カテゴリ:アジア・アフリカ( 162 )

パキスタンの名誉殺人

c0166264_202046.jpgさきほど、残忍なニュースがハンチントンポストから届いた。

親の許可を受けずに結婚したパキスタン女性は、「名誉殺人」で銃殺され、川に投げ捨てられたが、病院に運ばれて一命をとりとめたという。

川の水が彼女の息を吹き返させ、通りかかった人に助け出されて、奇跡的に生き延びたらしい。女性の名はサバ・マクソード。まだ18歳だ。

殺害に加わったのは、父親、叔父、兄、いとこだという。ネットで届いた女性の画像は、顔が真っ赤にはれあがり、左目がつぶれ、左ほおは銃弾の傷をふさぐための縫いあとが唇から耳元まであり、右腕はほうたいで巻かれていた。

先月も、同じようなニュースがあった。ファザーナ・パルヴェーン(25歳)は、家族が決めた男性ではなく、自分の意思で選んだ男性と結婚し、妊娠した。

それを、家の恥だとばかり、娘の父親は、石打ちの刑で、妊娠中の娘を殺害した。5月、アルジャジ―ラから届いた。

パキスタンの人権委員会は、2011年で943人の女性が名誉殺人で殺され、前年より100人以上増えたと、発表している。狂気の沙汰だ。

この究極の女性差別に国際社会も、国連も、なすすべがないのだろうか。激しい怒りを覚える。

Pakistan Teenager Saba Maqsood Survives 'Honour Killing' After Being Shot Twice & Thrown In Canal
Pakistani woman stoned to death by her family
18-åring overlevde forsøk på æresdrap
パキスタン、少女への学校教育禁止令
パキスタンの女性蔑視地区から国会に挑戦
怒! パキスタン女教師殺害される
パキスタン少女、襲撃される
ブレイビク事件は名誉殺人
エミー賞を競った「名誉殺人」と「フクシマの嘘」
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by bekokuma321 | 2014-06-08 20:29 | アジア・アフリカ

c0166264_22111879.jpgソマリー・マム。1971年ごろカンボジアに生まれた女性で、人道支援家として世界中で活躍している。

日本でも、彼女の本が、『幼い娼婦だった私へ』(高梨 ゆうり訳)となって、文芸春秋社から2006年に出版された。2008年には来日講演もした。

彼女は、ベストセラーとなった本や、それに基づく講演などの収入で、自分の名を冠した「ソマリー・マム財団」を創設。有名スターや著名人をはじめ世界中から、何百万ドルという寄付金を受けてきた。

さて、5月30日発行のニューズウィーク誌は、そんな彼女の半生はつくりものである、と発表した。

記者Simon Marksは、ソマリー・マムが生まれたカンボジアの村で、彼女を教えた教師、親せきなどたくさんの村人への入念な取材をもとに、彼女が語ってきた半生は嘘だったとする長い記事を発表した。

ソマリー・マムの語る略歴はこうだ。

「カンボジアの少数民族としてモンドルキリ州に生まれる。父母の消息は不明。見知らぬ老人に引き取られ、14,5歳で兵士と結婚させられる。まもなくして売春宿に売られる。拷問を受け、暴行される日々が8年近く続く。やがてフランス人と結婚。フランスで暮らした後、1996年、女性救援組織「AFESIP(アフェシップ)」をカンボジアに設立」

彼女は、この壮絶な半生が、女の子や女性に対する人身売買の根絶活動の動機となったとしている。彼女の創設した「AFESIP」は、苦境に立つ女性のための行動という意味だ。人身売買の被害者たちを救出し、リハビリと技能職業訓練を通じて、社会復帰の道をつくっているとされている。本部はカンボジア。拡大をつづけ、現在では、ラオス、タイ、ヴェトナム、フランス、スイスにまで支部があるという。

強姦、性的搾取、人身売買の被害者が、地獄からはいあがって、自分と同じ境遇の少女たちのために人生を捧げる――涙なしには聞けないソマリー・マムが語ってきた自らの人生。

