カテゴリ:秋田( 143 )

さみどりの会ホームページ(*)担当のふじです。

裁判をして3年間、原告の三井マリ子さん、支えてきた岡田夫佐子さん、岡橋時子さん、秋田のみなさんごくろうさまでした。

大阪市にある海月文庫(くらげぶんこ)ギャラリーで、現政権の酷さが話題になったことがありました。オーナー(女性)が「政治は女に任せな、あかんわー!! そうしたらもっといい社会になるん違う」と一言。「まったくそうだ、そうだ」と頷いた私。

安倍政権NO!と叫ぶ私たちですが、同時に「政治は女に任せな、あかん!」大キャンペーンをしたいです。もちろん安倍のたいこもち女性は、私のいう女性には含みません。

三井マリ子VS松浦大悟裁判で、私も日本の政治をとてつもなくダメにしているものは「政党助成金」(=政党交付金)だとわかりました。

政党助成金制度と同時に成立したのが「小選挙区制」です。この小選挙区制のために女性が立候補しにくくなっている。立候補しないと当選はありえないから、小選挙区制そのものが女性の敵ですね。

では、どう実行したらいいのか。

とりあえず「政治は女に任せな、あかん!」と言いながら、明るい思考を持っていこうと思っています。
 
11月4日の秋田地裁での和解に関する新聞記事をアップしました。クリックしてお読みください。

朝日新聞 2015.11.5 三井・松浦両氏和解 2012年衆院選めぐる損賠訴訟
毎日新聞 2015.11.5 三井、松浦氏ら地裁で和解成立 民主県連損賠訴訟
秋田魁新報 2015.11.5 三井氏と松浦氏和解 損害賠償請求訴訟
読売新聞 2015.11.5 衆院選慰謝料訴訟 三井氏松浦氏ら和解

上記は、さみどりの会ホームページに掲載されています。これは、三井さんの衆院選や裁判をきっかけにつくられた女性と選挙・政治を考えるサイトです。どうぞよろしく。

ふじ みつこ(アーティスト)

P.S.11月14日(土)、15日(日)、大阪・豊中のすてっぷにて女性の映画祭があります。ぜひおいでください。詳しくは、今年もシニア映画祭

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(*)2012年暮れ、2カ月にわたる立候補要請を受けて、三井マリ子さんは秋田移住して衆院選に出た。落選後、三井候補は、松浦大悟議員らに不明朗な会計処理をされ心身ともに損害を受けたと提訴した。さみどりの会は三井裁判を支援する会の愛称。「産むならば 世界を産めよ ものの芽の 燃え立つ森の さみどりのなか」という阿木津英の歌がある。女性は子どもだけでなく、世界を産み出すのだという意味だ。三井さんは、選挙演説に引用しては「私は新しい秋田を産み出したいのです」と結んでいた。選挙・裁判をきっかけにできた、女性と選挙・政治を考えるサイトさみどりの会ホームページには裁判関係の情報が掲載されている。c0166264_15134969.jpg


和解のご報告と御礼(三井マリ子)
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by bekokuma321 | 2015-11-09 11:16 | 秋田

和解のご報告と御礼

2015年11月4日、秋田地裁で私の提訴していた民事裁判は、斎藤顕裁判長の強い勧めによって、和解となりました。

裁判所の作成した和解条項によれば、私(最高責任者)が求めたにも関わらず選挙収支報告書などを見せなかったこと、会議を開いてほしいと要望しても開かなかったこと、1人でいた私を急襲して「あなたがいると票が減る、今後は連絡してこないように」などと“不適切対応”をしたこと、について松浦大悟被告らが認めました。これらについて被告らの「お詫び」の意思を裁判長が確認したので、和解に同意いたしました。

2012年暮の総選挙後、奈落の底に突き落とされるような仕打ちをうけました。しかし、弁護団や友人知人の皆様に支えられて、地の底から這い上がることができました。

裁判を起こしたことで、松浦被告が代表をつとめる民主党秋田県の金庫に眠っていた供託金300万円が返ってきました政党交付金の残金440万円も、被告らに使われずにすみました。これだけでも、裁判は意味があったと思います。

また、提訴に備えて必死に調査を続けた結果、いろいろな謎が解けました。民主党本部から政党支部への不可解な送金の仕組み、秋田銀行と国会議員事務所の腐れ縁、「政党交付金は選挙に使えない」という虚言、「選挙はとっぱらいですもの」(国会議員公設秘書の弁)とうそぶかれたドンブリ勘定、余った政党交付金を「基金」として預金すれば翌年自由に使える悪しき融通性、などなど。

