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c0166264_17394034.jpgノルウェー王国大使館のドッテ・バッケ一等書記官(写真)が、8月8日、「豊かな暮らしを支える男女平等政策」と題して、講演を行います。

女性議員が男女平等社会の実現に果たした役割、ワークライフバランス(仕事と家庭の両立支援)、取締役会の40%を女性にするクオータ制などについて、日本語でお話しします。 どなたでも気軽に参加できます。

主催は、市民と超党派の議員でつくるNGOの全国フェミニスト議員連盟(1992年創設)。

■■国際フォーラム
基調講演「豊かな暮らしを支える男女平等政策」

日時:8月8日(日)10:00-11:00

会場:函館市公民館

詳しくは
ノルウェー王国大使館
http://www.norway.or.jp/news_events/policy_soc/equality/dba_hakodate/
全国フェミスト議員連盟(代表:矢澤 江美子、中村まさ子)
http://www.afer.jp/
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by bekokuma321 | 2010-07-31 17:42 | ノルウェー

ふぇみん書評 2010.7.5

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ノルウェーの女性情報満載です。
読んでみたい方は 『ノルウェーを変えた髭のノラ』(明石書店)
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by bekokuma321 | 2010-07-31 14:06 | ノルウェー

スウェーデンのボートシルカBotkyrka 市は、この夏、熱い視線をあびている。ストックホルムの西南にある人口7万7千人ばかりの同市は、先ごろ「3年後に、市の管理職の28%をマイノリティ出身者にする」と、管理職へのクオータ制を公表した。

ボートシルカ市の管理職に占めるマイノリティは、現在21%だとい。日本人の私から見たらクオータ制をしかなくても、十分ではないかと思える。しかし、「リーダーの割合は、同市に占める人口比を反映するべきだ」という考え方だからという。

c0166264_1718479.jpgこの公務員管理職におけるマイノリティのクオータ制に、ただちに反応したのがノルウェーの平等・反差別オンブッドのスンニバ・ウルスタビックSunniba Ørstavikだ(写真)。

平等・反差別オンブッドは、長年、男女平等オンブッドと称されていた。女性の人権確立と男女平等達成に、違反する機関がないかを監視する公的オンブズマンとして世界で初めてノルウェーで誕生した。男女平等法に基づき、数々の成果をあげてきた。法改正により、性による差別だけでなく社会的弱者全般を扱うオンブズマンとなった。

彼女は、「最新の調査によると、ノルウェーでは、非白人系移民は市の管理職の3分の1しかない。これは民主主義の観点から問題であり、スウェーデン方式を見習いたい」と語る。

彼女の発言に対して、今度はノルウェー進歩党(極右と言われている)が反論した。7月29日のアフテンポステン紙は、「クオータは差別的だ」という見出しで、進歩党のインド系男性の大きな顔写真入りで報道する。

オスロ市議である彼は、「今の僕のポストが、僕の皮膚の色、僕の両親の出身地ゆえだとされることは、絶対受け入れられない」と言う。彼は、どのような職種であれ、その能力と実績から選ばれるべきだと、クオータ制導入に断固反対する。それに対し、自由党(中道に属する)の市議からは「公務員にマイノリティのクオータ制を導入することには賛成だ」とし、その理由は、「多様な人々が公的職務にインテグレーションされるには、効果的方策だから」と語る。

国に先駆けて、地方自治体が独自にクオータ制を実行していこうという姿勢に感銘を受ける。これこそ、本物の地方自治ではないだろうか。

そして、男女平等のためのクオータ制がマイノリティの平等に貢献しつつあることに、平等社会実現に向かう力強い足音が聞こえてくる。

http://www.aftenposten.no/jobb/article3749763.ece
http://www.aftenposten.no/jobb/article3747103.ece
http://www.ldo.no/no/Om-ombudet/

男女平等オンブッドについては下記を参照
『ママは大臣 パパ育児』(明石書店)
『男を消せ!--ノルウェーを変えた女のクーデター』(毎日新聞社)
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by bekokuma321 | 2010-07-31 03:53 | 北欧