その彼女がペテン師だったとは。ニューズウィーク誌を読む限り、その可能性は高い。

ニューズ・ウィーク誌の記事が出版されるとわかって、ソマリー・マムは、財団のすべての役職を辞すると発表したという。なんとも救いようがない嫌な感じが漂う。

しかし、カンボジアの少女たちが置かれた悲惨な現実は、嘘でもペテンでもなく、存在する。

Somaly Mam: The Holy Saint (and Sinner) of Sex Trafficking
Anti-sex slavery hero in Cambodia resigns after Newsweek exposé
http://www.somaly.org/
http://www.afesiplaos.org/
国際子ども権利センター15周年事業 ソマリー・マムさん招聘事業各地で大盛況!
日本からAFESIP(アフェシップ)に寄付された事実
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by bekokuma321 | 2014-05-31 22:24 | アジア・アフリカ

韓国の旅客船沈没事故で、亡くなった人248人、行方不明者54人に上る。多くは高校生だ。近親者の悲しみや怒りは計り知れない。

c0166264_13532411.jpg一方、欧米のメディアによると、ナイジェリアで10代の子どもたちが300人近くも誘拐されたまま、行方がわかっていない。こちらは、全員女の子だ。

今朝のBBCやガーディアンによると、イスラム過激派「ボコ・ハラム」の領袖が女生徒らを誘拐したと犯行声明をするビデオ映像が公開された。

「ボコ・ハラム」とは、「西洋の教育は禁止」という意味の現地語だという。「ボコ・ハラム」の領袖と称する男は、次のように宣告した。

「少女らのいるところは学校ではない、少女らは結婚すべきだ」

「神の意志により、少女たちを連れ去った。少女たちは神の所有物であり、私は神の教えを遂行している」

「女性は奴隷である。イスラム教の同志たちに、奴隷はイスラム社会では許されることを教えこみたい」

ガーディアンによると、誘拐事件はナイジェリア北東部のボルノ州でおきた。女生徒たちは、寄宿舎にいるところを襲われた。ほとんどが16歳から18歳で、最終学年の生徒だという。襲われたのは、韓国船沈没の4月16日。犠牲者もほぼ同年代だ。

誘拐されて車に乗せられた少女たちの中には、混乱にまみれてトラックから飛び降り、サンビサ森林地帯を逃げることのできた子、逃げる途中で蛇にかまれて死んだ少女もいるという。

イスラム過激派の、この常軌を逸した女性差別!

Boko Haram claims responsibility for kidnapping Nigeria schoolgirls
US 'outrage' as calls grow to help rescue Nigeria schoolgirls
https://www.facebook.com/bringbackourgirls
怒! パキスタン女教師殺害される
パキスタン少女、襲撃される
イスラム教冒とく罪の少女、釈放
パキスタン、少女への学校教育禁止令
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by bekokuma321 | 2014-05-06 11:44 | アジア・アフリカ

ブルネイのボルキア国王(スルタン)は4月30日、新刑法を施行すると発表した。シャリア(イスラム法)に基づく厳罰な法文がはいっており、東アジア初だという。

ロイターによると、国連人権委員会UNCHRのEmerlynne Gilは、こう憂慮を表明した。

「この法文や罰則の多くは、女性を差別するものです。(婚姻外交渉の罪で)死ぬまで石を投げ続ける石打ちの刑は、女性たちに計り知れない影響を与えています。ほとんど、こうした法律で罪人とされるのは女性たちなのです」

米英の人たちのなかには、抗議の意思を表明するため、スルタンが所有するホテルの使用をボイコットする動きが出た。

Brunei adopts sharia law, others in region consider it
ソマリアで13歳の少女に石打の刑
イラン、婚姻外交渉をした女性への死刑執行断念
イラン、元サッカー選手妻を殺した罪で恋人絞首刑に
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by bekokuma321 | 2014-05-01 09:57 | アジア・アフリカ

トニーの性差別

今日、「トニー」、「シンゾー」と呼び合う男性2人が握手をかわす映像が日本中に流れた。

シンゾーは安倍晋三。トニーは、オーストラリア首相トニー・アボットだ。

トニーこと、トニー・アボット首相は、露骨な性差別的言動でならした政治家であることを忘れてはならない。

c0166264_2017499.jpgトニー・アボットの所属政党は自由党。昨年秋、政権をとったばかりだ。

自由党が野党だったころ、党首トニー・アボットは、首相のギラード(写真)に対して、恥ずかしげもなく露骨に女性差別的言動を続けた。ギラードはオーストラリア初の女性首相だった。

