カテゴリ:ヨーロッパ( 274 )

c0166264_19261511.jpgキャリー・マリガン、メリル・ストリープ、ヘレナ・ボナム・カーターらが出演する映画「サフラジェットSuffragette 」が、じき封切られる。監督はイギリス人女性監督のサラ・ガーヴロン。

サフラジェットとは、女性参政権論者とか婦人参政権運動家という意味だ。20世紀初めのイギリス、まだ女性に参政権がなかったころ、体をはって女性の政治参加を訴えた女たちをさす。最も有名な女性はパンクハースト。彼女は何度も投獄された。映画は、彼女たちの闘いの実話をもとに作られた。

10月7日、ロンドンの中心街にあるオデオン劇場で、そのプレミアがあり、劇場前のレッド・カーペットの上を主役のスターたちが、笑顔で登場ーーーと、なっていた。

が、そこに現れたのは、デモをする女性たち。その数100人を超えていたという。女たちはレッド・カーペットに横になって腕組みをして、口々にこう叫んだ。

「私たちの闘いはまだ終わっていない」

「家庭内暴力への予算がカットされる、女たちから血が流れる」

「女たちは殺されている、死んだ女たちは投票できない」

この意表をついたデモンストレーションについて、イギリスから次々に報道が届いているが、おおむね好意的に読める。21世紀のパンクハーストたちの”画策”は大成功だったようだ。

Stars and protesters mingle on the Suffragette red carpet - in pictures
Feminist protesters storm red carpet at London premiere of Suffragette
Suffragette_Youtube
Feminist activist group crash ‘Suffragette’ film premiere
sisters uncut
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by bekokuma321 | 2015-10-08 18:36 | ヨーロッパ

c0166264_231118.jpgイギリス労働党大会におけるジェレミー・コ―ビンの演説をネットで視聴した。党大会は、9月27日から30日まで、南部ブライトンで開催された。

彼の演説を聞きながら、すばらしいアジテーターだと思った。その言葉の力は、聴く人に伝播し、私の中からも力がわき出てくる感じがした。

初めのほうで、彼は、アメリカの人権運動家マヤ・アンジェロウの言葉を紹介した。昨年亡くなった黒人の作家で、私も大好きだ。

「自分に起こるできごとをすべて自分で支配することなどできません。でも、そうしたできごとに支配されないと決めることはできます」

終わりのほうで、ベン・オクリというナイジェリアの小説家の言葉を引用した。

「私たちが持つ真の力とは、創造する力、乗り越える力、耐える力、変える力、愛する力です」

最後に、ジェレミー・コ―ビンは、会場にあふれかえる参加者に向かって力いっぱいこう訴えた。

「不正を許すな
偏見に対して立ち上がれ
親切な政治をつくりあげよう
もっと人にやさしい社会をつくろう、いっしょに
私たちの価値を掲げよう
市民の価値を政治にとりもどそう!」

拍手喝さいがいつまでも続いた。

Jeremy Corbyn’s conference speech in full
イギリス影の内閣は女性過半数
ジェレミー・コービン労働党首はフェミニスト
イギリスでフェミニストブーム
Sisters Uncut: Feminist group taking direct action for domestic violence services
Focus E15
Corbyn and housing justice in Britain
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by bekokuma321 | 2015-10-07 00:16 | ヨーロッパ

ア―ナとアンジェラ

c0166264_0285172.jpg さきほど届いたドイツからのニュース。

9月16日、アンジェラ・メルケル首相は世界から50人以上の女性をドイツに招待した。女性に焦点をあてて、持続的発展と平和・安全保障を話しあうためだ。さすがG7首脳ただ1人の女性アンジェラ・メルケル。女性としての面目躍如だ。

「G7ダイアローグ・フォーラム」と名づけられた、その会議は女性だけの会議で、ベルリンで行われた。今年、ドイツはG7の議長国であり、G7サミットは6月、ドイツのエルマウであった。9月16日の会議は、そのG7に関連して開かれた。

