カテゴリ:ノルウェー( 554 )

進むパパ・クオータ

ノルウェーでは、子どもの育児のため、休暇をとる父親がさらに増えている。10人中6人までが6週間以上の育児休暇をとって、赤ちゃんと日夜ともにいることを選んでいる。1999年の2倍だという。

ちなみにノルウェーには、給料の80%をもらい、1年間、育児休業を取得できる法律がある。さらに、男性に育児に積極的に参加してもらう趣旨でつくられたパパ・クオータという制度もある。これは男親だけしかとれない。

女性が結婚しても出産しても、仕事をつづけられる社会には、こんなしかけがあるのだ。

参考
http://www.aftenposten.no/english/local/article2578162.ece
■パパ・クオータについては『ママは大臣パパ育児』(明石書店)に詳述されている
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by bekokuma321 | 2008-08-08 16:33 | ノルウェー

ノルウェーにはイスラムからの移民も多い。子どもの頃、北イラクからノルウェーに移住した二人の姉妹Nafeesah Badrkhan と Susan Badrkhanも、そうだ。

彼女たちは、成長し、イスラムの伝統にのっとって、数年前から頭部を覆う布(ヒジャブ)を使い始めた。ところが、ノルウェーでの暮らしにヒジャブはどうもしっくりこないという悩みを持ちはじめたという。

そこで、コスチュームとファッションデザインを専攻した二人は、自分たちでノルウェー式ヒジャブをデザイン。スカンジナビアに住むイスラム女性たちに需要が高いと踏み、商品化へと駒を進めた。まずはインターネット・ショッピングで販売する計画だという。

ノルウェー式ヒジャブをかぶったアフテンポステン紙の二人を見たら、1枚買いたくなってしまった。(写真が素敵!)
http://www.aftenposten.no/english/local/article2567441.ece

ノルウェーのイスラム女性については
http://www.antirasistisk-senter.no/english/news/hijab_debate_norway.html
http://kilden.forskningsradet.no/c18375/artikkel/vis.html?tid=18412
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by bekokuma321 | 2008-08-02 01:54 | ノルウェー

グレイシア

目の前にあるグレイシアの絵葉書を見て、グレイシアを見に行きたくなりました。

グレイシアとは万年氷。ノルウェーのソグネフィヨルドのグレイシアがすごいらしいです。だいぶ前、ノルウェーを訪問したとき、すぐそばを車で移動しました。「止めて」とお願いして、しばし鑑賞。遠くの山頂に見える白い部分です。昨夏、グレイシアに登ったノルウェーの女ともだちから、絵葉書が届きました。女性が登っている写真でした。トイレの中の壁にはっています。そしてトイレにはいるたびに来年こそ、登ろう!と祈っています。

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グレイシアに行ってみたいならhttp://www.jostedal.com/

Fem-Newsらしからぬ投稿でした。
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by bekokuma321 | 2008-07-29 23:05 | ノルウェー

ロビイスト登録制か

7月初め、首相や閣僚に面会したロビイストや利益団体について情報を公表しなかったため、ノルウェー政府は批判にさらされた。

その後、議会と行政府にロビーをする団体を登録制にする議論が出、学者たちは大賛成。ロビイング情報を完全に透明にすることそ、民主主義を強化し、汚職を防止するという論理だ。ところが、その責任省の大臣が登録制は必要ないと反対している。

この結末はまだ不明。ロビイストの登録制が通ったのか、通らなかったのか。通ったとしたら、どういうふうに制度化されたのか、ぜひ知りたい。

http://www.aftenposten.no/english/local/article2535792.ece
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by bekokuma321 | 2008-07-27 01:27 | ノルウェー

6月19日、ノルウェー中央党のハーガ党首は、石油エネルギー大臣を辞任した。ハーガ大臣は、女性が男性よりも多い「女性過半数内閣」の一角を占めていた。現在ノルウェーは、労働党、左派社会党、中央党の3党連立政権。

辞任に至ったきっかけは、建築許可申請をせずにウオーターフロントへの桟橋を広げたとして15万円ほどの罰金を支払っていたことが明らかになったからだった。罰金報道は6月10日。

ノルウェーは、厳しい環境保護制度の下、こうした建築には厳格なルールがある。そのため、オスロ・フィヨルドに家を持っている人の中には、水辺まで建て増し申請をしても許可が下りないことにいらついている人が多い。しかも、彼女がリーダーである中央党はかねてから環境政策を優先課題としている。

