カテゴリ:ノルウェー( 547 )

アフテンポステン紙の石油エネルギー相辞任についての英語版報道を読んだ。僕の見解を述べ、この件について同紙とは別の見方があることを述べる。

同紙は、オースラウグ・ハーガ石油エネルギー相を、「違法建築計画」という表現で批判している。しかしそれは正しくない。彼女は、家の改築の際にすべき申請をし忘れていたため罰金を支払った。これは事実である。しかし、もし同紙がいうように違法だったなら、その改築部分を撤去させられたはずである。

彼女は、また農業用の小屋を他人に貸与し、その税金を支払わなかったことも追及されている。しかし、それが真実か否かはまだわかっていないのである。

さらに、同紙は、ハーガ石油相が、トロムソの冬季オリンピックに関する支持を獲得するため、「裏取引」をしたという疑念にさらされたとも書いている。この件は、中央党が2005年の国会議員選挙の際、オリンピック招致が公約だったことをさしている。ハーガは、当然、中央党党首としてこれを推進した。ところが、大臣として推進したと批判されている。さらに同紙は、彼女が裏取引をし腐敗が起きたかのように描いている。オリンピック招致をめぐって、辞任に追い込まれた中央党の同僚(女性)に、ハーガが、その後、あるポストを紹介したのは間違いだったと僕も考えているが、しかし、それは違法でもなんでもない。この件について、ハーガが党首として罪を認めなかったかのように書かれているが、それもおかしい。

彼女の辞任に関するノルウェー・メディアの扱い方について、今、議論が巻き起こっており、意見は多様だ。問題をことさら誇大に報道し、そのプレッシャーが彼女の健康に影響を与えたという意見も多い。

同紙は、彼女が党首として強い指導力を持ち、さまざまな政治的場面で右翼議員から批判を呼ぶほどだったことは言及していない。2005年の国政選挙後、初の左派中央党政権結成にこぎつけることになったが、その主要な役目を果たした人物がハーガだったことも触れていない。同政権は、この2,3年、福祉社会を強化させる政策を打ち出した。この政策を具体的に進めたのは自治体であり、ハーガは自治大臣としてその重責を担った。

ノルウェーは経済が好調であり、メディアや野党の議員は、マイナーな政治的問題をほじくり出す傾向にある。ハーガは、健康上の理由から数年前にも大臣職を休んだことがあり、今回、メディアの一方的非難が健康上のストレスを増大させたことは間違いない。結論を言えば、同紙の記事を書いた記者は、政治的理由から、ハーガを一方的に避難し、否定的に描こうとしていると、僕は考えている。

オーレ・グスタフ・ナルッド(ノルウェー・ヘードマーク県オーモット市市長)
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by bekokuma321 | 2008-06-24 13:11 | ノルウェー

子どもオンブズマン

大ニュース! ノルウェーの新しい子どもオンブズマンがやっと決まった。 新子どもオンブズマンは、レイダール・へルマン。30代。心理学者。実は、彼は新人ではない。前の子どもオンブズマンだ。つまり同じ人物が2期目続投をするだけ。何でこれが大ニュースなのか? 

ヘルマンは2期目続投を希望していたが、それが認められなかった。きわめて異例のことだ。そして新オンブズマンの名がマスコミで公表された。ところが、公明正大に選定作業が進められたはずが、次期オンブズマンに決定した人と子ども・平等相は、夕食をともにするような仲だったことが判明。蜂の巣をつっついたような騒ぎとなった。

ノルウェーではほぼすべての公的ポストは公募だ。とりわけオンブズマンという“大臣と裁判官を足して2で割ったような強い権限のポスト”は、メディアで過去の実績、発言、家族に至るまで情報が公開され、厳しい批判にさらされる。

マスコミは、新オンブズマンが大臣と弁護士仲間であり、親しい間柄だったことを調査し、それを叩いた。メディアの批判攻撃に対し、子ども平等相は「それほど親しい間柄ではない」と表明。さらにマスコミは二人のこれまでの付き合いを公表。大臣が嘘をついていたような具合になった。それが致命傷となって、初の黒人の大臣である子ども平等大臣は辞任に追い込まれた。

同時に、新オンブズマンに決定していた弁護士も辞任。こうして、数ヶ月間、子どもオンブズマンは空席だった。

今回、いったん職を追われた子どもオンブズマンが元のさやに戻った。どういう話し合いでこういう結論になったのだろう。この背後にノルウェー政界のポストを巡る権謀術策があったと各紙が報道している。

さて、子どもオンブズマンとは、子どもの利益のために行政や団体などを監視する国家機関。1982年に世界で初めてノルウェーに創設された。任期は6年で2期が限度。独立した第3者機関であり、行政の管理は受けないとされている。しかし、子どもオンブズマンの人事がスムーズに行かなかったのは、子どもオンブズマンと官僚との間に長年の軋轢があったからだと報道されている。

