カテゴリ:ヨーロッパ( 276 )

ローマ法王ベネディクト16世は、クリスマス前の演説で、「男性と女性という性による相違は人間性の中心におかれる秩序であり、神の創造として尊重されるべきである」とし、「熱帯雨林保護と同様、人類の種も保護されるべきだ」とした。

さらに、性の秩序を崩壊するようなジェンダー理論は、人類を「自己破滅」に向かわせるなどと演説した。

ベネディクトの演説はまったく非科学的であり、彼のような考え方こそ、人間間に嫌悪や不寛容さをつくることになり、それこそが人類を滅亡に導いてきたのではないか。歴史が証明している。21世紀にあって、このような思想の指導者しか担げないキリスト教界は滅び行くしかないだろう。

さらに、全世界の子どもからお年寄りまで幅広く強い影響力を持つローマ法王という公的地位を使って、クリスマスという1年で最も注目される時期に、このような演説をしたことに対し、心から怒りを覚える。と同時に、このベネディクトによる演説に対し、各界はわかりやすい反論をもっとすべきだし、それをあらゆるメディアがもっと報道すべきである。

http://www.guardian.co.uk/world/2008/dec/23/pope-gender-sexuality
http://news.bbc.co.uk/1/hi/world/europe/7796663.stm
http://www.guardian.co.uk/world/2008/dec/23/pope-benedict-heterosexuality-church
http://www.guardian.co.uk/world/audio/2008/dec/24/pope-benedict-gay-rights
http://news.bbc.co.uk/1/hi/world/europe/7797269.stm
http://www.guardian.co.uk/world/2008/dec/27/pope-benedict-xvi-gayrights
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by bekokuma321 | 2008-12-26 02:19 | ヨーロッパ

社会党党首の座をつかんだのは、世界の注目を集めたロワイヤル大統領候補ではなく、リール市長のマルティヌ・オブリ(58)だった。

オブリ候補は、ジョスパン政権時代、オブリ法とも称される「週35時間労働法」の創始者として名をはせた政治家。社会党の典型的左派に属する。フランスでは、それより、あのジャック・ドロールEU委員長の娘として有名かもしれない。

http://news.bbc.co.uk/2/hi/europe/7749849.stm
http://news.bbc.co.uk/2/hi/europe/7748916.stm
http://www.guardian.co.uk/world/2008/nov/22/france
http://www.telegraph.co.uk/news/worldnews/europe/france/3522342/Martine-Aubry-confirmed-as-French-Socialist-Party-leader.html
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by bekokuma321 | 2008-11-27 00:22 | ヨーロッパ

11月21日、フランス社会党党首選、2女性で決選投票となった。

フランス最大野党・社会党は、20日、党首選で、3候補とも50%を獲得できなかったため、21日ロワイヤル前大統領候補(55)と、オブリ元雇用・連帯相(58)の2人で決選投票となった。3番目に立候補していた左派のアモン欧州議会議員(41)は戦線脱落し、どちらが当選しても初の女性党首誕生となる。

社会党は、選挙に突入する前までは、パリ市長のドラノエ氏(58)が有力視されていたが、いち早く立候補を断念していた。

20日の得票結果は、ロワイヤル42%、オブリ35%、アモン約23%だった。ロワイヤルが断然有利に見えるが、アモンが決選投票で左派のオブリ氏に投票するよう呼び掛けているという。

政治は男女半々にという「パリテ」導入以来、フランスの政治風景はまったく変わってきた。いつまでも変わらないのは日本。

http://news.bbc.co.uk/1/hi/world/europe/7741015.stm

http://www.france24.com/en/20081027-france-socialist-party-reims-congress-battle-leadership-bertrand-delanoe-segolene-royal-left

http://sankei.jp.msn.com/world/europe/081118/erp0811182233003-n1.htm
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by bekokuma321 | 2008-11-22 11:48 | ヨーロッパ

