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朝日新聞によると、大阪市鶴見区の市立茨田北(まったきた)中学校の寺井寿男校長が、全校生徒の前で「女性にとって最も大切なことは、子どもを2人以上産むこと。仕事でキャリアを積むこと以上に価値がある」などと発言した。

3月12日の同紙によると、記者の直接取材に、「人口が減るなかで、日本がなくならないためには女性が子どもを産むしかない。間違った発言とは思わない」と、開き直ったらしい。

教育者としてあるまじき発言だ。ただちに辞職すべきだ。

2007年のことだ。柳澤伯夫厚生大臣(当時)が、松江市内で開かれた自民党県議の決起集会の講演で、女性について「産む機械、装置の数は決まっているから、あとは一人頭で頑張ってもらうしかない」などと発言した。大きな抗議運動に発展した。私も抗議に加わったことを覚えている。

そして、その数年前、大阪府豊中市の北川悟司議員(当時)は、毎日テレビの「VOICE」で、こう発言していた。

「オスとメス、…男性は小さいうちから男性の自覚を、女性も自覚を育てていくべき…。 もっともっと女性は家庭を子どもを大切にして、そして、いい子どもを作って下さい」
 
同じく大阪選出の西村真悟議員(当時)は、同番組でこう言った。

「女性が家庭を維持するために大きな役割を担っている。これ当たり前じゃない。私、あえて申しますよ。世の中で一番素晴らしいことは、愛する子どもを育てることですよ。このことがなかったら、社会自体も存続しません。女性が安心して出来るよう、男はある意味、命を捨てても働くということ」

忘れてならないのは、民主党の中山義活議員。経済産業省大臣政務官だった2010年、「日本女性は家庭で働くのが喜びである、文化だ」と、国際会議で暴言をはいた。

国会、地方議会、教育界を問わず、このような考えの男性指導者がまだ幅をきかせている。子どもを産みたくても産めない女性たち(いや男性たちも)の心を傷つけ、働く女性たちの足を、これでもかとひっぱる。

子どもを産みたくなるような社会には何が必要なのか、それにメスをいれなければ少子化はさらに進む。大事なことは、子どもが2人以上いても、働き続けられるような社会をつくることなのだ。

寺井寿男校長、「保育園落ちた日本死ね!」という叫び、あなたには聞こえないのか!?

世界で母親がもっともハッピーな国ノルウェー
妊娠した女性が差別される国、されない国
ノルウェーのワーキング・マザー
企業の4分の1以上「育休より退職を」
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by bekokuma321 | 2016-03-14 18:42 | その他

天をつく憤怒の声を、やっと紹介できる。今、評判の「保育園落ちた日本死ね!」だ。
子育ては女だけの責任じゃない。40年前、教員組合で、女性団体で、仲間たちと訴えた。
30年前、議会で訴えた。20年前、・・・。
まったく、この日本は、何をしているんだ。
日本政府よ、議員たちよ、女たちの慟哭を聞け。

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(以下は上記ブログに書かれた匿名記事。上にポインターをあてるとリンク先につながる)

「何なんだよ日本。

一億総活躍社会じゃねーのかよ。

昨日見事に保育園落ちたわ。

どうすんだよ私活躍出来ねーじゃねーか。

子供を産んで子育てして社会に出て働いて税金納めてやるって言ってるのに日本は何が不満なんだ?

