カテゴリ:北欧( 89 )

北欧諸国は女性が働きやすい国をつくりあげるためにがんばってきた。あらゆる国際調査で、北欧諸国は男女平等度の上位ランクを占める。

なかでもスウェーデンは、その旗振り役だ。女性は、内閣の50%、国会議員の45%を占める。

c0166264_18363678.jpgさきほど入ってきたニュースによると、スウェーデンの首都ストックホルムは、さらなる男女平等の町づくりに着手した。

スポーツからお祭りまで、ストックホルム市内で何かイベントをするときは、ジェンダーにどのくらい敏感に対応しているかの書面を提出しなければいけない、というものだ。

つまり、会社や団体のイベントがいかに「男女平等」であるか、それが応募する際の条件となる。

ストックホルム経済界のCEOは、「会議の結果、我が町は、すでに男女平等度が進んでいるので、さらにそれを進めて、女性が最高に働きやすい町、これをセールスポイントにしよう、となりました」と語っている。

わが町のセールスポイントは男女平等、とはなんて素敵!

「おもてなし」とかいうキャッチフレーズで、オリンピックを東京に誘致した日本。女性が排除されたり小馬鹿にされたりせず、過剰に丁寧に扱われたりもせず、男女ともに気分良く参加できるオリンピックにすることが、21世紀の「おもてなし」だ。ストックホルムのプランに学んだらどうだろうか。

いや、それより日本オリンピック委員会の役員の女性数を増やすほうが先か。現在、32人のうち女性はわずか3人、10%のようだ。

Genuskrav införs för evenemang i Stockholm
Feminism Comes to the Forefront of Swedish Politics

【写真:15年ほど前のスウェーデンのポスター。女性は男性より25%賃金が低い現実を強調した不平等賃金をなくすキャンペーン】
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by bekokuma321 | 2015-02-05 18:49 | 北欧

c0166264_1849427.jpg昨日、スウェーデンからおもしろいアニメ動画が届いた。

漫画家ろくでなし子の作品ととてもよく似た女性器が画面に出てきた。こちらは男性器も一緒で、底抜けに明るい歌にのせて、踊ったりしている。

スウェーデン語はできないので意味はよくわからないものの、見ていると、のりのりの音楽にあわせ、つい体を動かしたくなる。

"Snoppen och Snippan“という言葉が何度もでてくる。スウェーデン語で、スノッペンSnoppenが男性器で、スニッパンSnippanが女性器らしい。

作ったのは、スウェーデンテレビSVTの子ども番組。日曜日の夕方に流されているそうだ。SVTは、BBCとかNHKと同じ公共放送である。このアニメの目的は、子どもに自分の体を知ってもらうためだという。

一方、所変わって、漫画家ろくでなし子は、昨年12月、女性器をかたどった「作品」を陳列したという理由で、わいせつ物陳列の罪で、逮捕され、起訴された。

私は、『週刊金曜日』に連載しているろくでなし子の漫画をよく見ていた。ファンだ。彼女の性器をデザインにした「作品」についても、「あら、かわいい」と思ったことはあったけれど、わいせつだなどと思ったことなどなかった。だから、逮捕の報道に本当に驚きあきれた。

何をもってわいせつだ、わいせつでないと決めるのか。まったく日本の警察は権力をかさにきてとんでもないことをするものだ。

「私のからだですので、性器は私の一部でわいせつではない」と、ろくでなし子は言っていた。こんな当たり前のことを主張するのに、裁判で闘わなくてはいけないとは。情けない国だ。

ろくでなし子逮捕・起訴への怒りをダウンさせるため、さきほどスウェーデンのアニメをもう一度見た。みなさんも、クリックしてどうぞ(↓)。

http://www.svt.se/barnkanalen/bacillakuten/
『週刊金曜日』、ろくでなし子さんと北原みのりさんの逮捕に抗議
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by bekokuma321 | 2015-01-20 18:51 | 北欧

c0166264_21195040.jpgスウェーデンは、今秋、久しぶりに社会民主党党首が首相となった。ところが、少数与党を率いる首相スティファン・ロベーンは、政府予算案が否決されていまい、議会解散を表明した。

大喜びするのは、政府予算案を否決した極右の民主党ではなく、国会に議席をまだ持たないフェミニスト党だ(写真上)。フェミニスト党は、前回選挙の票に6万票上乗せすると、一挙に17議席誕生となるらしい。