特に問題だと痛感したのは、日本の選挙制度です。政党交付金は、政党活動の健全な促進のためにあると言われていますが、その後ろ盾である「政党助成法」は、ザル法です。人件費にしてしまえば、領収書がなくていいことなど、国民の税金なのに、恐ろしくいい加減な使われ方が許されています。これらは、裁判をしなければ、学べなかったでしょう。

今回の経験を通して言えることは、政党交付金制度は、小選挙区制選挙にはなじまないということです。政党交付金は、候補者個人の選挙マシーンによって、野放図な使い方が許されているのです。性差別根絶をめざす女性(多くは貧しい)の代表を国の政策決定に送り込むには、政党交付金が助けになる、と思ったこともありますが、百害あって一利なしの制度だとわかりました。

比例代表制の選挙のもとで、政党の政策活動に使われるようにしないかぎり、政党交付金制度の歪みは是正されない、と思いました。いずれ、日本の選挙制度のゆがみについては、文章で表現できたらと考えています。

まずは、皆さまの温かいご支援に深い感謝の気持ちを表して、御礼の言葉とさせていただきます。

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2015年11月5日

三井マリ子(原告、第46回衆議院議員候補)


【写真:2015月11月4日、秋田市内にて佐々木厚子さみどりの会*)撮影】

(*)2012年暮れ、2カ月にわたる立候補要請を受けて、三井マリ子さんは秋田移住して衆院選に出た。落選後、松浦大悟議員らに不明朗な会計処理をされ心身ともに損害を受けたと提訴した。さみどりの会は三井裁判を支援する会の愛称。「産むならば 世界を産めよ ものの芽の 燃え立つ森の さみどりのなか」という阿木津英の歌がある。女性は子どもだけでなく、世界を産み出すのだという意味だ。三井さんは、選挙演説に引用しては「私は新しい秋田を産み出したいのです」と結んでいた。選挙・裁判をきっかけにできた、女性と選挙・政治を考えるサイトさみどりの会ホームページには裁判関係の情報が掲載されている。
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by bekokuma321 | 2015-11-06 22:18 | 秋田

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三井裁判、和解
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by bekokuma321 | 2015-11-06 07:35 | 秋田

三井裁判、和解

c0166264_21552359.jpg11月4日、午後5時ごろ、秋田地裁で、三井マリ子さんが松浦元参議院議員を提訴してた裁判が、和解で終わりました。

斎藤裁判長の認めた事実がいくつかあります。

1)選挙後、三井さんに返還されるべき供託金が、裁判が始まってから2014年5月になってようやく民主党秋田県連(代表松浦)から返還されたこと。

2)松浦被告側が「政党交付金は選挙運動に使えない」と誤った説明を三井さんにしていたこと。

3)三井さんは受入口口座が開設された事実すら知らなかったこと。

4)選管に提出された選挙運動収支報告書に事実と違った内容が書かれていて、その元になった領収書には、事実と違った内容が書かれていたこと。

これだけの事実を裁判長が認めたのですから、「三井さん勝訴」かと素人は思ってしまいますが、そこまでには至りませんでした。

三井さんが、政党交付金や選挙運動費用の収支を把握するため、選挙運動収支報告書の開示や会議の開催を求めたにもかかわらず、実現に至らなかったことなど選挙後の対応が不適切だったことを、松浦側被告3人は認め、それをお詫びする、との内容でした。

つまり、報告書を見せてと言ってもそれを拒否した、会議の開催も拒否した、政党交付金は選挙に使えないと言ったーーーこれらは事実だったと、松浦被告側が認めたのです。とすると、なんで松浦被告側は報告書を見せなかったのか、なんで会議の開催を拒否したのか、なんで政党交付金は選挙に使えないという嘘を言ったのかという、疑問は永久に残ります。

c0166264_22343045.jpg記者会見で、三井さんは、「裁判をしなかったら供託金300万円も、政党交付金の使い残し440万円も、私のほうに戻ることはなかったはずです。政党交付金は使い残したら国庫返還という基本にもどって国に返せてよかったです」と言いました。

さらに「被告らの法的責任は曖昧に終わったが、道義的責任、政治的責任は残った」とも言いましたが、これから先、民主党秋田県連の代表でもある松浦元参議院議員が、どのようにこれらの責任を果たしていくのか見守って行くつもりです。

朝の11時ごろから始まった裁判は、昼休みなしに和解協議が続けられ、記者会見も、報告会も遅れに遅れました。私は、お産する娘を待つ母のようにやきもきしながら知らせをじっと待っていました。