何が少子化だよクソ。

子供産んだはいいけど希望通りに保育園に預けるのほぼ無理だからwって言ってて子供産むやつなんかいねーよ。

不倫してもいいし賄賂受け取るのもどうでもいいから保育園増やせよ。

オリンピックで何百億円無駄に使ってんだよ。

エンブレムとかどうでもいいから保育園作れよ。

有名なデザイナーに払う金あるなら保育園作れよ。

どうすんだよ会社やめなくちゃならねーだろ。

ふざけんな日本。

保育園増やせないなら児童手当20万にしろよ。

保育園も増やせないし児童手当も数千円しか払えないけど少子化なんとかしたいんだよねーってそんなムシのいい話あるかよボケ。

国が子供産ませないでどうすんだよ。

金があれば子供産むってやつがゴマンといるんだから取り敢えず金出すか子供にかかる費用全てを無償にしろよ。

不倫したり賄賂受け取ったりウチワ作ってるやつ見繕って国会議員を半分位クビにすりゃ財源作れるだろ。

まじいい加減にしろ日本。

追記
https://twitter.com/hoikuenochita 」
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by bekokuma321 | 2016-03-10 08:46 | その他

祝! 国際女性デ―2016

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時間のあるかたは、
4日前の3月8日は国際女性デ― を読んでくださいね。
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by bekokuma321 | 2016-03-08 20:02 | その他

3月8日は国際女性デ―

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「今年も新しいカードをつくりました。
メッセージを添えて、友人、知人に 
女たちよ! あなたの主張をアピールしてください。
――ふじみつこ

今日、Mitsuartの国際女性デ―・カードが郵便受けに届いた。
国際女性デ―は3月8日。今年は来週の火曜日だ。

3月8日は、世界中で、女性であることをともに祝い、
女性を抑圧するすべてのことにともに怒る日だ。
3月8日を含む週は、国際女性ウィーク。

日本で、3月8日は、2011年から新たな意味が加わった。
3.11の東日本大震災によって愛する人を家を故郷を奪われた人たちと
原発・核のない日本のための闘いを誓う、週になった

国際女性デ―の歴史は、女性の闘う歴史。
世界のサイトからふりかえってみると―――。

1910年、コペンハーゲンで第2回働く女性の国際会議が開かれた。17カ国から100人の女たちが集まった。そこでドイツ社会民主党女性局代表クララ・ゼトキンが、「世界の女たちよ、同じ日にいっせいに女性の権利を要求しよう」という女性デーを提案。

1911年、3月19日、世界で初めて国際女性デーが、オーストリア、デンマーク、ドイツ、スイスで行われた。女性の労働権、女性参政権、政治参加、性差別撤廃を求めて100万人以上が集まった。この1週間後、3月25日、ニューヨークで火災が発生。140人の働く女性が犠牲に。この事件をきっかけに女性労働者の働く環境の改善が大きなテーマとなった。

1917年2月末のロシア。100万人を超す犠牲者を出した戦争に反対して、女性たちがストを決行。官憲に阻止されつつも、ストは続いた。4日後、皇帝の退位、女性参政権の認可につながった。スト終結の2月28日(当時のロシア暦で)は、グレゴリー歴にすると3月8日にあたった。

1975年、世界中の国際女性デーのイベントに連帯して、国連も会議を開くようになり、国連主催の国際女性デーがスタート。世界中で、3月8日、女性団体や政府によって大イベントが開催され、女性の権利獲得を祝い、女性の未来を話し合う日として定着していった。民間の、しかも社会主義国から始った女たちのイニシアティブが、国連や西側政府を動かすことになった。

1980年代、アイスランドでは、女性党の力によって女性大統領が誕生した。女性大統領は、3月8日の女性デーになると、女性たちに連帯して執務をやめた、という。ノルウェーでは、毎年、この日に新しい女性政策が披露される。中国、アルメニア、ロシア、マケドニアなどでは、この日は国民の休日。働く女たちに感謝する日となっている。

そして、わが日本。

2010年、国際女性デ―100年を記念して麻鳥澄江さんがパレードを企画。
小雨の渋谷を練り歩きながら「セクハラやめろ、暴力やめろ・・・」

2012年、四国は徳島「3.8国際女性デ―徳島県集会」にて、
「3.11以来、非常時なのだからと女性の人権を後回しにされてきた」
「避難所で、仮設住宅で、女たちの声をないがしろにするな」

2015年、女たちが渋谷ハチ公前に集まって
女性議員を増やそう!とフラッシュ・モブのパフォーマンスをした。
今年の1枚(上)は、その一瞬をメスマークとピースマークが囲む。

2016年、女たちの働き、暮らす環境は憤激ものだが
わたしは闘う気概を捨ててはいない、あなたとともに。
おめでとう! 国際女性デ―!