ホストのドイツ連邦国務大臣マリア・べーマーは、1995年の北京会議に参加したという。北京で採択された 「北京行動綱領」の流れをくんで、2000年、国連は、「女性・平和・安全保障に関する国連安全保障理事会決議1325号」を採択した。ベーマーは国連決議1325号をとりあげ、とりわけ、紛争における女性や子どもへの性暴力の防止の重要性を強調した。

1325号は、史上初めて、紛争における女性への暴力は国際安全保障問題であると明記した画期的国際文書である。紛争防止・解決ならびに平和構築に果たす女性の役割は重要であり、平和と安全の促進に女性が平等かつ完全に参画すること、とうたう。あらゆる政策決定のメンバーの30%以上を女性にせよ、とした。

べーマーは、来る11月に国連で採択される予定の"Agenda 2030 for Sustainable Development"では、さらに一層、国々の発展における女性の参加の重要性が指摘されると語った。

ノルウェーの首相アーナ・ソールバルグも、14日の地方選終了後、ドイツに飛び、この女性の会議に参加した。そしてメルケル首相と個別に対談し、難民・移民対策について話し合ったことが報道されている。

「ア―ナとアンジェラ」ーー新聞の見出しだ。それに2人の首相の写真。首脳会談といっても、女ともだちのおしゃべりのようで、「ねぇ、なに話してるの」と気軽にはいっていけそうな感じだ。

日本からは誰が参加したのだろうか。

Minister of State Böhmer opened the G7 forum for dialogue with women from around the world
c0166264_8353298.jpgErna og Angela: – Grensekontrollen er viktig
Transforming our world: the 2030 Agenda for Sustainable Development
(貧困をなくし持続可能な世界にするためのアジェンダ。目標5「男女平等と女性・少女のエンパワーメント」。すべての国の政府は、男女平等とあらゆる分野における女性と少女のエンパワーメントを促進する効力のある法制度をつくれ、と書かれている)
貧乏は性差別だ♪
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by bekokuma321 | 2015-09-18 00:51 | ヨーロッパ

c0166264_13344419.jpg英労働党の党首に選ばれたコ―ビンは、影の内閣を組閣した。

公約は男女半々だった。実際は、女性の多い「女性過半数内閣」にした。女性16人、男性15人である。

コ―ビン党首は、「統一性のある、力強い、インクルーシブなシャドー・キャビネットであり、初めて女性が多数を占める内閣となった。また、ずっと関心を寄せてきた精神保健省を創設できたことを喜んでいる」と表明した。

保健相とは別に精神保健省を独立させたのだ。影の精神保健相に就任したのは、2010年に当選したばかりの女性ルチアナ・バーガーLuciana Bergerだ。

筆頭国務大臣は、アンジェラ・イーグルAngela Eagle(写真)。彼女は、1997年、同性愛をカミングアウトしており、初のゲイ国会議員であると言われている。貧しい人や社会的弱者の代弁者を自負する、6期目のベテラン議員だ。

イギリス女性団体からの、「女性を大臣の半数にしても、トップのポジションは男性ばかりではダメだ」という批判に応えた。

コ―ビンは、「国会の半数は女性に」公言していた。今日飛び込んできた影の内閣ニュースを知ると、彼は本気だとわかる。

Jeremy Corbyn addresses Labour MPs at Westminster – Politics live
ジェレミー・コービン労働党首はフェミニスト
精神疾患を公表したノルウェー現職首相の思い出
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by bekokuma321 | 2015-09-15 13:27 | ヨーロッパ

c0166264_231118.jpgイギリス労働党党首にジェレミー・コ―ビンが選ばれた。60%の票をかっさらっての圧勝だった。

さきほど勝利演説が流れてきた。ジェレミー・コービンは、「正義、民主主義、人権、女性の権利の闘いの勝利」だと言った。そして、「不平等はあってはならない。不平等は根絶できる」とも。

