カテゴリ:北欧( 82 )

さあ、一緒に行こう!

深い闇に包まれた白い大理石の像。赤い手書きのNU GÅR VI! は「さあ、行こう!」。下のポスターだ。

1975年に国際女性年を記念して行なわれたスウェーデンのポスターコンテストで優勝した作品だ。

スウェーデン政府(正確には下部機関)が募集・審査した。女性差別撤廃の運動をもりあげるためだった。作者は美術教師のイヴォンヌ・クラソン。

このポスターの作者イヴォンヌ・クラソンの名を、最近のスウェーデン紙で発見した。彼女の記事のタイトルは「首相と外相への公開質問状」。スウェーデンはNATO非加盟なのだが、それにもかかわらずNATO友好国ぶった危ない動きをする政府への痛烈な反論だった。そして、彼女は、1975年のポスターを言及して「さあ、行こう!」と読者に政府への抗議デモを呼びかけていた。

私も、1975年に描かれたポスターを思い出した。それがこのポスターだ。

女性像2体が、ギリシャ神殿の上部を支えている。屋根を支えるために使われた人柱で、カリアティードと呼ばれる。この絵は、アクロポリスの丘に建つエレクティオン神殿の有名な6体の一部だろう。

この続きを読みたい方は「叫ぶ芸術ーーポスターに見る世界の女たち:『さあ、一緒に行こう(スウェーデン)」をどうぞ。

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叫ぶ芸術ーーポスターに見る世界の女たち
Öppet brev till Löfven och Wallström


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by bekokuma321 | 2017-02-13 23:28 | 北欧

c0166264_23475285.jpg海賊の格好をした男の子、黒い下着に黒いハイヒールの女性。こんな写真を載せたチラシを宣伝に使ったおもちゃ店は、先日、そのチラシの撤去を命じられた。性による役割を固定化し、男女の尊厳を傷つけているから、という理由だ。

日本なら、この類の広告は野放しだが、これは、スウェーデンのニュース。

昨秋、スウェーデン北部の都市ウメオの大学生Amanda Eklundは、郵便受けでおもちゃ店Lekiaの宣伝チラシ見て、女性の性を商品化するものだと考えて、広告オンブズマン(写真)に訴えた。とくに子ども向けのおもちゃの宣伝にこのようなチラシを使うことは、子どもたちに間違った性のイメージをおしつけることになる、と彼女は思った。

オンブズマンとは行政活動に不服を抱く市民からの訴えを受けて、調査して行政をチェックする公的機関。市民の権利の代理人と言える。

ウメオのケースを扱った広告オンブズマンは、おもちゃ会社Lekiaの広告を調査し「性差別的である」と結論づけた。スウェーデンには性差別広告を禁止する法律はないが、国際商工会議所の広告規定を参照したという。

おもちゃ会社は不服を申し立てたが、委員会の全会一致で、冒頭の結論を出した。おもちゃ会社は「わたしどもは、性差別的に見られるとは思ってもいませんでした」とコメントしている。

オンブズマンは”北欧民主主義の華”と言われている。北欧では、法律というものは独立した特別の監視機関がなければ十分に守られないものだとされていて、その機関は、誰でもいつでも簡単に接触でき、無料でなければならない。それがオンブズマンである。裁判官と大臣を足して2で割ったような強い権限を持つ国家公務員だ。

ノルウェーの平等・反差別オンブッド(オンブズマンのこと)、子どもオンブッドを取材したことがある。

平等・反差別オンブッドは、女性や移民・障がい者が、平等に扱われていないと不満を持つ国民に、用意されている苦情処理機関だ。市民から持ち込まれた差別ケースを調べて、必要ならマスコミに公表して、事業者がちゃんと差別撤廃にとりくんでいるかのお目付け役となっている。

