c0166264_2326224.jpg東京都三鷹・小金井・八王子市の各市議会は6月23、24の両日、相次いで「女性差別撤廃条約の選択議定書の批准を求める意見書」を採択した。

これらの市議会は、地方自治法99条に定められた権利を行使して、条約の批准をためらう国に対し批准を強く要望したことになる。これまで多くの女性団体や日弁連が批准を求めて請願したが、地方議会では初めてだ。

「選択議定書」が批准されれば、日本国民の誰もが、女性差別撤廃条約に違反するような差別に遭遇したとき、国連女性差別撤廃委員会に直接訴え出ることが可能になる。

条約には「性差別の撤廃は国の責任」と明記されており、もし国連に訴えられるとなると、国も惰眠をむさぼってはいられなくなる。

■続きはインターネット新聞
女性差別撤廃へ東京3市議会が相次ぎ国に意見書で「圧力」


<写真は、小金井市議会での「意見書」採択の原動力となった漢人議員(左)と片山議員>
[PR]
by bekokuma321 | 2009-06-25 22:23 | その他

アメリカの「人身売買報告書」は、人身売買の主要形態をつぎのようにしている。

1)強制労働
2)拘束労働
3)移民労働者の借金による拘束
4)強制的家事労働
5)子どもの強制労働
6)子どもの兵役
7)性的取引
8)子どもの性的取引
9)以上に関係しておこる虐待

上記は、以下のタイトルのみ和訳した。
http://www.state.gov/g/tip/rls/tiprpt/2009/123126.htm

「人身取引」という訳ではなく、今回は、アメリカ大使館訳に従って「人身売買」をとった。しかし、「人身取引される女性たち」(三木恵美子、『暴力とジェンダー』)を読み、人身売買よりも人身取引のほうが概念として広いし、上の9つの主要形態を含む語として、適確だとわかった。

外務省も、「国際組織犯罪防止条約人身取引議定書」と、“取引”という語を使っている。http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/treaty/treaty162_1.html
[PR]
by bekokuma321 | 2009-06-21 23:44 | USA

c0166264_0223824.jpgアメリカ国務省は16日、「2009年版人身売買報告書」を公表した。世界各国の人身売買の実態に応じて、どの程度厳格に防止・根絶対策を行っているかを調査し、各国を格付けしたものだ。

報告書は、毎年、連邦議会へ提出される。提出は連邦法によって義務づけられており、今年で9回目。人身売買や強制労働の廃絶に向けての施策推進に役立てるための資料だ。

ヒラリー・クリントン国務長官は会見で「人身売買は、現代の奴隷制です。犠牲者は、売られる人だけではありません。その家族も犠牲者です。二度と愛するものに会えなくなってしまうのです」などと語った。また、報告書が、アメリカ国内外で、人身売買根絶に向けての指針となるように、と訴えた。

日本は2005年以降5年連続で、「2階層」に位置づけられた。「2階層」とは、努力のあとは見られるが、まだまだ最低限の対策さえ十分に行われていないという国だ。言いかたを変えると、日本は、2004年、「2階層監視リスト」に落ち、最下層の「3階層」に落ちる危険性があった。2005年から、やっと「2階層」に上がったということになる。

最低ランクの「3階層」には、次の16カ国があがっている。

北朝鮮、イラン、シリア、ビルマ、チャド、エリトリア、クエート、キューバ、フィージ、マレーシア、モーリタニア、ナイジェリア、パプアニューギニア、サウジアラビア、スーダン、スワジーランド

また報告書には、「人身売買の神話をはぎとって」「人身売買被害者への法的支援」「DVと人身売買」などのトピックが設けられている。その中で、夫との別居を緊急に必要としているDV被害者が、仕事と住居があるという嘘に飛びついた結果、人身売買の網にひっかかるケースが増えているとしている。

さて日本政府だ。いつまで「2階層」の地位に甘んじているのだろうか。現代の奴隷制根絶に向け、最低限の基準を満たしている「1階層」に移る時だ。それには、具体的な対策を調査し、その実行に向けて進むことだろう。まずは、少女ポルノの禁止から着手したらどうか。

http://www.state.gov/g/tip/rls/tiprpt/2009/index.htm
http://www.stopvaw.org/U_S_Department_of_State_Releases_Trafficking_in_Persons_Report.html
http://tokyo.usembassy.gov/j/p/tpj-20080123-03.html
[PR]
by bekokuma321 | 2009-06-21 14:16 | USA

