カテゴリ:北欧( 91 )

「セックスは自発的であるべきです。もしも自発的でないならば、違法です」
「相手が望んでいるかいないか、はっきりしないなら、セックスをしないことです」
「私たちは、社会の考え方、価値観を変えたいのです」

こう述べたのは、スウェーデンの首相ティファン・ロベーンだ。

12月18日(月)、記者会見で、首相、副首相、法務大臣3人が居並んで、新しく「セックス同意法」を国会に提案すると表明した。政府は「被害者の利益を大事にする」姿勢を強調した。

アメリカの、有名映画プロデュ―サーによる性暴力被害者の告発に始まった「私も運動(#MeToo)」。北欧では大きなうねりとなった。

ノルウェーでは、1001人以上のアーティストが、被害を公にした。さらに、メディアに働く人たちの大がかりな性暴力調査が行われて、178 人が「セクハラを受けた」ことがわかった。

スウェーデンは、政府が率先して制度改革に歩を進めた。しかもやることが早い。さすが「私たちはフェミニスト政府です」と宣言しただけのことはある。

c0166264_1453454.jpg さて、日本はどうだ。

東京都議会議員だった私は、セクハラという言葉さえ定着してなかった頃、日本で初めて東京都にセクハラの公的相談窓口をつくらせた。それまで、相談項目の「その他」に混じって、見えなかったセクハラが、単独で受け付けられるようになった。セクハラの内容や件数を明らかにすることができた。日本で初めてのことだった。

その背後には、アメリカの最高裁判事候補のセクハラ疑惑が世界的ニュースになっていたこと、女性団体がセクハラに悩む都民女性の調査をして結果を公表したこと。それに加え、議員だった私自身が東京都議会の委員会室で、都庁の廊下で、都議会議員控え室で、性的嫌がらせにあって悔しい思いを募らせていたからだ。

あれから4半世紀、日本の法律は、いまだセクハラを禁止していない。


Swedish PM Backs New Sexual Consent Law
178 people in Norway’s media industry experienced sexual harassment: report
1,001 Norwegian artists denounce sexual harassment
Vil undersøke sex-trakassering i norsk mediebransje
ノルウェー労働組合員736人、組織内のセクハラ文化を抗議 「恥と罪の意識を返却します」 #MeToo
ブルントラント元首相 セクハラ被害を語る
ノルウェーDV予算をめぐる攻防
4月6日 営業ウーマンの逆襲

【写真:「セクハラ110番」(三井マリ子著 集英社 1994)表紙】
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by bekokuma321 | 2017-12-19 02:33 | 北欧

c0166264_18233410.jpgアイスランドは、グリーン・レフト(左派緑の党)のカトリーン・ヤコブスドッティルを首相に選んだ。

41歳。3人の母親で、末っ子は2011年生まれだという。

比例代表制で行われた10月の総選挙後、連立交渉に日数がかかっていた。11月30日、大統領によって新政権樹立が認められたそうだ。

カトリーン・ヤコブスドッティルは、まだ若いが、2009年に発足したヨハンナ・シグルザルドッティル首相率いる左派連立政権で、教育・科学・文化大臣に就任している。女性の首相は、レズビアンであることを公表していたヨハンナ・シグルザルドッティルに次いで、アイスランドでは2人目。新内閣は女性5人、男性6人だと報道されている。

なにしろ、この国は、ワールド・ジェンダー・ギャップ指数(世界経済フォーラム)で世界ナンバーワンに輝く。

ヤコブスドッティルの得意分野は、地球環境保護はもちろん、女性の権利擁護、平和構築だという。今後、どんな発言がアイスランドから届くか、楽しみだ。

【注:彼女の率いる政党は、英語でLeft Green Movementと称されている。直訳すると左派緑運動となる】

NEWS_Five Women, Six Men in New Cabinet
NEWS_Final Election Results 2017
比例代表制は男女格差を縮める(世界経済フォーラム2017)
2017世界平和指数トップはアイスランド
アイスランド国会、女性議員48%に!
Amost 18 Percent Crossed out Sigmundur’s Name
The Tiny Nation of Iceland Is Crushing the U.S. in Electing Female Politicians
Women Win 30 Seats In Iceland's Parliament — More Than Any Party
アイスランド10月24日「女性が休む日」を決行
男女平等ランキング:アイスランド1位、日本111位
Why Iceland is the best place in the world to be a woman
アイスランドが、今年も世界一平和な国
アイスランド女性がいっせいに休んだ日
百田氏よ、恥を知れ!
日本142カ国の中で104位
女性の雇用率の高い国は
男女格差、世界136カ国中105位
1位アイスランド、98位日本
アイスランドが違法ノルウェー人に市民権
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by bekokuma321 | 2017-12-01 18:31 | 北欧