子どもオンブッドは、子どもたちからの声を吸い上げて、学校や親に制度改善に向けてモノ申す。あくまでも子どもの権利を擁護するのが、子どもオンブッドだ。オンブッドへの苦情申立書は一応あるものの、「メモ」でも電話でもいいのだという。訪問したとき、オスロの事務所には、大きなクマのぬいぐるみをはじめ、おもちゃがたくさん置いてあった。

スウェーデンの広告オンブズマンの法的根拠は国際商工会議所の規約だという。なら、日本の性差別的広告にも応用できるはずだ。政府の男女共同参画推進局にやる気があれば、の話しだが。

Lekia
Umeåföretag fälls för sexistisk reklam
Leksaksbutik i Umeå fälls för sexistisk reklam
Reklamombudsmannen(広告オンブズマンのホームページ)
志布志市:水着少女にうなぎを擬人化してPR
栗東市子育てパンフの男の子、女の子
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by bekokuma321 | 2017-01-07 00:02 | 北欧

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沖縄、福島、日本のあちこちで繰り広げられる女たちの闘いは、年を越す。そんな女たちにインスピレーションを与え続ける歴史的闘いがある。グリーナムコモンの女たちの闘いだ。

世界中からおびただしい数の女たちがイギリスのグリーナムコモン米軍基地の外に設けられたキャンプに泊りこみ、米軍基地閉鎖へと追い込んだ。

そもそも、このグリーナムコモンの闘いは、北欧の女たちによる「非核兵器地帯を求めるデモ行進」がなければ生まれえなかった。

1981年夏、北欧の女たちは、コペンハーゲンを起点にパリまで「非核兵器地帯を求めるデモ行進」を決行した。歩き続けた何千人のなかに、イギリスからやって来た女たちがいた。彼女たちは帰国して、「北欧の女たちのように、歩いて訴えよう」と、グリーナムコモンまでデモ行進を呼びかけた。

上のポスターは、グリーナムコモンの闘争へと発展した「北欧非核兵器地帯構想」のときつくられたものだ。女性と子どもが、北欧の国々から湧きおこるように描かれている。右下はバルト海あたりだろうか、「非核兵器地帯 北欧」という文字が浮かんでいる。

ノルウェーのベリット・オースの所蔵ポスターからいただいた。ベリット・オースは政治家で、オスロ大学名誉教授。政党党首だったとき、女性の政治参画推進のカギである「クオータ制」を党内で実行した。世界初だった。

ポスターについてもっと知りたいかたは、「叫ぶ芸術:ポスターに見る世界の女たち」核兵器反対の大行進(北欧非核地帯キャンペーン)をどうぞ。


The Danish Peace Academy_Holger Terp: Danish Peace History
Nobel Prize Speech by Alva Myrdal
Internasjonal kvinneliga for fred og frihet
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by bekokuma321 | 2016-12-24 00:08 | 北欧

c0166264_17475541.jpgスウェーデン南部の大都市マルメの市議会は、ユニークな決定をした。

市民の憩いの場であるリーべシュボウリRibersborg海水浴場の公衆浴場を、トランスジェンダーや第3の性の人たちも楽しめるように2018年から月1回裸で混浴を可能とするという。それにともなって更衣室もジェンダーにとらわれずに使えるようにする、と決めた。

12月15日の報道によると、マルメ市議会の左派党とフェミニスト党の議員が提案した議案が通った。

公衆浴場は現在も裸で楽しめる。しかし男性用と女性用でわけられているため(日本の温泉のようになっていると思われる)、どちらの性にも属さないと思っている人は楽しめないのだという。ちなみに、マルメ市観光HPによると、リーべシュボウリ海水浴場には、犬用のビーチやハンディを持った人のビーチやヌーデストビーチもある。

「この公衆浴場はすべての市民が楽しむ場です。男女の性に分けられない人にも、その扉が開かれている、ようにすることはきわめて重要なことなのです」と、提案した市議は語っている。

また、「建設会社にはアクセシビリティを高めるように要求し、また、スタッフはこの分野における知識が必要ですので、教育をするように要請します」と、市当局は語っている。