女たちよ!女の連帯で平和を

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     ▲2010年国際女性デ―@渋谷。子どもや女たちへ暴力をなくそう、とアピール
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by bekokuma321 | 2016-03-04 22:49 | その他

c0166264_2120437.jpg全国フェミニスト議員連盟は、2月15日、政府に対して「政治分野の男女平等に向けて選挙制度改革を求める」要望書を手渡した。

全国フェミニスト議員連盟代表(写真)によると、内閣府・男女共同参画局推進課では、「男女共同参画局では、政治分野における女性参画を推進しており、各政党に対しても女性参画を要望している」と、通り一遍の
答えだった。

総務省・自治行政局選挙部選挙課では「法改正について意見を言える立場ではないが、部局内で要望書について情報共有する。要望書(8)の自書式投票の廃止は、自治体において条例で対応でき、既に記号式を取り入れている自治体がいくつかある」と、これまた、男女平等の推進などどこ吹く風という対応だった。

要望書は以下。

「政治分野の男女平等に向けて、選挙制度改革を求めます」

2016 年 2月15日

内閣総理大臣  安倍晋三 様
総務大臣    高市早苗 様
一億総活躍大臣 加藤勝信 様

今から70年前の1946年4月10日、日本の女性は、初めて参政権を行使する事ができました。この選挙で、衆議院466人中39人の女性議員が誕生しました。

現在、衆議院の女性は475人中45人にすぎず、わずか9.5%です。これは、世界平均の22.8%にはるかに及ばず、世界190カ国中155番目の地位に甘んじています(IPU 2015.12.1)。同じく昨年の調査によると、地方議会は11.6%(県議会8.8%、市区議会13.6%、町村議会8.7%)です。男性議員のみの、いわゆる「女性ゼロ議会」は2割に上ります。

この歪んだ事態を変革すべく、全国フェミニスト議員連盟は、1992年の創立以来20余年、政治分野の男女平等を求めて運動してきました。

その経験と国連規約ならびに諸外国比較から鑑みて、日本の選挙には制度的欠陥があると考えます。1人でも多く女性議員を誕生させ、国会・地方議会の女性を民主主義の目標の50%に近づけるよう、選挙制度改革を強く要請します。

おりしも、衆議院議長のもとに設置された第三者機関「衆議院選挙制度に関する調査会」(座長・佐々木毅)は、改革案を衆議院議長に答申しました。そのメインは、475議席(小選挙区295、比例代表180)から10議席(小選挙区6、比例区4)を削減すること、選挙制度は現行の小選挙区比例代表並立制を維持すること、となっています。

この機に、以下のことを要望いたします。

1)「定数削減」は撤回すること。諸外国と比較しても、日本の人口比の議員数は多いとは言えず、上記調査会でも「議員数を減らす理由はない」との意見が委員から出されていたのであり、このまま定数を削減することは、「身を切る改革」どころか「民意を切る改革」である。

2)衆院選の比例枠を増やすこと。2014年12月の衆院選で自民党は得票33%で、議席61%を獲得したことから明らかなように、小選挙区制を中心とした現行選挙制度は、民意を反映していない制度である。民意を反映しない現行の小選挙区比例代表並立制にメスを入れること。少なくとも小選挙区比例代表並立制導入時の細川首相案である小選挙区・比例区半々、すなわち比例区を237議席にすべきである。

3)衆院選における比例区の候補者は、男女別のリストにすること。比例区の当選は小選挙区の惜敗率によるが、男女別に数えることとし、惜敗率の高い男女それぞれから選ばれるようにすべきである。