もともと官僚権力が強い国であるが、今回、その実態を見た。さらに、マスコミの政治権力批判の執拗さというか持続性にはかぶとを脱ぐ。

http://www.aftenposten.no/english/local/article2495405.ece
http://www.aftenposten.no/english/local/article2257982.ece
http://www.news.janjan.jp/world/0802/0802150879/1.php
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by bekokuma321 | 2008-06-20 23:49 | ノルウェー

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ノルウェーの子ども・平等大臣が辞任しました。カリブ生まれの彼女はノルウェー初の移民出身の非白人大臣でノルウェー内閣初の移民出身大臣でした。国民とくに、非白人の人たちから人気を集めていました。

自分が任命した新「子どもオンブズマン」が親しい友人なのに「個人的に知らない人」と発言したのが原因だと報道されています。辞任への市民の賛否はほぼ半々でした。

詳しくは、
http://janjan.voicejapan.org/world/0802/0802150879/1.php

写真は子ども・平等大臣室におけるラスムンセン大臣。
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by bekokuma321 | 2008-02-19 03:56 | ノルウェー

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2007年9月10日に行われたノルウェーの統一地方議会選挙で、全議員に占める女性の割合が過去最高の37.4%となった。

この数字、ノルウェーといえばクオータ制(40%を女性に)と考えている人は、首をかしげるだろう。「まだ40%になっていないの?」と。 

ノルウェーは、男女平等法21条で、少なくとも一方の性を40%にせよとしてきたが、それは公的審議会、委員会などが対象だ。選挙の候補者名簿を決める政党には、この規定はあてはまらない。ほとんどの政党は、党内規則でクオータ制を唱えているが、中にはクオータ制に反対の政党もある。選挙結果は、こうしたノルウェー社会を反映したものだといえる。

詳しくはhttp://janjan.voicejapan.org/world/0709/0709212747/1.php

写真はオスロの目抜き通りにある国会議事堂正面
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by bekokuma321 | 2007-09-30 02:46 | ノルウェー

ノルウェーの結婚式

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2005年7月16日、ノルウェーの親友一家から結婚式に招待されました。日本から連合いと二人で参加したその結婚式は、ノルウェーの農家で行われた若者の手作り大イベントでした。

結婚したカップルの新妻は、左から9人目、新夫は右から4人目。妻側の家族8人が妻の左にならび、夫側の家族3人が夫の右にならんでいます。なぜ、こんなに家族の数が違うのでしょう?

左から、新婦の母の夫の連れ子、新婦の母の夫、新婦の母、新婦の父の妻、新婦の兄、新婦の父、新婦の父の妻の間の子2人、新婦、新郎、新郎の母、新郎の姉、新郎の父。

ノルウェーは、キリスト教が国教です。そんな国で、人道主義結婚という新しい方式を選んだカップル。人道主義結婚とは何? なぜ、二人は人道主義結婚を選んだのでしょう? 

答は「ノルウェーの結婚式ルポ」を。
http://www009.upp.so-net.ne.jp/mariko-m/nor_wedding.html
http://www009.upp.so-net.ne.jp/mariko-m/nor_Christ.html
http://www009.upp.so-net.ne.jp/mariko-m/nor_PayGap.html
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by bekokuma321 | 2005-08-17 09:48 | ノルウェー

ノルウェーには、男女平等法がちゃんと守られているかどうかを監視する国家機関がある。男女平等オンブッドと呼ばれる。

オンブッドは、オンブズマンのことを指す。創設時、他はともかく女性の地位向上と男女平等にとりくむ機関は、オンブズマンより、性に中立なオンブッドがいいのではという議論が国会であり、こうなったらしい。第3代目男女平等オンブッド・アンネ・リーセ・リーエルさんが教えてくれた。

2003年11月、大阪豊中市の女性センター「すてっぷ」に、ノルウェーから現職の男女平等オンブッドがやってきた。4代目のクリスティン・ミーレさんだ。豊中市と福井県武生市で、ノルウェーの男女平等法やその推進策について講演し、多くの日本人をひきつけた。

中国新聞の編集委員・山内雅弥さんが、豊中市の「すてっぷ」の講演に参加し、すばらしい記事にしてくれた。Webでも読める。http://www.chugoku-np.co.jp/kikaku/interview/In03110201.html

男女平等オンブッドについては、「男女平等オンブッド―国際シンポジウム『男尊女尊の国からオンブッドを向かえて』報告集」が詳しい。1996年の第3代目男女平等オンブッド来日講演録に加え、その歴史、機能が日本人向けに詳述されている。「男女平等オンブッド」編集委員会が1997年に発行。http://www009.upp.so-net.ne.jp/mariko-m/profile_book.html
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by bekokuma321 | 2004-12-31 09:04 | ノルウェー

ノルウェー政府は、2002年3月8日の国際女性デーにあわせ、経済界に対して「取締役会の40%以上を女性にせよ」と勧告しました。

この世界に類のない勧告は、「国営企業は1年以内、他は3年以内に」という内容です。もし達成できない場合には、男女平等法を改正してクオータ制(割当制)を導入するといっています。

詳しくは
http://www009.upp.so-net.ne.jp/mariko-m/nor_jjyoseiyuyaku.html
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by bekokuma321 | 2002-09-24 15:28 | ノルウェー