日本では、社会的少数派に対するいじめ・排除・差別が数多く報道されていて、それに接するたびに胸が痛む。スウェーデンにもいじめや差別はあるだろう。しかし、そうあってはならないとする政治的意思が議会にあるかないかは、スウェーデンと日本とで決定的に違う。


【写真:マルメ市のリーべシュボウリ海水浴場にある公衆浴場。市の観光局サイトより】

Malmö_swimming
Nytt krav från Malmö stad: könsneutrala öppettider på Kallbadhuset
トイレ:男も女も障がい者も・・・も
ストックホルムに、第3の更衣室
ハンディをハンディと感じさせない社会へ
スウェーデン「フェミニスト政府」の偉業
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by bekokuma321 | 2016-12-17 18:00 | 北欧

c0166264_2044360.png北欧の小さな国アイスランドが、男女平等で大きなジャンプを果たした。

10月29日の国会議員選挙で、女性は、全63議席中30議席を占め、48%となった。あと2議席増えたら、男女数逆転だ。といっても、アイスランドは女性議員の多い国で、前回の26議席から4議席増えただけの話(注)。

首相だった進歩党のグンロイグソンは、パナマ文書で脱税疑惑を報道されて、国民の怒りをかった。ところが、彼は首相を辞任したものの、のうのうと進歩党党首として候補者リスト1番に。

怒った選挙民は、投票で、この怒りをあらわした。グンロイグソン率いる進歩党にそっぽをむいた結果、進歩党の議席を前回の18から8に激減させた。政権第1党が、なんと第4党に転落してしまった。

アイスランドは比例代表制選挙で、有権者は支持政党のリストを選んで投票箱に入れるのだが、その際、政党の決めた候補者リストを有権者が変更できる。今回、進歩党候補者リストのトップだった党首グンロイグソンの名前を削除した有権者が多かったため、彼のランクは下がった、という。

男女平等を求め、不正に怒るアイスランド国民に幸あれ!

Amost 18 Percent Crossed out Sigmundur’s Name
The Tiny Nation of Iceland Is Crushing the U.S. in Electing Female Politicians
Women Win 30 Seats In Iceland's Parliament — More Than Any Party
アイスランド10月24日「女性が休む日」を決行
男女平等ランキング:アイスランド1位、日本111位
Why Iceland is the best place in the world to be a woman
アイスランドが、今年も世界一平和な国
アイスランド女性がいっせいに休んだ日
百田氏よ、恥を知れ!
日本142カ国の中で104位
女性の雇用率の高い国は
男女格差、世界136カ国中105位
1位アイスランド、98位日本
アイスランドが違法ノルウェー人に市民権

【注:比例代表制選挙は、日本のような候補者を選ぶ投票ではなく、政党を選ぶ。政党は、候補者名を載せたリストを前もって公表する。リストの上位に載った候補者は当選確率が高いので、1番、2番・・・に誰を載せるかが重要となる。北欧諸国の政党は、上位に女性を載せるため、結果として女性の当選率が高くなる。参考「イラク移民の少女が国会議員有力候補になれる国」

【写真:新聞「スカートの巻き起こす風」。アイスランド女性党から1990年代に発行された】
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by bekokuma321 | 2016-11-04 20:57 | 北欧

アイスランドの女たちは、10月24日(月)14時38分、「女性が休む日」を決行した。

今年のテ―マは男女賃金格差の撤廃。国会前に集まって、男女賃金格差に抗議し、男女平等賃金となる政策を「ただちに!」実行せよ、と政府に迫った。

報道によると、「世界一男女平等だと言われる国でも、依然として女性の賃金が男性に比べて低いことがわかるでしょう」と主催者は語っている。

「女性が休む日」を、アイスランド人はKvennafríと呼ぶ。英語で"Women's Day Off“。1975年初めて決行された。アイスランド史だけでなく、「女性のゼネスト」として、世界の女性史に燦然と輝く。

アイスランドの女たちは、2005年10月24日1408に2回目を、2010年10月24日1425に3回目を、そして今年は1438に、いっせいに仕事をストップしたと報道されている。

1年に3分ずつ足している。女たちは、男女同一賃金になるまで続けるという。平等を求めるねばり強い闘いに、心からあ・り・が・と・う!

