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c0166264_1512967.jpg8月20日のBBCによると、米ミズ―リ―州選出の下院議員トッド・エイキンの「合法的強姦Legitimate rape」発言に非難ごうごう。

人口妊娠中絶に対して絶対反対であるとする自分の政治姿勢を説明するため、エイキン議員は、「合法的強姦の場合、女性の身体は、望まない妊娠を防ごうという力が働く」と発言した。テレビインタビューでのことだ。

彼は、共和党員で、テ―パーティ(茶会)に推薦され次期上院選に立候補を予定している。

エイキン議員の表現そのものに対して、また、彼の非科学性に対して激高ともいえる非難が起こっている。アメリカで、強姦被害者の5%、すなわち年に32000人が妊娠するという研究が明らかになっている。

◆US row over Congressman Todd Akin's rape remark
http://www.bbc.co.uk/news/world-us-canada-19319240
◆'Legitimate rape' rarely leads to pregnancy, claims US Senate candidate
http://www.guardian.co.uk/world/2012/aug/19/republican-todd-akin-rape-pregnancy?newsfeed=true
◆'Legitimate rape' – a medieval medical concept
http://www.guardian.co.uk/science/the-h-word/2012/aug/20/legitimate-rape-medieval-medical-concept
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by bekokuma321 | 2012-08-21 01:53 | USA

BBCによると、子どもへ性犯罪の罪で有罪が下ったジェリー・サンダスキー(Jerry Sandusky、有名なアメフト監督)に関して、米ペンシルバニア州ペン大学側の責任が厳しく指弾された。

前FBI長官は、「ペン大学の学長、副学長、故ジョー・パターノ監督など最高権力の座にある人たちは、サンダスキーの犠牲になった子どもたちを守るため、何らの対策もとらなかった」と強く非難した。(Louis Freeh's report)

ジェリー・サンダスキーは、6月の公判で、立件されただけでも45件の子どもへの性的虐待で、有罪となった。

彼は、1998年、性犯罪被害者からの証言が出、1999年大学を引退した。しかし大学側は、彼を名誉教授にし、実質的には、引退後も大学に出はいり自由の身だった。

彼は、ロッカールームやシャワールーム、自宅の地下室などで、子どもたちに性暴力を繰り返したとされる。養子にした子どもたちや、自分が運営する恵まれない家庭の少年のための慈善団体(The Second Mile)の子どもたちまで、虐待していたとされている。その慈善団体は、ブッシュ大統領が賛美していた。

相手の意志に反した性的接触・性交は性暴力である。性暴力は個人の尊厳をずたずたにし、癒えることのない精神的傷を与えることが多い。ましてや、被害者は子どもたちである。

なぜもっと早く被害者を守るすべをとれなかったのか。10年以上にわたって性暴力が続けられていた背後には、“大物”に対する当局の甘やかしがあったことは否定できない。

◆Penn State blamed over Jerry Sandusky sex abuse
http://www.bbc.co.uk/news/world-us-canada-18817095
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by bekokuma321 | 2012-07-13 11:17 | USA

c0166264_0285726.jpg「慰安婦」ではなく、「強制された性的奴隷」という表現が正しいーーーヒラリー・クリントン長官が述べた。

ニュースによると、9日「ヒラリー・クリントン国務長官が最近、米国のあらゆる文書・声明で、日本語の“慰安婦”(comfort women)をそのまま翻訳した単語を使ってはならないと指示した」と報じたという。

クリントン長官は最近、国務省の高官から報告を受けた際、「日本軍の慰安婦」という婉曲表現ではなく、「強制的な性的奴隷(enforced sex slaves)」という表現を使うべきだと指示したとされる。公式には肯定も否定もされていない。

日本側は、玄葉光一郎外相が反論した。「米国務長官が性的奴隷という表現を使用したのなら、これまでの首相の謝罪表明、慰安婦支援のためのアジア女性基金創設などの措置を説明し、これは誤った表現だと言いたい」と、彼が述べたことが報道されている。