三井さんの3年にわたる裁判は和解で終わりましたが、政党交付金には重大な欠陥があることが裁判で明らかになりました。三井さんの闘いが、政党交付金の制度改正につながることを願っています。

大倉 由紀子 (さみどりの会*)

【写真上:三井原告の代理人・近江直人弁護士。下:三井原告。ともに2015月11月4日、秋田市内にて佐々木厚子撮影】

(*)2012年暮れ、2カ月にわたる立候補要請を受けて、三井マリ子さんは秋田移住して衆院選に出た。落選後、松浦大悟議員らに不明朗な会計処理をされ心身ともに損害を受けたと提訴した。さみどりの会は三井裁判を支援する会の愛称。「産むならば 世界を産めよ ものの芽の 燃え立つ森の さみどりのなか」という阿木津英の歌がある。女性は子どもだけでなく、世界を産み出すのだという意味だ。三井さんは、選挙演説に引用しては「私は新しい秋田を産み出したいのです」と結んでいた。選挙・裁判をきっかけにできた、女性と選挙・政治を考えるサイトさみどりの会ホームページには裁判関係の情報が掲載されている。
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by bekokuma321 | 2015-11-05 00:30 | 秋田

11月4日、秋田市で、「変ね! 政党交付金」という報告集会が行われます。

このごろ話題の「政党交付金」。カレンダーやワインに使った政治家もいます。共産党を除く政党に、毎年、総額320億円が送金されています。世界最高額だそうです。全て私たち一人一人が納めた税金です。

「政党交付金訴訟」ともいえるのが、「三井候補秋田追放事件を究明する裁判」です。三井マリ子さんが、秋田地裁に政党交付金をめぐって松浦大悟参議院議員(当時)を提訴しました。

その三井マリ子原告、そして三井さんの代理人・近江直人弁護士、森田祐子弁護士が報告します。政党交付金と政党の関係、政党交付金と銀行口座、政党交付金と政党支部、政党交付金と選挙、政党交付金の余剰金・・・裁判で判明した事実から、手に取るようにわかりやすくお話しします。ぜひ、お出かけください。

と き:11月4日 午後1時
ところ:ルポールみずほ
主 催:さみどりの会

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チラシを印刷したいかたは、こちらをご覧ください。
11月4日のチラシ「変ね!政党交付金」オモテ


ふじみつこ
(アーティスト、さみどりの会*)


(*)2012年暮れ、2カ月にわたる立候補要請を受けて、三井マリ子さんは秋田移住して衆院選に出た。落選後、松浦大悟議員らに不明朗な会計処理をされ心身ともに損害を受けたと提訴した。さみどりの会は三井裁判を支援する会の愛称。「産むならば 世界を産めよ ものの芽の 燃え立つ森の さみどりのなか」という阿木津英の歌がある。女性は子どもだけでなく、世界を産み出すのだという意味だ。三井さんは、選挙演説に引用しては「私は新しい秋田を産み出したいのです」と結んでいた。選挙・裁判をきっかけにできた、女性と選挙・政治を考えるサイトさみどりの会ホームページには裁判関係の情報が掲載されている。
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フランスの政党交付金は男女平等化資金に
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by bekokuma321 | 2015-10-23 11:04 | 秋田

「どうする政党交付金」

政党交付金って20年もたっていたのですね。朝日新聞の「どうする政党交付金」(2015.10.17)を読んで、月日の流れは速いものだと思っています。

政党交付金は、「リクルート事件など政治とカネの問題やバブル経済崩壊で金を集めにくくなり、税金で賄いたいというものでした」と成田憲彦さんが書いています。細川内閣時代、首相秘書官として制度設計を担当した人だそうです。

「政治改革」という大きな流れのなか、小選挙区制導入ばかり大きく取り上げられて、政党交付金については余り議論されず決定されてしまったと言います。「あ~、そうだったのか」と思い出しました。

その結果、「交付金の使途は自由であるべきだとして、制度設計では支出についてほとんど議論されませんでした」という成田さんのことばには本当に驚きました。

ろくに議論もされずに、私たちの税金から政党に対して助成金を出すことが国会で決まったんですね。しかも、年間320億円という額は世界最高額だそうです。

しばらくして国会議員の政治団体による不透明な支出が発覚して、政党交付金の使途はこれでいいのかとマスコミが目を向けるようになったそうです。しかし現在まで、政党交付金の制度は変わっていません。

