先日、労働者派遣法が改正された。非常に不満足なものだった。

派遣とは、多くの女性が、働かされている典型的非正規雇用だ。これほど働く女性に大きな影響を持つ法律はないくらいだ。しかしもっとも影響を受ける働く女性の声が、審議決定の場に参画していない日本では、見るも無残な法律となってしまう。その典型例といえよう。

派遣とは、働いている人が派遣先と派遣元という二重の「主人」に使われている点が特徴。派遣先は実際に働いている会社。一方、派遣元は働く人の直接の雇用者で、派遣先に派遣をしている会社である。

今回の最大の問題は、「均等待遇」を守らせることだと私は考えていた。しかし、多少の色はつけたが、「均衡を考慮する」との配慮規定で終わってしまった。いわゆる、ざる法である。配慮するーーーという甘い文面では、「はい、配慮しました」などと会社側が簡単に言いぬけられる。

社民党と国民新党の粘りで、「事前面接」が禁止されたのはよかった。事前面接がOKとなると、顔かたちや結婚妊娠の見込みなどで、はねられる恐れが高いからだ。

◆労働者派遣法:改正案閣議決定 「みなし雇用」に評価 「偽装」排除へ一歩(毎日新聞)http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100320ddm002010116000c.html

◆労働者派遣法の今国会での抜本改正を求める意見書(日弁連)
http://www.nichibenren.or.jp/ja/opinion/report/100219.html

◆【談話】労働者派遣法「改正」法案の閣議決定にあたって(全労連)
http://www.zenroren.gr.jp/jp/opinion/2010/opinion100320_01.html

◆労働者派遣法改正法案の閣議決定に関する談話(連合)
http://www.jtuc-rengo.or.jp/news/danwa/2010/20100319_1268978287.html

◆派遣法条文(厚労省)
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r985200000050fd.html
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by bekokuma321 | 2010-03-21 09:11 | その他

イギリスの移民家族と思われるが、娘Banaz Mahmod を「名誉殺人」で殺害した父親といとこが、終身刑となった。「名誉」の名の下に命を奪われた女性は20歳。その恋人も殺されかかったが未遂に終わった。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/england/8577586.stm

バチカンのローマ教皇は、アイルランドのカソリック神父が、何千人もの子どもたちに性的虐待をしていたことへの対応に迫られている。アイルランドばかりでなく、アメリカ、ドイツ、オランダ、オーストリア、スイスなど、同様の破廉恥きわまりない犯罪が明らかになっている。http://news.bbc.co.uk/2/hi/europe/8576268.stm
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by bekokuma321 | 2010-03-20 17:10 | ヨーロッパ

3月18日、全国知事会男女共同参画特別委員会は、 都道府県の審議会の一定数を女性に割り当てる「クオータ制」導入を提言するようだ。

クオータ制の導入を運動している神永礼子さんが、西日本新聞記事を知らせてくれた。政府の行動計画の目標が2020まで30%。それをどう達成するか、地方がやっと関心を寄せるようになった。遅すぎるが、悪いことではない。

西日本新聞http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/159394 2010年3月18日 18:26 カテゴリー:政治  

【全国知事会男女共同参画特別委員会(会長・嘉田由紀子滋賀県知事)は18日、 都道府県の審議会委員の一定数を女性に割り当てる「クオータ制」の導入を求める提言案 をまとめた。4月の全国知事会議で報告した後、国に提出する。政府が年内に閣議決定する 男女共同参画第3次基本計画に反映させたい考えだ。  

提言は、都道府県に設置が義務付けられている審議会の委員について、法令で 「医師会会長」など特定の役職を就任の条件としているケースが多く、女性登用の範囲が 限られていると指摘。2020年までに指導的地位に就く女性の割合を30%に引き上げる という政府の目標を達成するため、クオータ制導入のほか選定要件の緩和、知事の裁量権拡大を求めた。】

クオータ制に焦点をあてた西日本新聞の報道はすばらしい。かつて(2003年)、私は、男女平等法によるクオータ制や政党規則による党内クオータ制に関して、中国新聞が、詳しく調査し読みやすい記事にしたことを、高く評価した。同記事はhttp://frihet.exblog.jp/12692777/ にリンク先あり。
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by bekokuma321 | 2010-03-20 15:29 | その他

アメリカの国務長官ヒラリー・クリントンは3月12日、国連女性の地位委員会(NY国連本部)において演説した。

地域、国家、世界の進歩における女性の重要性は明らかで、女性の地位は倫理・正義のみの問題ではなく、政治・経済・社会的に必須の課題である。21世紀に生きる女性・少女が権利を否定され取り残されれば、世界の恒久的進歩はない、と語った。