4)政党に男女平等原則を明言させること。政党交付金を交付される政党には、政党綱領に、男女平等原則ならびに党内のあらゆる決定の場における女性を50%(最低でも30%)とする条項を明記するよう、政党に働きかけること。

5)政党交付金の算定にあたり、政党の男女比を勘案すること。政党交付金を政党が申請する際、候補者における男女比、ならびに議員における男女比が6割から4割の間にいなければ、その政党の正当交付金は減額される、とする。減額率は別途定める。

6)国政選挙は比例代表制に移行させること。国内外ほぼすべての調査で、比例代表選挙の方が民意を反映しやすく、女性や社会的弱者の当選につながりやすいことが証明されている。民意を反映する比例代表制は世界の潮流であり、それへの移行を検討すること。

7)供託金制度を変更すること。世界で最も高額といわれる供託金を減額して、社会的弱者である女性の立候補へのハードルを低くすること。

8)「自書式投票の廃止」を検討すること。世襲候補減を促し、新人候補(女性は新人が多い)の当選促進の助けとするために、世界で日本だけという調査もある「自書式投票の廃止」の検討をすべきである。

以上

全国フェミニスト議員連盟
共同代表 会津素子(千葉県成田市議会議員)/皆川りうこ(東京都国分寺市議会議員)
事務局 小磯妙子 (神奈川県茅ヶ崎市議会議員)  

台湾の選挙比例枠は男女半々制
比例を切るな!
女性議員増めざして制度改善を
安保法案の成立は小選挙区制のせいである
フランスの政党交付金は男女平等化資金に
小選挙区制は女性の声を捨て去る
日本の女性議員率、世界189カ国中161位
比例代表制は女性や弱者が当選しやすい
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by bekokuma321 | 2016-02-19 21:30 | その他

2月14日、徳島県藍住町議選があり、女性が1人当選し、女性ゼロ議会から脱した。投票率は41.39%。過去最低だった。

徳島県で女性議員増にとりくんでいる諏訪公子さんによると、14日前まで、徳島県内の市区町村議会の女性議員は全体のわずか9.5%。女性ゼロ議会は、三好市、佐那河内村、北島町、板野町、藍住町の5自治体だった。今回、藍住町議会選に、西岡恵子さんが当選したことによって、徳島県の女性ゼロ議会が1つ減って4つになった。

議席は立候補しなければ得られないが、25歳以上なら男女にかかわらず誰でも立候補できる。人口は男女半々なのだから、候補者の半分は女性のはずだろう。しかし、日本で女性が立候補することは、きわめて困難だ。女性候補の少なさが、はっきりと証明する。藍住町も、19人立候補したが、女性は西岡さんただ1人だった。

見えない女性蔑視、「女はひっこんでろ」的慣習、「女の私にはできない」的自己規制・・・。

今回当選した西岡恵子さんの場合は、立候補のハードルはさらに高かった。

もともと西岡さんは町民によって選ばれた議員だった。ところが、ある日、差出人名も、差出日付けもない一通の手紙が、彼女の議員人生を狂わせることになった。町に住んでいる実態がないようだという噂が書かれていた。それがきっかけになって、被選挙権がないとされて、議席を剥奪されてしまったのだ。

西岡さんは、処分の取り消しを求めて提訴。今も、法廷で闘っている。そんな逆境の中、迎えた選挙。西岡さんは再び挑戦した。そして、彼女を支持する町民の応援で313票を獲得して当選を果たした。

この313票を投じた藍住町の有権者、ただものではないぞ。

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▲国際女性デー徳島。女性の地位向上、女性議員増、DV根絶を訴える。写真提供:連合徳島女性委員会 板東喜代子】


女性ゼロ議会、5議会にひとつ
まるで魔女狩り――徳島県藍住町の紅一点議員追放事件
I love aizumi.com
★輝くひと★ 徳島県女性協議会会長 諏訪公子さん
ストップDV・サポートの会
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by bekokuma321 | 2016-02-15 12:13 | その他