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▲facebook Kvennafrí (女たちよ! 10月24日月曜1438、外に出よう! 集会はAusturvelliで1515。平等の権利をただちに!)


Women in Iceland Leaving Work Today at 1438
Gender Wage Gap Protest Photos (24日の写真。国会前の広場は女たちでうめつくされている)
Women’s Day Off Well Attended
Konur Hyggjast Ganga Ut i Dag
男女平等ランキング:アイスランド1位、日本111位
アイスランド女性がいっせいに休んだ日
Why Iceland is the best place in the world to be a woman
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by bekokuma321 | 2016-10-29 22:40 | 北欧

c0166264_1362819.jpg「男女平等ランキング、日本は過去最低111位」
「男女格差 フィリピン7位 日本111位」
「日本の男女格差、111位に悪化 G7で最下位」

メディアは、こんな見出しで、2016年の「ジャンダー・ギャップ指数」を報じた。ダボス会議で知られる世界経済フォーラム(World Economic Forum)が、毎年、経済、教育、政治、健康の4分野で、女性と男性の間に格差がどのくらいあるかを調査して、発表している。

1位アイスランド、2位フィンランド、3位ノルウェー、4位スウェーデン、5位ルワンダ。トップファイブには、常連の北欧諸国が並ぶ。例外はルワンダだ。この国は内戦後、新憲法にクオータ制を明記して女性議員を増やし、今では女性国会議員が5割を超える。

さて、この数年、トップに輝き続ける国はアイスランド。北海道ほどの島に人口33万人が住む、北欧の国だ。

アイスランドは、この土曜日、国会議員63人を決める選挙がある。2016年4月、「パナマ文書」で首相の資産隠しが露呈。それに国民の怒りが爆発。首相を辞任に追い込んだ。新首相シグルドゥル・インキ・ヨーハンソン(注)は、改選を約束して政権を発足させた。その結果の総選挙だ。

注目されるのは海賊党。党首はビルギッタ・ヨンスドッティル(Birgitta Jónsdóttir )というフェミニストの運動家だ。最新世論調査は21%の高支持率で、ひょっとすると18人から21人の議席を獲得しそうだ。

その政策は急進的で、完全なる透明性、直接民主主義、商標登録制度反対などだ。既存の政治や政党にうんざりしている国民をひきつける点では、世界で台頭するポピュリスト政党なのだろう。

ビルギッタ党首は、「ネットで意見をつのって新憲法草案をつくるなど、これまでのシステムの根本的変革に同意する政党なら、どの政権とも連立を組む用意がある」と語る。選挙後が楽しみだ。

政治ばかりでなく、文化にも、フェミニストの風が吹いている。ネットで評判になっているのがダンス「少女たちへ」だ(左上写真)。女子中学生自身が作詞作曲をし、振り付けもした。

父権社会のモラルの押しつけや、女性の体のモノ化、など「性のダブルスタンダード」に対して、舞台で怒りまくる。見る人は、少女たちの力強い訴えに圧倒される。Youtube Elsku Stelpur (Dear Girls)で見られる。英語サブタイトル付

もうひとつ。アイスランドの公式ホームページにある、動画「アイスランドの男女平等」も一見に値する。

初の女性大統領だったフィンボガドッティルを出演させて、「女性のゼネスト」や女性解放運動を紹介する。そうした過去の闘いが男女平等社会につながっていることが浮かび上がる。そしてアイスランドに生まれて幸せだ、と若い女性が語る。

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さて、日本。世界144カ国中111位とは、この国の政策がいかにゆがんでいるかの証拠だ。なかでも「経済」は118位と、前年より12も下げた。日本の女性たちが、不安定で低賃金の非正規労働に押し込められている現状に、政治が見てみぬふりをしてきたことを示す。