公開サイトよりいくつか・・・

国連での演説Remarks at the UN Commission on the Status of WomenHillary Rodham Clinton, Secretary of StateU.S. Department of State, March 12, 2010http://www.state.gov/secretary/rm/2010/03/138320.htm

国際女性デーに寄せたメッセージ 日本語字幕付きビデオ 
http://japan.usembassy.gov/j/video/clinton-20100316/tpj-video-20100316a.html

「勇気ある国際女性賞」授賞式演説 Remarks at the International Women of Courage Awards CeremonyHillary Rodham Clinton, Secretary of StateU.S. Department of State, March 10, 2010
http://www.state.gov/secretary/rm/2010/03/138217.htm
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by bekokuma321 | 2010-03-17 16:45 | USA

世界各国に女性国会議員はどの程度いるか。調査によると、187カ国中、日本は“堂々の122位”。昨年の119位から、また落ち込んだ。

IPU(国際議会連盟)が毎年、公開している「世界における女性下院議員の割合ランキング」、2010年1月31日付。

1位は女性率56.3%のルワンダ。トップテンは過去、北欧諸国が独占していたが、最近、クオータ制にふみきったアフリカ諸国の台頭が目立つ。

122位の日本は、120位(アゼルバイジャン、ルーマニア)、123位(トーゴー、ハンガリー、モンテネグロ、サンルチア)の間に位置する。もちろん先進諸国の中では、口にするのも恥ずかしいほど低い。

詳しくは、http://www.ipu.org/wmn-e/classif.htm
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by bekokuma321 | 2010-03-16 10:48 | その他

小さな差は本当はデカイ

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ノルウェーの主要紙アフテンポステンは、男女の賃金格差を、なかなかおもしろく報道している。

まず、タイトルが新鮮だ。「小さな差は本当はデカイ」という意味のノルウェー語Den lille forskjellen er ganske stor が大きな字体でせまる。次に目にはいるのはド迫力のイラスト。若い男女が、アイスクリームを持っている。男性のアイスクリームは、女性のよりちょっと小さい。男性は困ったなという顔を見せ、女性はニコニコ顔(図)。

しかし、記事の中身は、イラストとは全く逆。

昨年の平均賃金は男性が100に対して女性が85(現金にすると438400クローネで、女性372700)。そのせいか、男性は、将来の経済的見通しについて、女性よりはるかに明るいと、アンケート調査をもとに述べる。

結果、女性のほうが銀行の預金利子に関心があり、食べ物の値段が自分の経済に影響があると心配している・・・。

私は、この記事を読んで、わずか15の差が、実はいろいろな差を生むのだなあ、とあらためて考えた。そして、どうしても日本の賃金格差に向かう。

ノルウェーの100対85は、フルタイムだけでなくパートも含めた数字だ。日本は、フルタイムだけで男性100に対して女性66だ。パートを含めると100対50前後となる。

日本なら見出しは、どうするか。「大きな差は本当にどうしようもなく超デカイ」? イラストはどう描く?

■イラストだけでも見ごたえがある男女賃金格差の記事http://www.aftenposten.no/pengenedine/article3564270.ece
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by bekokuma321 | 2010-03-15 22:52 | ノルウェー

「女性たちは、この瞬間を、62年間待っていました」
こう叫ぶのは、与党国民会議派のジャヤンティ・ナタラジャンJayanthi Natarajanだ。

3月9日、インド国会は、下院と各州議会の議員定数の3分の1を女性に割り当てるクオータ制を可決した。この憲法改正案は1996年に初めて上程され、主要政党の賛成が見込まれていた。

245票のうち賛成票は186で、憲法改正に必要な3分の2を超えた。反対はたった1票。少数政党は議決をボイコットした。法案は下院に送られる。

3月8日は、国際女性デー。世界各地で、女性の権利獲得の成果を祝う日だ。今年は100周年でもある。その記念すべき日に可決する予定で上程されたが、反対議員の暴力的妨害行為で、議決が1日延期になった。反対議員7人は、暴力的行為により処分を受けた。(暴力がらみの妨害は、↓の録画を)

現在、インドの国会は上下両院とも、わずか10%程度しか女性議員がおらず、州議会はさらに下回っている。今回のクオータ制を、多くの人たちは大歓迎している。

「インドの女性への最も重要な贈り物」(ソニア・ガンジー大統領)
「この法案は、インドの女性のエンパワーメントに向かっての大きな歴史的一歩であり、女性の権利を祝うものだ」(マンモハン・シン首相)

インドでは、すでに、町や村の地方議会において、3分の1を女性に割り当てる法律が施行され、地方政治の決定の場に女性の声が大きく届くように変わってきている。国会へのクオータ制法案は、感情的な猛反対を受けてきたが、施行にこぎつけたインド国会議員に心から敬意を表したい。