TAMA女性センター市民運営委員会からのお知らせです。

女性への悲惨な暴力は後を絶ちません。子どもを持つ女性たちがもっとも幸せに暮らせる社会と言われている北欧諸国はどうでしょうか。親しい間がらの暴力の被害にあっている女性(男性)や子どもへの対策の土台に流れる精神は何で、それはどう政策に生かされているのでしょう。なかなか進まない日本の対策へのヒントが得られるかもしれません。11月18日(土)2時、京王線聖蹟桜ヶ丘の公民館です。お気軽においでください。


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by bekokuma321 | 2017-11-14 11:43 | 北欧

ダボス会議で知られる「世界経済フォーラム」が、恒例のグローバル・ジェンダー・ギャップを公開した。

トップ5は、1位アイスランド、2位ノルウェー、3位フィンランド、4位ルワンダ、5位スウェーデン。ルワンダを除きいずれも北欧諸国だ。

日本の各紙は、日本のランキングの驚くべき低さを報道。「日本114位」という見出しが躍った。

朝日新聞の見出しは、「日本の男女格差114位 政治分野 進まぬ平等」「144カ国比較 世界経済フォーラム」。とくに日本が他国に比べて格差が際立つのは政治分野だと強調されている。

朝日は、女性議員が増えない理由に「選挙制度や政党の姿勢」を真っ先にあげる。それを補強するように、小林良彰慶応大学教授にこう語らせる。

「女性議員比率の上位15カ国のうち、14カ国は選挙が比例代表制だ」
「女性が家事・育児と選挙運動を両立させながら、定数1の小選挙区で当選することは難しい」

要するに、女性議員を増やすには、日本の小選挙区中心の選挙をやめて、比例代表制に変えたらいいのだ。選挙制度を変えることが女性の政界進出に不可欠であると明快に指摘したのは初めてではないだろうか。高く評価したい。


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Moreクリックで、2017年11月2日朝日新聞の同記事全文へ。

More
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by bekokuma321 | 2017-11-03 14:18 | 北欧

2017年の世界平和指数で、トップは北欧アイスランドだ。なんと2008年からトップの座に君臨し続ける。 アイスランドが世界で最も平和なのは、軍隊がないことと、民主主義の長い伝統にあると言われている。

日本は10位。昨年からまた下がった。戦争放棄の9条を持つ稀有な国だが、日本のランクは年々落ちている。いや、憲法に戦争放棄が明記されているからこそ、辛うじて世界の10位にはいっているのではないか。

日本のランキングは、2010年3位、2011年3位、2012年4位、2013年5位、2014年7位、2015年5位、2016年9位、そして2017年10位だ。

c0166264_12330.jpg 1 アイスランド
 2 ニュージーランド
 3 ポルトガル
 4 オーストリア
 5 デンマーク
 6 チェコ
 7 スロベニア
 8 カナダ
 9 スイス
 10 アイルランド 


Global Peace Index
アイスランドが、今年も世界一平和な国
アイスランド女性がいっせいに休んだ日
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by bekokuma321 | 2017-08-03 01:13 | 北欧

内部告発の大切さ

c0166264_1524031.jpg前川喜平前事務次官の内部告発と、菅官房長官による彼への人格攻撃から、ある事件を思い出した。

国際連合人権高等弁務官事務所(OHCHR)の幹部だったスウェーデン外交官アンダース・コンパスのことだ。

彼は、中央アフリカにおいて、国連平和維持軍のフランス人とアフリカ人が、難民キャンプの子どもたちに性的虐待を続けているとの報告を受け、それを公にした内部告発者だ。性的虐待事件については、FEM-NEWS「国連平和維持軍の蛮行」(2015.6.16)を参照。

