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カテゴリ:ヨーロッパ
![]() 報告者は、EUの男女平等政策について数多くの著書を送りだしている柴山恵美子さん。そしてスウェーデンの労働組合と女性雇用の研究者・榊原裕美子さん。最新情報を報告しながら、時折、2人とも、日本の女性労働のむごすぎる現状に、怒りの表情を浮かべ、ため息がまじった。 スウェーデンの女性労働者の地位は、長い社会民主主義政権と、高い労働組合組織率にある。平等価値を尊ぶ国民性が産み出した「連帯賃金政策」にも、驚愕させられた。 2000年、スウェーデンの労働組合を束ねる全国組織LOのトップに女性が就任した。彼女は、「フェミニストでなければ、組合員ではない」と激を飛ばしたという。 EUは、加盟27カ国の法律を、EU指令にそって改善させる権限を持つ。国内法がEU水準に達してなければ、EU委員会や国民が、各政府を相手どって、欧州裁判所に訴えることができる。つまり、EU諸国は、自国の法の網にくわえて、EU法で網かけされている。 パートや派遣などのいわゆる正規でない労働であっても、均等待遇(同一価値労働同一賃金)の原則があり、日本のようなひどい格差はない。それに何と言っても、「挙証責任」が、差別を訴えられた企業側にある点が、日本と雲泥の差だ。 部屋中に熱気が充満し、世界の潮流からかけはなれている日本の労働の現状に、怒りがわいた。それに輪をかけたのが、リコー子会社のセクハラ解雇で苦しんでいる夏井さんの会場発言だった。 しかし、講演の充実した中身に刺激され、会場は、何かしようという雰囲気で満ちあふれた。自分の住む地域の女性雇用の実態を調査し、女性の声なき声を行政に届けようという提案もあった。 ![]() 以下は、参加者全員によるアピ――ル。 ☆☆ アピール ☆☆ 日本では、雇用されて働く女性の半数以上が、パート、派遣、アルバイトなどの非正規雇用者です。女性たちの多くは、明日の保障のない仕事で働いています。これは、日本の未来にとって由々しき事態です。 高校の非常勤講師をする高橋さん(仮名:以下同じ)は、年末になると、通常の教員の仕事をこなしながら、来年度の働き口を捜して、知り合いの学校関係者に片端から頼んで回る日々です。 介護ヘルパーの佐藤さんは、更新を続けて5年目。副主任の肩書きがつきました。ところが同じ仕事に携わる若い正社員は彼女より給与が多く、社会保険にも入っていることを知りショックでした。変だと思いましたが、口に出せば、おそらく更新を打ち切られます。だから泣き寝入りせざるをえませんでした。 (後は、左下のMOREをクリック) More 22日、中川男女共同参画大臣は、「日本の男女賃金格差100対37」と公表しました(文末を参照)。女性は男性の約3分の1。なぜ日本の女性は、こんなに貧乏なのか。なぜ他国は、これほどひどくないのか・・・。ぜひご参加ください。
(クリックで大きくなります)■世界の女たちの働き方 不安定雇用・低賃金・雇止め・育休切り ・・・これって世界共通? ■2012年5月26日(土)14:30~16:30 ■亀戸文化センター(カメリアプラザ)5階第一研修室 東京都江東区亀戸2-19-1 ☎03-5626-2121 (総武線亀戸駅下車徒歩1分) ■講師 スウェーデン:榊原 裕美 スウェーデン研究者。日本の生協で働いた後、スウェーデン留学。スウェーデンの労働組合と女性労働を研究。帰国後、横浜国大博士課程在籍のかたわら、「働く女性の情報誌 いこる」にスウェーデンの女性労働について臨場感あふれるルポを連載中。 EU:柴山 恵美子 ジェンダー・雇用政策研究者、元名古屋市立女子短大教授。新聞記者を経てフリーランスに。日本EU学会、ジェンダー法学会所属。編訳著:『EU男女均等法・判例集』『EUの男女均等政策』『世界の女性労働』など。 ■日本では、働いても働いても、女性の多くは年150万円以下の収入にしかなりません。その要因のひとつは、労働市場における非正規雇用の増加にあります。きわめて低い賃金、正規職には見られない雇用主の都合による突然の雇止め、育休切りなどが働く女性をおそっています。 貧困は、働く世代の単身で暮らす女性の3人に1人、65歳以上女性の52%、母子世帯の57%に及びます。貧困は、女性が家計を支える世帯に集中しています(注)。 働く女性の貧困は子どもの貧困に直結します。この深刻な事態を見逃がすわけにはいきません。先進的な北欧やEUにおける労働政策や雇用制度からヒントを探り、何ができるかを話し合いしましょう。ぜひご参加ください。 (注)国連は、貧困が女性に偏る現象をfeminization of poverty と呼び、女性が経済力をつけるための障害を除去するよう各政府に呼びかけてきた。 ▼「日本の男女賃金格差100対37」 ![]() オランド大統領は、男女半々内閣を組閣し、女性の権利省を新設し、大統領と閣僚の歳費を30%の大幅カット・・・・・。21世紀のフランス革命は続く。
