カテゴリ:USA( 126 )

「8年間のブッシュ政権によって、女性の権利がズタズタにされてきた。あたらしい大統領の誕生は、女性や子どもの勝利でもある」―これは、全米女性機構NOWの声明です。

しかし、NOWは、先進国で唯一「女性差別撤廃条約」を批准していない国がアメリカであり、早期批准をするよう、女性たちは運動を続ける、とオバマ次期大統領に注文をしています。

さて、以下は、今朝のアメリカの主要新聞のフロントページ。

http://my.barackobama.com/page/community/post/amandascott/gGx3Xq
http://my.barackobama.com/page/community/post/stateupdates/gGxQ58
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by bekokuma321 | 2008-11-06 19:14 | USA

ミッシェル・オバマ

ミッシェル・オバマは弁護士で2人の子どもの母親。そして、バラック・オバマ大統領候補の人生のパートナーだ。配偶者を見るとその人物がわかると言われるが、バラック・オバマは、妻のミッシェルによって、魅力や人気がさらに倍層していると思う。

彼女は語っている。
「バラックは、強い女性に囲まれて育ってきました。まず、私です。そして、祖母です。彼の祖母は、大黒柱として一家を支えた女性です。さらに彼の母親はシングル・マザーとして彼を育て上げたのです」

ミッシェルは、この後、だから、彼は働く女性に何が必要かがわかっている、彼は、働く女性の賃金格差の撤廃、適切な保育環境や健康保険の充実を、政治の優先課題としているのだ、と続けた。ラリー・キングのTVトークショーでのことである。非常に説得力があった。

選挙中、彼女は、家庭での夫の姿を隠さず話した。それによって、カリスマ扱いのバラックに、ごく普通の夫の側面があるのだ、というほほえましいイメージが加わった。しかし、彼女の正直さが、「大統領になる人の妻は、夫をもっともちあげなくては」というような、よくありがちな批判を受けた。また、選挙中の演説の一部を取り上げられ、保守層から「国を愛してなかったという人は、ホワイトハウスにふさわしくない」などと、つまらぬ攻撃を繰り返し受けた。さらに、マッケィン候補が副大統領候補に選んだポーリーン知事からも、テロリストの友人がいるなどと攻撃された。黒人や女性の受けている不当な待遇をまともに演説に出すことから、敵陣から「不平不満夫人」などというレッテルもはられた。

この社会は、男性よりも、女性はなんと攻撃されやすいのだろう、とあらためて思った。とはいえ、オバマに惜敗した主要政党で女性初の大統領候補ヒラリー・クリントン上院議員への揶揄はもっとひどく、もっともっと回数が多かったように記憶している。

ラリー・キングの番組では、ミッシェル・オバマは、こうした攻撃を熾烈な選挙戦ゆえのヒートアップだ、と冷静に対応した。とても賢明だった。

バラックは、2歳で両親が離婚し、その後、主に母親の手で育てられたという。「シングルマザーがハッピーだと思える国がもっともいい国だ」と北欧の女性政治家が言っていたが、彼には、アメリカをそういう国に変える可能性があると思う。それに、ミッシェル・オバマのような女性がファースト・レディだ。オバマ大統領が誕生したらアメリカの女性への政策がいい方向に変わると思う。同時に筋を曲げずに堂々と主張する女性への偏見がなくなっていくことは間違いない。

http://edition.cnn.com/2008/POLITICS/06/12/michelle.obama/
http://www.nytimes.com/2008/06/18/us/politics/18michelle.html?_r=1&pagewanted=all
http://video.aol.com/video-detail/larry-king-michelle-obama-23/571923821/?icid=VIDURVNWS05
http://www.now.org/issues/media/hall_of_shame/index.html
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by bekokuma321 | 2008-11-04 03:09 | USA

報道によると、自民党の笹川尭総務会長は、9月30日、米議会下院で金融安定化法案が否決されたことに対して「下院議長は女性。ちょっと男性とはひと味違うような気がする、リードが。それで破裂した」とコメントした。

何をもって「議長が女性だから、金融安定化法案が破裂した」というような結論が出てくるのだろう。女性は経済に弱い、などという先入観ゆえか。「男性とはリードが違う」は、女性にはリーダーシップが弱いといいたいのだろうか。自民党ならずとも、日本にはそうひそかに思っている男性はまだいる。しかし、公人の身で、それを公言したことに「恥を知れ」と言いたい。

笹川衆議院議員が批判的に取り上げた「女性」は米議会下院議長のナンシー・ペロシ(民主党)。米政治史上初めての女性の議長として尊敬を集めている。イタリア系アメリカ人で、自称フェミニスト。

そもそも同金融安定化法案は、経済破綻のこれ以上の悪化を止めるため、超党派による議員のバックアップを得てブッシュ政権が出したもの。法案は賛成205、反対228で否決された。反対したのは共和党がはるかに多い。ナンシー・ペロシ議長は、超党派で同法案に賛成するよう、よびかけている。

ところで、アメリカの下院議長職は、日本とは重みが違うらしい。日本の衆議院議長はどちらかというと名誉職に近いが、米議会の議長(通称スピーカー)の権限は大きく、大統領に何かあった場合の権限継承順位において、副大統領(上院議長を兼務)に次ぐ第2位と規定されている。

この9月初め、広島市で行われた議長サミットに、ナンシー・ペロシ下院議長も参加した。その際、彼女は、平和記念公園の原爆死没者慰霊碑に献花をした。「原爆投下後、広島を訪れた最高位の米国人政治家」とマスコミが紹介していた。つまり大統領と副大統領は来ていないということだ。