政党交付金が、議員自身の人気取りのためのワインやカレンダーなど物品配布に使われたり、来るべき選挙への貯め込みに使われたことを、私は知りました。とんでもないことです。政党交付金は、国民の大切な税金からなっているのだということを忘れて、自由勝手に使える金だと勘違いをしている議員が多いのではないでしょうか。

黙っていてもウン千万円単位で政党本部から金が振り込まれるのですから、学習会や相談事業などをして民意をすいあげたり、寄付者を増やしていこうとする日ごろの政治活動などしなくなるのは当たり前です。成田さんは、「結果として、政党の『活力』が奪われました」と言ってますが、深刻な問題です。

私は三井マリ子さんの選挙そして秋田地裁での裁判を通して、今まで知らなかった政党交付金について学ぶことが出来ました。

税金を出す私たちは、手慣れた議員やスタッフたちが政党交付金を使途不明なことに使ってもその実態を知るすべはなかったのです。

それをいいことに、他人の政党交付金まで、その本来の活動には使わずに節約して、「基金口座」を作ってそこに移しておくなどということもできたのです。

制度20年のこの機会に政党交付金を見直すべきだと思います。とくに成田さんの言う「収支の公開が進んだとはいえ、事実上はノーチェック」であることを変えなければどうにもなりません。「収支報告を監督する仕組み」をつくらなければならないという成田さんの提案に私は賛成です。

11月4日、政党交付金裁判が秋田地裁で開かれます。三井マリ子原告が参議院議員だった松浦大悟民主党秋田県連代表を訴えて、13回目の法廷です。

法廷後13時から、秋田市内のルポールみずほで、近江直人弁護士、森田祐子弁護士、三井マリ子原告による報告会があります。政党交付金について学べる最適の勉強会です。

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大倉 由紀子 (さみどりの会*)

(*)2012年暮れ、2カ月にわたる立候補要請を受けて、三井マリ子さんは秋田移住して衆院選に出た。落選後、松浦大悟議員らに不明朗な会計処理をされ心身ともに損害を受けたと提訴した。さみどりの会は三井裁判を支援する会の愛称。「産むならば 世界を産めよ ものの芽の 燃え立つ森の さみどりのなか」という阿木津英の歌がある。女性は子どもだけでなく、世界を産み出すのだという意味だ。三井さんは、選挙演説に引用しては「私は新しい秋田を産み出したいのです」と結んでいた。選挙・裁判をきっかけにできた、女性と選挙・政治を考えるサイトさみどりの会ホームページには裁判関係の情報が掲載されている。
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by bekokuma321 | 2015-10-20 15:06 | 秋田

赤松良子元文部相

c0166264_9442347.jpg赤松良子さんの「証言そのとき:男女平等を求めて」を楽しみに読んでいる。岡林佐和記者の手になる朝日の連載で、10月12日は4回目だった。

2012年暮れ、私は衆院選に立候補して落選した。突然の秋田移住、解散、衆院選だったためか、いまだに「なぜ出たの」と不思議がる人がいる。

最大の理由は、断っても断っても、「盤石の態勢でお支えします」と民主党秋田県から懇願されたからだ。でも、他にもいくつかわけがある。今、考えると赤松良子さんの本の影響もあった。

秋田で衆院選に出るということは、秋田へ移住することだった。秋田で新たな生活をすることを思い描くと、とても踏み切れなかった。生まれ故郷とはいえ、40年も離れていた土地に移り住んで政治活動をするなんて余りにも無謀ではないか。料理好きの連れ合いと離れて住むのも不便この上ない。「秋田でたくさんの人が待っています」と何度言われても、さまざまな理由をつけては断わった。

そのころ、私は、赤松良子著『均等法をつくる』(勁草書房)、『志は高く』(有斐閣)などを読んでいた。2012年7月、ノルウェーに滞在していた私に、国際女性の地位協会(会長山下泰子)から、「2012度の赤松良子賞に決まったので受けていただけるか」という知らせが、連れ合い経由で届いたからだった。(以下、敬称略)

赤松良子は、労働省婦人少年局長、文部大臣などを歴任した日本屈指の指導的女性の1人である。ノルウェーから帰国した私は、返事をする前に、もう少し赤松良子の考えを知りたいと思って、本棚から彼女の本を引っ張り出して読んだ。

『均等法をつくる』には、男女雇用機会均等法案の立法担当のトップ赤松良子しか書けない労働省内のやり取りが、ルポされていた。こんなくだりに苦笑した。

「もっと激しい立場をとる『国際婦人年をきっかけとして行動を起こす女たちの会』や『私たちの男女平等法をつくる会』などがあった。これらのグループには若い元気のよい論客が多く、会長や代表もおかず、自由に意見をいう新しいスタイルで運動していた」