彼女の「女性差別糾弾する国会スピーチ」は、余りにも有名。国会で、目の前に座る野党の党首トニー・アボットを指さし、「私は、この男に、女性差別や女性嫌いを聞かされたくない」と、彼の露骨な女性差別を次々に指摘した。そして、彼を強く批判した。名指しで攻撃されたトニー・アボットは、憤激を率直に訴える首相ギラードに、あろうことかうすら笑いをうかべていた。

アボット党首の下、ある政治家の資金集めパーティで、ギラード首相のからだの部分名をメニューに印刷して配るという、悪辣かつ下劣きわまりないできごともあった。メニューの直接の関係者は「ジョークだ」と逃げたが、ギラード首相は、「露骨な性差別であり、不快この上ない」とただちに非難した。

一方、安倍晋三は、ご存じ、日本最大の右派組織「日本会議」の中心メンバーだ。夫婦別姓に反対し、ジェンダー平等を目の敵にし、慰安婦問題はなかったなどとデマを飛ばしてきた団体だ。

トニーとシンゾー。2人の親密さは、経済連携だけではなく、別の理由もあるからではないか。

オーストラリア初の女性首相去る
豪、ギラード首相の続投
麻生財相の妄言
大阪二コン、「慰安婦」写真展を中止
Julia Gillard attacks Liberals over sexist menu
Australia's PM Gillard lambasts 'misogynist' opponent

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by bekokuma321 | 2014-04-07 22:47 | アジア・アフリカ

c0166264_1213513.jpg世界の女たちの多くは、暴力、貧困、差別に苦しんでいる。しかし、その声が国の政策や予算に反映することはきわめて少ない。

とはいえ、政治の世界で頑張る女たちは1人、また1人と増えてきた。

国連の列国議会同盟IPUは、世界の国会議員選挙の結果を男女別にまとめ、国別の女性国会議員率を公表してきた。その国際比較は、世界の男女平等のひとつの目安になっている。

そのIPUの最新報告書によると、世界の女性国会議員(下院)は、昨年より1.5%増加した。

「30%以上クラブ」に39か国がメンバー入りした。国会議員など政策決定の場に女性を少なくとも30%にという国連の目標のことだ。

世界のトップはルワンダ。81議席中50議席が女性で、63.8%を占めた。2位アンドラ、3位キューバ、4位スウェーデン、5位南アフリカとつづく。

トップテンのうち4カ国はアフリカ諸国だ。「20年前には、女性の国会議員は10%以下だったが、今や、アフリカ平均22.5%となった」と、報告書は言う。アフリカの国々の華々しい躍進に目を奪われる。

アフリカの勢いに反して、対極にあるのはアジア諸国。1995年の13.2%からすると、18.4%に増えてはいるものの、昨年からはわずか0.5%しか増えなかった。世界で最も遅い歩みとなった。ちなみに日本は8%。

国連女性の事務局長Phumzile Mlambo-Ngcukaは、こうコメントした。

「世界の女たちは、性差別、暴力、政党のありかた、貧困や資産不足によって、国会の場から排除されている。クオータ制に代表される暫定的特別措置は、効果をあげている。国連女性は、女たちや政党・政府・市民たちが、女性の政治的指導力と政治参画を上げていこうとする活動に対して、支援していく」

さて、わが日本。

189カ国中163位(同じ数字の国を同順位にすると127位)。ベニンとコンゴの間に位置する。報告書は、「世界で10%以下の国がまだ34カ国ある」と警鐘を鳴らすが、その1つが8%の日本だ。

c0166264_1230828.jpg日本の女性たちは、職場でも家庭でも市民運動でもけっこう頑張っている。なのに、この見るも無残な姿。

民主主義の“民”に女性がはいっていない。これは男主主義であり、民主主義ではない。この非民主的事態を、なぜ日本の政府は野放しにするのか。なぜ、政党は改善する手だてを打たないのか。

さてと、日本には、政党交付金という制度がある。

政党の活動を活発にするために、国民1人あたり250円の税金を出し合ってつくった。総額320億円。世界最高額だという。

この血税である政党交付金は、国家予算から政党の本部に配布される(共産党を除く)。2012年は、民主党 165億、自民党 102億、公明党 23億円 みんなの党 11億、社民党8億・・・。