6月16日(火)、デンマーク、フィンランド、ノルウェー、スウェーデン4カ国の警察は、共同で、「子どもポルノ大捜査戦」を実行した。コードネームは「ヴァイキング・オペレーション」。

早朝の一斉捜査で、捜査子どもポルノを収集していたり、保管していたり、回していたりする容疑者81人を逮捕した。

子どもポルノのほかに、警察は、スカンジナビアの子どもたちが、ポルノや性的虐待の対象者となる疑いとなるようなケースも調査している。

一方、日本はどうか。

先月、日本の会社Illusion Softwareが、抗議に屈して自主的に「強姦コンピューターゲームソフト」の販売をやめたというニュースがあった。販売はアマゾンがやっていた。内容は、12歳の少女が、繰り返し強姦されるというものだ。アメリカの女性団体Equality Nowなどから抗議が流れ、世界中に怒りの声が広がったため、しぶしぶやめたというのが本音だろう。

おぞましいことに、このようなDVDは、ネットカフェに行くと、所狭しと並んでいる。当局の規制・取締が大甘だからだ。

日本の警察よ、コードネーム「サムライ・オペレーション」を創設し、少女への性暴力や虐待を題材とするビデオやゲームソフトを一掃すべきだ。女性差別撤廃条約批准国なのだから、政府にやる気がありさえすれば、できる。


http://www.norwaypost.no/content/view/22151/26/
http://www.equalitynow.org/english/actions/action_3301_en.html
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=20601101&sid=a3gBfeGzd9aE&refer=japan
[PR]
by bekokuma321 | 2009-06-21 02:01 | 北欧

リプロダクティブ・ライツ・センターによると、6月18日、ペルーの16歳の少女L.C.は、妊娠中絶を拒絶されたことによって命にかかわる後遺症が残ったとして、ペルー政府を訴えた。訴えた先は、国連女性差別撤廃委員会。

L.C.の主張は、こうだ。ペルー政府は、安全で適確な時期に妊娠中絶手術サービスを受けることなどを保障する妊娠出産に関する女性の権利(リプロダクティブ・ライツ)を、保障しなかった。それは、ペルー憲法と女性差別撤廃条約に違反する。

2006年、リマ近郊の貧困地帯に住む34歳の男性は、隣に住む当時13歳だったL.C.を、繰り返し強姦した。2007年、L.C.は妊娠に気づき、家の屋根から飛び降り自殺をはかった。隣人が病院に運んだが、その病院の医師たちは、背骨の緊急手術が必要であると処方したにも関わらず、「妊娠しているため手術ができない」と手術を拒んだ。しかし、結局、背骨の深刻な障害によって彼女は流産した。その後、病院側は彼女に背骨の手術をしたが、すでに手遅れだった。彼女には深刻な麻痺が残った。

女性差別撤廃条約は、女性のあらゆるステージ、あらゆる分野における性差別を禁止している。ペルー政府は、「女性差別撤廃条約の選択議定書」を2001年に批准しており、ペルー国民の一人ひとりが、権利の侵害を国連機関に訴えることができる。ちなみに、日本は「女性差別撤廃条約」は批准したが、「選択議定書」は未批准。


Center for Reproductive Rights
Committee on the Elimination of Discrimination against Women
Optional Protocol to the Convention on the Elimination of All Forms of Discrimination against Women

[PR]
by bekokuma321 | 2009-06-20 10:59 | 中南米

c0166264_13454131.jpg女性アーティストたちが贈る「い・ぶ・し・銀のような女4人による作品展」にどうぞ。

◎6月26日から スペース「フリーク」にて
内容: 木とうるしと古布とパステル
作者: やん わだあきこ うえだみねこ ふじみつこ
日時: 2009年6月26日(金)~28日(日)11:00~19:00
場所: スペース「フリーク」(豊中市岡上の町3-3-24
阪急宝塚線豊中駅下車 徒歩5分)