ノルウェーの有力紙アフテンポステンによると、フェミニスト党創設者のGudrun Schymanは、今、スウェーデン政界の最大の争点は、極右政党がしがみつく移民反対問題であり、移民に寛容な制度を求めるフェミニスト党こそ、正しい方向に政策のかじ取りができると強調する。

スウェーデンは世界1、2の男女平等国家だ。国会における女性議員も43.6%だ。日本からしたら夢のような男女平等国に、なぜフェミニスト党が台頭するのかといぶかしく思うかもしれない。しかし、男女平等社会に近づいているからこそ、その先の、さらなる平等の実現を求める潮流が生まれる、と見ていい。

c0166264_21204459.jpg同じ国会の女性問題だが、お国変わると扱われ方が全く違ってくる。

中東のイスラム社会ヨルダンの国会で、女性をめぐって激しい議論が繰り広げられた。BBCによると、女性国会議員al-Fayezは、男性議員al-Saudから「座りなさい」と命じられたが、座らなかった。

すると激こうした男性議員は、「クオータで国会にいるすべての議員に神の報復あれ」と脅した。

さらに彼は、「神は、女性を化粧して夫のために料理をするように創りたもうた」と告げた。

日本にもよくあるが、「女は男の言うことを聞くもの」という凝り固まった頭の男性は、女性が思い通りにならないと、怒鳴りちらしたり、「女は男の従属物」ととんでもないことを言い出す。

ヨルダンは、クオータ制によって国会の105議席中15議席が女性に割り当てられている。通常の選挙によって女性が3人当選したため、現在、国会に女性は18人、17%いる。

ヨルダンの、この女性侮蔑国会中継がYouTubeで流れている。男性議員がものすごい剣幕で怒鳴りちらしている。大勢の男性議員のなかに女性がたった1人、果敢に闘っている。(写真下.黄色マル以外全て男性)。

以上、世界のホットニュース。日本の国会がどちらに近いか、それは言うまでもない。

Svenske feminister jubler over ny valgsjanse
#BBCtrending: The political gender spat that sparked endless memes in Jordan(ヨルダンの女性侮蔑国会中継YouTubeはlここ)
https://www.facebook.com/video.php?v=899750403377196
フェミニスト党EU議会に当選
アバのベニー・アンダーソン、フェミニスト党を支援
アテネ宣言
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by bekokuma321 | 2014-12-06 21:22 | 北欧

c0166264_10315810.jpgスウェーデンは、今秋、政権交代だろうと言われている。すると、スウェーデンの次期首相には、社会民主党の党首が就任する。

社民党党首はステファン・レヴェンStefan Löfven。彼に関する報道が、ノルウェーから届いた。

日曜日の演説で、ステファン・レヴェンは、「スウェーデンは世界のフェミニスト・モデルとなるべきだ」と唱え、数々の男女平等政策を力説し、聴衆から拍手喝さいをあびた。

いわく、すべての職場に男女平等のメスを入れる
いわく、すべての労働者はフルタイムであるべきだ
いわく、男女同一価値労働同一賃金を実現する
いわく、女性の仕事の価値を低く見ることをやめるべきだ

そして、「わたしたちが最も弱いとき、国は最も強くあるべきだ」と、福祉の重要性を強調した。

いったい、この男性は、どんなふうに育ってきたのだろうか。

彼は1957年ストックホルム生まれ。生まれてまもなくみなしごとなり、孤児院(児童養護施設)に入れられた。その後、養親に育てられた。高校卒業後、大学入学するも中退し、エルンシェル ツ ビクで溶接工に。1980年代初め、溶接工の組合代表となり、労働組合の要職を歴任。その後、金属業労働者連合のオンブズマン、そしてスウェーデン金属産業労働組合(IF Metall)の会長。2006年に社民党本部幹部に就任し、政界にはいった。2012年、社民党党首に選任された。

履歴を見ると、「溶接工から首相に」となる。いや、正確には「溶接工からフェミニスト首相に」だ。スウェーデンという平等社会の申し子のようだ。

彼の男女平等政策は、社民党のベテラン政治家Margareta Winbergからの薫陶による、とノルウェー紙は報道している。

最後に、彼の鮮烈なフェミニスト路線に忘れてならないのは、5月に行われたEU議会選挙だ。スウェーデンでは、緑の党やフェミニスト党など左派の人気が高まり、社民党のおかぶが奪われそうだったのだ。背後には、政治をあきらめない女性たちの力がある、と言える。