政党本部にはいった政党交付金は、各県の政党支部に回り、候補者の政治・選挙資金になる。つまり、ほとんどは男性の政治家の活動に消えているといえる。

だから、提案する。政党交付金を法的に担保する「政党助成法」に、「政党の候補者の少なくとも半分は女性とすること」という但し書きをつけたらどうか。

http://www.ipu.org/pdf/publications/WIP2013-e.pdf
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=47307&Cr=women&Cr1=#.UyOvfFLNvSd
http://www.un.org/apps/news/newsmakers.asp?NewsID=103

【写真上:IPU報告書表紙。写真下:全て男性の日本の某地方議会。日本は国会にも女性が少ないが、地方には女性ゼロ議会がたくさんある】
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by bekokuma321 | 2014-03-15 12:32 | アジア・アフリカ

c0166264_164122100.jpg中央アフリカに女性の大統領が誕生した。キャサリ―ン・サンバ・パンザCatherine Samba-Panzaだ。

1954年生まれの59歳。フランスで教育を受け、実業家・弁護士だった彼女が、首都バンギの市長に任命されたのは、2013年5月。それから1年も経ずに、2014年1月、今度は大統領に選ばれた。

中央アフリカは、治安の極めて悪い国だ。報道によると、暴力、武装勢力による政変、殺害、略奪、性的暴力が頻発。ガーディアン紙によると、「若年強制結婚が60%を超える」。

その国のかじ取り役に、国民は初めて女性を選んだ。アフリカでは3人目の女性大統領だ。

市民運動家のマリー・ルイーズ・ヤケンバは、「これまでの国の惨状はみな男性の失政による。私たちは、女性なら、少なくとも一縷の希望を見いだせます」と、ニューヨークタイムズに語った。

アフリカのフェミニスト評論家ミンナ・サラミは、ガ―ディアン紙にこう語った。

「似たような例はほかにもあります。歴史的に世界的に、危機に陥ってはじめて女性は、男の牙城に近づけるようになるのです。第2次世界大戦、汎アフリカ独立戦争、ビルマ、ルワンダ、リベリア。こうした先例を見ると、中央アフリカで女性の大統領が生まれたことは驚くにあたいしません。この国は危機にひんしています。ですから、サンバ・パンザの経歴だけではなく、女性であることがものを言うのです」

うーん、では、東京都知事候補に女性が誰もいないのは、なぜだろう。まだ東京都が危機に陥ってはいないのか。

Central African Republic's 'Mother Courage' fights to bring peace where the men have failed
http://www.msafropolitan.com/
◆ルワンダの奇跡
http://frihet.exblog.jp/10757766/
◆リベリア大統領、クオータ制に意欲
http://frihet.exblog.jp/14802772/
◆マラウィ、女性大統領の国治し
http://frihet.exblog.jp/20846588/
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by bekokuma321 | 2014-01-26 16:53 | アジア・アフリカ

c0166264_2036843.jpg「ピアノ・レッスン」は、不思議な魅力を持つ、感動的映画だった。監督はジェーン・カンピオンというニュージーランド出身の女性だった。

そのジェーン・カンピオン監督が、今年5月に開かれるカンヌ映画祭の審査委員長に就任が決まった。

カンヌ映画祭は、かねてから女性監督が少ないことに批判が集まっていた。7日付ガーディアン紙は、こう書いている。

「ジェーン・カンピオンの審査委員長就任は、カンヌ映画祭で女性監督の受賞が少なすぎるとするかねてからの批判にこたえるものとなるだろう。2012年、ルモンド紙は、著名な女性監督コリーヌ・セロー、ファニー・コテンソンなどの署名入りで、『パルムドール賞に一人の女性もいない』と抗議したフェミニスト団体La Barbe collectiveの文を掲載した」

アメリカの監督スティーヴン・アラン・スピルバーグからバトンタッチするのだという。

おめでとう、ジェーン! 

Jane Campion to head jury for Cannes 2014
Cannes 2012: Why have no female film directors been nominated for the Palme d'Or at Cannes?
French feminism is back – with beards
■ついに映画産業にクオータ制
http://frihet.exblog.jp/13564006/
■ひげをつけた女たち
http://frihet.exblog.jp/18175585/
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by bekokuma321 | 2014-01-07 20:36 | アジア・アフリカ

