カテゴリ:中南米( 25 )

c0166264_10453276.jpg今日、届いた「フェミニスト・デイリー・ニュース」によると、ウルグアイの下院が、妊娠初期の中絶を合法化することを可決した。すでに上院では可決している。

しかし、この制度には欠陥がある。それは、胎児の父親の同意を得ることと、3人以上の医学専門家の認可を得ることが条件とされている点だ。

よって、妊娠中絶賛成派も反対派も、現法案に反対だという。

反対派は、中絶そのものへの反対だ(写真)。賛成派は中絶を希望する女性が認可を得なければならないとされている点への反対だ。

妊娠するのは女性だが、男性がいなければ妊娠にはいたらない。しかし、その当の男性が逃げたり、「オレではない」と否認したりする。父親の同意が条件とされると、彼を探したり説得したりに時間がかかり、母体がもたない。妊娠中絶は、できればしないほうがいいに決まっているが、せざるをえない女性がごまんといることも事実だ。その選択は、女性の意思が基本だと思う。

ウルグアイといえば、赤松良子さんが大使となって赴任した南米の国だ。男女雇用機会均等法が日本で成立した後の1980年代だった。

http://translate.google.com/translate?sl=es&tl=en&js=n&prev=_t&hl=en&ie=UTF-8&layout=2&eotf=1&u=http%3A%2F%2Fwww.eluniversal.com.co%2Fcartagena%2Finternacional%2Furuguay-marchas-preceden-votacion-de-despenalizacion-del-aborto-91988&act=url
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by bekokuma321 | 2012-09-29 10:54 | 中南米

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2012年9月1日のBBC記事ガーナの「魔女キャンプ:亡命する寡婦たち」のさわりを和訳する。

◇村に災難があると、「魔女」に呪われたからだという国がある。ガーナでは、よく発言をする女性、個性的な女性までが、魔女だと攻撃され、魔女の村に強制移住させれられる。

82歳のサマタ・アブドゥライは、ククオという村にたどり着いた。ククオは、ガーナにある6つの魔女の村のひとつだ。ここに来ると、魔女だとされた女性たちが、殴打、虐待、リンチの罰から逃れられるという。

サマタは言う。「いったん魔女だと烙印をおされたら、命が危ない。所有品を持ったりする時間などありません。ただ、いちもくさんに逃げてきました」

魔女のキャンプは100年以上も前から、女性たちが安全に隔離される場所として作られたとされている。そこには、魔女と決めつけられた女性から穢れを消せる力を持った指導者がいて、共同体は魔女の呪いから保護され、魔女自身も自警団から殺されることはないという。

現在も、キャンプは地域の長によって治められている。そこでは、1000人に上る女性たちが、電気も水もない雨漏りのするみすぼらしい小屋の中で暮らす。

水は、3マイルも離れた川まで歩いて行き、重いカメに水を入れて遠い道を帰ってこなくてはならない。年老いた女性には耐えがたいことだ。しかし、安全であること引き換えに、耐えなければならない暮らしだ。彼女たちは、生き延びるために、薪を集めたり、ピーナッツの袋を売ったり、近くの農場で働いている。◇

21世紀にも魔女狩りが存在し、女性への殺人行為が許されていることに、驚愕する。ガーナと言えばチョコレートくらいしか知らなかったが・・・。

◆Ghana witch camps: Widows' lives in exile
http://www.bbc.co.uk/news/magazine-19437130
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by bekokuma321 | 2012-09-03 15:01 | 中南米

c0166264_7582861.jpg6月22日、国連持続可能な開発会議(リオ+20)が、成果文書「私たちの望む未来」を採択して、終わった。

かねてから強調されてきた「環境と女性」はどうか。

283条のうち、145条には北京行動綱領の実行、146条には家族計画や性教育の徹底、とくに女性の健康と男女平等推進が明言されている。152条には職業訓練の男女同一機会,153条には女性の無償労働の現状がうたわれている。

とはいうものの、男女平等を推進してきた女性指導者たちは、今回の成果文書に、これまで国連が築いてきた女性の権利に関する事項が十分に明記されなかったと批判した。

とくに、リオに招かれたノルウェー元首相グロ・ハーレム・ブルントラントは、「産む産まないなどの権利(リプロダクティブ・ライツ)」が削除されたことを強く批判した。以下、仮訳。

「リオ+20の宣言は、持続可能な道に人間性を十分備えてはいない。人類と地球にとって不可欠だとされてから何十年も経ているにも関わらず、だ」

「われわれの集団的行動は、環境の敷居を踏み越え、環境システムと人間社会において後戻できない損失に向かうその尖端点に引き金を引かない、とはもはやいえない」

「さらに無念なことに、リプロダクティブ・ライツ(いつ、何人産むかを決める権利)が削除された。前宣言から後退した。しかしながら、この不十分な文章であっても、われわれは前進しなければならない。ほかに方法などないのだ。リオで残した最も重要なメッセージは、持続可能な発展の3本柱を実現させるために、集団的行動を続けなければならないということだ。もう残された時間はない」