人口の半数の人たちが、たまたまその性に生まれたがゆえに、これほど格差ある地位におかれていることは、犯罪的ですらある。

"Dear girls" - The sensational performance translated into English
アイスランドが、今年も世界一平和な国
日本の男女平等度、世界101位
アイスランド女性がいっせいに休んだ日
百田氏よ、恥を知れ!
日本142カ国の中で104位
女性の雇用率の高い国は
男女格差、世界136カ国中105位
1位アイスランド、98位日本
アイスランドが違法ノルウェー人に市民権

【注】この政権の前は、会社員をしながら労働組合運動に従事して政治家となった、ヨハンナ・シグルザルドッティルJóhanna Sigurðardóttirが首相だった。彼女は同性愛であることを公表した世界初の首相といわれた。パートナーは作家。
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by bekokuma321 | 2016-10-27 02:17 | 北欧

スウェーデン政府の審議会、委員会、財団組織などすべての構成員が、男女半々となった。

報道によると、前年度は49%だったという。ほぼ50%だったにもかかわらず、昨年12月、女性委員を増やしてきっちり50%にして、男女バランスを完成した(実は女性51%)。

スウェーデン政府ホームページは、政府は1980年代から30年以上も、公的委員会、審議会などにおける男女平等を進めてきて、やっと達成されたことを報告している。男女平等大臣は、「男女平等にむかっての絶え間ない働きが、うまく機能したということです」と語った。

スウェーデン政府は、自らを「世界初のフェミニスト政府」と名乗る(↓)。内閣は男女半々、女性国会議員は44%である。首相は「男女平等は社会変革へのカギ」として、「男女平等達成のための政策を実行し、すべての政策に男女平等の視点を入れる」と宣言している。

「フェミニスト政府」の財政に関する政府声明は、こんなふうに始まる。

「経済政策は女性の生活に欠かせない。経済政策が、どのように作成され、どのように財源が分配され、何が重要とされ、何が優先されるべきか、これらは女性の生き方に主たる影響を与える。スウェーデンはフェミニスト政府であり、この政府の男女平等政策の総合的目標とは、社会と私生活を形作っていくにあたって、男女は同等の力を持つ、ということである。--(中略)ーー フェミニスト政府は、単に政策決定がおよぼす結果の分析に満足はしない。決定される前に、確かにその決定が男女平等の視点で行われているかを確認して、分析がなされなければならない」

日本は、どうか。「反フェミニスト内閣」が、ジェンダーや男女平等を嫌って、男女共同参画というわかりにくい名称に変えたのはいつだったか。

今や、その男女共同参画という言葉さえ、閣僚の肩書から消えて、カッコに移された上、少子化の後ろにそっと付記されている。「内閣府特命担当大臣(少子化対策、男女共同参画) 」というわけだ。しかも、その大臣の加藤勝信は、夫婦別姓を目の敵にし、伝統的家族観を押しつける「日本会議」の幹部である。

地方自治体を見れば、男女平等政策をすすめる責任部署が次々に看板をすげかえられてきた。男女平等を市民とともに進める拠点施設ーー男女平等センター、女性センターなどーーは、女性差別撤廃の学習会やセミナーのイベントがなくなり、「お父さんの教養講座」といったものに代わった。

議会で、男女平等を求める女たちの動きをつぶしては快哉を叫んできたバックラッシュ(反動)も、「あがり」に近づいたように見える

だけど、「あがり」には後がない。そう、次はわたしたちフェミニストが進む番だ。

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   ▲スウェーデン政府のホームページ。「フェミニスト政府」とある。これは英文サイト。


A Feminist Government
Könsfördelningen i statliga myndigheters styrelser och insynsråd m.m.
スウェーデンのフェミニスト外相
表現の自由と男女平等
スウェーデン女性の賃金、男性を上回る!
スウェーデン「スポーツからお祭りまで男女平等」
フェミニスト党EU議会に当選
叫ぶ芸術
アバのベニー・アンダーソン、フェミニスト党を支援
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by bekokuma321 | 2016-09-04 23:32 | 北欧

c0166264_1642632.jpg 6月8日、経済平和研究所(IEP)から、世界平和指数(Global Peace Index)が今年も公表された。

163ヶ国中、第1位は、北欧のアイスランドだ。アイスランドは今年だけでなく、ここ何年間も、トップの座にある。すばらしい!

