今年のノルウェーの国際女性デーはどんなだろう。

主要紙アフテンポステン紙の3月8日号は、管理職の半分が女性という会社を特集している。女性幹部たちの大きなカラー写真つき。ノルウェー語が苦手でも、大勢の幹部女性たちの楽しそうな写真を見るだけで、新鮮かつ衝撃だ。

この会社はチョコレートで有名な「ニダー」という会社。記事の見出しは、「リーダーに女性が多いと、いい会社となる」。

詳しくは、http://www.aftenposten.no/jobb/article2965709.ece
http://www.aftenposten.no/jobb/article2965710.ece

ニダーhttp://nidar.com/ (男女平等を願って、この会社のチョコレートを買おう!)
[PR]
by bekokuma321 | 2009-03-23 20:44 | ノルウェー

c0166264_1071811.jpg
 
ノルウェーで1990年代末に貼られたポスター「ガンバッテネ、男性諸君」。当時の名だたる会社の取締役会議風景。皮肉たっぷりのキャプションが言うーー「さあ、これがわが国の指導者たちです。多様性と多面性をバッチリそなえていますね」


c0166264_1094211.jpg

取締役となる女性たちの訓練風景。ノルウェーでは、会社取締役の40%を女性にすること、という法律ができたため、会社は「求む女性!」に、女性たちは研修に、励む。2008年、オスロのノルウェービジネススクールにて。


さらに詳しく:
いつ、誰が、どのようにしてこの世界初の法律を制定したのかについては
●「『取締役クオータ制』で女性重役急増のノルウェー経済」(2009年3月6日号『週刊金曜日』) 
web上では読めませんので、書店か図書館で

法律ができて、女性たちはいったいどのように対処しているのかについては
●現地ルポ 「ノルウェー民間企業の取締役は4割が女性!!」の背景を見る
http://janjan.voicejapan.org/world/0812/0812173697/1.php
[PR]
by bekokuma321 | 2009-03-18 10:18 | ノルウェー

ノルウェー政府は、中国Dongfeng Motor Corp.(東風汽車公司)への投資を停止した。

c0166264_228416.jpgクリスティン・ハルヴォシェン財務大臣(写真)は、「我々の国は、軍事関連機器の販売でビルマの軍事独裁政権を支援している会社に、財政支援できない」と発表した。同社はビルマに対して軍用トラックを輸出している。同社への「ノルウェー政府年金基金」3000万ノルウェー・クローネを全額売ったという。

ノルウェーは世界第5の石油輸出国。ノルウェー政府は国内財政の安全保障として、石油・ガス産出からくる利益を「政府年金基金」に回し、海外投資に運用している。

どこに投資するかの判断は、「グローバル倫理委員会」という外部機関が、厳格な基準を設けて審査している点がミソだ。

2004年、「グローバル倫理委員会」の決めた排除基準は、人権虐待、環境破壊だったが、2008年10月から軍用機器生産も加わった。今回の中国Dongfeng Motor Corp.(東風汽車公司)への投資引き上げは、新基準制定後の審査結果だと報道されている。

これまでも、「グローバル倫理委員会」の審査決定に基づき、ウオール・マートや、フリーポート・マクモラン・カッパー・ゴールド社などから撤退してきた。同委員会のブラックリストには約30の多国籍企業がリストアップされているという。

この厳しい措置に踏み切ったのはクリスティン・ハルヴォシェン財務大臣。左派社会党党首。シングルマザーの権利や男女平等労働のエキスパートである。来日して、政治に女性が増えることの必要性を講演したことがある。日本にもファンが多い。

ハルヴォシェン財務大臣は、政界に女性を増やす「クオータ制」を導入していた左派社会党から、候補者名簿のトップに載り当選をした。当時、育児休業中の現役ママで20代だった。