激しい2つの団体こそ、私が活動していた団体だった。ともに、弁護士中島通子を先頭にした女性解放グループで、働く女性の声が反映していない法案には断固反対という立場だった。

当時、私は30歳そこそこ。しかもフルブライト奨学金を得てのアメリカ留学から帰国したばかりだった。ワシントンのEEOC(雇用機会均等委員会)委員長にインタビューして、その権限や機能を週刊誌『朝日ジャーナル』に発表したり、対案を書いた本を出版したり(亜紀書房『働く女が未来を拓く』)、先進国並みに罰則つきの法案にしなくてはと、さまざまな運動を続けた。ハンストこそしなかったが、職場から年休をとってはハンスト中の仲間を激励した。

批判の刃は、女性を男性と対等に扱おうとしない経営者側にだけでなく、法案を企業寄りにしようとしている労働省に向けられた。マスコミへの投書、集会の開催、抗議デモ、国会請願など・・・私は、毎日のように仲間たちと労働省への批判運動を続けた。

そのあたりを、赤松は「批判や糾弾に堪えて、火中の栗を拾うしかない」と書いていた。そして、雇用の男女平等をすすめる国内法なしには女性差別撤廃条約を批准できないから、妥協してでも成立させたかった、と。

女性差別撤廃条約の批准運動には、私も入れ込んだ。条約の中身を1人でも多くの人に知ってもらおうと、学習会を開き、ビラを作って配布したりした。同じころ、赤松も、女性差別撤廃条約批准が悲願だったのだ。

『均等法をつくる』には、私が候補だという赤松良子賞の誕生経緯も書かれていた。赤松良子賞は、国際女性の地位協会の活動で、その国際女性の地位協会は、国連の世界女性会議で開かれたケニアのナイロビにおけるワークショップから生まれたらしい。目的は、日本津々浦々に女子差別撤廃条約を広めるためだった。

女子差別撤廃条約こそ、日本を男女平等社会にするための最大の武器だ、と私は思っていた。スマホを使うようになるまで、私は条文をすぐ示せるように縮小版をつくって手帳にはさんで常に持ち歩いていたものだ。

女子差別撤廃条批准の陰に赤松良子の獅子奮迅の頑張があったことをあらためて知って、その赤松が創設した、女性差別撤廃条約の精神を体現する活動をしてきた人に授与する賞の候補に自分がなったことを誇らしく思えてきた。私は、「赤松良子賞をお受けします」と、返事をした。

同時に、こういう賞を受賞したからには、もっと女性差別撤廃にがんばらなくてはいけないという気持がわいてきた。

一方、民主党からの私への勧誘は、あれだけ明確に辞退しても、まだ続いていた。「別の方を探してほしい」とも言った。でも、当時の民主党には、気の毒なほど否定的ニュースばかりがつきまとっていて、民主党のレッテルをはって選挙に出ようなどという人は出てこないようだった。

ベッドに置いていた赤松良子の本を、まためくった。57歳でウルグァイ大使となって南米に単身赴任した時のエピソードに出会った。

赤松は、最初、「地球儀で探したら、なんと日本から対極の一番遠いところにある小さな国」ウルグァイに、「いつ退官してもおかしくない年齢になって、今さら、そんな遠い見知らぬ土地へ行かなくてもよいのではないか」と思ったと書いている。

赤松は最終的にウルグアイ行きを承諾する。当時、高橋展子大使がデンマークから帰って以来、日本には女性の大使がゼロだったからだと彼女は言う。

秋田に移住してやっていけるだろうかという私の悩みは、赤松良子のウルグァイ転任話を読んだら、小さすぎる悩みだと思えてきた。赤松は、地球の裏側への単身赴任。こちらは東京から新幹線3時間で行ける国内への単身赴任にすぎなかった。

しばらくして私は、東京都の倍以上もある選挙区で政治活動をする決意を固めて、秋田に向かった。

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▲1984年のハンスト写真が掲載された2014年12月付の新聞記事(友人が送ってくれた)。左端「なくせ性差別」というメスマークの背後に三井マリ子の横顔が小さく写っている。

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by bekokuma321 | 2015-10-15 21:05 | 秋田

c0166264_14281349.jpg「陳述書2」(2015年6月21日 原告三井マリ子)を読ませていただきました。

正直言って、読み終えるのが大変辛い中身でした。思い出せば、一昨年の10月、大学時代のクラス会であなたは体調が悪そうで、いつもの元気はつらつとしたあなたとは全く違っていました。その原因がこれだったのですね。