その後、彼女の夫が、新しく建てた小屋(stabbur )を他人に貸し、それを法的許可を得てなかったことが新聞で報道された。非難は高まった。

オースラウグ・ハーガ大臣は、12日の記者会見で、ミスを認めたものの厳しい報道関係者の質問にうまく対応できなかった。16日、高血圧による病気休業―ノルウェーでは大臣でも育児休業や病気休業は珍しくない―をとった。そして19日付けで大臣辞任を表明した。実は、彼女は数年前も、高血圧で病欠をとったことがあり、厳しい取材攻勢は辞任を決意するほど強烈なダメージを与えたのだろう。

この間わずか9日。「法律はどんな人にでも平等に存在している。大臣だからと傲慢だ」という厳しい報道が続いた。政治権力への容赦ない批判記事が、政治の腐敗を防いでいるといえそうだ。でも、日本の政治家のデカすぎるスキャンダルに慣れている私は、あまりのマイナーケースに、何か政治的なものがありはしないかと考えてしまった。

http://www.aftenposten.no/english/local/article2492666.ece
http://www.aftenposten.no/english/local/article1438299.ece
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by bekokuma321 | 2008-07-19 23:40 | ノルウェー

ノルウェーで娘を強制結婚させようとした父親に4年の実刑

6月30日(月)、イラク移民が、当時10代半ばの娘を母国のいとこと強制的に結婚させようとした罪で4年の実刑が決定した。故郷イラクなら昔からの慣行なのだろう。しかし、ノルウェーでは反強制結婚法に基づき犯罪だ。

その父親は、2005年、娘に対して「もし結婚しないならば殺してやる」などと脅迫したり、暴力をふるったりして、「休暇」目的で娘をイラク北部に連れていった。その旅の途中、恐怖を覚えた娘はノルウェー当局に連絡をとって保護された。

強制結婚をなくそうというノルウェー政府の動きは、90年代から具体的に始まった。今、女性への暴力や強制などあらゆる女性差別を葬りさろうとするノルウェー政府の姿勢は、移民社会にも確実に影響力を与えている。それにしても、当時15歳ぐらいだったイラク移民女性が、ノルウェー当局に連絡をとっていなかったらどうなっただろう。ノルウェー政府が身近にそのような情報を日頃から広報していたからこそ、連絡先がわかったのだろうが、彼女の適格迅速な行動にはつくづく感心してしまった。

http://www.aftenposten.no/english/local/article2513960.ece
http://www.regjeringen.no/en/dep/bld/BLD-arbeider-for-at/Organisation/Departments/Department-of-Family-Affairs-and-Gender-Equality/Director-General-Arni-Hole/Combating-forced-marriage-in-Norway.html?id=481298
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by bekokuma321 | 2008-07-05 12:48 | ノルウェー

ノルウェーの夏はボートだ。今年、オスロからホートンまでのレガッタレースには1000以上が参加し、世界最大規模となったと報道されている。

さすがノルウェーだ、とうれしくなるのは、男のスポーツとされてきたレガッタに年々、たくさんの女性が参加していること。しっかり、そういうgender-sensitiveな視点で報道するメディアもいい。

http://media.aftenposten.no/archive/00790/_0001121802_jpg_790137g.jpg
http://www.aftenposten.no/english/bildeserier/article2486737.ece
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by bekokuma321 | 2008-07-02 14:49 | ノルウェー

アフテンポステン紙の石油エネルギー相辞任についての英語版報道を読んだ。僕の見解を述べ、この件について同紙とは別の見方があることを述べる。

同紙は、オースラウグ・ハーガ石油エネルギー相を、「違法建築計画」という表現で批判している。しかしそれは正しくない。彼女は、家の改築の際にすべき申請をし忘れていたため罰金を支払った。これは事実である。しかし、もし同紙がいうように違法だったなら、その改築部分を撤去させられたはずである。

彼女は、また農業用の小屋を他人に貸与し、その税金を支払わなかったことも追及されている。しかし、それが真実か否かはまだわかっていないのである。

さらに、同紙は、ハーガ石油相が、トロムソの冬季オリンピックに関する支持を獲得するため、「裏取引」をしたという疑念にさらされたとも書いている。この件は、中央党が2005年の国会議員選挙の際、オリンピック招致が公約だったことをさしている。ハーガは、当然、中央党党首としてこれを推進した。ところが、大臣として推進したと批判されている。さらに同紙は、彼女が裏取引をし腐敗が起きたかのように描いている。オリンピック招致をめぐって、辞任に追い込まれた中央党の同僚(女性)に、ハーガが、その後、あるポストを紹介したのは間違いだったと僕も考えているが、しかし、それは違法でもなんでもない。この件について、ハーガが党首として罪を認めなかったかのように書かれているが、それもおかしい。