驚いたのは、同事件の実行者たちへの調査も処罰もなされず、報告を公にしたアンダース・コンパスが、国連の内部情報を漏えいした罪で解雇を言い渡されたことだった。それを不服とした彼は、訴えた。その結果、一時帰休を命じられた。それにも不服だった彼は、一時帰休の取り消しを求めた。その過程で、フェミニストで知られるスウェーデン外相マルゴット・ウォールストームは、コンパスの言動を評価して国連の措置を公に批判した。それが大手メディアで報道されて、日本の私も知った。

スウェーデン政府の中枢が内部告発者を擁護し、国連に向かって抗議をしたのだから、日本の政府とは大違いだ。

その後、時がすぎた。「常に信じていたことに向かって闘い続けられないならば、そのときは、私が去るときなのだ。だから、私は21年間の職務を終え、国連を辞職することにした」と、とうとうアンダース・コンパスは国連を去った。

c0166264_15443962.jpgそして、いまアンダース・コンパ(右写真)はファイトバックに転じた。

彼は、実例をあげて、腐敗には目をそむけ、内部告発者には壮絶な報復を続ける国連組織を告発する。8月にはスウェーデンで講演会も開く予定のようだ。

人道支援情報を提供する独立メディアIRINによると、

「難民キャンプで空腹だった子どもたちは、自分を守るために平和維持軍による性的虐待を受けた。そのことを詳しく述べる8歳の男子。そんな報告をニ度と読まなくてすむようにと願った」。これが彼の告発の動議だった。

アンダース・コンパは、職務がら知ったおぞましい事件の数々を国連内部機関に報告した。が、何ら手を打たない国連にしびれをきらして、フランス当局に報告書を渡した。

長年、国連の機能不全を知っていた彼だが、「事件そのものや、その後のスキャンダルや、私について、国連がどう対処するのか」には心の準備ができていなかったと振り返る。IRINにアップされた彼の文章から重要なフレーズをいくつか訳して紹介する。

「残念だが、国連には、国際公務員に課される倫理規定の順守よりも、自分たちや自分たちの国にとって都合のよいことに関心のある職員がどんどん増えている。なぜなら、倫理的な行いをすると、その代償は高いとみているからだ。つまり、倫理的に振舞わない人のほうが、倫理的な立場をとる人よりも得をするのである」

「職員たちの多くは自らが報復の犠牲となったり、または、評判のよくないとみなされる倫理的立場をとった人間に対する報復を見てきた。具体的には、仕事から外される、嫌がらせされる、突然移動させられる、評価を下げられる、契約更新されない。組織は職員を守ることなどないと誰もが確信している」

「深刻な危機があっても、上層部から下まで、国連の指導者は基本的立場をとれない。政治的影響がある場合はとくにそうである。最近の例では、国連にサウジアラビアが分担金を出さなくなることを恐れて、サウジアラビアを”子どもたちを虐殺したり半殺しにする国々”のリストから削除した」

「国連は、職員に倫理に反した行為の責任をとらせることがほとんどない。権力の座にある職員はとりわけそうだ。責任を課される事態になっても、有効な罰が下されることはまれだ。国連の責任機能は崩壊している。機能などしていない」

「私の母国スウェーデンでは、大臣たちは、わずか10ドルにあたる公費を不適切使用したという疑いで辞職にみまわれた。しかしながら国連では、子どもへの虐待を隠ぺいしたり、問題行動の証拠を示されても、辞職しない。というより国連組織は、彼・彼女らに辞職勧告をしない」

「だから、国連では、最後の砦として、内部資料を外に出すしかないのだ」

「コンゴの人権侵害、ボスニア・ヘルツゴビナの汚職や搾取、国連平和維持軍の虐待などを、世界が知ることができたのは、すべて沈黙を破って情報を流した人がいたからにつきる。これが国連の倫理違反に対する、迅速かつ組織的対応である」