今、私の左腕で、ベネチア女性センターがつくった時計が時をきざんでいます。文字盤のデザインは、ゴンドラに人魚です。

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この時計をプレゼントしてくれたローマの友人は、ベネチア女性センターアドバイザー。時計のいわれを教えてくれました。

ベネチアの女性たちは、女性運動がさかんだった6、70年代、空いている建物を女性の駆け込み寺に占拠したりはしませんでした。当時、ローマはもちろん、ヨーロッパ各地で、女性たちは空き建物を占拠し、そこに住みこんだりしました。違法をものともせず…。では、ベネチア市には女性センターはないのか。実は、1980年代はじめ、ベネチア市が自ら、女性のための場所、女性センターを女性たちに提供しました。

ベネチア女性センターは女性が駆け込んだり、集まれる場所というだけでなく、特別な企画が生まれる場です。劇、映画、ショー、討論、訓練コースなどなど。また、センターの図書館はベネチア市の女性運動の記録を発掘、保存する場です。

ベネチア女性センターは、女性文化の発展に大きく貢献してきました。今、最も重要な事業は、暴力を受けるなど困難な状況に置かれている女性たちに、法的、心理的、社会的サポートをつづけることです。最近では、男女を問わずベネチア市民の生活に、ベネチア市がもっと近くなるため、さまざまな活動をしています。

そのひとつが、ベネチア名物ゴンドラによるレガッタ(舟こぎ競争)への女性の参加を促進することです。

ベネチアのレガッタは、毎年9月初めに開かれるこのベネチアの一大行事です。13世紀に起源をもつこの歴史的ゴンドラ競技に、女性が参加したのは15世紀になってからだそうです。その後、女性のレガッタは、長年、とだえてしまいます。禁止されたのかどうかなど詳細は不明です。19世紀にはいって、ベネチア共和国時代を呼び起こすかのように、往年の衣装を身に着けた舟による壮大なイベントが再開。でも、女性のこぎ手は参加できませんでした。

しかし、ゴンドラに野菜や果物を積んで運搬してきたのは女性たちです。なんで女性のレガッタがないのか! 

というわけで、女性運動が盛んだった1977年から、装いもあらたに女性のレガッタが登場しました。

現在、ベネチアのゴンドラ競技には4つの方式があり、そにひとつが"mascarete"と呼ばれる女性のレガッタです。ベネチア女性センターは、この"mascarete"を後援しています。その関連グッズがこの時計、というわけです。

レガッタの日は、朝から舟で出かけたり、湾岸の眺めのいい場所をとって、ワインを飲みながら、レガッタ競争のスタートを待ちます。そして、ひいきのゴンドラが近づいたら、ワンワと応援しまくるのだそうです。世界の観光客を魅了するゴンドラ漕ぎとは違う、イタリア国民の楽しむゴンドラ漕ぎです。

女性を排除してきた長い伝統的イベントを女性にも開かれたものにするーーどれだけ長く苦しい闘いをしなければならないことか。たとえば日本の相撲は、女性なら知事であっても土俵に上がって賞を上げることをまだ日本相撲協会は許してません。奈良県の大峰山は「1300年の伝統だ」とか言って、まだ女人禁制です。

進歩の時を刻むベネチアにそのヒントがありそうです。

http://www.comune.venezia.it/flex/cm/pages/ServeBLOB.php/L/IT/IDPagina/135

ベネチア女性センター
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by bekokuma321 | 2008-10-27 20:48 | ヨーロッパ

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女性の知識、モラル、法律の現状を改善するために
今日2時半、初めての会議が開かれる。
場所は、公証人の間。市民たちの会議である。
講演する人は、アンナマリア・モッツォーニ。
彼女のテーマは、家族、町、国家における女性。
弁護士アントニオ・フラッティも講演する。
彼のテーマはアテネからチグリスへ(司法の問題)