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『ふぇみん』に『ノルウェーを変えた髭のノラ』(三井マリ子著、明石書店)の書評が掲載された。

■文豪イプセン「人形の家」の主人公ノラが家を出て130年後、いまやノルウェーの男女平等は世界最高水準にある。本書はノラの末裔たるノルウェーの女性たちの揺るぎない「変革への強靭な意志と行動力」をジェンダーの視点で粘り強く取材した現地ルポである。

表紙を飾るポスター写真の女性看護師の鼻の下には髭が書かれ、「ひと筆で格差を減らせますよ」と語る。髭は男の象徴、「髭のあるなしでこんな格差があっていいのか」と訴える。ノルウェー看護協会が国政選挙を射程に入れて、昨年全国展開したポスター作戦だという。完全な男女同一価値労働同一賃金(リーケルン)を国政選挙の争点に据え、工夫をこらして闘い続けるノルウェー女性の底力に、目を見張る思いである。

言葉の壁を乗り越えての取材敢行。著者のチャレンジ魂にも感謝。地球上に現実に、男女平等がこんなに進んでいる国が紛れもなく存在しているのだ。ウン!闘う勇気が湧いてくる。(啓)

http://www.jca.apc.org/femin/book/20100705.html#a
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by bekokuma321 | 2010-07-30 15:41 | ノルウェー

今夏、あるスウェーデン男性が、子どもポルノ禁止法違反の判決を受けた。罪は、日本のマンガ画像を持っていたこと。24800スウェーデン・クローネ(約30万円)の罰金。

スウェーデンでは1999年以来、子どものポルノグラフィーを持っていることが犯罪とされてきた。2010年7月1日、この法律が強化され、子どもポルノグラフィーを見ること自体も犯罪となった。日本発のマンガが多く、過去たびたび問題になってきたと警察官は語る。

スウェーデン・ウプサラ地方裁判所は、男性の所持していた51の日本マンガの画像は、子どもが虐待されるままになっているプロセスを描いていることから、子どもポルノであると判定した。男性は通訳をしており、この分野の実態を知るために、仕事と私的な使用の両方の目的で、インターネットから取り込んだと語っている。男性は高裁に控訴した。

c0166264_2125536.jpgノルウェーはスウェーデンと同種の法律を持っており、NRKは、上記ニュースを日本のマンガ画像入り(裸同然の状態で縛られた女の子が叫び声をあげている)で、大きく報道した。NRKとはノルウェー国営放送で、日本のNHKにあたる。

日本の子どもポルノは、世界の批判の的となってきた。とはいえ日本にも「児童買春・児童ポルノ等禁止法」はある。しかし法律があっても、女性や子どもを性的に描く「性の商品化」は、日本ではほぼ野放し状態である。

女性差別撤廃条約や子どもの権利条約の趣旨からも改正すべきだ。しかし表現の自由の広い解釈によって、この分野の議論が一方的になりがちで、描かれる側ーー女性や子どもーーの声があまりに小さく、かき消されがちだった。

http://www.unt.se/uppsala/man-domdes-for-tecknad-barnporr-1000845.aspx
http://www.nrk.no/kultur_og_underholdning/1.7221521
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by bekokuma321 | 2010-07-24 15:48 | 北欧

「妊娠中の女性は酒を飲んではいけない」

7月21日、オスロのウルヴォール総合病院のリンデマン教授は、警告した。前日、週に2,3杯ほどの飲酒なら安全だと言ったデンマークの医師に対しての反論だ。

これまでもさまざまな悪影響があるとされてきたが、リンデマン教授は「胎児アルコール症候群FASという一生回復することのない重い病気にかかる危険性がある」と断言する。35年間にわたって妊産婦を診断してきた経験から、「いかに飲酒が子どもに悪影響を及ぼしているか見てきた。ほんの2,3杯が不幸を招くことがある」とも。

