・

●堂本暁子県政時に作られた男女共同参画をすすめるための計画が、森田県政に変わり、「男女平等」という表現がなくなった。
●政策方針決定への女性参画が、前よりも格下げされた位置に落とされた。
●懇話会(審議会にあたる)のメンバーに、反男女平等を標榜する日本会議の役員が任命されている。
c0166264_1540697.jpg●第1回懇話会に参加した長谷川三千子・渡辺利夫両教授は、第2回は欠席だった。第2回では、原案のひどさを改正しようという声も多かったが、行政はそれを反映しようとしない。特定の考えの人の発言だけを取り入れるのは問題。偏向ではないか。
●女性県議として、森田知事にこの件で面談を申し込んだが、何回繰り替えしてお願いしても会おうとしなかった。
●12月から始まるパブリックコメントに、1人でも多くの千葉県民の声をあげよう。
●パブリックコメントの募集方法がインターネットだけなのは、ネットをしない人を排除しており、おかしい。
●駅頭などに立って、この異常な事態をもっと県民に知らせ、パブリクコメントに声を寄せるようめげずに運動しよう。


◆千葉県男女共同参画課のHPから

●懇話会委員名簿
http://www.pref.chiba.lg.jp/dankyou/jouhoukoukai/shingikai/danjokyoudou/index.html
●第1回懇話会議事録 ←どれだけ大変なことかが良く分かる
http://www.pref.chiba.lg.jp/dankyou/jouhoukoukai/shingikai/danjokyoudou/kaisaikekka/documents/h22-1gijiroku.pdf

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明日27日:女性を不元気にさせる“元気”な森田千葉県政
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by bekokuma321 | 2010-11-28 15:40 | その他



愛媛新聞2010年11月25日
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女性ゼロ議会の今治市に申し入れ
愛媛県の地方議会に女性を増やすために
愛知県の女性ゼロ議会訪問記
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by bekokuma321 | 2010-11-28 00:57 | その他

昨年度の65歳以上の高齢者の虐待件数は10569件に登った。2008年度より732件、4.9%増え、統計開始以来最多だった。 厚生労働省の、11月22日の発表。

家族・親族による高齢者虐待について、身体的虐待が63.6%、「死んでしまえばいい」などの暴言をはく心理的虐待が38.0%。被害者は女性が77.8%と圧倒的に女性である。年齢は80歳代が41.7%だった。

同居の有無では、同居が86.0%、世帯構成は「未婚の子と同一世帯」が35.6%で最も多く、既婚の子を合わせると63.0%が子と同一世帯だった。「息子」が40.2%で最も多く、次いで「夫」17.3%、「娘」15.1%。加害者にいかに男性が多いかは注目に価する。

息子や夫に虐待されて泣いている、おびただしい数の高齢女性たちの姿が浮かび上がる。自分のしたいことを我慢して、息子のため夫のために人生もなけなしのお金も捧げてきた女たちも多いだろうに。あー、なんてことだ!

他人の手を借りなければ命をつなぐことさえできない、お年寄りーーー。そうした弱者への虐待。許されるものではない。厳罰を科す法制度改正がいる。

同時に、ケアサービスの充実に予算がもっとつけられるよう政策の変更が必要だ。また、男性は、子どもの頃から、家事能力や他人への思いやりの気持をもてるような教育が必要とされている。それに、貧しい高齢女性を1人でも少なくするよう、女性の経済力をつける政策も待ったなしだ。貧しさは、生存への基本的な抵抗力を奪ってしまうからだ。


■平成20年度 高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律に基づく対応状況等に関する調査結果
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000002mce.html
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by bekokuma321 | 2010-11-27 00:12 | その他

政府は11月22日、第3次男女共同参画基本計画の原案を男女共同参画会議(議長・仙谷由人官房長官)に提示した。

2011年度から5年間の男女平等推進施策で、12月、閣議決定される。

原案は、女性の社会進出を促すため、配偶者控除の縮小・廃止を含めた税制改正を検討するよう求めた。女性の経済活動について「他の先進国と比較して低い水準」と指摘。あらゆる分野の指導的地位に占める女性の割合を「2020年までに30%程度」とした。これは第2次計画の目標と同じ。

具体策として以下が盛られている。
●国会議員候補者の一定割合を女性にするクオータ制(性による割当制)導入 
●配偶者控除の縮小・廃止を含めた税制改正
●共同参画に積極的な企業に対する優遇税制や、国の事業発注での優先的取り扱い

クオータ制は、物事を決める場を一方の性に偏らないようにするため、両性が40%から60%いなければならいとする制度。ノルウェーは、男女平等法で1988年から定めている。現在、約100カ国が何らかのクオータ制を採用している。日本では、全国フェミニスト議員連盟が1992年から政党などに対してその導入を求めて運動をしてきた。