Sverige skal bli et feministisk forbilde for hele verden
Møt barnehjemsgutten som skal reparere det svenske folkhemmet
Samtal om mäns våld med Stefan Löfven
スウェーデン社民党は“おやじ政党”
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by bekokuma321 | 2014-06-30 10:36 | 北欧

c0166264_23132135.jpg
1位フィンランド、2位ノルウェー、3位スウェーデン、4位アイスランド、5位オランダ。

2014年「世界の母親レポート」の母親ランキングだ。毎年、母の日にちなんで、セイブ・ザ・チルドレンが、世界各国の母親の健康・教育程度、子どもの健康、経済状況、政治的地位を調査して発表する。

このところノルウェーは、フィンランドに首位を譲っている。それはともかく今年も、北欧諸国の母親が世界で最もハッピーであることは証明された。

日本は32位で、昨年の31位、一昨年の30位から、少しずつランクを落としている。

最も母親ランキングが低かった国はソマリア。178位のソマリアの母親の置かれている現実は目を覆いたくなる。16人に1人の母親が出産時に死亡、5歳までに死亡する子どもが15%に達し、子どもは平均2年半しか通学してない。ソマリアに次いで、母親がアンハッピーな国はコンゴ、ナイジェリア

1位のフィンランドは、母親の出産時死亡は12000人に1人以下、5歳までに亡くなる子どもは345人に1人いるかいないか。同じ地球に産まれた命の重さが、これほどまでに違うとは。ショックだ。

http://www.savethechildren.org/
フィンランド、母親がもっともハッピーな国
ママが世界一幸せな国はノルウェー
世界一ハッピーな母親の国は?
男女格差、世界136カ国中105位
日本の女性議員率、世界163位
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by bekokuma321 | 2014-05-06 23:18 | 北欧

c0166264_1953097.jpgアバABBAのメンバーだったベニー・アンダーソンは、スウェーデンのフェミニスト党(フェミニスト・イニシアティブ)に10万クローネを寄付した。日本円にして170万円。

フェミニスト党は、フェミニズムに基づくスウェーデンの政党だ。同党へのベニー・アンダーソンの寄付は、これで3度目だという。2009年に78万クローネ、2010年30万クローネ。

フェミニスト党は、2005年創設。翌年、初めて国会に挑戦したものの、0.68%、2010年は0.4%しか獲得できなかった。

スウェーデンでは、他の北欧諸国と同じく比例代表制選挙だ。政党が決めた候補者リストから、投票者は支持するリストを選んで投票する。当選者は、政党の得票率に比例して候補者リストの上から順番に決まる。大政党は大政党なりに、小政党は小政党なりに当選者が出る。リストの順番は男女交互が多いから、女性もほぼ半数当選できる。

比例代表制は、「勝負をつけるのではなく、票数の多い少ないを正確に議席に反映させる。つまり多数派と少数派の双方がその大きさに比例して代表される」。三宅一郎の弁だという。小選挙区制は邪悪だと言う石川真澄(元朝日新聞記者)が著書で紹介していた。

c0166264_20103332.jpgしかし、スウェーデンのフェミニスト党は、前回4%以下だったため当選者を出すことができなかった。でも、あきらめるどころか意気軒昂。

次の国会議員選挙は来年9月だ。今回、ベニー・アンダーソンが寄付したことによって、選挙キャンペーンがキックオフしたかのようだ。

ベニー・アンダーソンは言う。

「僕は、フェミニスト党Gudrun Schyman(写真)の男女平等の闘いに同感する」

「僕は資金提供で、この政党を支援する。フェミニストたちが今のスウェーデン国会に必要だからだ」

フェミニスト党は政党交付金を受けつけず、50万クローネを目標に個人寄付を募っている。ベニ―・アンデルソンの寄付によって、その5分の1が達成された。

スウェーデンは、世界一、ニの男女平等社会だ。そんな社会になぜフェミニスト党? とつい思ってしまう。いや、そういう社会だからこそ、あらゆる差別のない社会をめざす政党が生まれたのだろう。

アバの歌が大好きだった。それ以上に自由で爽快な4人のふんいきが大好きだった。よく踊った。

数年前、映画「マンマミーア」を観て、アバの歌に再び酔いしれた。

今年もあますところ数時間。そんな今宵、懐かしいベニー・アンダーソンさまにグッときた。今年、最後のいいできごと。来年は、もっといい年にしよう。

http://sverigesradio.se/sida/artikel.aspx?programid=2054&artikel=5745228
http://www.thelocal.se/20131231/benny-andersson-abba-feminist-initiative-riksdag-donation
http://gamla.feministisktinitiativ.se/engelska.php
■スウェーデン社民党は“おやじ政党”
http://frihet.exblog.jp/17440944/
■スウェーデン初の女性首相なるか
http://frihet.exblog.jp/15138984/
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by bekokuma321 | 2013-12-31 20:20 | 北欧