ミッドワイフ(産婆)協会は、「FASの子どもの正確な数は掌握してはいないものの、この病気は治癒することがなく一生涯背負わなければならない病気だ」と、その悪影響を追認している。

どのような病気となるか、NRKは子どものイラスト付きのトップ記事で症状を紹介、その後遺症を詳述している。

日本で、どの程度取り組んでいるのか不明だが、子どもたちの健康や未来を考える際、さけて通れない問題ではないだろうか。

http://www.nrk.no/programmer/tv/puls/1.7219837
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by bekokuma321 | 2010-07-23 14:55 | 北欧

世界でもっとも幸せな国はデンマークだそうだ。何をもって幸せの量を測るのか? とても難しいだろうが、ギャロップが2005年から2009年まで155カ国の数千人を調査した。その結果をフォーブズ誌が7月14日発表した。トップには北欧4カ国が並ぶ。日本は81位。下記はトップテン。

1 デンマーク
2 フィンランド
3 ノルウェー
4 スウェーデン
4 オランダ
6 コスタリカ
6 ニュージーランド
8 カナダ
8 イスラエル
8 オーストラリア
8 スイス

http://www.forbes.com/2010/07/14/world-happiest-countries-lifestyle-realestate-gallup-table.html
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by bekokuma321 | 2010-07-20 05:16 | 北欧

7月6日、リベリア共和国のサーリーフ大統領は、モンロビアで開かれた西アフリカ諸国経済共同体ECOWASの会議で、30%クオータ制制定を真剣に考えていることを表明した。

エレン・ジョンソン・サーリーフ大統領は、選挙で選ばれたアフリカ初の女性大統領である。彼女は、クオータ制制定の意志を表明し、リベリア協和国国会議員に対して法案が提出された際の理解を求めると語った。

ECOWAS会議のタイトルは、「西アフリカ諸国経済共同体内の政界における女性代表とクオータ制の促進」。各国首脳が集まる国際会議で、クオータ制そのものズバリがテーマになっていることに、驚く。

モンロビアはリベリアの首都で、こちらの市長もオフィリア・ホフ・セイツマーOphelia Hoff Saytumahという女性である。

リベリア共和国の国会(一院)の女性議員は64人中 8 人で12.5%。日本の11%よりは多いものの、男性議員が圧倒的に多い。会議を行った幹部は、「リベリアは大統領は女性で、副大統領は男性である。しかし国会はそうなっていない。神は男女がともに社会構築に参加するように創った。男女の一方だけで運営することは、1本の足ではうまく走れないのと同じだ」と会議に先立って語った。

さて日本。いつになったら、その重すぎる腰を上げるのだろう。いや、みなの力で何とか来年まで上げさせよう。

http://www.liberianobserver.com/node/7321
http://www.ipu.org/wmn-e/classif.htm
http://www.gender.go.jp/whitepaper/h19/zentai/danjyo/html/zuhyo/fig01_00_05.html
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by bekokuma321 | 2010-07-20 00:08 | アジア・アフリカ

参院選で女性躍進ならず

7月の参院選で女性の当選者は17人、121人中14%にしか届かなかった。

26人、21.5%が当選した2007年参院選と比較すると、大幅減少だ。しかし改選の女性議員はわずか15人だったため、2人増えた。その結果、参院の女性は242人中、非改選の27人を加え44人、18.7%となった。微増である。

全体の当選率をみると、比例代表では48人中9人18.7%、選挙区では73人中8人わずか10.9%。比例代表制選挙のほうが、女性が当選しやすいという国際調査があるが、日本もそれを裏付けた。

方針決定の場の男女平等は、民主主義の土台である。国際社会はその実現に向けて選挙制度改正をはじめキャンペーンをしてきた。日本はどうか。衆議院の女性割合は480中45人、9.4%。国際比較では189カ国中131位であり、最下位グループに位置する(一院)。