「国連は、内部告発は組織内の価値観や水準を強化するチャンスと歓迎するような文化には蓋をして、恐怖に陥らせるような雰囲気をつくり、服従しない人たちを矮小化する」

国連の真実の姿を、身を賭して教えてくれたアンダース・コンパに心から敬服すると同時に、内部告発を擁護することの大切さを思い知らされた。

EXCLUSIVE: The ethical failure – Why I resigned from the UN
National Anti-Corruption Unit,Sweden
Corruption Perceptions Index 2016
政治家の役得に厳しいスウェーデン
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by bekokuma321 | 2017-06-20 15:17 | 北欧

数ヶ月前のことだが、ノルウェーの友人が、こんなことを言ってきた。

「このテレビは、ノルウェーの農産物にとって朗報です。さまざまな理由から、ノルウェーの食糧生産には規制が多い。とくに抗生物質は危険だから規制すべきです。ノルウェーだけでなく、すべての国の政治が、食料生産において、抗生物質や薬剤の使用をきびしく規制することが重要です」

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友人が見たのは、スウェーデン・テレビ(SVT)でFriktionという、日ごろ社会で問題となっているテーマを報道するドキュメンタリー番組シリーズだ。

そのプログラムは、スウェーデンの学者が、食べ物にどれだけ抗生物質や薬剤が使われているかをわかりやすく、8カ国で比較をしていた。もっとも安全とされた国がノルウェーだった。

1kgあたり、ノルウェーは4mg、スウェーデンは13mgだ。アメリカは180mgというからスウェーデンの10倍以上だ。しかし、「中国は統計がとれていないので不明」というのでさらに怖い。

日本はどうなのだろうか。食べ物は健康に直結する。健康は基本的人権であり、守るのは政治だ。しかし、東京都の市場問題を見ても、この国の政治家は、私腹を肥やすだけで、私たちの胃袋や人権を考えてくれそうもない。

Friktion: Antibiotika (SVTの動画。スウェーデン語知識がなくてもわかりやすい。上の写真は動画の接写)
食品中に残留する抗生物質の検査
民主主義コンテスト 世界1はノルウェー、日本は20位(Economist Intelligence UnitによるDemocracy Index2016)
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by bekokuma321 | 2017-06-10 17:03 | 北欧

テレビ報道はフランス大統領選ばかりだが、北欧フィンランドの選挙について一言。

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4月9日(日)、首都ヘルシンキ議会で、フェミニスト党の代表カチュ・アロKatju Aroが初議席を得た。

フェミニスト党は、スウェーデンでFeminist Initiativeの名で誕生以来、北欧各国に生まれている。「国境なきフェミニズム」とも呼んでいる(上の写真)。既成政党が力を入れてこなかった男女平等を中心に、難民を含むすべての人の間の差別撤廃を掲げる。これぞ、本当の改革派だ。

Katju Aroのモットーは「すべての政治は、人間の尊厳を守るためにある」

フィンランド・フェミニスト党は、国会議員選挙で票を伸ばした右翼の「フィンランド党」に危機感を抱いて、2016年夏から活動を開始し、年末に公認されたばかりだ。2017年4月の統一地方選では、ヘルシンキをはじめ9市で候補者リストを出した。全体で6856票、0.3%、1議席をえた。

このような理想主義的政党が、わずか4ヶ月ほどの政党活動で、9市の議会に大勢の候補者を出し、首都の議会に議員を誕生させたとは驚きだ。比例代表制選挙ならでは、といえる。

Feministinenpuolue
Feminist Parties Moving Forward in the Nordic Countries
真っ赤なリュージュで男女平等
イギリス6割が選挙制度改革に賛成 
「育児パッケージ」がはぐくみ育てる平等の社会
アバのベニー・アンダーソン、フェミニスト党を支援
選挙制度は政治を根本から変えた(ニュージーランド)
高校生も立候補するカネのかからない選挙
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by bekokuma321 | 2017-05-08 22:56 | 北欧

平等の大切さを伝えるすばらしい動画が届いた。和訳して紹介する。

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 ▲画面をクリックしたら動画を見られる

画面に真っ先に現れるのは若いパパ。スウェーデンの電気技師シルビアだ。

480日間ある育児休業の半分を彼がとる。2人の子どもをあやしながら、食事を用意する。いかにも楽しそうだ。彼は「子育ては2人でと決めたんです。ですからはじめから平等に分け合っています。ママが半年の育休ならパパも半年。僕に、30%とか、10%、5%の育休なんてありえません」。