主催は、ピエトロ・アルベルトーニ教授

1890年11月16日ボローニャ

ボローニャの市民がこの最重要テーマを取り上げるイニシアティブに大勢参加し、
評価をしてくれることを願う。

この会の委員
Prof. Oreste Regnori
Avv. Enrico Golinelli
Prof. Antonio Saporetti
Davide Lipparini
Maria Carrara
Alessandro Moranti
Emiliano Carloni

Gualberta Alaide Beccari
“Dott.” Giuseppina Gattoni
Argentina Sonetti Altobelli
Rosettina Amadori
Emilia Saporetti
Angelina Del Fabro
Elisa Norsa
Augusta Rossi
Bice Ferrari

Prof. Discoride Vitali
Avv. Aristide Venturini
Prof. Quirico Filopanti
Alberto Scandellari
Augusto Stefani
Lo dorico Beccari
Federico Falco

入場券 1人40チェント

収益は、女性、貧しい家庭の人びとの解放問題の目的のための社会的基金に使われる。

切符は、今日10時から12時まで、労働者協会(ソーシャタ・オペライア。のちここを拠点に社会主義運動が発生していったと言われる)の図書館メインホールでとりあつかう。

■ポスターが広報している講師アンナマリア・マッツォーニ
Anna Maria Mozzoni (1837-1920)は、
イタリアの女性の権利擁護運動の指導者。
1864年、イタリア民法における女性とその社会的関係
Woman and her social relationships on the occasion
of the revision of the Italian Civil Code
という本を出版し、女性を啓発した。
1877年、イタリア女性の参政権を求めて署名運動をオルグした。

■ポスターはコピーではなく本物。ローマの友人Maria Grazia Giannichedda教授所蔵。友人の許可を得て本物を撮影。

■このポスターがいつどこのものかが、長年わからずじまいだった。ところが2008年秋、友人の来日の折、やっとわかった。1890年、ボローニャである。会議の当日、会議の開かれるその市だけに張り出されたため、いつどこでという情報は自明のことだったらしく、小さな字で書かれていたので読めなかった。「イタリアで初めてのフェミ二ストの講演会ではないかしら」と友人は言う。さらに、このポスターのリアティあふれる点は、アンナマリア・モッツォーニAnna Maria Mozzoni が、Anna Maria Mazzoni と書かれている点である。名前の「o」を「a」とミスタイプしているのだ。急いで作ったらしい当時の様子が偲ばれるミススペリングに、思わずニッコリしてしまう。さらに、主催が個人だという点も、おもしろい。
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by bekokuma321 | 2008-10-24 23:50 | ヨーロッパ

10月16日、千葉県市川市で国際セミナー「イタリアの精神科医療改革を知ろう!」が開かれました。精神疾患を持つ人々の社会復帰をめざす「NPO法人リカバリーサポートセンターACTIPS」と「NPO法人NECST」の主催です。

セミナーでは、イタリアから来日したバザーリア財団理事長のマリア・グラッツィア・ジャンニケッダさんとジャーナリストの大熊一夫さんが報告しました。その後、精神疾患を持つ当事者や家族との意見交換の場も設けられ、活発なやりとりがありました。

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今回のセミナーで、60年代のイタリアの精神病院解放運動とその後の地域精神サービスの誕生の背景には女性運動の影響があったことがわかりました。さらに、現在、右派政権による揺り戻しの動きに対しても、家族会に属する女性たちの抵抗運動があることを知らされました。行動するフェミニストでもあるマリア・グラッツィア・ジャンニケッダさんならではの指摘でした。

千葉県で社会的弱者の権利回復に頑張る堂本暁子知事が、このセミナーに聴衆として参加していました。熱心にメモをとっていただけでなく、時折カメラを出して撮影までしていた熱心さをそばで見て、感動を覚えました。
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ボランティアで通訳をして下さった女性2人の貢献なしには、この会の成功はありえませんでした。国際会議でもっとも重要な仕事は通訳です。イタリア人顔負けのダイナミックな身ぶりが魅力的です(右)。
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詳しくはインターネット新聞をhttp://janjan.voicejapan.org/living/0810/0810189690/1.php