先週3月6日発売の『週刊金曜日』に、クオータ制についての彼女のコメントが近影とともに載っている。


http://www.regjeringen.no/en/sub/Styrer-rad-utvalg/ethics_council.html?id=434879
http://www.norwaypost.no/content/view/21775/1/
http://www.guardian.co.uk/business/2008/sep/10/riotinto.mining
http://www.socialfunds.com/news/article.cgi/2034.html
[PR]
by bekokuma321 | 2009-03-18 03:00 | ノルウェー

汚職ハンターの異名を持つノルウェーのエヴァ・ジョリーさん、今度はアイスランド法務大臣のアドバイザーに就任した。

アイスランドは世界不況の直撃を受け、国家経済が崩壊寸前だ。それにからんだ犯罪の捜査に乗り出すという。エヴァ・ジョリーさんは、フランスのエルフ石油会社やリヨネーズ・クレディットの国際的汚職の捜査に手腕を発揮し、世界的に有名となった女性弁護士。

アイスランドの次なる着任地は、ぜひ日本にしてもらいたい。

http://www.norwaypost.no/content/view/21741/1/
http://www.ti-j.org/index.html
http://money.cnn.com/magazines/fortune/fortune_archive/1997/07/07/228635/index.htm
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=20601100&sid=aRPV78f6WxRo&refer=germany
[PR]
by bekokuma321 | 2009-03-16 16:43 | ノルウェー

ロンドンにあるロイヤル・チェルシー病院Royal Hospital Chelseaに、今年初めて女性が入居というニュース。病院といっても広大な敷地に多種多様な文化レクレーション機能を持つゴージャスな老人ホームらしい。

17世紀末から傷病兵が入っていたというから3世紀以上も、男だけの館だったのだ。現在の居住者300人の元兵士と起居をともにする女性1号とは、ドロシー・ヒュー(Dorothy Hughes)さん。85歳。第2次世界大戦で住んでいた村が爆撃され、18歳だったドロシーさんは徴兵された。父の反対を押し切って砲兵隊に志願して前線で戦った。戦後、軍曹となり宇宙開発の研究職についた後、結婚で退職。後、教員となった。

18年前に夫が死亡、友人たちも次々に亡くなり、社交的付き合いのない年金生活を観念していたという。ロイヤル・チェルシー病院に入居を認められたドロシーさんは、まずは見学に行った。そこで男性たちに大歓迎されまくった。男性たちは自分をよく思わないのではと心配したが、まったく杞憂だったことがわかったので、長年慣れ親しんだ家を手放して転居を決めたという。

「まるでシンデレラのよう」とはイギリス・メディアに載った彼女の言葉。

65歳以上、軍事年金受給者、身寄りがない――この3条件をクリアすれば、誰でも入居できるという。今後、どっと女性が増えそうだ。

http://www.telegraph.co.uk/news/4944427/Now-I-feel-just-like-Cinderella-at-the-ball.html
http://news.bbc.co.uk/1/hi/england/london/7938801.stm
http://www.chelsea-pensioners.co.uk/home
[PR]
by bekokuma321 | 2009-03-16 15:19 | ヨーロッパ

「取締役クオータ制」で女性重役急増のノルウェー経済
(3月6日発売『週刊金曜日』)の感想です。

=====週刊金曜日の取締役クオータ制を読んで=====

「ガンバッテネ 男性諸君!」は、日本の男には通用するのか、悲観的です。
ノールウエーの男たちの頭の柔軟さは、余りにも日本の現状とかけ離れ、日
本の男の意識の低さは、何処に原因があるのか、友人と話していました。

男が、女を支配したがるのは何故でしょうか?人類歴史の上で、戦争を引き
起こしたのは、皆、男。現代の政治・経済金融危機を作ったのも、皆、男。
女を支配したがる日本の男の社会に切り込む手だてはないものでしょうか?