選挙に絡むカネ、そのカネの使途の悪質さにただただ驚き、あきれるばかりでした。読んでは休み、また、もう一度読み戻しては休み・・・とても一気に読めるものではありませんでした。

正確に記すためにと、思い出したくない嫌なことをひとつひとつ記憶をたどりながら、あちこちに出向いては調査をして、これだけの文書をまとめあげた、あなたの根気・努力は計り知れないものがあったと思います。

政党交付金とは そもそも国民全員から一人当たり250円を取った税金が原資です。それが、自分が全く支持しない政党に交付されて、その政党から各地の政党支部にわたり、その支部の政治家によって使われています。健全な民主政治に資するためにできた制度だそうですが、少なくとも政党交付金を使う政治家は、目的以外には使うべきではありませんし、その使い道を明快に報告すべきです。当然使い残しがあったら、国に返納すべきです。

被告参議院議員側は、まず三井マリ子さんを民主党の政党支部支部長にして、三井マリ子さんの名で銀行口座をつくりました。その口座に民主党本部から政党交付金を送金させるためです。その政党交付金の目的は、当然ながら三井さんの総選挙に向けた政治活動でした。

その時、銀行に行った人(参議院議員秘書)は、三井さんの委任状もなしに、それどころか三井さん本人になりすまして口座を開設していたことなどが、裁判の証拠書類から明らかにされています。さらに選挙が終わった後、三井支部長から収支報告や残金がいくらかを求められても、全く説明せず、コピーすら見せないという不誠実さは、到底許されないと思います。

つぎに被告側は、ある方法をとれば、政党交付金を使い残しても、国に返還せずに後で使えることを知っていました

それは、「基金口座」を開設して、そこに使い残した政党交付金を移すという方法です。国会議員かその秘書でなかったら、こんな奥の手を知っているはずはなく、私は、「陳述書2」で初めて知りました。

被告側は、毎年、この方法で、自分が代表する政党支部に来た政党交付金 の残金を「基金口座」にためこんでいました。手慣れていた被告側は(自分の政党交付金ならまだしも)、三井支部長の政党交付金を残して、「基金口座」に移したのです。そのうえで、三井支部長を秋田から追い出しました。

このようなことは絶対許されない、と強く思います。

被告に何度も懇願され長野から秋田まで移り住み、本気で選挙に立ち上がったあなたの陰で、このようなことが行われていたとは、本当に気の毒で心が痛みます。読んでいて私は本当に胃が重苦しくなったり、息苦しくもなりました。

大学時代のあなたは本当に「パッション」にあふれ、その言動には目を見張るものがありました。社会に出てからの活動も「さすが」と感心させられて来ました。それだから生まれ故郷の秋田の女性のためという強い使命感と、政治を変えなくてはという信念から決断したのでしょう。そして、どんなに必死にあなたが選挙に打ち込んだか 友人の私には想像できるのです。

被告らのしたことは 世のために真摯に頑張ろうとした者への裏切り行為です。選挙に引っ張り出そうとした時の熱心な口ぶり、カネにまつわる様々なごまかし、手続き上の嘘偽り、選挙後5日目の追い出し宣告、情報の秘匿・・・・理解しがたいさまざまな事実について、被告らは、反論があるのでしたら具体的証拠で反論してほしいです。その上で、真相がすべて解明されるべきと思います。

「陳述書2」の最後にある次の文章、その通りであると確信し、強く支持します。 

「被告らは、私への背任行為をなし、私の人格権を侵害しただけではありません。『民主政治の健全な発展』『政党政治の健全な発達』のために誕生した政党交付金を、その設立趣旨から著しく逸脱して使いました。政党交付金は、全国民ひとりひとりが、税金250円を出して賄っています。被告らは、私を欺くことで、秋田3区の住民、そして全国民を欺いたといえます。」

三井マリ子さん、あきらめず最後までやり抜いてください。私にできることがあれば連絡してください。

2015年9月25日

佐藤 美登里(さみどりの会 *)

【写真:雪の晴れ間に「女性が子育て・介護しつつ働き続けられる職場を」と訴える三井候補。2012年12月豪雪の秋田3区で】

(*)2012年暮れ、2カ月にわたる立候補要請を受けて、三井マリ子さんは秋田移住して衆院選に出た。落選後、松浦大悟議員らに不明朗な会計処理をされ心身ともに損害を受けたと提訴した。さみどりの会は三井裁判を支援する会の愛称。「産むならば 世界を産めよ ものの芽の 燃え立つ森の さみどりのなか」という阿木津英の歌がある。女性は子どもだけでなく、世界を産み出すのだという意味だ。三井さんは、選挙演説に引用しては「私は新しい秋田を産み出したいのです」と結んでいた。選挙・裁判をきっかけにできた、女性と選挙・政治を考えるサイトさみどりの会ホームページには裁判関係の情報が掲載されている。
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by bekokuma321 | 2015-10-09 15:49 | 秋田