出典:
■「配偶者控除縮小・廃止を 政府が男女共同参画案」(中国新聞'10/11/23)
■夫婦別姓「引き続き検討」=男女共同参画会議(時事ドットコム)http://www.jiji.com/jc/zc?k=201011/2010112200945


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日本の政党にクオータを実行する気は見えない
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by bekokuma321 | 2010-11-26 17:56 | その他

■元気な千葉?千葉県の男女共同参画のゆくえ■

11月27日(土)10:00~12:00

千葉市文化センター 5Fセミナー室

講 師:●笠井喜美代 「日本の男女平等度を世界から見る」
     ●三井マリ子 「バックラッシュ攻撃に屈した日本の行政を勝訴判決から見る」

内 容:講師の話を聞き、千葉県の「男女共同参画計画」に声をあげよう。 

主 催:千葉県の男女平等をすすめる会

c0166264_16522248.jpg千葉県は、堂本暁子知事から森田健作知事に代わりました。森田県政では、男女平等に対する反対の動きが進んでいます。それに対し女性たちは、政治権力によるバックラッシュの動きを何とか堰き止めようとがんばっています。

千葉県で、第3次の男女共同参画計画が作られようとしています。森田知事推薦の長谷川三千子氏、渡辺利夫氏らが、懇話会の委員となりました。第1回の懇話会では、2人の主張に従った形で、男女平等という言葉を削除し、(堂本県政のときの)第2次計画の理念を削除した計画原案を発表しました。

その後、第2回の懇話会が開かれました。千葉県の男女平等をすすめる会(=千葉県の超党派の女たちがこの問題のために創設)の活動のかいあって、第2回l懇話会に参加した委員たちは、本来の男女平等を求めるの立場から発言し、原案を大きく修正しようという座長の意見もありました。傍聴した私たちも期待を持ちました。(前述の2人は欠席)

しかし、その2日後のこと。当局は、千葉県の全庁的会議に、第2回懇話会の議論を無視し、原案を提出したのです。12月1日からのパブリックコメントにもその原案を出すと参画課長が発言しました。

委員に、この事実を知らせ、第2回の懇話会での議論を生かした原案に修正にしていただかないと、大変なことになります。

お忙しいとは思いますが、集会にお集まりください。今の千葉県で起きていることについて知って下さい。そして行動して下さい。申込は不要です。お気軽にご参加ください(主催者より)


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全女性千葉県議が申し入れ 男女参画計画で知事に(千葉日報)
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by bekokuma321 | 2010-11-26 17:03 | その他

c0166264_2384473.jpg11月24日、全国フェミニスト議員連盟と議会に女性をおくる会(愛媛県)の有志は、今治市を訪問した。

この市には、女性議員が誰もおらず、市の部長以上に女性は誰もいない。市の議場は真っ黒だ。この著しい男性偏重を改善してほしいと申し入れたのだ。

ことの発端は、こうだ。11月23日、松山市で、北欧ノルウェーの女性議員増に向けての闘いと、女性議員が40%近い議会の様子や、それによる政策の変化を学んだ。参加した人たちは、「女性が誰もいない女性ゼロ議会である今治市など6自治体は、まず、この事実を多くの市民に知らせるべきではないか。それを申し入れよう」と決めた。そのアピール文を、早速翌日、6自治体の一つ今治市に届けることに。

今治市長と、今治市議会議長へのアピール文は、松山市から車で1時間かけて今治市に出向いて手渡した。

c0166264_2361089.jpgまず、男女共同参画推進当局へ。対応したのは、男女共同参画室長の片上正行さん、男女共同参画推進係長の越智好美さん。室長は、合併で今治市となった元大西町職員。申し入れをした真鍋てるみさんは元大西町議。大西町時代は女性議員が複数いたためか、福祉などのいい質問が多かったと室長は言った。一方、地方自治体では質問事項によくあがるDV問題について、今治市では一度も議会質問がなかったとも。

次に、市議会へ。議会調査課課長の村上一さんが、対応した。愛媛新聞今治支社編集部の白川亜子さんが、全行程に同行した。

■写真上:右から越智好美係長、片上正行室長、中野鈴恵さん、西武節子さん、武井たか子さん、真鍋てるみさん。(今治市庁舎にて)
■写真下:左手前から、真鍋てるみさん、武井たか子さん、西武節子さん、右側中央が村上一課長。(今治市市議会にて)


下のMoreをするとアピール文に。

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by bekokuma321 | 2010-11-24 23:52 | その他

11月23日(火)、松山市で女性議員を増やし、男女平等をめざす集会「女性が活かされる社会って?」(講師三井マリ子)があった。ノルウェーの男女平等への道を主題に、どのように女性議員を増やしたらいいかを話し合った。

愛媛県には、愛南町、松野町、伊予市、久万高原町、今治市、上島町、6つの女性ゼロ議会がある。会の最後に、これら6つの女性ゼロ議会に対して、女性議員ゼロの実態を知らせ、女性議員増の啓発に取り組むようアピール文を渡す決定をした。