南アフリカの元大統領ネルソン・マンデラを追悼する記事が世界のメディアにあふれている。日本の報道は少ないほうだ。

その中で、個人的経験を交えて書いた珍しい記事が手に入った。京都新聞12月10日。書いた人は、南アフリカについての数多くの著作を持つ京都精華大学教授の楠瀬佳子。

記事には、マンデラが釈放された年である1990年の秋、来日したネルソン・マンデラと直接会った時の写真が一緒に載っている。20年以上も前のマンデラだ。

楠瀬は、マンデラについての本『ネルソン・マンデラ伝』を翻訳して日本に紹介した一人だ。マンデラの闘いを通じて、南アフリカの現代史を知るようになり、その後、南アフリカに1年滞在したという。

アパルトヘイト廃絶という偉業によって、世界の希望の星となった南アフリカ。しかし記事によると、深刻な経済格差がとまらないという。

 
(クリックすると読みやすくなります)

c0166264_20265943.jpg
◆マンデラとクオータ制
http://frihet.exblog.jp/21058057/
◆ナディン・ゴーディマ―、南アを語る
http://frihet.exblog.jp/16313803/
◆Maya Angelou's Poem on Mandela
http://www.youtube.com/watch?v=PqQzjit7b1w&list=UU6ZhpmNnLxlOYipqh8wbM3A

【右写真は南アの知人から買い求めたピアス。デザインが秀逸。筆者が持つ南アゆかりの品はこれだけ】
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by bekokuma321 | 2013-12-11 19:51 | アジア・アフリカ

マンデラとクオータ制

c0166264_19492558.jpgネルソン・マンデラ(1918―2013)が亡くなった。彼については、全世界のメディアが報道しているが、私にとってのマンデラを一言。

マンデラは、1964年、国家反逆罪で27年間独房に投獄され、1990年釈放された。その時、彼はすでに70代。1994年、南アフリカ初の民主主義選挙で大統領に選出され、1期4年余りで自ら大統領職を辞した。

大統領就任後の1995年、マンデラは、国連の女性差別撤廃条約を批准した。さらに、1996年制定の新憲法には、あらゆる差別撤廃を明記し、女性の権利と男女平等の実現めざした。

マンデラが議長をつとめた政党・アフリカ民族同盟ANCは、1994年、党の綱領に30%クオータ制を入れて、実践した。

このANCのクオータ制が主因となり、南アフリカの女性国会議員の割合は、1994年、27.75%、1999年30%、2004年32.75%と伸び、最新IPU統計では2009年42.3%にまで到達した。これは国会における女性議員率、世界第8位だ。

肌の色の違い、性の違い、貧富の違いによって、人は差別されない。マンデラは、この普遍的真理を政治の力で実現しようと命をかけた人だ。彼の力がなければ、人種の法的平等だけでなく性による法的平等もなかっただろう。

慈愛に満ちた柔らかな笑顔の彼だが、40代のころは、カストロ風の髭をはやしていたという。当時、彼は、非情な人種差別政策を打ち倒すため、Umkhonto we Sizweウムコント・ウェ・シズウェ(民族の槍)という自警団を作り初代司令官に就任。白人の財産強奪や、サボタージュ、警察署襲撃など目的としていたが、彼の自伝によると、テロリズムを含む軍事戦争まで視野に入れていたという。

昨日、特定秘密保護法成立と同じ新聞紙面に、マンデラの死亡記事が載っていた。日本の秘密保護法の制定をいち早く歓迎しているのはアメリカだ。このアメリカこそ、2008年まで、ネルソン・マンデラをテロリスト名簿に載せていた恥ずべき国だということを忘れたくない。

(ANCにネルソン・マンデラ逝去のお悔やみを残しました。誰でもできます。あなたもクリックしてどうぞhttp://www.anc.org.za/nelson/list_condolences.php

http://www.bbc.co.uk/news/world-africa-25273502
http://www.bbc.co.uk/news/world-africa-20761223
http://www.bbc.co.uk/news/world-africa-21965030
http://www.aftenposten.no/nyheter/uriks/Mandela-feature-7398440.html
http://www.nrk.no/emne/nelson-mandela-1.11098949
http://www.theguardian.com/world/interactive/2013/dec/05/nelson-mandela-interactive-timeline
◆ナディン・ゴーディマ―、南アを語る
http://frihet.exblog.jp/16313803/
◆Maya Angelou's Poem on Mandela
http://www.youtube.com/watch?v=PqQzjit7b1w&list=UU6ZhpmNnLxlOYipqh8wbM3A
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by bekokuma321 | 2013-12-07 19:57 | アジア・アフリカ