この問題については、ヒラリー・クリントン長官が正しいと私は思う。玄葉外務大臣は、これまでの日本の男性偏重政治による結果をそのまま引きずっているにすぎない。

◆Clinton says 'comfort women' should be referred to as 'enforced sex slaves'
http://www.japantoday.com/category/politics/view/clinton-says-comfort-women-should-be-referred-to-as-enforced-sex-slaves
◆Ending the 'comfort women' euphemism
http://news.asiaone.com/News/AsiaOne%2BNews/Asia/Story/A1Story20120712-358646.html

■「慰安婦」写真展、ニコンが中止
http://frihet.exblog.jp/18073187/


なお、アメリカ国務省の人身売買監視対策室は「2012年人身売買報告書」を発表。日本は外国人の強制労働や性的目的の人身売買を指摘されている。人身売買の摘発や防止について、ランクは第2階層。

◆クリントン国務長官の声明
http://www.state.gov/secretary/rm/2012/06/193368.htm
◆2012年人身売買報告書  日本についてはp.199-201:Japan (Tier 2)
http://www.state.gov/documents/organization/192596.pdf (PDF 2.53 MB, 63p.)
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by bekokuma321 | 2012-07-12 13:22 | USA

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アメリカの現職大統領の辞任につながったウオ―ターゲイト事件を覚えているだろうか。

ワシントン・ポスト紙の男性記者2人による調査によって、ニクソン政権の野党事務所への盗聴と司法妨害が明らかにされ、一大政治スキャンダルとなった。

2人の共著『オール・ザ・プレジデント・メン(邦題:大統領の陰謀)』は映画化された。主人公の記者をダスティン・ホフマン と ロバート・レッドフォードが演じ、大ヒット。私も数年前、再び家の茶の間で見た。

2人の記者への最重要情報提供者はディープ・スロートと呼ばれる匿名の男性だった。また、重要な役者52人が本に載っているが、そのうち51人は男性で、女性はたった1人。70年代のアメリカ中央政界に働く女性たちの少なさを垣間見ることができる。

しかし、ディープ・スロートと同じほど重要な情報を提供した女性たちがいた。

6月17日のBBCは、その4人へのインタビューで、女性の果たした役割を報道する。(1人は生前の取材)。同時に、事件のあった40年前と現在の女性の雇用と生活を数字で比較する。

1人は、ニクソン再選委員会(Committee to Re-elect the President, CREEPまたはCRP)の書記だったJudy Hoback。ディープ・スロートよりももっと重要な情報提供者だったという。

2人目は、ホワイトハウス勤務で、新婚ホヤホヤで妊娠中だったDebbie Sloan。

3人目は、政治記者のMarilyn Berger。

4人目はジョン・N・ミッチェル司法長官の妻で選挙運動員だったMartha Mitchell。「マーシャでなかったらウオ―ターゲイト事件はなかった」とニクソンに言わしめた。

4人の女性の共通項は、自分に誠実だったことだ。いや、後発部隊の女性ゆえ陰謀の中枢に位置しておらず、男性が気を許してつい口をすべらしてしまう相手だったとも言える。

            1972                   現在
雇用女性     全雇用者の3分の1           2分の1
男女賃金     男100 女60               男100 女77.4
結婚        女性の平均年齢20.5歳        25.8歳
出産        初産年齢 21.4歳           初産年齢 25.2歳
女性記者     7%                     34.1%
離婚率       4.1                     3.4

■Women of Watergate by Kate Dailey
http://www.bbc.co.uk/news/world-us-canada-18463836
■Martha Mitchell Historical Home
http://www.atrol.com/martha/
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by bekokuma321 | 2012-06-20 18:34 | USA

c0166264_2225950.jpgアメリカ議会図書館は、ナターシャ・トレザウェイNatasha Trethewey(46)を、19期桂冠詩人とすると発表した。