写真上:休憩時間に千葉県の地域精神保健サービスについて話し合う3人。左からジャンニケッダさん、堂本暁子知事、伊藤順一郎さん(国立精神・神経センター 精神保健研究所 社会復帰相談部長)
写真中:パネリストの講演をメモをとりながら聞き、時折、カメラを向ける堂本さん
写真下:英語から日本語への通訳なしには、国際会議はなりたたない。パワフルな通訳(右側の2人)
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by bekokuma321 | 2008-10-22 11:33 | ヨーロッパ

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2007年夏、ローマの中心街にはられていた政治ポスター。Vogliamo la ta Testaは、あなたの知恵がほしい、という訳だろうか。民主党Partito Democratico のポスターだ。

ポスターといい、その前を歩く女性のファッションといい、夏のローマだな、と思った。
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by bekokuma321 | 2007-07-22 02:06 | ヨーロッパ

イタリアはパリタリア

クオータ発祥の地ノルウェーでは、物事を決める場の少なくとも40%は女性とすると法律で定めている。それを知って度肝を抜いたのは80年代末のことです。

クオータ制は次々に伝播し、多くの国々で女性議員を増やす道具として使われてきました。

そして、時は過ぎ、フランスでは、「パリテ」と呼ばれる男女半々方式をとり、世界をあっと言わせました。40%なんて目じゃない、政治の世界は自然界と同じ50%対50%であるべきだとする哲学です。その哲学を実現するために、憲法まで改正したというのです。

そして、2007年夏、通訳の仕事でイタリアに飛んだ私は、ローマで、イタリア式パリテのポスターに出くわしました。イタリアではフランスのパリテにあたる男女半々にすることを「パリタリア民主主義(Democrazia Paritaria)」と呼んでいました。

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詳しくはインターネット新聞
「男女半々かクオータ制か イタリア女性躍進の道は」
http://janjan.voicejapan.org/government/0707/0707290021/1.php

上のポスターをつくったイタリア女性連合は、1940年代からある歴史ある女性団体で、当時はファシストに抵抗運動をしていたそうです。イタリアの友人に言わせると、当時の熱は70年代のフェミニズムには受け継がれたが、現在は、「男性のフィールドに挑むには、そのルールにのっとって戦うことが必要だという路線に代わってしまった。女性同士の連帯からほどとおくなってしまっている」ということです。でも、政界の半分を女性によこせ、という運動をひっぱるには、女性同士の連帯がないとやれないと思いますが。

追記:
『イタリアの社会』(早稲田大学出版部)の勝田由美著「イタリア女性の現在」によると、戦後のイタリアの女性の権利追及の中心となったのが、このイタリア女性連合UDI。レジスタンスを母体に生まれた共産党系の組織だという。UDIは現在は政党から独立していて、70年代から小さなグループとのネットワークを大切にしている、と記載されている。
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by bekokuma321 | 2007-07-22 01:59 | ヨーロッパ

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女性たちが、空き家を占拠したとき壁に書きなぐった落書き。当時の熱や息吹きが伝わってくる。

唯一読める左下のグラフィティは「ヘテロセクシュアル No」だと思う
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by bekokuma321 | 2007-07-22 01:02 | ヨーロッパ

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空き家占拠したときの記念すべき落書・・・。
「あなたが、なんて人生は素晴らしいんだ、と言えるようになってほしい」――こんな訳だろうか。

ローマの女性センターの壁を飾る記録写真を撮影したもの。

もっとローマの女性センターについて知るには
「女性解放を記録・発展 ローマの女性センター訪問」
http://janjan.voicejapan.org/living/0707/0707219505/1.php
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by bekokuma321 | 2007-07-21 00:59 | ヨーロッパ