刑事サラ・ルンド

c0166264_1638369.jpgTV映画「キリング シリーズ3」が始まった。主役はサラ・ルンド。デンマークのコペンハーゲン刑事課の刑事だ。

ワーカホリック人間。現場にこだわり、どんな小さな物でも見逃さず、とことん推理を進める。いかなる残虐な殺人事件にも冷静かつ強靭な精神で立ち向かう。当然マイペースだ。周りには無頓着で、ぶっきらぼう。傷つけてしまうことが多い。冬の北欧の暗さに負けず劣らず、彼女は暗い。

男性刑事なら許容される仕事熱心な性格だが、サラは女性だ。そう、やはり笑顔や気配りがなくっちゃ――なぁーんていう安っぽい叱責など、意に反さない。

1人息子にさびしい思いをさせてきたことを悔いて、何とかよりをもどそうと努力する。でも、ぶきっちょな彼女は、いつもうまくいかない。日本の母親に似た世話焼き母親が、職場にまで立ち寄っては、サラを赤面させたりもする。

どんな仕事人間にもついて回る、食べること、寝ること、家族とのかかわりなど、私生活の難しさが随所に描かれる。それに、どこと連立を組むか選挙をひかえた政党党首たちの駆け引きや裏取引―――アップテンポの殺人ミステリーに、複雑な人間模様や、あらゆるポストに女性が多い政界の動きが加わる。絶品だ。

今回のシリーズ3で完結だという。デンマークなど北欧では昨年放映された。シリーズ1、2に魅了されたファンをまたまたとりこにしたらしい。わかるなぁ~。


http://www.superdramatv.com/line/the_killing/
http://nordicnoir.tv/tv-series/thekilling/
http://www.theguardian.com/tv-and-radio/tvandradioblog/2012/dec/17/killing-perfect-ending
http://www.theguardian.com/tv-and-radio/tvandradioblog/2012/dec/14/farewell-killing-guide-to-denmark
◆21世紀の探偵サラ・ルンド
http://frihet.exblog.jp/19135324/
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by bekokuma321 | 2013-11-27 16:44 | 北欧

デンマークのニルセンさだこさんから、先日、メールが届いた。

デンマーク女性協会Dansk Kvindesamfundで行われた「デンマークと日本の男女平等比較セミナー」の貴重な情報だった。

興味をひかれた点を2つ。

まず、デンマークと日本の比較の原点が、Geer Hofstedeによる男らしさ・女らしさ社会の調査であったこと。実は、この男らしさ・女らしさ比較は、FEM-NEWSが、6月18日「ノルウェー男女両性の徴兵制へ」ですでに紹介した。

あまり日本で知られてなさそうなので、再び紹介したい。Geer Hofstedeによると、スウェーデンやノルウェー、デンマークなど北欧社会は、女らしさの度合いが高く、協調、質素、弱者への優しさ、生活の質などを重視する。

反対に、日本社会は男性らしさの度合いが世界で最も高い国のひとつで、成果、英雄主義(任侠)、主張、成功への物質的結果に重きを置く社会だという。

デンマーク女性協会のセミナーは言うーー男らしい社会である日本は、デンマークに比べ、激しい競争中心である。よって、女性は会社幹部や政治家になることが非常に難しい。

c0166264_22334540.jpg

とはいえ、セミナーは、デンマークも男女平等にはまだ遠いと分析する。その例に、出産後に育児休業をとる男性は、女性296日、男性36日にすぎないことをあげる。日本の実態を知る私は、「男性社員が平均1カ月以上も休む」ことに驚かされたが。

さらにセミナーは、赤ん坊を抱いた男性が掃除道具を持っている啓発ポスターを紹介する(上)。これが、デンマークの未来というわけだろうか。

題字は「He Can Do It! 男ならできる!」。言わずと知れた、戦争プロパガンダ用のアメリカ女性の「We Can Do It!」のパクリだ。このポスターは前に見たことがあるが、その強烈なインパクトに感銘を受けた。いつ、誰がこの男性版をつくったのだろう。

男性の顔を少し日本人風にして、日本中の会社の壁にはったらどうだろう。


http://danskkvindesamfund.dk/hvem-er-vi/vision.html
http://geert-hofstede.com/japan.html
http://www.aftenposten.no/amagasinet/--Norge-er-verdens-mest-feminine-land---bortsett-fra-Sverige-7209495.html
■TVドラマ「コペンハーゲン」
http://frihet.exblog.jp/20608001/
■3年前の強姦事件に200万円:デンマーク
http://frihet.exblog.jp/18029826/
■デンマーク初の女性首相誕生
http://frihet.exblog.jp/16859675/