コービンは労働内の最左派。反戦運動家で女性解放運動家だ。労働党党首選でのコービンの合言葉は「率直な対話、正直な政治」。

労働党党首選には女性2人、男性2人の4人が立候補していた。ネットで届く報道を見た限り、2人の女性候補よりも、男性コービンのほうが明快な女性政策を掲げていた。おそらく、差別されていることを身をもって感じている労働者階級の女性たちが、コービンの政策づくりに入っていたに違いない(*)。

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 彼の公約を、女性政策パンフレット「Working With Women」(2015年7月28日発行)から、私流にかいつまんで紹介する。

「保育園料の無料化」

「公務員の削減は女性の雇用の削減につながり、福祉の低下につながるから緊縮財政反対」

「会社に男女平等賃金監査レポートを発表させ、女性の低賃金終結を優先課題にする」

「性暴力とセクシャルハラスメント根絶する法律の確実な実行」

「国会議員の半数を女性に。まずは影の内閣の半数は女性に」

『日々の性差別』運動』を評価し、日常的に感じる性的嫌がらせなど文化、慣習の性差別を撤廃」

次の国政選挙で労働党が勝つと、彼が首相に就任する。すると、こうした目をみはるような女性政策が国の制度となる。

日本の野党党首の政策担当者よ、コービンの女性政策を熟読して、貧困と差別に苦しむ女性たちの政策を明快に打ち出してほしい。

Watch highlights of Jeremy Corbyn’s victory speech
Jeremy for labour
Working With Women
Leftist Jeremy Corbyn elected leader of Britain’s Labour Party
Labour leadership race: Contenders ask for YOUR votes as registration deadline looms


(注*)労働者階級の代表が議員になれる背景には、お金のかからない選挙がある。イギリスの国政選挙は、日本と同じ小選挙区制だが、信じられないほどお金がかからないという。阪上順夫学芸大名誉教授の著書によると、「イギリスでは200万円程度の法廷選挙費用で十分に選挙を行える」。日本はウン千万が普通だ。カネがかからない理由のひとつは、「無報酬の運動員が戸別訪問をで選挙運動を展開するからだ」。さらに、「選挙違反に対しては特例的に厳しい処置がとられている」からだ。もうひとつの理由は、北欧と同様に「地方議員は原則として無報酬である」こともあり、政治家は公共の奉仕家という意識が強い、という。政党交付金もイギリスは驚くほど少額で、年に約3億円。日本の320億円の100分の1にすぎない。ちなみに世界最高額という日本の政党交付金は、毎年政党本部に分配され、それが各地の支部に渡り選挙に使われる
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by bekokuma321 | 2015-09-12 23:14 | ヨーロッパ

先週、スペインを訪問中の三木草子さんからレポート「女たちのバルセロナ」が届いた。読みながら、こうした女たちの日ごろの連帯が、5月の女性市長誕生への力となったのでは、と思った。転載許可が得られたので、FEM-NEWSの読者のみなさん、どうぞお楽しみください。

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バルセロナの女たちの活動場所が、偶然にもお互いに歩いて5分ぐらいの所に集まってきました。

最寄駅は地下鉄ウルキナオナ。中心地だけれど、観光客の喧騒からちょっと隠れたいい場所にあります。京都で言えば、烏丸御池からビオ亭やギャラリーヒルゲート、男女共同参画センターウイングスに行けるようなものです。

ウルキナオナ駅から1、2分の世界遺産カタルーニャ音楽堂(Plau de la musica)をめざします。その通りはサンペール上通りで女の本屋さんProleg(プロローグ)。次に中通りで女性映画祭のDracMagic(マジックドラゴン)の事務所。そして下通り、女性スクールと図書館のLa Bonne(ラ ボンヌ=旧フランチェスカ・ ボンヌメゾン)。どの道も乗用車1台が通れるくらいの古い街並みです。ラ ボンヌから大通りに出て、そこを横切って路地を入った所に、Ca la Dona(女の家)。ここは大聖堂から近い所。