三井さんの文章は、少しむずかしかったけれど、本当にすばらしいです。こ
のノールウエー報告に積極的に反応する日本の会社の男は、どれくらい居
るでしょうか。アンケートをとってみる価値はありそうですね。

岩瀬 志津子
[PR]
by bekokuma321 | 2009-03-15 15:44 | ノルウェー

「取締役に女性40%を強制せよ、と提言しているよ」と家族が、起きがけの私に言った。

エッ、夢か真か! BS1テレビ・土曜午前の討論番組だった。題して「ジェネレーションY~地球未来図~『外国人大激論 ここがおかしい!?男女平等』」

若者たちが、あるテーマをもとに激論を戦わす番組で、今日は「男女平等」。ノルウェー人のリーナが、ノルウェーの「当たり前」を日本の番組で紹介する。そのほか、ノルウェーだけでなく多くの国で当たり前になっている「夫婦別姓か同姓かを選べる制度」、「男性の育児休暇制度」など、日本ではまったく前進しない、重要なテーマが提案される。そして、どうしたら日本が男女平等になるかを考える。

今日のメインテーマ、会社の取締役を男女半々にしようという制度は、2003年ノルウェーで成立した。ノルウェーでは、政治の世界の男女平等は、すでに80年代から制度化されている。最後の男の牙城、経済界を男女平等にするための大胆な試みは大成功。すでに、大企業はすべて取締役の40%以上を女性にした。

ノルウェーの制度について、『週刊金曜日』(2009年3月6日発売号)参照。
タイトル:「取締役クオータ制」で女性重役急増のノルウェー経済界

■NHK番組表http://cgi4.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&date=2009-03-14&ch=11&eid=16123
[PR]
by bekokuma321 | 2009-03-14 12:51 | アジア・アフリカ

3月11日、国際女性デーにちなんで、オバマ大統領は「女性・少女評議会」新設にサインをした。

英語ではWhite House Council on Women and Girls(「女性・少女に関するホワイトハウス評議会」:アメリカ大使館仮訳)。 アメリカ連邦政府の女性政策を推進していく司令塔である。新設にあたって、オバマ大統領は次のようにスピーチした(英語からのFEM-NEWS要約)

「国際女性の月の今日、誇りを持って、女性・少女評議会をホワイト・ハウスに創設する」

「女性・少女評議会は、アメリカの女性・少女が、すべての公的施策において平等に扱われるようにするために新設された。男女平等賃金問題をはじめ、家族休暇、育児などは、単に女性だけの政治課題ではない。これは全家族の問題であり、経済の問題である。この分野の進展は、我々がすべての人びとに民主主義の成果をもたらそうとしているか否かを図る重要な指針なのである」

「女性の得る収入は男性のわずか78%である。女性の4人に1人は、人生において何らかのタイプのDVを受けている。女性は天の半分を支えているにも関わらず、連邦議会にはわずか17%しか女性はいない。女性は全労働力の49%になっているのに、フォーチュン500社の中で女性がトップとなっている会社は3%にすぎない」

バレリー・ジャレットと ティーナ・チェンが評議会の総責任者に任命され、二人の指揮の下、女性・少女のための施策を推進していく。具体的には、連邦政府の全機関を網羅し、女性・少女が必要としている問題や関心事を政策課題にする。まずは、全機関に現状分析を要請し、各政策が女性たちに焦点が当てられているかについて確証をとる。特に、女性・少女への現存プログラムを促進し、支援し、とりまとめていく。全内閣のリソースセンターとしても機能させ、女性・少女に関する連邦政府の全政策に、総合的アプローチができるようにする。

初年度の最大課題は、女性の賃金向上。

全米大学女性協会、全米家族協会、全米女性連盟など、女性の権利獲得団体は大歓迎の声明を発表した。

http://www.whitehouse.gov/the_press_office/President-Obama-Announces-White-House-Council-on-Women-and-Girls/
http://www.aauw.org/advocacy/issue_advocacy/upload/fedpolicyagenda.pdf
http://www.plannedparenthood.org/newsroom/politics-policy-issues/planned-parenthood-federation-america-applauds-president-obamas-creation-white-house-council-wo-23998.htm
http://www.now.org/press/03-09/03-11.html(バレリー・ジャレットと ティーナ・チェン写真入り)

●オバマ大統領候補の選挙公約における女性政策(日本語)
http://janjan.voicejapan.org/world/0811/0811070987/1.php