9月30日、秋田地裁で、斎藤顕裁判長のもと12回目の「三井マリ子VS松浦大悟裁判」が開かれました。

「今度こそ公開か」と期待しておりましたが、残念、非公開でした。

裁判後の集まりで、近江直人弁護士から「9月29日 民主党は476万8,900円の政党交付金を国庫に返納しました」と報告されました。

そのうち440万1113円(民主党返納金の92%)が、三井マリ子さんが代表の秋田県第3総支部の基金だというのです。政党交付金の国庫返納は例があっても、「基金が国庫に返納されるのは、きわめてまれだ」そうです。初めてかもしれません。

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三井さんの裁判をとおして 私は政党交付金なるものを知りました。

政党交付金は、私たち国民の血税です。赤ちゃんからお年寄りまで1人から250円をとって、全人口分、つまり、250円×1億2,685万人=317億1250万円、が政党交付金です。

毎年317億円もの税金が、政党交付金の名のもとに、共産党を除く政党にバラまかれます。次に、その政党交付金は、政党本部から各地の政党の支部にバラまかれます。会計は1年ごとですから、その年に余ったら国庫に返還しなければなりません。ところが例外があって、「基金口座」をつくって、そこに残金を移しておけば次の年に自由に使えるようになっているのです。

これが、この事件の核心だと私は思います。

三井さんが立候補した2012年は、民主党壊滅かといわれるほどの時で、離党者が続々出ていました。秋田3区の支部長(衆議院議員)も離党していました。民主党秋田県連(松浦大悟代表)は、支部長となる衆院候補を一生懸命探しました。

支部長を決めると、その支部に1300万円もの政党交付金が送金されます。選挙を手伝う格好をして、選挙会計だけは自分たちでしっかり握って、ケチケチ選挙でお金を浮かして、浮いたお金を「基金口座」に移せば、後は、自分たちが自由に使えるのです。

お金さえ浮かせば、どうせ負ける衆院選などどうでもよかったのではないか、と私は思います。それを証明するいい例が、支出先です。ケチケチ選挙とはいえ衆目を集める衆院選ですからそれなりに支出したでしょうが、そのカネのほとんどを秋田1区で使っていたのです。なんと860万円のうち600万円近く、7割を三井さんの選挙区に使わずに秋田市内に落としたのですから、あきれてしまいます(選挙会計のみ。選挙公費や事務所費を含めると秋田市内の支出はさらに増える)。

では、秋田3区で浮かせたお金は、基金口座に移されたのに、なぜ使われずに、今回、国庫に返還されたのでしょうか。

c0166264_152876.jpg9月30日に、その説明がありました。選挙後、秋田を追放された三井さんは、被告らに収支報告を見せてほしいと何度か手紙を書きますが、無視されてしまいます。困りはてた三井さんは、秋田銀行に行って、「会計をしている人と連絡がとれない」と、ハンコと身分証明書を見せました。すると、「ハンコが違う。紛失届を出すように」と言われて、紛失届を出したそうです。

こうして、(松浦大悟代表は)基金口座からおろそうとしてもおろせなくなってしまったのです。

この裁判が無かったら、こうした政党交付金のカラクリを私は一生知らなかったと思います。

裁判が始まってまもなく、裁判長から被告に「供託金300万円は三井さんの個人資金なのだから返したらどうか」と提案がありました。その提案に従って、民主党秋田県連の金庫に眠っていた300万円は、三井さんに返されたそうです。

そして、このたび、秋田3区の基金口座に残されていた440万円余りは、国庫に返金されました。供託金とあわせて合計740万円です。

もし三井さんが裁判を起こさなかったら、この740万円余りはどこに行っていたのでしょうか。

普通のおばちゃん 佐々木厚子 (秋田市、さみどりの会*)