妻の妊娠中に、別の女性と「不適切な行為」をしていたとして宮崎謙介衆議院議員(自民党)が議員辞職した。彼の不誠実な言動の数々を知ると、辞職は当然だと思った。

イクメンとして名をはせた彼の妻は改憲派の金子恵美衆院議員(自民党)だ。彼女は、彼に三行半をつきつけないのだろうか。

それはともかく、日本で育児休業をとれる男性はほとんどおらず、彼は、その旗振り役としてメディアで大受け。次の選挙は悠々当選と思われるほど名前を売った。

私は、男性も、どんな職業についていようと、育児休業をとって家事育児に大いに参加してほしいと考えている。だから、結婚後もほとんどの女性が働き続ける北欧の男性たちの、家事育児参加ぶり、それをサポートする法制度を紹介してきた。さまざまな職業の男性が、10週間以上も育児休業をとる。議員もその一員だ。

日本で、国会議員は、他の労働者に比べて余りに恵まれ過ぎている。給料(歳費)だけ見ても、相当のものだ。日本の国会議員は、年2200万円。アメリカの1500万円より多く、イギリス970万円の倍以上だ。特権階級といえる。だから、「ちょっと待ってよ、宮崎君、育休の前にやること、あるでしょ」と嫌みのひとつもいいたくなる。

その国会議員なら、日本で、やっと社会問題になったマタハラを知らないなどとは言わせない。働く女性の多くが、妊娠出産と言ったとたんに嫌がらせを受ける--マタ―ニティ・ハラスメントだ。

厚生省の調査では正社員が21.8%で5人に1人、派遣社員は48.7%で2人に1人が、「マタハラ」を経験している。「マタハラNet」の調査では、非正規で働いたことのある女性の4分の3が「出産後も働き続けたい」という希望がかなわなかったという。雇い止めにあったのだ。

日本には、正規職員と非正規職員が混在して働く職場が多くある。そんな職場では、正規職の男性が「育児休業をとった」ことで、勇気ある行動だと称賛され、その隣で働く非正規職の女性は、妊娠出産をあきらめたりする。同じ職場ゆえ、残酷すぎる。

女性が家庭と仕事を両立することのシンドサに少しでも思いをはせるなら、日本の国会議員として、まず、産休・育休がとれる女性が増えるよう、労働政策の変革にメスを入れるべきであろう。

イクメン議員辞職を機に、国会で、「産休・育休がとれない非正規を減らそう」という議論が広がってほしい。

ちなみに、北欧ノルウェーの「パパ・クオータ」(父親だけの育児休業期間)を私が日本に初めて紹介したのは、1995年の『ママは大臣 パパ育児』(明石書店)だった。男性国会議員で初めて育児休業をとったのは、1977年で、オッド・アイナル・ドールム(自由党)だった(『ノルウェーを変えた髭のノラ』より)。

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  ▲イチゴを口の中で小さくほぐしてから子どもにあげるノルウェーのパパ(IT企業に働く彼は外交官の妻が働いている期間、育休をとった)

育休雇止めと闘って
MPs pay
妊娠した女性が差別される国、されない国
父の日に
世界で最も家事をしない男性は日本人
パパ・クオータ、7月1日から14週間に
ノルウェー家族政策の礎を築いたカリン・ストルテンベルグ
マタハラNet
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by bekokuma321 | 2016-02-15 00:45 | その他

大臣室で、虎屋の羊羹といっしょに50万円を受け取った甘利明前大臣は、政党交付金をいくらもらっているのだろう。

2012年1千7百75万円、2013年1千2百万円、2014年は1千9百51万円。3年間で約5000万円だ。

政党交付金は、大和市にある自由民主党神奈川県第13選挙区支部に、自民党本部から送金されている。代表は甘利明、会計担当・事務担当は清島健一と記載されている。

清島健一秘書は、『週刊文春』でお金を受け取るニンマリ顔を報道された、あの大和事務所所長の公設秘書だ。300万円は私的に流用したそうだ。政党交付金の会計も、この彼の管理下にあるのだ。