隣国バングラデッシュでは、2004年から国会の345議席中45議席を女性に割り当てる法律が成立施行されている。

さて、日本。女性差別撤廃委員会から、日本政府は幾度も「クオータ制を含む暫定的特別措置で、政策決定への女性を増やすように」と勧告を受けてきた。一日も早い実行を!

http://news.bbc.co.uk/2/hi/south_asia/8557237.stm
http://news.bbc.co.uk/2/hi/south_asia/8554895.stm
http://news.bbc.co.uk/2/hi/south_asia/234683.stm
http://www.vancouversun.com/news/India+women+quota+bill+clears+first+hurdle/2661036/story.html

■インドのクオータ制関連の日本語記事
http://frihet.exblog.jp/11692870/

■国際女性デー関連記事
http://frihet.exblog.jp/13895013/
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by bekokuma321 | 2010-03-13 10:23 | アジア・アフリカ

クオータ制世界地図

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国際女性デーを記念して、クオータ制の広報推進機関「クオータ・プロジェクトQuota Project」が、会議を開いた。今、世界で、クオータ制の現状がどうなっているかが一目でわかる地図が披露された。

http://www.quotaproject.org/

国の名前をクリックすると、どのようなクオータ制をとっているかが出てくる。しかし、日本の名はない。法律も、政党の自主的制度も、クオータ制を採用していないからだ。
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by bekokuma321 | 2010-03-09 14:06 | 北欧

c0166264_2582836.jpg3月8日、ノルウェーの新聞アフテンポステンは、国際女性デー特集を組んでいる。2010_0308Aftenposten

女性にかかわる政治的テーマ9つに対して、専門家の論評が掲載され、読者がその問題に考え、討論をするるように組み立てられている。その中から、特徴的記事を拾い読みしてみる。

♀イスラム教徒のノルウェー女性。スカーフ問題が炎上しているが、イスラム教徒であっても、かぶりたい女性、かぶりたくない女性もいる。なぜこうまで小さな1枚の布切れに賛否が沸騰するのか。労働問題、ポルノ問題・・・など女性への差別が多くあるではないか。

♀現在ロシアに居住するノルウェー女性。ロシアでは国際女性デーは女性美を讃える日であり、性差別撤廃をスローガンに街に繰り出すノルウェーのイメージとはまったく違う。ロシア人の多くの女性は結婚願望が強く、伝統的女性役割を望んでいるように思える。

♀15歳の女の子。女性差別なんかないと思う人も多いかもしれない。それならインターネットで「女性への抑圧」を調べてみるとわかる。昔ほど女性差別はなくなったけれど、ノルウェーであっても、女性は最も低い賃金にいるし、まだ経済界のトップに女性は少ない。

♀オンライン討論の場
今日の女性にとって最も重要な闘いは何だと思いますか。あなたも討論の場に参加を。

以上、アフテンポステン紙は、国際女性デー特集班と特別に編成して、かなり前から準備をしてきたということがわかる。読者に国際女性デーの意義を思い出させ、女性のかかえる問題への関心を呼び起こさせようとしている。多彩な意見を読み、さて、あなたはどう思うか。最後に投稿欄が設けられているのも、いい。
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by bekokuma321 | 2010-03-09 02:53 | ノルウェー

国際女性デーあれこれ

c0166264_111447.jpg日本は一足早く国際女性デーを祝ったが、本当は今日3月8日が国際女性デー。世界のあちこちで、女性たちが、女性の自立、男女平等、女性差別撤廃を求めて、集まり、語り、祝っている。

だけど100年間、いったいどんなことをしてきたの? そんな疑問に答えるサイトがある。下が、それ。国際女性デーの歴史的な写真やポスターが満載だ。http://www.isis.aust.com/iwd/stevens/contents.htm

オーストラリアのジョイス・スティーヴェンスJoyce Stevensによる大変な労作。彼女は、左派の活動家で研究者

c0166264_1342652.jpg■左上の写真は、ふじみつこ作の2010年国際女性デー。Mitsuartブログには大きなサイズのイラストがありますhttp://mitsuart.exblog.jp/

■右の写真は、国際公務員協会の2010年国際女性デーポスター「労働組合権は女性の権利」。とても新鮮なスローガンだ。詳しくは国際公務員協会IWYサイト

c0166264_145361.jpg■左の赤いカードは、ノルウェー公務員組合の国際女性デー・ポスター。スローガンは「今すぐ、フルタイム職への権利を!」。労働組合サイトの表紙に(女性団体ではなく)、このカードがドーンと載っているところがノルウェーらしい。http://www.fagforbundet.no/
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by bekokuma321 | 2010-03-09 01:03 | その他