ブルントラントの批判はもっともだ。バチカン勢力は強く、フェミニストとバチカンの攻防は依然続いている。

成果文書は6章構成で283条。1、2章はこれまでの行動の再確認、3章はグリーンエコノミー、4章は新しい制度的枠組み、5章は行動とフォローアップ、テーマ別行動、6章は実施方法。

5章の中に「健康と人口」があり、そこの女性と男女平等が明記されている。同じ5章には、「完全で生産的な就労、すべての人にまともな仕事、社会保障の促進」が設けられている。参加は191か国。

多くの批判を残した文書とはいえ、日本の国内文書よりはいい。日本政府は、せめて5章をわかりやすく和訳し、多くの国民に知らせるべきだ。

◆Gro Harlem Brundtland censures Rio+20's gender equality outc
http://www.guardian.co.uk/global-development/2012/jun/22/gro-harlem-brundtland-rio20-gender-equality
◆Rio+20 'Future we Want' draft text - exclusive copy of the document
http://www.guardian.co.uk/environment/2012/jun/19/rio-20-future-we-want-draft-text
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by bekokuma321 | 2012-06-26 07:59 | 中南米

身の毛もよだつ報告

シリア政府による、市民への弾圧は止まない。ホムスの自宅を捨ててレバノンに逃亡する亡命者たちの長い列が続く。女性と子どもが多い。

BBCの記者は報道する。市民と逮捕者が次々に殺戮される町、シリアのホムス。殺戮を続ける軍から逃げて、3日間、歩き続けてきた。電気もなく、寒さと飢えに子どもたちはふるえている。何よりも「父親」がいなくなったことで、恐怖が増す。みな地獄にいるようだ。

女性は叫ぶ。「私たちは家を奪われた。なぜって? 私たちは自由を求めたからだ」。数日間歩き続けてきた女性は、「わが息子は、のどを掻き切られた。わずか12歳だ」と。

検問所で、羊の首を掻き切るように、夫たちの首が掻き切られた。「さあ、これはお前の願っている“自由”だ」と言って、銃殺された。

国連事務総長潘基文(パン・ギムン)は、シリアの市民への虐殺や残酷な殺戮を批判し、人道への深刻な危機だと訴えた。「身の毛もよだつ報告grisly reports 」とも評した。 しかし、問題は国連が何も決定できていないことだ。

先月、そのホムスで殺されたメリー・コルビン記者の最後の記事は壮絶だった。「未亡人の地下」と呼ばれる隠れ家で、戦火の中、からくも生き延びた女性や子ども・・・。出産した女性。恐怖のあまり母乳が出ず、砂糖水をもらって赤ん坊にあげた・・・。


■Fleeing Homs, with tales of slaughter
http://www.bbc.co.uk/news/world-middle-east-17255717
http://www.reuters.com/article/2012/03/02/syria-idUSL5E8E235T20120302?feedType=RSS&feedName=cyclicalConsumerGoodsSector
■シリアで外国特派員死亡
http://frihet.exblog.jp/17522156/
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by bekokuma321 | 2012-03-05 21:51 | 中南米

ノルウェー国営放送NRKは、20歳のエジプト女性がヌード写真をネットに載せたことをきっかけに、エジプト社会の女性問題を掘り下げて記事にしている。

それによると、エジプトの女性の実態は都会と地方で大きな格差があり、全体として多くの女性は、依然、目を出すだけのベールで身を包んでいるという。

2009年6月、選挙法が改正され、下院のみ女性クオータ制が導入された。64議席を女性のみに割り当てるという「リザーブ方式」だった。2010年の選挙結果、下院は全512議席中、女性は65議席で13%を占める。

しかし、ムバーラク政権が倒れた後、エジプト軍最高評議会は、女性だけのリザーブ方式を廃止。候補者リストに少なくとも1名の女性を載せるという方式に変えた。

しかし実態はどうか。女性候補はリストの下のほうに載るのが普通で、宗教色が最も強い保守政党は、女性候補を載せたものの女性の顔を表に出すことを禁じているため、女性候補の代わりに花を入れていると、NRKは報道する。

軍政から民政への移行を要求するデモも盛んで、政治状況がどう変わるか不明だ。

おりしも、エジプトの国政選挙が始まった。結果しだいでは、女性の権利がどう新憲法に生かされるのか、女性活動家たちも予想がつかない事態のようだ。

こうしたエジプト社会に、20歳女性のヌード写真による抗議を受け入れる素地があるとは、とても思えない。一方、女性の裸を最大の獲物として狙っているネット社会、社会に蔓延する性の二重基準など…複雑にからみあう。

■Her kaster israelske kvinner klærne til støtte for egyptisk nakenblogger
http://www.nrk.no/nyheter/verden/1.7889485
http://www.quotaproject.org/uid/countryview.cfm?CountryCode=EG
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by bekokuma321 | 2011-11-28 13:10 | 中南米

c0166264_13262588.jpg11月25日夜、京都タワーが紫色にライトアップされた。女性への暴力をなくすキャンペーンの一環だ。ちょうど京都にいた私は、26日『京都新聞』朝刊1面のカラー写真で知った。