彼女は、南部アトランタ大学のクリエィティブ・ライティングの教授で、2007年に詩集「ネイティブ・ガードNative Guard」で、ピューリツァー賞を受賞している。南部出身の桂冠詩人は、史上2人目。

母は黒人、父は白人。白人と黒人の結婚は違法だった1960年代に、2人は事実婚。彼女が誕生する。その母をインスピレーションに書きあげたのが、「ネイティブ・ガードNative Guard」だという。母は、1985年、2番目の夫による暴力で、殺された。後、出生届で、母のところには「有色人種」、父のところには「カナダ人」と書かれていることを発見する。

アメリカ議会図書館は、「彼女の詩は、歴史の概観の奥底を深く掘り下げ、私的でもあり社会的でもあり、子ども時代いや100年前から 我々が直面する人間の苦闘を探検しようとするものです」と発表した。

1993年桂冠詩人となったリタ・ド―ブは、こう語る。

「ナターシャ・トレザウェイは、ポラロイド的瞬間を拒絶し、私たちの持つ最も個人的な思想につながる、確かな熱望や震えるような希望を与えようとするのです」

人間の秘めたる力、それを感じさせてくれる人のようだ。

◆New Laureate Looks Deep Into Memory
http://www.nytimes.com/2012/06/07/books/natasha-trethewey-is-named-poet-laureate.html
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by bekokuma321 | 2012-06-08 22:34 | USA

日本の外交官、DVで逮捕

サンフランシスコに住む日本人外交官が妻に対する暴力で逮捕された。外交官は、32歳の長屋嘉明副領事官。

英語の現地記事から、既報の日本の記事に追加すると。

夫婦は、18カ月前に結婚したばかり。妻への暴力は2011年1月から始まり、2012年3月まで続いた。彼は今年3月に、自宅のある駐車場の車から妻を突き落した。

記事によると、妻は彼よりずっと小柄だという。

我慢できなくなった妻は警察に訴えて、捜査の結果、彼が逮捕された。妻は暴行された傷跡を写真撮影して残していた(エライゾ!)。

彼は、無実を主張し、保釈金$350,000を支払って保釈された。彼女は、捜査に協力はするが、日本に帰国し離婚手続きをするつもりだという。今後公判が行われる。

http://www.sfexaminer.com/local/2012/05/japanese-consul-charged-domestic-violence-peninsula
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by bekokuma321 | 2012-05-17 13:12 | USA

14歳の女の子の行動力

アメリカから、行動力あふれる女の子のニュース。

ジュリア・ブルームJulia Bluhmは、中学2年生で14歳になったばかりだ。バレーのクラスにやってくる女の子たちは、「脂肪が多い」「にきびだらけだ」「かすり傷がある」「私のからだはみにくい」などと、自分のからだの苦情を言う。彼女は、そんなクラスメ―トを「おかしいんじないの」と思っている。

さらに、彼女は、彼女の好きな雑誌『セブンティーン』が、まわりにいる女の子とは違う写真ばかりのせていると気づいた。完璧にきれいで、セックスオブジェクトに近い。加工している写真も多い。

そこで1月に一回は本物の女の子を載せてほしい、と『セブンティーン』にオンライン署名をしようと思い立った。そしたらなんと46000人の署名が集まった。

さらに、さらに、ニューヨークのセブンティーン本社前で、「本物の女の子」の写真だというデモをした。関心を持った大手メディアが、それを放映。セブンティーン編集長は、彼女と母親を会社に招いた。そして、ついに、5月号には・・・。

■A Real Girl, 14, Takes a Stand Against the Flawless Faces in Magazines
http://www.nytimes.com/2012/05/04/nyregion/seventeen-magazine-faulted-by-girl-14-for-doctoring-photos.html?_r=2&src=ISMR_AP_LO_MST_FB
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by bekokuma321 | 2012-05-11 21:22 | USA