この惨状を踏まえ国連は日本政府に再三の勧告をしてきた。2009年夏、国連女性差別撤廃委員会は、2011年以まで、決定の場に女性の参加を促進するための暫定的特別措置(クオータ制などaffirmatiive aciton)の実行について、実施状況を詳細に報告せよ、としている。

今回の参院選は、その勧告を受けて以来初の国政選挙だった。しかし、選挙期間中の政党アンケート結果によると、政党は、女性を増やすための暫定的特別措置など歯牙にもかけていないことがわかった。

とくに与党民主党における女性候補の不振は、目に余る。男女平等推進の旗頭である千葉景子法相をはじめ、実績ある現職を落選させてしまった。TV露出度の高さで決めたらしき多くの新人女性候補には自力での当選を期待し、党の組織的応援(労働組合など)は男性候補に流れたのではないかと考えられる。

一方、宗教団体は、自民党の女性候補者支援に回り、自民党における女性議員の当選に大いに寄与した。新聞報道によると、神社本庁は山谷えり子氏、日蓮宗が佐藤ゆかり氏、天台宗が片山さつき氏の支援を公にしている。3人は、みな早々に当選を決めた。

この3人を含め自民党の女性議員は、選択的夫婦別姓に絶対反対を公にしている。

日本の民法は夫婦同姓を強制する世界できわめて稀な法律だ。「その民法を改正せよ」は、国連女性差別撤廃委員会勧告のひとつであり、働く女性の悲願でもある。

それに対して、夫婦別姓に反対する宗教団体などの勢力は、特定の女性候補を支援して改正に待ったをかけてきた。前回の地方選挙では、男女平等を進めてきた現職女性議員(選挙では候補)に対して、虚偽の噂を流したりなど露骨な選挙妨害をやった。執拗で組織的嫌がらせは、ネガティブキャンペーンとなってネットで広がり、落選という甚大な実害を受けた候補者もいる。

女性差別撤廃条約が批准されて25年になるが、条約を順守すべき国会議員になろうという人物が、条約反対を公にして当選する。なんといういびつな国だろう。しかも働く女性のシンボルである女性政治家が、働く女性を邪魔している悪法を固持しようとしているのだ。これをどう変えていけるか。今回の参院選は、民主党内の女性はもちろんのこと、私たち女性ひとりひとりの姿勢が問われる結果となった。

女性比率
http://www.gender.go.jp/whitepaper/h19/zentai/danjyo/html/zuhyo/fig01_00_05.html
参議院 会派別所属議員数一覧
女性と選挙
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by bekokuma321 | 2010-07-15 08:14 | その他

労働法律旬報7月下旬号は、館長雇止め・バックラッシュ裁判を特集する。旬報社HPにPRがアップされた。7月25日発売予定。

『労働法律旬報』No.1724 7月下旬号
[特集]とよなか男女共同参画推進センター「すてっぷ」館長雇止め事件
=三井マリ子/寺沢勝子/浅倉むつ子
http://www.junposha.com/catalog/product_info.php/products_id/621?osCsid=7b2230540201ab449d9c7ddee8cab35b

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[特集]とよなか男女共同参画推進センター「すてっぷ」館長雇止め事件

●なぜ私は提訴したか=三井マリ子

●大阪高等裁判所で逆転勝訴―雇止め、不採用で人格権侵害を認定=寺沢勝子

●「『すてっぷ』館長雇止め事件」意見書=浅倉むつ子

●労働判例/とよなか男女共同参画推進センター「すてっぷ」館長雇止め事件(大阪高判22.3.30)


館長雇止め・バックラッシュ裁判は、男女平等推進に対する反動勢力(バックラッシュBacklash)と、それへの行政の対応が問われた初の事件。

大阪高等裁判所(塩月秀平裁判長)は、「豊中市の男女共同参画推進センター『すてっぷ』館長排斥は、『人格権侵害』にあたる」との判決を下した。

■館長雇止め・バックラッシュ裁判HP
http://fightback.fem.jp/
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by bekokuma321 | 2010-07-09 14:37 | その他