2007年1月の議長就任演説のさわりを思い出す。彼女は、アメリカに女性議長が誕生したことの意義をこう力強く表現した。

「今日は女性にとって歴史的な瞬間です。200年間待ち続けてきました。信念を捨てず、権利を獲得するために待ち望んできた瞬間です。ただ待っていただけではなく、女たちはそのために活動してきました。男女は生まれながらに平等であるというアメリカの約束のために働き続けてきました。娘や孫娘たちよ、今日、私たちは“大理石の天井”を打ち破りました。さあ、これからの女性たちにとっての天井は空です(無限という意味)」。

http://www.asahi.com/politics/update/0930/TKY200809300216.html
http://news.bbc.co.uk/1/hi/business/7644259.stm
http://www009.upp.so-net.ne.jp/mariko-m/fem-news.html
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by bekokuma321 | 2008-09-30 18:59 | USA

オバマ大統領候補が副大統領候補に選んだ人は、ジョゼフ・バイデン上院議員(65)。民主党の重鎮で外交問題に見識が高いといわれている。

ジョゼフ・バイデンといえば思い出す。

あれは、1991年秋。世界で初めてセクシャル・ハラスメントが政治の舞台で議論されたアメリカ上院の司法委員会。アニタ・ヒルが上司トーマス・クレアランスをセクシャル・ハラスメントで訴え、彼が最高裁判所裁判官に適するかどうかが問題になった事件だ。

ジョゼフ・バイデン議員は、いわゆる「セクハラ公聴会」の特別委員会委員長だった。友人が送ってくれたビデオで、全米生中継されたその一部始終を見ることができた。彼の激しい質問態度をよく覚えている。しかし、彼は女性解放運動に非常に関心が高く、女性団体から高い評価を受けている政治家だったが、この事件の過程で、セクシャルハラスメント被害についての理解は十分とはいえないという評価が女性たちから下った。

所変わって、当時、日本では「セクハラ? 僕もされてみたいよ」などと馬鹿にされるのがおちだった。その日本の現実のまっただ中にいた私は、彼の指揮した議会の司法委員会を、まるで別世界のように思えたことを記憶している。とりわけ、ジョゼフ・バイデン委員長の真正面からセクシャルハラスメントに向き合おうとした姿勢に(と私には見えた)、私は、いつになったら日本の男性がこのように真剣にセクハラに立ち向かうのだろうと憧憬にも近い目で見ていた。

この「セクハラ公聴会」で知ったアニタ・ヒルの勇気、彼女を全面的に支援したアメリカ女性議員たちに力を得、私は日本でのセクシャル・ハラスメント対策にさらに歩を進めることになった。

ジョゼフ・バイデンは、2世でも3世でもない労働者階級の出だ。最初の妻と娘を交通事故で亡くしている。その後、脳動脈瘤で危篤となり、2回の大手術の後、奇跡の回復をとげた。悲劇の人と言ってもいいくらいだ。並々ならぬ苦難を乗り越えてきた政治家だと思う。

http://www.nytimes.com/2008/08/24/us/politics/24biden.html?ex=1235448000&en=e617f278306bb573&ei=5087&excamp=NYT-E-I-NYT-E-AT-0827-L4&WT.mc_ev=click&WT.mc_id=NYT-E-I-NYT-E-AT-0827-L4
■上院の「セクハラ公聴会」(『桃色の権力―世界の女たちは政治を変える』、三省堂、1992)
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by bekokuma321 | 2008-08-28 08:46 | USA

初の女性大統領か、初の黒人大統領か。世界中をわかせた民主党大統領候補選挙。大接戦の末、敗れたヒラリー・クリントン上院議員が、8月26日、民主党大会で演説をした。

彼女は、オバマ候補への支持を訴え、アメリカの政治を民主党にとりもどそうと力強く訴えた。アメリカ女性の参政権の歴史から、子どもをかかえガンと闘う健康保険のないシングル・マザーの窮状まで、女性の視点で政治を見つめなおした。

「1848年、セネカ・ホールでの女性参政権を求める初の集会に、何日もかかって参加した人たちがいる。彼女/彼らは、それから72年間闘わねばならなかった。そして、88年前の今日この日、女性たちは参政権を勝ち取った」

「私の母は、女性参政権のないころに生まれた。しかし、私の娘は、母親を大統領に選ぶことができた」

などなど・・・。会場を総立ちにさせる力強い演説だった。ヒラリーなら女性初の大統領になれると応援してきた多くの女性たち、いや男性も、この日の力説を聞いてますます大統領にしたいと思ったことだろう。

北欧諸国は、アイスランド、フィンランドで大統領、ノルウェーで首相と、国のトップに女性をすでに選んできた。アメリカ国民が女性大統領を選ぶまでには、あと何年かかるのだろうか。そして、わが日本は・・・。

民主党大会は8月25日から28日までデンバーで開催中。

http://www.demconvention.com/hillary-rodham-clinton/
http://www.guardian.co.uk/world/2008/aug/27/uselections2008.hillaryclinton
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by bekokuma321 | 2008-08-27 16:27 | USA

2007年7月、私の人生の選択に、計り知れない影響を与えたダグちゃんこと作家ダグラス・スタウトが亡くなった。

長く長く、多忙にかまけてご無沙汰ばかりの年月だった。ふと、本棚にあった彼の詩集を手にした私はむしょうに会いたいなと思った。アメリカまで遊びに行こうかな、などとぐずぐずしているうちに数日が過ぎた。

そんな矢先、彼のお連れ合いの西尾和美さんから訃報が届いた。

なんということ!急きょ、サンフランシスコに飛んだ。

■作家ダグラス・スタウトをしのんで
http://janjan.voicejapan.org/culture/0708/0708251295/1.php
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by bekokuma321 | 2007-08-31 13:12 | USA