彼女の辞任に関するノルウェー・メディアの扱い方について、今、議論が巻き起こっており、意見は多様だ。問題をことさら誇大に報道し、そのプレッシャーが彼女の健康に影響を与えたという意見も多い。

同紙は、彼女が党首として強い指導力を持ち、さまざまな政治的場面で右翼議員から批判を呼ぶほどだったことは言及していない。2005年の国政選挙後、初の左派中央党政権結成にこぎつけることになったが、その主要な役目を果たした人物がハーガだったことも触れていない。同政権は、この2,3年、福祉社会を強化させる政策を打ち出した。この政策を具体的に進めたのは自治体であり、ハーガは自治大臣としてその重責を担った。

ノルウェーは経済が好調であり、メディアや野党の議員は、マイナーな政治的問題をほじくり出す傾向にある。ハーガは、健康上の理由から数年前にも大臣職を休んだことがあり、今回、メディアの一方的非難が健康上のストレスを増大させたことは間違いない。結論を言えば、同紙の記事を書いた記者は、政治的理由から、ハーガを一方的に避難し、否定的に描こうとしていると、僕は考えている。

オーレ・グスタフ・ナルッド(ノルウェー・ヘードマーク県オーモット市市長)
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by bekokuma321 | 2008-06-24 13:11 | ノルウェー

子どもオンブズマン

大ニュース! ノルウェーの新しい子どもオンブズマンがやっと決まった。 新子どもオンブズマンは、レイダール・へルマン。30代。心理学者。実は、彼は新人ではない。前の子どもオンブズマンだ。つまり同じ人物が2期目続投をするだけ。何でこれが大ニュースなのか? 

ヘルマンは2期目続投を希望していたが、それが認められなかった。きわめて異例のことだ。そして新オンブズマンの名がマスコミで公表された。ところが、公明正大に選定作業が進められたはずが、次期オンブズマンに決定した人と子ども・平等相は、夕食をともにするような仲だったことが判明。蜂の巣をつっついたような騒ぎとなった。

ノルウェーではほぼすべての公的ポストは公募だ。とりわけオンブズマンという“大臣と裁判官を足して2で割ったような強い権限のポスト”は、メディアで過去の実績、発言、家族に至るまで情報が公開され、厳しい批判にさらされる。

マスコミは、新オンブズマンが大臣と弁護士仲間であり、親しい間柄だったことを調査し、それを叩いた。メディアの批判攻撃に対し、子ども平等相は「それほど親しい間柄ではない」と表明。さらにマスコミは二人のこれまでの付き合いを公表。大臣が嘘をついていたような具合になった。それが致命傷となって、初の黒人の大臣である子ども平等大臣は辞任に追い込まれた。

同時に、新オンブズマンに決定していた弁護士も辞任。こうして、数ヶ月間、子どもオンブズマンは空席だった。

今回、いったん職を追われた子どもオンブズマンが元のさやに戻った。どういう話し合いでこういう結論になったのだろう。この背後にノルウェー政界のポストを巡る権謀術策があったと各紙が報道している。

さて、子どもオンブズマンとは、子どもの利益のために行政や団体などを監視する国家機関。1982年に世界で初めてノルウェーに創設された。任期は6年で2期が限度。独立した第3者機関であり、行政の管理は受けないとされている。しかし、子どもオンブズマンの人事がスムーズに行かなかったのは、子どもオンブズマンと官僚との間に長年の軋轢があったからだと報道されている。

もともと官僚権力が強い国であるが、今回、その実態を見た。さらに、マスコミの政治権力批判の執拗さというか持続性にはかぶとを脱ぐ。

http://www.aftenposten.no/english/local/article2495405.ece
http://www.aftenposten.no/english/local/article2257982.ece
http://www.news.janjan.jp/world/0802/0802150879/1.php
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by bekokuma321 | 2008-06-20 23:49 | ノルウェー

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ノルウェーの子ども・平等大臣が辞任しました。カリブ生まれの彼女はノルウェー初の移民出身の非白人大臣でノルウェー内閣初の移民出身大臣でした。国民とくに、非白人の人たちから人気を集めていました。

自分が任命した新「子どもオンブズマン」が親しい友人なのに「個人的に知らない人」と発言したのが原因だと報道されています。辞任への市民の賛否はほぼ半々でした。

詳しくは、
http://janjan.voicejapan.org/world/0802/0802150879/1.php

写真は子ども・平等大臣室におけるラスムンセン大臣。
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by bekokuma321 | 2008-02-19 03:56 | ノルウェー