5月9日、オバマ大統領は、同性婚を支持すると公表した。

アメリカを二分する議論となっているテーマで、半年後に控えた大統領選挙への影響が注目される。

同性婚は、ニューヨーク、ニューハンプシャ―、マサツ―セッツ、アイオワ、バーモント、ワシントンDC,コネクティカット、メリーランド、ワシントンやアイオワの9州で合法化されている。一方、キリスト教の保守派の反対の声が根強い31の州が、州法などで同性婚を禁止している。

世界で初めて同性同士の結婚の権利を法的に認めた国は、オランダ。10年以上前だ。その後、ベルギー、スペイン、カナダ、南アフリカ、ノルウェーと続く。

■Obama says same-sex couples should be able to marry
http://www.bbc.co.uk/news/world-us-canada-18014102

◆世界初の同性婚から10年
http://frihet.exblog.jp/16137905/
◆保育園の教材に同性愛登場
http://frihet.exblog.jp/14329208/
◆アメリカのバーモント州議会、同性婚法を可決
http://frihet.exblog.jp/11251807/
◆ノルウェー新婚姻法
http://frihet.exblog.jp/10573646/
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by bekokuma321 | 2012-05-11 14:06 | USA

80歳女性の空の冒険

アメリカで、小型飛行機を操縦していた夫が急死し、その妻が操縦かんを握って着陸させた。

その女性の年齢を聞いてびっくり。なんと80歳だという。

彼女の名はヘレン・コリンズ。30年前に一度訓練した経験があるだけで、飛行機の免許はなかった。しかも、その小型機は、燃料がなくなり、エンジン2つのうち1つは停止していた。

彼女は着陸を繰り返し試み、3度目で無事に着陸に成功。その間、管制官や、パイロットの息子から無線で次々と指示を受けた。息子は、母親が終始冷静に操縦したことに、讃嘆しているという。

お見事、ヘレン! 80歳の冒険! 

■Elderly US woman lands plane after pilot-husband dies
http://www.bbc.co.uk/news/world-middle-east-17605770
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by bekokuma321 | 2012-04-04 22:09 | USA

c0166264_20281823.jpgボビィ・ラッシュ議員の映像がCNNで全世界をかけめぐっている(↓をクリックすると動画が見られる)。

米フロリダ州で2月、17歳の黒人少年トレイボン・マーティンが徒歩で帰宅中、自警団に射殺された。その事件をめぐって、下院議員のボビィ・ラッシュ(民主党)が、国会の議場で、からだをはって「人種差別的プロファイリングをやめよ」、と訴えた。

演説しながら、まず彼は、背広を脱いだ。下に着ていたグレーのジャージが表れた。ジャージのフードをかぶった。次にそれまでの眼鏡をサングラスに変えた。こうして、彼は、トレイボン・マーティンが射殺されたときと同じ格好になったのである。

そのあたりで、議長(共和党)から、「議場において帽子をかぶることは禁止されている」と、制止された。

フードつきジャージにサングラスは、トレイボン・マーティンが射殺された際の服装。自警団のジョージ・ジマーマンは、トレイボン・マーティンを見て、「挙動不審だったから、後をつけた」という。その後、口論になったと主張。彼は正当防衛だとして逮捕されていない。

ボビィ・ラッシュは、黒人市民権運動組織「ブラック・パンサー」設立にも参加した、市民運動家。イリノイ州選出の国会議員。

女性議員も、議場でこのくらいのパワフルな訴えをしないと、多くの人に届かないかもしれない。

■Lawmaker wearing hoodie removed from Housefloor
http://edition.cnn.com/2012/03/28/politics/congressman-hoodie/
(国会で、上着を脱ぎフード付きジャージ姿でサングラスをかけるという抗議スタイルは、一見の価値あり)
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by bekokuma321 | 2012-03-29 20:22 | USA