[ニルセンさだこさんから追ってメールが来た。それによると、上記情報は、デンマーク男女共同参画目的で、デンマーク女性協会を視察した日本人訪問客のために、同協会コミュニケーション担当Helene G.Hansenが提供してくれたものだという]
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by bekokuma321 | 2013-09-17 22:43 | 北欧

c0166264_2321679.jpg「コペンハーゲン/首相の決断」が待ち遠しい。デンマーク発のテレビドラマだ。

前回は、取締役クオータがテーマだった。クオータとは、企業の取締役の一定割合を一方の性にしなければならないという制度だ。

英国アカデミー賞など数々の賞を受賞した人気ドラマだ。なんといっても、この番組の斬新さは、主人公となる首相が女性であることだ。

子ども2人と専業主夫を持つ40代のビアギッテ・ニュボー。彼女は、デンマーク穏健党党首だ。惨敗した党の立て直しを迫られていたが、選挙前夜のTV討論会での彼女のナチュラルな発言が受けに受け、党に勝利をもたらす。そして小政党である穏健党が他党と連立を組み、党首のビアギッテが首相に。

前回は、産業大臣が、会社取締役にクオータ制を入れる法案を発表することから始まった。

この産業大臣も女性。経済界の猛反発やメディアの性的中傷の嵐の中、テレビ番組で論陣をはる。産業大臣への妨害は外からだけではない。平等省の領域を侵して、なんで産業大臣が、と怒る平等大臣の邪魔も。当然、平等大臣も女性だ。

この取締役クオータの政界ドラマは、ノルウェーで実際に起こった事実に基づいている(『ノルウェーを変えた髭のノラ』(明石書店)参照)。ノルウェーでは、企業の取締役の40%から60%が一方の性でなくてはならない。世界で初めてのことだった。会社法を改正して実行した。改正案にいたるまでは、「ノルウェー大企業は、海外に逃げていく」と猛反発をくらった。

前回のTVは、このノルウェーの実話と同じように、トップ企業社長が首相に“脅し”をかけてきた。この攻防をどう描くのか? ビアギッテの鮮やかな交渉で、社長が折れた。このあたりのシーンに、過労した私の体が、少し軽くなった。

北欧政治の実態をかいまみることのできる貴重なドラマに、毎週水曜日の夜は、釘付けだ。

ところで、余談だが、なんでデンマーク語Mænd der elsker kvinder (女を愛する男)を、「罪深き女」(前回のタイトル)などと和訳するんだ!

http://www.superdramatv.com/line/borgen/
◆会社のトップにどうやって女性を増やすか
http://frihet.exblog.jp/15967081/
◆クオータ制は平等社会への一里塚 第2回「それは政党の候補者リスト作りから始まった」
http://frihet.exblog.jp/17897507/
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by bekokuma321 | 2013-08-10 23:06 | 北欧

c0166264_938946.jpg今朝のBBCニュース。スカートをはいて就業している鉄道運転手が相当数いるらしい。ストックホルムの話だ。

さすが、スウェーデン、鉄道運転手にも女性が多いからでしょ? いや、いや、スカートをはいているのは、男性の運転手なのだ。

アリバ交通の男性運転手たちは、夏期の電車車両は35度に上るので、「短パン制服」を提案。会議が続いていた。しかし昨年の会議で、「制服は長ズボンかスカート。短パンは禁止」と結論づけられた。

それでは、というわけで、男性運転手もスカート制服で仕事をし始めた。汗だくで、安全運転が損なわれるより、はるかにましだ。とはいえ、偏見の少ない国ならではの判断だと思う。

9月、アリバ交通は、このテーマに関してまた会議を開くという。

BBCなどが流した、スカートをはいた運転手マーティン君、なかなかカッコいい。思わず、朝食の手がとまった。↓をクリック。

http://www.bbc.co.uk/news/world-europe-22828150
http://english.ruvr.ru/news/2013_06_08/Sweden-Male-train-drivers-wearing-skirts-to-work-because-of-ban-on-shorts-2064/
http://www.arriva.se/
http://libreprensa.com/k/Roslagsbanan/1256358
http://www.dn.se/sthlm/kjolkladda-man-kor-tag-pa-roslagsbanan/
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by bekokuma321 | 2013-06-09 09:46 | 北欧