政党交付金は、私たちの税金。全国民がひとり250円を拠出した血税だ。20年ほど前に「政党助成法」ができてから、毎年、政党に直接振り込まれている。

この政党交付金ができた理由が傑作だ。政治家の贈収賄事件の多発によって、腐敗政治が極限に達したため、企業団体献金を廃止することの代償として生まれた。

当時の細川護煕首相は、こう演説した。

「選挙制度については、衆議院において、制度疲労に伴うさまざまな弊害が指摘されている現行中選挙区制にかえて小選挙区比例愛票制を導入いたします。また、連座制の拡大や罰則の強化などにより政治腐敗の再発を防止するとともに、政治腐敗事件が起きるたびに問題となる企業団体献金については、腐敗のおそれのない中立的な公費による助成を導入することなどにより、廃止の方向に踏み切ることといたします。」(1993年8月23日、127回特別国会、細川護煕首相)

ところが、ところが、企業団体献金はなくなっていない。

なくならないどころか、日本歯科医師連盟は、石井みどり・西村まさみ両国会議員をそれぞれ迂回させて、寄付の上限である5000万円を超す献金を、2人にしていた。国の補助金を受けている企業は、交付決定通知から1年間、政治献金が禁じられている。その補助金企業から、安倍首相、麻生財務相、菅官房長官、宮沢経産相、甘利経済再生相、林農林水産相らが企業献金をもらっていた。

そして、今度は、甘利明前大臣の「あっせん利得罪疑惑」である。

企業団体献金を廃止するからと政党交付金をつくっておいて、企業団体献金を廃止しない政治家のペテンぶり。あきれるしかない。

もっと憤りを感じるのは、甘利前大臣など企業団体献金を受けて恥じない政治家たちに、年収100万、200万のシングルマザーや非正規労働者を含めて、国民ぜ~んぶから吸い上げた税金が、政党交付金として流れていることだ。毎年、毎年・・・。

政党交付金が流れつく先は、政党支部長。そのほとんどが国会議員や国会議員候補だ。では衆院に女性は何人いるか。10%もいない。つまり、大勢の男性国会議員の懐に、貧しい女性たちの税金が毎年はいっていく。

これを怒らずにおられようか。


政治資金収支報告書及び政党交付金使途等報告書
Japanprofile
フランスの政党交付金は男女平等化資金に
「どうする政党交付金」
秋田政党交付金裁判――背景には女性蔑視がある
政党交付金国庫返還と三井裁判
政党交付金のあきれた使い方と裁判

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▲総務省の政党交付金ページ。イラストは、女性に政党交付金など関係ないとばかり全て男性。
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by bekokuma321 | 2016-01-30 23:22 | その他

甘利大臣が辞任した。口利き収賄疑惑報道の結果の辞任だ。

昨夜、自分の信念が政権とあいいれないからと大臣のいすをけったフランスの司法大臣(女性)を紹介したが、雲泥の差だ。

記者会見でおもしろかったのは、小選挙区制について甘利大臣がこう言ったこと。

「良い人とだけ付き合ってたら選挙落ちちゃう、小選挙区制だから。来るものは拒まずってしないと当選しない」

小選挙区制だから、グレーゾーンとわかっていても拒めません、と白状したのだ。小選挙区制で勝ち抜くには、虎屋の羊羹に50万円入っていても、拒めないらしい。彼は、安倍政権の重要閣僚の有名人、しかも親の三バンを引き継いだ世襲議員、当選11回。その人にして、これだ。

小選挙区制は、阪上順夫学芸大学名誉教授によれば、
「まさに勝つか負けるか、食うか食われるかのきわめてシビアな選挙戦が繰り広げられる」(『小選挙区制が日本をもっと悪くする』)。