簡単にご紹介します。詳しくはホームページで。カタルニア語なので、翻訳を使ってください

1)女の本屋プロレグProleg
20年の歴史ある女の本屋さん。母のアンジェラが開店して、いまは娘のヌリア1人で頑張っています。(京都の)中西豊子さん母娘みたいですね。著者との交流やワークショップができるスペースが奥にあります。
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【写真上:左アンジェラ、右ヌリア。 下:入った所に子供の本。バージニア・ウルフ、ココ・シャネル、フリーダ・カーロ、オードリー・ ヘップバーン、イサドラ ダンカンの伝記が並ぶ】

2)バルセロナ女性映画祭ドラクマジック(DracMagic)
フランコ統治下の1970年に、女性がコミュニュケーション メディアの中で見える存在になること、映画分野において女性の映画監督が存在することを示すこと、などを目的としてドラクマジックを設立。毎年6月に国際女性映画祭を開催して活動。事務所には1970年からの貴重な映像資料が保存されています。
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【写真上:1970年当時のDracMagicのロゴが額に。当時のサイケ調がなつかしい。 中:資料室兼ミーティングルーム。 下:仕事場。1階で入り口以外、窓がないのが悩みとのこと】

3) ラ ボンヌ(La Bonne)
ラ ボンヌは、ウーマンズ・スクール、講座、ワークショプ、イベントなど、女性の教育と文化活動をおこなっています。2階は誰もが使える図書館で、WIFIも利用できます。

ここは、もとはと言えば、20世紀の初めにフランチェスカ・ボンヌメゾンがヨーロッパ初、世界初の女性のための図書館と文化教育センターを作ったのが始まりです。1922年に現在の場所に引っ越しました。

フランチェスカ・ボンヌメゾンは裕福な織物商の娘で、当時の働く女たちの教育に力をいれ、結婚後も夫が嫌うのを物ともせず、女性のための活動を続け、夫の死後はそれに専心。

建物は、スペイン市民戦争の後半フランコ派に撤収されて活動できなくなり、1941年、女性の教育活動のために使うことを条件にバルセロナ市に引き渡されました。

その後、さまざまな変化をくぐり、1990年代にある女性がこの協定書を発見、市にこの建物を女性のために使うよう要求してフェミニストの大運動が展開されました。4~5年の運動の結果、2002年、4階建ての建物の3、4階を女性のために使うことが決まり、女たちはフランチェスカの遺志を引き継ぎ、現在に至ります。
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【写真上: ラ ボンヌの入り口にウーマンズ スクールの旗。  下: 設立当初の「女たちの図書館」の石彫りプレートが入り口の上に。この建物は16~17世紀のもの】

4) カラドナ(女の家 Ca la Dona)
引っ越してきたばかりですが、ビルは10世紀前後の建物。3階建で、1、2階がカラドナ、3階は他のグループが使用することになっていて、現在は1階のみが改装済み。とても素敵に改装され、会議室、キッチンもあります。市から提供されたビルですが、光熱費などは負担。

専任スタッフ、運営グループがあり、法律相談、シェルター相談などの活動のほか、複数の女性グループが登録して 活動。市からの助成金もありますが、足りないのでメンバーが年3、4回の分割払いでサポート。
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【写真上:玄関を入った所にこんなアート作品が…。床には19世紀の床タイル。写真では見えないが、天井には古い木の梁が使われている。  中:壁には世界各地の女たちのデモの写真。カタルーニャ語は70年代の歌の歌詞。「生きつづけるために歩く、歩きつづけるために生きる…」  下:プレゼントの「女の暦」を手に、専任スタッフの二人のアナさん】

三木 草子(ミキ ソウコ)
1970年代はじめよりウーマン・リブ運動に参加、ミニコミ『女たちから女たちへ』発行。編著『資料日本ウーマンリブ史』全3巻(松香堂書店)。編著『英語で読むアメリカのフェミニズム』(創元社)、共訳『ゴスペル・サウンド』(ブルース・インターアクションズ)など。現在、シニア女性映画祭で活動。

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三木草子さんが訪ねたバルセロナ女性の活動拠点のウェブサイト
バルセロナ 女の本屋Llibreria Proleg
バルセロナ 女性映像学校ドラクマジック(マジック・ドラゴン)
バルセロナ 女性センター「ラ・ボンヌ」
バルセロナ 女の家「カラドナ」
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by bekokuma321 | 2015-07-23 12:50 | ヨーロッパ

もう待てない!