愛媛県知事選、松山市長選が行われている真っ最中だ。松山市内のポスター掲示板には、首長選の候補に女性はおらず、男性ばかりが並んでいた。

さて世界有数の男女平等国ノルウェーも、100年前は女性議員がゼロか、たった1人という議会がほとんどだった。いや1960年代まで、暮らしの根本を決める地方政治に女性はわずか6%と少なかった。60年代、女性のほとんどは専業主婦として家事育児にあけくれていた。保育園は不十分なうえ、お年寄りや心身に障がいを持つ子・親に公的サービスの手は届かなかった。

それを変えようとした女性たちの意志、連帯・・・。公職選挙法を活用した女性候補者を当選させるための“地下運動”や、あっと目を奪われるポスター作戦。

そして、内閣の半分は女性、国会議員や地方議会の40%近くが女性となった。希望者はほぼ全員保育園にはいることができるようになった。体の弱ったお年寄りも、親しんだ家で24時間介護を受けながら暮らせるようになった。さらに国連の人間開発指標で、トップの座に。

詳しくは『ノルウェーを変えた髭のノラ』(明石書店)に書いた。その要訳を50枚以上の写真で紹介した。質疑応答は:

Q「DV問題にとりくんでいる。相談事業をしているが、DVのことを知ってもらいたいという一方、まだ偏見もある中、プライバシーを守りつつ、マスコミにとりあげてもらうには」

A「メディアにとりあげてもらわずには、問題が多くの人に伝わらない。取材依頼は受けたほうがいい。性暴力の問題だからプライバシーを守るため、マスコミ側と、基本的なル―ルを交わすこともいい。書面のほうが安心だろう」

Q「ハンセン病の問題研究でノルウェーをたびたび訪問している。昨年、初めて選挙に遭遇し、私も“選挙小屋”を見て感動した。女性運動は選挙にどのように関わっているか」

A「たとえば、女性の多い看護協会が、年次総会で国政選挙を射程にいれて活動計画を決めた。ポスター作戦だ。ひげをつけた女性の顔が大写しになっているポスターで、スローガンは『ひと筆で女性の低賃金は解消できる』。街頭にはるだけでなく、新聞広告やネットでも広めた。相当の予算だったはずだが、一致団結してこの政治的闘いに予算を投与することを決めた」

Q「これまで、ひどい女性差別、女性蔑視に出会ってきた。もうこれ以上、体がついていけないというほどだった。小さいころから抵抗してきたが、敗北が多かった。ノルウェーの話を聞いても、このひどい日本では絶望的。絶対無理と思えてしまい、やる気につながらない。」

A「ノルウェーの話ではなく、イタリアの話だが、こんな言葉を紹介する。『闘う者は負けるかもしれない。しかし、闘わない者は、すでに負けているのだ』」

主催「議会に女性をおくる会」(事務局 中野鈴恵 松山市菅沢町乙641-2)

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by bekokuma321 | 2010-11-24 00:12 | その他

「日本縦断トリエステ精神保健講演会」
~マニコミオをやめたイタリアからのメッセージ~

第4 弾は長崎県諫早市。約450人が諫早市民センターに集い、イタリアの闘いと改革に耳を傾けた。午前10時半から午後4時半までの6時間の長丁場だったが、昼休みを除き席を立つ人はほとんどいなかった。準備運営は社会福祉法人南高愛隣会など。

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photo by Mariko Mitsui

講演者はジゼッラ・トリンカス、トッマ―ゾ・ロザーヴィオ、マリアグラッツア・ジャンニケッダのイタリア人3人に、大熊一夫の4人。内容は11月16日の東京11月17日の横浜市とほぼ同じ。印象に残った質疑応答部分に絞って簡単に報告する。

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by bekokuma321 | 2010-11-21 22:52 | ヨーロッパ

「日本縦断トリエステ精神保健講演会」
~マニコミオをやめたイタリアからのメッセージ~

第3弾は、11月20日(土)、大阪市中央区民センターホールで行われた。500人席がほぼ満員。主催のNPO大阪精神医療人権センターの闘いの強さと広がりを感じさせられた。

今回はNPO大阪精神医療人権センター25周年記念行事の一貫。同センター代表理事の弁護士里見和夫さんは、「精神病院に風穴を開けよう」というスローガンを掲げて、精神病院面会をしつづけてきた。あの「大和川病院事件」追及を通じて、大阪府行政までまきこみ精神障がい者の差別撤廃・権利擁護を進めてきた方だ。

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トッマーゾの使用したスライド。「精神病院は完全に閉鎖しなければならない。なぜなら・・・」(photo by Mariko Mitsui)

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by bekokuma321 | 2010-11-21 02:32 | ヨーロッパ