7,8 年前から男女半々内閣にしたノルウェーのNRKによると、フランスの閣僚34人のうち経験者はわずか5人だけだという。男女半々内閣にしたのだから、そうなるだろう。ノルウェーもそうだった。 オランド大統領は、経験よりも女性団体との約束---パリテ(男女半々)---を選んだ。 ■Lønnsnedgang for fransk president http://www.nrk.no/nyheter/verden/1.8142848 ◆フランス「パリテ内閣」、「女性の権利省」誕生 http://frihet.exblog.jp/17975910/ ◆ノルウェー内閣またしても男女半々 http://frihet.exblog.jp/12715338/ フランスに、久しぶりの社会党大統領が誕生した。そのオランド大統領を支える新内閣閣僚が発表された。5月16日、フランスの女性団体は、フランスの歴史初の「パリテ内閣誕生」と、「女性の権利省の新設」を歓迎した。 この2大テーマは、「フェミニズム運動」という名で、女性団体が連帯して強く要請してきたもの。「パリテ」は男女半々という意味。憲法改正によって、その確保がうたわれている。 しかし、「あえてフェミニズム」という女性団体などは、34人中女性17人の「パリテ内閣」を祝ったものの、法相クリスティーヌ・タウビラを除き、女性閣僚は、いわゆる女性的分野とされてきた省にかたまっていることを、批判している。 さらに、同女性団体は、ただちに、こう女性たちに呼びかけた。 「オランドは、男女平等推進に40項目を約束した。今後、男女平等が、遅滞なく、確実に推進されるよう、何週間も何カ月も、目をこらして監視していこう!」 首相はジャンマルク・エロー。外務相はローラン・ファビウス。財務相は、ピエール・モスコヴィッシ。しかし、社会党党首であり、党内でオランドと大統領候補を競ったマルティーヌ・オブリ(女性)は大臣就任を拒否した。彼女は社会党の党首は続行するという。 女性の権利省は、フランス語でMinistre des droits des femmes 。「女性の権利」という端的でわかりやすい言葉だ。 そして、その輝く言葉を冠した「省」を獲得するまでがんばってきたフランス女性団体の運動に、心から敬意を表する。それにオランド大統領の私生活にも注目したい。彼のもっとも近いところにいる女性はフェミニストだ。現パートナーは事実婚のジャーナリストで政治分野に精通している。彼の元パートナーは、前回大統領選でサルコジに負けた社会党初の女性大統領候補マリー・セゴレーヌ・ロワイヤル。そのときも、2人は事実婚だった。ロワイヤルの大統領選最中に、オランドと現パートナーとの仲がバレ、ロワイヤルは「出ていけ」と彼を追い出した、と報道されている。彼は、“強い女”たちと親密な関係を築いてきた男性なのだ。 ■French PM Jean-Marc Ayrault names new government http://www.bbc.co.uk/news/world-europe-18084978 ■Osez le féminisme ! salue la nomination d’un gouvernement paritaire et d’une Ministre des droits des femmes : nous attendons désormais des actes.http://www.osezlefeminisme.fr/article/osez-le-feminisme-salue-la-nomination-d-un-gouvernement-paritaire-et-d-une-ministre-des-droi ■Féministes en Mouvements http://ellesprennentlaparole.blogspot.jp/ ■Un gouvernement paritaire et élargiUn gouvernement paritaire et élargihttp://www.slate.fr/france/56269/gouvernement-ayrault-paritaire-elargi ◆ノルウェー内閣またしても男女半々 http://frihet.exblog.jp/12715338/ ◆フランス社会党党首選、2女性で決選投票 http://frihet.exblog.jp/10182669/
「私たちは、ゴールデン・ガールよ」。女性の名は、べリルとベティ。2人がレギュラーを務めるイギリスのBBCラジオ番組は大人気。