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ちょっと時期がずれたが、3月8日は国際女性デー。女であることを喜び、女をみくびる慣習や意識に闘い続けようと誓い合う日だ。毎年、世界のあちこちで祝いの行事がある。

このポスターは、今年の国際女性デーに向けて国際公務員労働組合(PSI)が作った。女性が思いっきり口をあけて叫んでいる――「20年も待たせるな!」

そう、20年前の1995年、中国で第4回国連世界女性会議が開かれた。世界190カ国から約4万人が北京に集まった。熱気と興奮に包まれて「北京行動綱領」が採択された。

女性の貧困や女性への暴力の撲滅、教育・経済・政策決定への平等なアクセス、メディアの固定的性役割描写の根絶などなど。「北京行動綱領」は、各国政府に対して、戦略を立てて実行せよと迫った。しかし、実態は……無残だ。

私もポスターの女性にならって大きな声で叫びたい。「まだ待たせる気か。20年ももう待てない!」

ところで、PSIは1907年に創設の、世界154カ国の公務職場で働く人たちの国際組織だ。約2000万人がメンバー。日本もはいっている。

本部はフランスのフェルネ・ヴォルテール。現在の事務局長はイタリアの女性で、彼女は女性の働く場を奪う「緊縮財政」と「民営化」に強く反対している。日本の民営化は目に余るが、日本の公務員組合は、国際的連帯をしているのだろうか。

このつづきは、I 女性会議 「叫ぶ芸術 20年も待たせるな! 国際公務員労働組合」をどうぞ。
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by bekokuma321 | 2015-06-14 21:16 | ヨーロッパ

c0166264_2184835.jpgスペインから吉報が届いた。

日曜日、バルセロナとマドリードの2大都市で反貧困を唱える政党が勝利したという。

バルセロナ市長には、バルセロナの"怒れる人たち"がつくった新党「普通のバルセロナBarcelona En Comú」から立候補したアーダ・コラウAda Colau(41)が就任する見込みとなった(写真)。

Ada Colauは、"怒れる人たち"の反貧困活動家だ。バルセロナ市民は、まったく政治経験のない反体制運動家を市のかじ取り役に選んだのだ。Ada Colauは「ゴリアテを破ったダビデのようだ」と小が大を制した奇跡を喜んだ。

「普通のバルセロナBarcelona En Comú」は、Ada Colauをリスト(候補者名簿)のトップにして15人で市議会に挑戦した。リストをみると女、男、女、男、と順番に並んでいる(注)。同党は、市議の41議席のうち11議席を獲得した。今後、他党との連立協議を経て、彼女が市長となる。

新党のコアとなったのは、怒れる人たち(Indignadosインディグナドス)。2011年5月15日の反貧困、反差別を求めるデモ終了後、そのまま広場占拠が始まり、この運動に参加する人たちを表す言葉となった。

Ada Colauは、勝利を目前にして、こう語った。

「バルセロナが民主主義の町、社会正義の町と言われるようになる、こう考えるだけで、最高にドキドキします。バルセロナには、資源も資金も技能もある。唯一なかったのは、政治的意思です」

公共住宅の充実と、公共財源の平等的配分を掲げている。

「やるべきこと」はこうだ。市長歳費を2200ユーロ(日本円で30万円以下)に減らす、公用車を撤廃する、委員会への議員の出席予算を撤廃する、市長任期は2期まで・・・。行政の委員会などすべての会議の内容はインターネットで公開する、という。

政治家は、貧しい市民に比べ、手にするカネが多すぎる。日本も、議員歳費半額にするとかの改革をしたら、地方財政がどれだけ楽になることか。

c0166264_106562.jpg一方、マドリード市長には、元検事で共産党員のManuela Carmena(71、写真左側)が、貴族市長から市長職を打ち破る闘いをした。他の左派党との連立が成功すれば、彼女が市長となる。

現市長Esperanza Aguirre(63、写真右側)は、貴族の称号を持ち、国民党初の女性党首だった。有力市長候補ともに女性で、日本なら“女性同士の闘い”と揶揄されたかも。

とにかく、スペインで、反貧困、反差別をスローガンにする新党が地方政権を握った。これぞ、政治だ。今夜はスペインワインで乾杯!