選挙にカネがかかるから政治が腐敗する。選挙にカネがかかるのは中選挙区制だからだ。こんな理屈で小選挙区制に変わったのは、20年前だった。それがまったくの間違いだったことは、無数の「政治とカネ」事件からよくわかる。

小選挙区制では、女性など社会的弱者の当選はきわめて厳しい。いや当選どころか、候補者となることさえ難しい。それは、こうした事件がよく証明している。

あ~あ、今夜は寝つきが悪い。

Japan's economy minister resigns over bribery allegations (甘利大臣の写真がすばらしい)
女性議員増めざして制度改善を
小選挙区制は女性の声を捨て去る
比例代表制は女性や弱者が当選しやすい
女性の衆議院議員は1割に満たず
政治は男のものではない
日本の女性国会議員、189カ国中163位
比例区削減案に反対します!
日本の男女平等度、世界101位
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by bekokuma321 | 2016-01-28 23:53 | その他

死ぬまで闘いたい

c0166264_20353610.jpgさきほど、選択的夫婦別姓を求めて最高裁で闘った塚本協子さん(写真)と電話で話ができた。

昨日の最高裁の不当判決に落胆しているかと思った。ところが、「昨日、うーんと泣いたから、今日は大丈夫です」と明るい声がかえってきた。

「夫婦別姓の提訴は、自分のためにしたことなのに、日本中に旋風を起こしてしまったみたい。恥ずかしい」などと謙遜した。

私の裁判についても感想を語った。「2度も、裁判で勝ったんだもの、すごい」と言うので、「先月の裁判(秋田での政党交付金裁判)は、勝ったのではなく和解です」と返したら、「でも、勝ったようなものでしょ」と励ましてくれた。

塚本さんは、2007年、富山から大阪まで、私が起こした雇い止め裁判の応援にきたことがある。私は第1審で敗訴。控訴して、高裁で勝訴し、最高裁で確定した。塚本さんは、その第1審にやってきて、敗訴で打ちひしがれていた私の姿を見た。そのとき塚本さんは「私も裁判をするのではないか、と思った」のだそうだ。そして4年後の2011年、塚本さんはついに提訴した。

塚本さんと私の話題は、日本では訴訟件数が欧米に比べ極端に少ないことに移り、裁判を受ける権利は憲法32条で保障されている基本的人権だから、もっと気軽に使うといいね、などと話が盛り上がった。

裁判をやってわかったが、日本は裁判費用が高すぎる(印紙代という)。お金のない市民や労働者にとって弁護士費用も大きな問題だ。公的扶助制度もない。

塚本さんは、「これからも、夫婦別姓のために、さまざまな方法で、死ぬまで闘いたい」と、何度も言った。そうだジュネーブの女性差別撤廃委員会に日本の女性差別を訴えるのもいいな、と私は思った。


夫婦別姓判断を避けた弱腰最高裁
最高裁の鉄槌下るか 女性差別の民法
裁判官・裁判員の「強姦神話」
mネット
日本の女性解放運動ここにあり! 行動する女たちの会
夫婦別姓、最高裁大法廷へ
夫婦別姓訴訟、最高裁へ
選択的夫婦別氏制度(いわゆる選択的夫婦別姓制度)について
日弁連「選択的夫婦別姓制度を導入する民法改正案の今国会上程を求める会長声明」(2002年)
別姓訴訟と「流れに逆らう女」
夫婦別姓訴訟と「館長雇止め・バックラッシュ裁判」
性差別撤廃へ キャンペーンは続く
最高裁、婚外子差別を違憲と断じる
婚外子差別、違憲へ
元最高裁判事泉徳治さん、婚外子撤廃の集会へ
男女平等を嫌う反動勢力の実像~日本にはびこるバックラッシュ現象~
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by bekokuma321 | 2015-12-17 20:37 | その他