2人はユーモア交じりに、お砂糖の値段に不服をいい、ファッションに悩み、歌を歌い、昔話やニュースを話す。今週は20000人が聞いた。 今年、この2人は、ソニー・ラジオ・アカデミー・エンタメ賞を受賞した。このすごいニュースは、イギリスどころかヨーロッパ中に流れた。 どこがすごいかって? 驚くなかれ、ベリルは86歳、べティは90歳。最高齢の受賞者だという。彼女たちは、こう言って笑わせる 「私たちはおばあちゃんではない。リサイクル中の10代なのよ。 WE are not old, we're recycled teenagers」 ■http://bathknightblog.com/2012/05/15/beryl-and-betty-win-best-entertainment-show-at-sony-radio-academy-awards/ ■http://www.bbc.co.uk/programmes/p004j1sv フランスとベルギーからクオータ制のニュース2本。出典はフランスの「ル・フィガロ」。フランス政府は、5月2日の官報で、3月12日に決定した、高級官僚登用に、クォータ制を採用する決定を公表した。それによると、2018年までに、毎年任用・登用される高級官僚の40%を女性にする法案を下院(国民議会)で可決した。クオータ制を実行してない場合、9万ユーロの罰則付き。このクオータ制によって約5000人に影響が及ぶという。 ちなみに、サルコジ大統領は、2011年1月、ノルウェーの「取締役クオータ」にならって、企業に対して、3年以内に取締役の20%、6年以内に40%を女性にするクオータ制を課すことを決定している。 ■Quotas de femmes hauts fonctionnaires http://www.lefigaro.fr/flash-eco/2012/05/02/97002-20120502FILWWW00439-quotas-de-femmes-hauts-fonctionnaires.php ベルギー政府は、3月29日、2013年まで政府の高級官僚登用にクオータ制を採用し、33%を女性に引き上げることを決定した。現在、ベルギー政府のトップ官僚のうち女性はわずか13%しかいないからだという。 ■Haute administration/parité: quota belge http://www.lefigaro.fr/flash-actu/2012/03/29/97001-20120329FILWWW00682-haute-administrationparite-quota-belge.php ■フランス取締役クオータ制、可決(下院) http://frihet.exblog.jp/13593648/ ■フランス、取締役クオータに着手 http://frihet.exblog.jp/13181636/ ■現地ルポ 「ノルウェー民間企業の取締役は4割が女性!!」の背景を見る http://janjan.voicejapan.org.jp/world/0812/0812173697/1.php フランス大統領選挙がやってくる。投票は4月22日だ。過半数をとる候補者がいない場合は、5月6日に上位2名による決選投票が行われる。
有力候補6人が、メディアで報道されている。6人中2人が女性だ。その女性候補は、極右の国民戦線のマリーヌ・ル・ペンと、緑の党のエヴァ・ジョリだ。2人は、まったく異なるイデオロギーの持ち主だ。 エヴァ・ジョリは、生まれも育ちもノルウェー。フランスにやってきてオペアをしながら勉学を続け国際判事となった。今は欧州議会議員だ。反核を掲げる。ノルウェー出身ということから、何度かFEM-NEWSは、記事を掲載してきた。 ■Profiles: 2012 French presidential election candidates http://www.bbc.co.uk/news/world-europe-16730494 ■フランス次期大統領候補にエヴァ・ジョリー http://frihet.exblog.jp/16591937/ ■メイドからフランス大統領に http://frihet.exblog.jp/15192680/ ■フランス大統領候補にエヴァ・ジョリーか http://frihet.exblog.jp/14991356/ ■世界的汚職ハンターはノルウェー女性 http://frihet.exblog.jp/11112560/ (クリックで大きくなります)■世界の女たちの働き方 不安定雇用・低賃金・雇止め・育休切り ・・・これって世界共通? ■2012年5月26日(土)14:30~16:30 ■亀戸文化センター(カメリアプラザ)5階第一研修室 東京都江東区亀戸12-19-1 ☎03-5626-2121 (総武線亀戸駅下車徒歩1分) ■講師 スウェーデン:榊原 裕美 スウェーデン研究者。日本の生協で働いた後、スウェーデン留学。スウェーデンの労働組合と女性労働を研究。帰国後、横浜国大博士課程在籍のかたわら、「働く女性の情報誌 いこる」にスウェーデンの女性労働について臨場感あふれるルポを連載中。 