Spain's indignados could rule Barcelona and Madrid after local election success
Barcelona's anti-poverty crusader leads race to be city's next mayor
Ada Colau arrebata Barcelona a CiU
Barcelona En Comú
Ahora Madrid
女人禁制118年を破った指揮台の女性  
■注:下が「普通のバルセロナ」のリスト登載候補者。比例代表制選挙なので、政党が候補者の順番を決めて、リストを作成する。有権者は支持する政党のリストを1枚選んで投票箱に入れる。選挙後、政党の獲得票に比例して議員数が決まる。男女交互のリストの政党なら当選者も男女半々となる。最大政党のリストのトップの候補者が市長となる。市長選はない。
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by bekokuma321 | 2015-05-25 21:26 | ヨーロッパ

イタリアのレンツィ内閣は、選挙法改正案を成立させた。2016年7月から執行される。

イタリアは、上下院2院制で、選挙はどちらも完全比例代表制である。

今回の改正によって、40%に届いた最高得票の政党は自動的に過半数議席を得ることになる。どの政党も40%に満たない場合は、上位2つの政党で再投票される。

特筆すべきは、女性議員を増やすための積極策が、同時に明記されたことだ。

100選挙区ごとに、政党が決める候補者名簿(リスト)が投票用紙となる。有権者は、支持する政党のリストを選んで投票する。政党ごとの得票率に比例して議席数が決まり、リストの上から当選してゆく。

今回の改正では、各政党のリストのトップに登載される候補者は、少なくとも40%が女性となるよう、党中央が決定する。比例代表制選挙の場合、リストのトップの候補者は、ほぼ確実に当選する。つまり、女性議員が確実に増える。次のイタリア国会議員選挙が楽しみだ。

第2次大戦後、イタリアの内閣は63回も変わり、「回転ドア」と揶揄されてきた。政権の安定をどう確保するかが課題となっていた。しかし、この選挙改正案には、野党は政治権力を最大党に集中させると強く反対していた。

Major election reform in Italy as parliament approves new law
イタリアはパリタリア
アテネ宣言
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by bekokuma321 | 2015-05-21 16:55 | ヨーロッパ

革命はポルカに乗って

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平塚らいてうが中心となって、1911年、雑誌『青踏』が日本に誕生した。女性に選挙権も集会の権利もなかった明治の世。女たちの心を燃え立たせ、“常識派”たちの怒りをかった。

『青鞜』を支えた編集者たちのなかに伊藤野枝がいた。まだ10代だったという。その伊藤野枝の生き方に強い影響を与えたのがエマ・ゴールドマン。上のポスターに描かれている女性だ。

エマ・ゴールドマンは、1869年リトアニアに生まれ、アメリカで活動し、1940年カナダで死亡。フェミニストの間ではよく知られた、アナーキストの女性解放運動家である。

彼女は自分らしい生き方を信条にした。その伝説の思想的自由奔放さを表した、このポスターが、1970年代のアメリカに登場した。

高々と掲げるバナー。英語の言葉が躍る。

「もし私が踊れないなら、私はあなたの革命に参加する気はない――エマ・ゴールドマン  
If I can't dance, I don't want to be part of your revolution! ―Emma Goldman」

舞曲は、リトアニア人が大好きなポルカだろうか。

つづきは I女性会議サイトからどうぞ。こちら「叫ぶ芸術:革命はポルカに乗って(リトアニア)」
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by bekokuma321 | 2015-05-21 12:18 | ヨーロッパ