●オバマ女性政策関連 FEM-NEWS記事
http://frihet.exblog.jp/10796715/
http://frihet.exblog.jp/10699111/
[PR]
by bekokuma321 | 2009-03-14 03:30 | USA

国際女性デーにちなんで、国際労働機構ILOは、国際的経済不況における女性失業者の問題を公表した。

ILOによると、女性失業者は世界中に2200万人に上る。不安定労働についている女性が多く、不況の波が直撃する。しかも、不況回復の公的施策は女性労働者には直結しない。そもそもこの不況前から女性は低賃金で安全弁のない職場にいた。とりわけ子育て中のシングルマザーの失業回復に向けて特別の女性政策が必要。---と女性に向けた政策の必要性を強調している。

ILOの国際女性デー記念行事は、3月6日ジュネーブ本部において、ノルウェーのシェル株式会社専務取締役などを招いて開かれた。

ILOは、ノルウェーの「取締役クオータ制」に関心を寄せ、数年前から調査・啓発を続けている。「取締役クオータ制」とは、会社の取締役会のメンバーの40%を女性にしなければならないとするもの。経済界の多様性と男女平等を目的にした法律で、ノルウェー国会が、2003年決定した。

ノルウェーの「取締役クオータ制」については、3月6日(金)発売の『週刊金曜日』に詳しい。「『取締役クオータ制』で女性重役急増のノルウェー経済界」(三井マリ子)。

http://www.ilo.org/public/english/bureau/dgo/speeches/somavia/2009/women.pdf
http://www.ilo.org/global/About_the_ILO/Media_and_public_information/Press_releases/lang--en/WCMS_075509/index.htm
[PR]
by bekokuma321 | 2009-03-10 08:33 | その他

国際女性デーにちなんだ世界の女たちの写真集(↓)。飢えからの解放を求め、女たちが迫力ある映像で訴えています。

ActionAid の国際女性デー・キャンペーン
http://www.hungerfreeplanet.org//hungerfree-women-speak-out


一方、日本では、国際女性デーにちなんで、広島で同趣旨のアピールが行われました。以下は、さとうしゅういちさんからの実況報告です。

c0166264_9425448.jpg■国際女性デーの前日の夕方、「女性と政治キャンペーンIN広島」と「生存のためのメーデー実行委員会IN広島」などの主催で、広島市中心部の原爆ドーム前などで「なくそう貧困、進めよう女性参 画」を訴え、街頭宣伝を実施しました。

「日本の男女平等度は、世界130か国中98位、大相撲で言えば序二段68枚目に相当する」という内容のラと8日に開催される、反貧困ネットワーク広島による生活相談会、3月9日に全国いっせいに開催される日弁連主催の電話相談の告知のビラを重ねて、通行する市民に配布しました。

山口県岩国市から駆けつけた勝又みずえさんは、「今の日本社会は持続不可能になっている。女性が結婚したい、子どもを産みたいという社会ではなくなってしまった。子育てや介護、教育、食料などの問題が軽視されてきた。」「それは、男性中心に意思決定が偏っているからだ」と指摘、「もっともっと、女性を意思決定の場に。国や自治体などの行政も、女性の意思決定参画を増やすよう努力を」と、訴えました。

主催:
女性と政治キャンペーンIN広島 http://joseiseiji.exblog.jp/
クオータ制の実現をめざす会 http://www1.odn.ne.jp/quota/
生存のためのメーデーIN広島実行委員会 http://www.shakaishimin.org/union
共催:ファイトバックの会@広島 http://fightback.fem.jp
広島瀬戸内新聞 http://hiroseto.exblog.jp

■■国際女性デー・アピール@広島■■
http://www.youtube.com/watch?v=haN3xpzsl2c 
(クリックすると勝又さんのスピーチが聞けます)

【写真は原爆ドームを背景に訴える勝又さん。さとうしゅういちさん撮影】
[PR]
by bekokuma321 | 2009-03-09 08:29 | アジア・アフリカ