EU:柴山 恵美子 ジェンダー・雇用政策研究者、元名古屋市立女子短大教授。新聞記者を経てフリーランスに。日本EU学会、ジェンダー法学会所属。編訳著:『EU男女均等法・判例集』『EUの男女均等政策』『世界の女性労働』など。 ■日本では、働いても働いても、女性の多くは年150万円以下の収入にしかなりません。その要因のひとつは、労働市場における非正規雇用の増加にあります。きわめて低い賃金、正規職には見られない雇用主の都合による突然の雇止め、育休切りなどが働く女性をおそっています。 貧困は、働く世代の単身で暮らす女性の3人に1人、65歳以上女性の52%、母子世帯の57%に及びます。貧困は、女性が家計を支える世帯に集中しています(注)。 働く女性の貧困は子どもの貧困に直結します。この深刻な事態を見逃がすわけにはいきません。先進的な北欧やEUにおける労働政策や雇用制度からヒントを探り、何ができるかを話し合いしましょう。ぜひご参加ください。 (注)国連は、貧困が女性に偏る現象をfeminization of poverty と呼び、女性が経済力をつけるための障害を除去するよう各政府に呼びかけてきた。 「おいッ、俺のレースから立ち去れ!」女性マラソンランナーに、男性がすごい剣幕で肩につかみかかって、走るのをやめさせようと、怒鳴った。 マラソンランナーはキャスリーン・スウィッツァー 。こっそりボストンマラソン大会に参加した。襲いかかってきた男性は、マラソンレース責任者ジョック・センプル。 1967年、ボストンマラソンの3キロ地点での事件だ。 「彼女は大丈夫だよ」と男性ランナーがキャスリーンを応援した。キャスリーンはまた走りだした。すると、ジョックが追いついてきて、彼女にスウェットシャツをはおらせて、レースから追い出そうとした。 そこにやってきたのは、彼女のボーイフレンド。ジョックを思い切り殴った。そして「キャスリーン、走れ、走れ」 キャスリーンは、走った、走った。ゴールまで走りきった。 女性の参加は認められていなかったので、公式記録はない。しかし、世界中が女性のマラソンを初めて認めた瞬間だった。 その当時、女性のマラソンは禁じられていた。マラソンをすると、女性は、女性らしさを失い、子宮が落ち、足が膨張し、胸毛がはえてくると本気で言っていた。 今年も4月第3週の月曜日、ボストンマラソンが開かれ、大勢のキャスリーンたちが走る。 ■Boston, 1967: When marathons were just for men http://www.bbc.co.uk/news/magazine-17632029 ■http://www.kathrineswitzer.com/index.shtml
フランスで、第2のチャンス・スクールが、若者の失業対策に効果をあげている。BBCの記事。
第2のチャンス・スク-ルとは、1999年、EUのアイデアで始まった。社会からドロップアウトした若者たちに、もう一度やり直しのチャンスを与えて社会に復帰させようという学校だ。EU、加盟国の地方自治体、その地方にある企業が協力しあって設立運営する。 職業訓練校と専門学校とを合わせたような学校だろうか。 学校に残ることも、就職もできない若者たちが、生きていくための実学を求めて入学する。学費は公的支援がある。 フランスを例をあげると、フランス全国に100のスクールがあり、12000人が通学。学生の多くは、社会的にも家庭的にも恵まれない子が多い。退学者は非常に少ないという。 10か月コースにはいっている20歳のモーリーンは、「探しても仕事が見つかりませんでした。今は、資格がないと就職できないのです。高校中退して2年がたち、もうこれ以上ぶらぶらしているわけにいきません。だから、第二のチャンス・スクールに入学しました」 10か月学び、その後、学生の関心にあった会社に、3週間配置される。 第2のチャンス・スクールは、フランスの元首相エディット・クレッソンがEUコミッショナーだった際、彼女のイニシアティブで、誕生したという。そのせいもあろうが、EU内で、フランスが最も成果をあげているようだ。 日本でも、若者の失業対策は急務だ。 ■France's second-chance schools give hope to unemployed http://www.bbc.co.uk/news/business-17667325 < 前のページ次のページ >
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フランスに、久しぶりの社会党大統領が誕生した。そのオランド大統領を支える新内閣閣僚が発表された。
そして、その輝く言葉を冠した「省」を獲得するまでがんばってきたフランス女性団体の運動に、心から敬意を表する。
フランスとベルギーからクオータ制のニュース2本。出典はフランスの「ル・フィガロ」。
「おいッ、俺のレースから立ち去れ!」