アイスランドが世界で最も平和なのは、軍隊がないことと、民主主義の長い伝統にあると言われている。アルシングと呼ばれる国会が初めて開かれたのは930年だ。驚きもののきの、そんな大昔に、全国から代表が馬に乗ってレイキャビクのシングベールの地に集まって、諸問題を皆で民主的に協議しあって決めたというのだ。

そんなアイスランドの首都レイキャビクに、女性党所属の女性が知事に就任したと聞き、取材に出かけたことがある。20年ほど前だ。アート・ギャラリーで独立50周年記念絵画展を観ていたら、ビグディス・フィンボガドッテル大統領(Vigdís Finnbogadóttir、民主的選挙で選ばれた世界初の女性大統領)がやってきた。自己紹介した私に、気軽に言葉を返してくれた。

写真は、訪問時、女性党から贈られた機関紙「スカートが巻き起こす風」。アイスランド語は不慣れだが、「女の子だからってなめるんじゃない」と言ってるようで気に入っている。詳しくは「レイキャビク発 世界初のフェミニスト市長」(三井マリ子著『ママは大臣 パパ育児』明石書店)を。

なるほど、フェミニストのオノヨーコが、レイキャビクを、イマジン・ピース・タワー(Imagine Peace Tower)の建設地に選んだわけだ。イマジン・ピース・タワーは、世界平和を祈念するモニュメントで、夫ジョン・レノンの67歳の誕生日を記念して、2007年10月9日にオープンした。

では、世界平和指数で日本は? 第9位だ。世界で最も平和な10か国にはいっている。われらが憲法9条のたまものだ。

気になるのは、日本のランクはどんどん落ちていること。2010年3位、2011年3位、2012年4位、2013年5位、2014年7位、2015年5位、そして、今年が9位だ。

Global Peace Index
Imagine Peace Com
日本の男女平等度、世界101位
アイスランド女性がいっせいに休んだ日
百田氏よ、恥を知れ!
1位アイスランド、98位日本

【写真:1990年代のアイスランド女性党機関紙「PilsaÞtur」 (スカートが巻き起こす風)の表紙】
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by bekokuma321 | 2016-06-23 17:00 | 北欧

c0166264_033838.jpg スウェーデンの外務大臣マーゴット・ヴァルストロムが、北欧理事会大臣に就任した。外務大臣との兼務。

彼女は、外務大臣就任の際、「フェミニスト外交を進める」と述べた。心躍る発言だった。

「今、北欧協力体制に、フェミニストの明快な出番はあるのでしょうか」と聞かれて、マーゴット・ヴァルストロムはこう答えた。

「ええ、もちろん。スウェーデンはフェミニスト政府です。フェミニスト外交は外務省のありとあらゆる施策に浸透していますから」

報道を通じて知った過去の彼女の勇気ある言動から、いくつか―――

サウジアラビアの女性は従属的地位に置かれていると歯に衣着せぬ批判を投げた。

国連軍による子どもたちへの性的虐待を内部告発した国連職員(スウェーデン人)の口封じを図ろうとした国連人事があった。それを知ったマーゴット・ヴァルストロムは、国連に対して強い抗議を表明した。

北欧政策にはどう出るか。楽しみだ。

New Swedish Minister for Nordic Co-operation
国連平和維持軍の蛮行
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by bekokuma321 | 2016-06-01 21:51 | 北欧