京都新聞にはこう書かれている。

「国連の『女性に対する暴力撤廃国際日』に合わせ、京都府と京都市が昨年に続いて実施。午後5時半すぎ、タワー下部に設置した水銀灯から照らした。鮮やかな紫色に染まったタワーが夜空に浮かび上がると、観光客や帰宅途中の人が見上げたり、しきりにカメラに収めていた。この日は、さっぽろテレビ塔(札幌市)、通天閣(大阪市)、OHK岡山放送電波塔(岡山市)など全国各地でライトアップが行われた。」

26日夜、京都から東京に戻る新幹線ホームから京都タワーを見た。もういつものオレンジがかった色に戻っていた。

11月25日は、日本では女性への暴力防止の日と紹介されることが多いが、正確には、「女性に対する暴力撤廃国際日 International Day for the Elimination of Violence against Women」

1981年から女性運動家たちによってはじめられた。1994年、国連は、「女性に対する暴力撤廃宣言」を採択。1999年、11月15日を女性への暴力撤廃の日にした。日本政府が取組みだしたのは2009年から。

なぜ11月25日にしたのだろう? 下記サイトによると、女性3人が、ドミニク共和国の独裁者ラファエロ・トルヒーヨ(1930-1961)の手で暗殺された日だという。3人は姉妹で、「ミラバル姉妹」と呼ばれた独裁政権打倒運動家。運動は命がけで、何度か逮捕、投獄、拷問にあった。それでも運動をやめなかった彼女たちは、ついに、1960年11月25日、殺害された。

11月25日の女性への暴力撤廃の日、世界中がなんらかのアクションをした。そのきっかけをつくったドミニク女性3人の勇気ある闘いに思いをはせた。

新聞1面に掲載した京都新聞社の決定に敬意を表したい。

http://www.un.org/ga/search/view_doc.asp?symbol=A/RES/48/104
http://semdom.50megs.com/mirabal_museo.htm
http://www.imdb.com/title/tt0263467/
http://www.womenlobby.org/spip.php?article2664
■全国シェルターネットhttp://nwsnet.or.jp/
http://www.gender.go.jp/main_contents/category/dv_poster_23.pdf

■DV防止法8年、まだまだ遅れてる日本の政策
http://janjan.voicejapan.org/living/0906/0906014350/1.php
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by bekokuma321 | 2011-11-27 13:27 | 中南米

メキシコで、女性の権利をはく奪するようなバックラッシュ判決が出た。

9月29日付けBBCによると、メキシコシティーで妊娠中絶権を認めるなどの法律ができ、カソリック教の国の流れが変わり始めた。しかし、このたび、メキシコの最高裁は、その流れを逆流させる判決を下した。

判決は、バジャ・カリフォルニア州の中絶法改悪を支持した。それは、生命は妊娠時から始まるとし、事実上、妊娠中絶を禁止するものだった。

メキシコ市行政の人権委員会は、「最高裁決定は違法な闇中絶を増やし、深刻な健康障害を増やすことにつながる」と懸念を発表した。

http://www.bbc.co.uk/news/world-latin-america-15104022
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by bekokuma321 | 2011-10-03 13:35 | 中南米

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ブラジルは、10月の大統領選で、ブラジル初の女性大統領を選びそうだ。ジルマ・ルセフ前官房長官。62歳。2期で辞職する中道左派・労働党の現職ルラ大統領の路線継続を掲げるだけでなく、彼の人気をそっくり受けつぐ模様。



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今回、ブラジル大統領選には4人が立候補しているが、うち、女性は2人で半数を占める。もう1人の女性は環境党のマリーナ・シルビア。アフリカ系ブラジル人で現職の環境大臣だ。

とはいえ、ブラジルの国会議員レベルでは、女性議員は多くない。両院とも日本と同様10%程度だ。今後、女性大統領の出現によって、この少なさが解消されるかもしれない。

図は、上がブラジル下院の女性率、下がブラジル上院の女性率。

◆IPU http://www.ipu.org/wmn-e/world.htm
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by bekokuma321 | 2010-10-04 10:08 | 中南米

IDEAの最新報道によると、コスタリカは、2009年9月の法律で、2010年からのすべての選挙において、政党候補者名簿(リスト)の40%は女性でなければならないとなった。さらに、リストは男女交互にならべると明記された。

これを守らない政党は、選挙管理委員会から候補者リストを受け付けてもらえない。ごく単純な罰則だが、わかりやすくていい。

http://www.quotaproject.org/uid/countryview.cfm?country=54
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by bekokuma321 | 2010-08-26 01:36 | 中南米

さきごろ、軍隊を廃止した国で知られるコスタリカで、初めて女性の大統領が誕生した。ラウラ・チンチラLaura Chinchilla。副大統領として現政権を支えてきた。政治はこれまでを踏襲する見込み。

彼女は、同性婚や妊娠中絶に反対するなど、保守的な家族政策の持ち主といわれている。

Costa Rica
http://news.bbc.co.uk/2/hi/americas/8503425.stm
http://www.costaricapages.com/blog/costa-rica-news/chinchilla-as-president/851
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by bekokuma321 | 2010-02-12 08:40 | 中南米