◎7月から 「gallery epi 」 にて
2009年7月1日(金)~5日(日)11:00~19:00
大阪市東淀川区東中島2-2-17 Tel 06-6815-8015 (地下鉄御堂筋線西中島駅下車、阪急京都線南方下車 徒歩5分 gallery epi 地図

アーティストの4人「やん わだあきこ うえだみねこ ふじみつこ」は、日ごろ、女性の人権確立をめざして関西で運動を続けている素敵な女性たちです。今回は、アーティストとしての魅力を発揮。ちょっと足をのばしてのぞいてみませんか。ところで、怪獣のような黒いオブジェは何でしょうね。

関連サイト
豊中「フリーク」25年の歴史に幕
女たちよ! 女の連帯で平和を
[PR]
by bekokuma321 | 2009-06-19 13:32 | アジア・アフリカ

世界98番目

「今すぐ批准されたとしても世界98番目」と、先日、書いた。まだ政府が批准していない「女性差別撤廃条約選択議定書」について、である。

世界98番目というランクは、実は、世界経済フォーラムの男女格差で示された日本の順位と同じだ。国際的経済団体が公表したもので、日本は130カ国中恥ずべき98位だった。

この世界経済フォーラムの男女格差ランクについてはhttp://frihet.exblog.jp/10122349/ 

130か国中98位ーーーこれは大相撲でいえば、「序二段68枚目に相当する」。さとうしゅういち記者の調べだ。序二段68枚目と言われたら、綱を締めなおしてがんばろーとなるはずだ、と思う。ところが、どうもこの国は、女性に関する限り、世界でどんなに指弾されようと平気の平左らしい。l
[PR]
by bekokuma321 | 2009-06-19 09:33 | アジア・アフリカ

全国フェミニスト議員連盟は、5日24日、「女性差別撤廃条約選択議定書の批准を求める要請」を決定した。要請先は、衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、外務大臣、総務大臣、男女共同参画担当大臣の6人。

女性差別撤廃条約は、世界の女性憲法だ。女性に対するあらゆる形態の差別の撤廃をうたっている。しかも、差別とは、性による区別、排除、制限である、と定義づける。女性を結果として女性の地位をあげることにつながる積極的差別是正措置affirmative actionは、性による区別の例外である。

最大の特徴は、性による役割の固定化こそ、性差別の要因だと規定し、性による役割分業をなくそうとしたことである。さらに、性差別の撤廃は、まず政府の責務だと定めた。これも画期的なことだった。

この条約を批准したのは1985年。世界で72番目という遅さだった。なぜか。批准するためには、当時の日本で当たり前だった女性差別の法制度を撤廃し、条約にあわせなくてはならなかったからだ。

80年代初頭、女性たちは、条約批准を求めて大きな運動をおこした。教育の中の性差別、つまり家庭科の女子のみ必修を改正すること。2番目は、父系主義の国籍法を改正し、国際結婚で生まれた子どもの母親が日本人であっても日本国籍をとれるようにすること。3番目は、雇用における女性差別を禁止する法律がないため、それを新しく作ること。

女性差別撤廃条約をどうしても日本で批准しよう! そのために、上記3点を実現させた。そしてやっと悲願がかなった!

それから24年。早や四半世紀の時が流れた。ところが、条約が批准されても、日々の暮らしに定着しているとはいえない。どうしたらいいのか。その解決策のひとつが、選択議定書の批准だ。選択議定書批准によって、個々人が受けた女性差別を、女性差別撤廃委員会に訴えることができるようになる。この制度が保障されれば、「国連に訴えられたらかなわん」と、行政の怠慢も少しは改善されるだろう。

選択議定書の批准には、80年代のときのような国内法整備は必要ない。国会で過半数が賛成なら通過するのだ。しかし・・・。すでに世界97カ国が批准しているそうだ。すると来期の国会で奇跡的に批准されたとしても98番目。女性差別撤廃条約批准の時より、26番も順位が下がることになる。