北欧理事会・閣僚理事会(注)がつくった広報用の動画だ。

北欧の多くの男性は育児家事を分担し、多くの女性は子どもが小さい間も仕事を続ける――切っても切れない関係。さらに、職場のフレックスタイム、誰もがはいれる保育園、介・看護職への男性の進出、経済的自立が女性にいかに大切かの研修・・・。3分間の動画にギュッとつまっている。

子どもとすごすために仕事を休む男性が世界でもっとも多いのは北欧諸国。スウェーデン、アイスランドが先頭を走り、ノルウェー、デンマーク、フィンランドなどが続く。子育て中、就業時間をフレックスタイムに変える会社の数も圧倒的に多い、という(ちなみに、OECD加盟国で、男性がもっとも家事など無償労働をしない国は、わが日本だ)。

しかし、と北欧理事会・閣僚理事会はこれに満足せず、次のようにさらなる平等をめざす。

「親休暇の7割以上は依然として女親が取得しており、完全な男女平等にはまだ遠い」。そしてスウェーデンの調査によると、「子どもが小さいときに父親が育児休業をとったシルビアのような家では、女性の生涯賃金が月に7%上昇している。この例は、性による賃金格差の撤廃につながる要因となる」。

女性も男性も、どんな人も1日は24時間。子どもの成長や人生にママだけでなくパパもかかわる、そうした毎日をすごせる人が多数いる社会、それが性による格差のない社会をつくる。可能にする鍵は、「コーヒーと法律です」--こう黒板に言わせている(上の写真)。こんなふうに、核心をさりげなくつくところが、また素敵だ。

日本もほんの少しの予算で、このような動画をつくれるはずだ。このテーマにぴったりの監督は何人もいる。問題は、政府がどっちの方向を見ているかだ。

世界一幸福な国ノルウェーの女性たち
イクメン議員辞職とマタハラ
1日6時間労働へ!
ノルウェーのワーキング・マザー
教員ストに見た「北欧モデル」
女性の雇用率の高い国は
北欧に対する偏見
企業の4分の1以上「育休より退職を」
Anne Hathaway honors International Women's Day at the UN – video (上の北欧の育児休業政策が引用されている)

【注】北欧理事会とは、北欧諸国が、団結をめざして閣僚レベルで会議を開き、政策のすりあわせをする国際機関。国家主導型のASEANとは異なり、地域に根付いた民間協力を国家が後追いする形で作られたという。その北欧理事会の主要政策のひとつに「男女平等推進」がある。北欧理事会の全体のヴィジョンにも、女性の権利や男女平等の視点が色濃い。
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by bekokuma321 | 2017-04-30 13:52 | 北欧

さあ、一緒に行こう!

深い闇に包まれた白い大理石の像。赤い手書きのNU GÅR VI! は「さあ、行こう!」。下のポスターだ。

1975年に国際女性年を記念して行なわれたスウェーデンのポスターコンテストで優勝した作品だ。

スウェーデン政府(正確には下部機関)が募集・審査した。女性差別撤廃の運動をもりあげるためだった。作者は美術教師のイヴォンヌ・クラソン。

このポスターの作者イヴォンヌ・クラソンの名を、最近のスウェーデン紙で発見した。彼女の記事のタイトルは「首相と外相への公開質問状」。スウェーデンはNATO非加盟なのだが、それにもかかわらずNATO友好国ぶった危ない動きをする政府への痛烈な反論だった。そして、彼女は、1975年のポスターを言及して「さあ、行こう!」と読者に政府への抗議デモを呼びかけていた。

私も、1975年に描かれたポスターを思い出した。それがこのポスターだ。

女性像2体が、ギリシャ神殿の上部を支えている。屋根を支えるために使われた人柱で、カリアティードと呼ばれる。この絵は、アクロポリスの丘に建つエレクティオン神殿の有名な6体の一部だろう。

この続きを読みたい方は「叫ぶ芸術ーーポスターに見る世界の女たち:『さあ、一緒に行こう(スウェーデン)」をどうぞ。

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叫ぶ芸術ーーポスターに見る世界の女たち
Öppet brev till Löfven och Wallström


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by bekokuma321 | 2017-02-13 23:28 | 北欧