【写真上:左から森田祐子弁護士、三井マリ子原告、近江直人弁護士。2015年9月30日、秋田市内での裁判報告会。下:秋田銀行前の三井原告、2015年7月】

(*)2012年暮れ、2カ月にわたる立候補要請を受けて、三井マリ子さんは秋田移住して衆院選に出た。落選後、松浦大悟議員らに不明朗な会計処理をされ心身ともに損害を受けたと提訴した。さみどりの会は三井裁判を支援する会の愛称。「産むならば 世界を産めよ ものの芽の 燃え立つ森の さみどりのなか」という阿木津英の歌がある。女性は子どもだけでなく、世界を産み出すのだという意味だ。三井さんは、選挙演説に引用しては「私は新しい秋田を産み出したいのです」と結んでいた。選挙・裁判をきっかけにできた、女性と選挙・政治を考えるサイトさみどりの会ホームページには裁判関係の情報が掲載されている。
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by bekokuma321 | 2015-10-06 15:30 | 秋田

三井マリ子さんが政党交付金の裁判を起こされるまで、政党交付金について深い関心を持ったことがなかった。私が無所属の地方議員ということもあったかもしれない。

このたび三井さんの「陳述書2」(2015年6月21日)を読んで、金に絡め取られている政治家の醜さと、そして平気で女性を利用し踏みにじる人たちへの怒りが深いところから湧き上がっている。

三井さんは「長年、女性議員を増やす運動をしてきました。日本社会において軽んじられてきたおびただしい数の女たちの問題を解決するには、政治の場に女性が出ていかなくては・・・こういう思いで、女性候補者発掘に精を出してきました。」(2015年1月16日 三井マリ子「陳述書」)

女性が力を発揮し、すべての人が暮らしやすい社会の実現に向けて、常に全力で活動を続けてきた三井さんの姿は、地方議会に身を置く私たち女性議員に活を入れてくれた。全国フェミニスト議員連盟での運動や、数々の執筆活動を通じて、多くの人が知っている。

c0166264_11542457.jpg今年の4月に統一地方選挙をくぐり抜けた身としては、三井さんの選挙ポスターや選挙公報や公選ハガキに、「選挙区生まれ」であることや「都議会議員2期」という経歴など最も重要な情報が記載されなかったのは、驚きだった。

少しでも当選可能性を高めようとする選対のやることではない。有権者に対して不誠実であり、有権者の判断に必要な情報を奪うものである。

また落選後、三井さんはきちんと選挙事務に対しても政党支部代表として対応しようとしたが、被告側は三井さんに情報を秘匿し、三井さんが要求しても会議を開こうとせず、選挙収支や政党交付金の使途を知らせなかったという。

この事実だけからしても、当初から三井さんを秋田3区から衆院にというつもりはなく、形だけの衆院候補として政党交付金の受け皿にしようという悪意に満ちたやり方だった、と私には思える。

三井さんが身を削って起こしたこの裁判によって、政党交付金の闇が具体的に明らかになってきた。

朝日新聞でも「検証 政党交付金20年」という連載を始めた。1人250円を出しあった血税を政治家はこんな風に自分のポケットに入れているのかと腹立たしい限りである。

政治とカネの問題だけでない。この事件の背景には女性蔑視があると私は指摘したい。

女性のほうが候補者探しのとき言いくるめやすく、用が済んだら簡単にお払い箱にしやすい、と被告側は思ったに違いない。

昨年の東京都議会でのセクハラ野次、最近では菅官房長官の「子どもを産んで、国に貢献してもらいたい」発言を見ても、政治の世界では女性差別を女性差別と認識できない議員たちが大きな顔をしている。世界では通用しない人たちだ。

三井さんへの攻撃は私たちへの攻撃でもある。ともに傷つき、ともに抵抗していきたい。この裁判は社会に対して重要な一石を投じることになるだろう。

中村 まさ子(東京都江東区議会議員)

(*)2012年暮れ、2カ月にわたる立候補要請を受けて、三井マリ子さんは秋田移住して衆院選に出た。落選後、松浦大悟議員らに不明朗な会計処理をされ心身ともに損害を受けたと提訴した。さみどりの会は三井裁判を支援する会の愛称。「産むならば 世界を産めよ ものの芽の 燃え立つ森の さみどりのなか」という阿木津英の歌がある。女性は子どもだけでなく、世界を産み出すのだという意味だ。三井さんは、選挙演説に引用しては「私は新しい秋田を産み出したいのです」と結んでいた。選挙・裁判をきっかけにできた、女性と選挙・政治を考えるサイトさみどりの会ホームページには裁判関係の情報が掲載されている。
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【写真:2012年12月総選挙での公営掲示板に張られた三井候補のポスター。選対は、公費の半額分しかポスターを作成せず、選挙区の生まれであることや東京都議であることなどを省いていた】
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by bekokuma321 | 2015-10-04 12:03 | 秋田