順位に敏感な日本が、女性に関してだけは行政もメディアもポーカーフェイスだ。日本政府の男女平等の認識のにぶさ、歩みののろさを象徴しているようだ。

http://www.afer.jp/
http://www.jaiwr.org/
[PR]
by bekokuma321 | 2009-06-16 18:55 | その他

イラン大統領選挙と女性

6月12日、イラン大統領選挙があった。まだ結果は不確定。

現職の保守強硬派アハマディネジャド大統領に、対外協調を訴える改革派ムサビ元首相が挑戦した。国会議員の、290人中およそ200人が現職大統領支持を表明している下での選挙だが、日増しに、挑戦者ムサビ元首相の勢いが増してきていた。

この選挙では、ムサビ元首相の妻ザハラ・ラフナバルZahara Rahnavard さんが、夫の選挙運動の前面に立ち演説をした。これは、報道によるとイランで初めての歴史的事件だという。

ザハラさんは、テヘラン大学教授。選挙集会では、どこでも、「女性の権利拡大」を訴えている。相手陣営から、「グラデュエイト・コースの入試を受けないなど大学の規則に違反している」などと攻撃を受けたことに、強く憤り、「私への侮辱は女性全体への侮辱だ」と、提訴も辞さないかまえだ。

CNNの動画には、ムサビ大統領候補側が集まったアリーナにおいて、大勢の女性が興奮しながら支援している姿が写っている。その一人は取材陣に、「私がムサビを応援しているのは、彼がザハラ・ラフナバルを妻にしているからです」とキッパリ。

他の報道によると、ザハラ・ラフナバルは、女性解放に向けて明解なメッセージを発している。

「なぜ、、イランの大統領候補に女性が一人の候補にもならなかったのでしょう? なぜ、内閣に一人の女性もいないのでしょう? なぜ、家庭の主婦が保険で保障されないのでしょう?」

「これらは変えなければなりません。差別をなくし、男性と同じ権利を要求すること、これこそが、イランの女性たちにとって最大の優先課題なのです」

当然、自由を求めてやまない若い女性たちを中心に、支持が拡大している。

http://news.bbc.co.uk/2/hi/middle_east/8093366.stm
http://www.smh.com.au/world/irans-michelle-obama-zahra-is-the-countrys-new-political-star-20090612-c5mc.html
http://www.nytimes.com/2009/06/08/world/middleeast/08iran.html?_r=2
http://www.guardian.co.uk/commentisfree/2009/may/05/iran-elections-women
[PR]
by bekokuma321 | 2009-06-13 10:43 | 中東

AP通信によると、ノーベル平和賞受賞者アウン・サン・スー・チーの2回目の公判は、6月1日だったが、26日に延期された。

アウン・サン・スー・チーは、5月14日、勝手に忍び込んできたアメリカ人男性と接触したという理由で拘置されていた。最初の法廷では、彼女側の証人申請がすべて却下されている。ビルマの法によると、有罪が決まればアウン・サン・スー・チーは、5年間、刑務所に入れられることになるという。とんでもない暴挙だが、ビルマの現政権は、政治犯には厳しい判決を下すことが多いため、このままでは最悪の事態となる可能性が高い。

アウン・サン・スー・チーの政党は、1990年の選挙で勝利したが、軍政によって統治を阻まれている。彼女は、13年間、自宅に軟禁状態に置かれてきた。

アウン・サン・スー・チーを救うのは国際世論しかないと思う。日本で、この問題への関心をどう高めていくか、が問われる。まずは、市民団体が提案する運動で、自分にフィットするものに参加することからスタートしよう。私はメッセージを英語で送った。日本語でも送れるようになっている。

http://www.google.com/hostednews/ap/article/ALeqM5gs16E0Y8T8w9Edy1yiDa2nXqxwkwD98P0B7O0
http://www1.jca.apc.org/pfb/
http://homepage3.nifty.com/htunktt/
http://nobelprize.org/nobel_prizes/peace/articles/heroines/index.html
http://hrn.or.jp/

■アウン・サン・スー・チーへメッセージを送るには
http://pfbkatsudo.blogspot.com/

■関連記事
アウン・サン・スー・チー刑務所へ

[PR]
by bekokuma321 | 2009-06-13 10:11 | アジア・アフリカ