カテゴリ:秋田( 142 )

c0166264_11294468.jpg11月30日、秋田地裁における三井マリ子VS松浦大悟裁判の最後の報告会と懇親会がありました。

私が最も伝えたいことは、和解というと一般には引き分けと受けとられがちですが、今回の和解は決してそうではない、と2人の弁護士(近江直人弁護士、森田祐子弁護士)が強調したことです。

司会の大倉由紀子さんは、三井さんは2万3665票をとって「これからも頑張ります」と言っていたのに、「さよなら」も言わないで秋田を去ってしまった、と当時のことを紹介していました。

実際、三井さんは、供託金没収ラインを上回る票を獲得しました。しかし、その供託金は、党が供託すべきだったにもかかわらず、私財である個人通帳から引き出され、選挙後、国から返還されたにも関わらず、裁判をするまで三井さんには返還されませんでした。

さらに、候補者本人が何度要求しても「選挙運動収支報告」を知らされず、候補者の知らない通帳(隠し口座)が開設され、民主党本部が振り込んだとする金額と候補者に知らされた金額に差があり、会議を開いてほしいと候補者が要求しても開かれず、「今後、連絡するな」などと言われたのです。

c0166264_115704.jpg裁判をしなかったら、こうした事実が、誰にも知られることなく、何事もなかったこととされて、次の選挙を迎え、また次の選挙へと引き継がれていったことでしょう(右「訴状」をクリックすると読める)。

しかし、三井さんの提訴により、法廷の場で審議され、白日の下にさらされました。それらは、思慮或る人々によって受け止められ、日本の選挙や政治の一角が可視化できたことは、この裁判の大いなる意義であった、と思います。

また、東京都江東区議の中村まさこさんが、「この事件の背景には女性蔑視があると私は指摘したい。女性のほうが候補者探しのとき言いくるめやすく、用が済んだら簡単にお払い箱にしやすい、と被告側は思ったに違いない」と書いています(「秋田政党交付金裁判――背景には女性蔑視がある」2015.10.4)。私も、女性蔑視の要素を多分に含んだ事件であった、と思います。

政党支部の支部長(=衆院候補者)に就任していただいた人が、2期にわたる東京都議会議員を経、女性センターの館長を3年以上務め、高校や大学で教鞭をとり、10冊以上の本を出版してきた、60代の男性であると、想像してみてください。

ダークスーツにネクタイで身を固めた男性に、投票日の5日後に、アポなし、ノックなしに、大勢で、夜襲とも言える訪問ができるでしょうか。

懇願して秋田移住をしていただいた豊富な経験を有する先輩男性を相手に、上記のような言動をとれば、いくらなんでも世間は許さない、と誰もが思うでしょう。三井マリ子さんが女性だったことが、この事件の背景にはある、と私も思います。

思い起こすと、候補者三井マリ子さんの依頼で秋田までやってきて手弁当で政治活動をしていた私に、候補者に断りもなく「帰んなさい!」と言い放った地元の「現職参議院議員公設秘書」の態度は、どれだけ私を驚かせたことか。

私は、屈辱を胸に秋田を去りました。三井さんが秋田を去る1か月前のことでした。私は候補者三井さんの友人であって、現職の参議院議員であれ、その秘書であれ、直接に「帰れ」と言われる筋合いはありません。それが通常の人間関係の筋というもの。それが、候補者を蚊帳の外において「帰れ」指示を出すという「主客転倒」がまかり通ることを、この時、初めて私は知ることとなりました。

裁判所に出された証拠書類や準備書面から、選挙中も選挙後もこの「主客転倒」のままであった、と私は感じました。「主」が、もしも男性だったら、ここまでの転倒はなかったのではないでしょうか。

この総選挙の直後、民主党本部は、衆院選で落選した候補者に半年間、月々50万円の手当を出して総支部を継続させる方針を決めました。その重要な情報を三井さんに伏せて、「落選したら支部は解散し、支部長は解任」「ここ(自宅兼事務所)は12月いっぱいで」と、三井さんに選挙区を出ていくよう迫った事実がありました。

繰り返しになりますが、豊富な社会経験を積んだスーツ姿の男性が相手だったら、同じことができただろうか、と思います。

c0166264_13371240.jpg「和解調書」に戻ります(右「和解調書」をクリックすると読める)。被告松浦大悟さん側は、選挙後のこうした言動を「適切でなかった」と認め、「お詫びの意」を表したことが和解調書に盛り込まれているので、原告三井さんは和解を受け入れたということです。

一方、原告三井さんは、「被告松浦大悟さん側は、政党交付金を自分の選挙用に残す目的で、立候補要請を行った」と主張してきましたが、それを裏付けるに足る的確な証拠がないことを認めて、「遺憾の意」を表す、という和解内容になっています。

さらに、この和解調書には、「異例とも言える」3ページにも渡る「前文」が付され、裁判官の考えが述べられています。その中で、裁判官は、「『政党交付金は選挙には使えない』との誤った説明を原告にしていたことなどを踏まえると、原告において、被告松浦が自らの選挙運動費用を確保するために立候補させたのではないか、との疑念を抱いたとしても、このこと自体は特に理解できないものではない」と、三井さんの主張に理解を示しています。

三井さんは報告会に参加した皆さんに向かって、裁判を総括して、「ノックアウトできると思っていたのですが……かろうじて判定勝ちと言えるのではないか」と述べたところ、会場は拍手で応えていました。私も「判定勝ち」だと受け取ります。

とくに、民主党秋田第3総支部(代表三井マリ子)に降りた政党交付金の残金440万円を、政党助成法の本旨にのっとり、「国庫返納」したことは、松浦大悟さんらの政治資金に流用される可能性を未然に防いだことにつながり、すごいことだと思います。

以上、供託金300万円の三井さんへの返還と、政党交付金の残金440万円の国庫返納。そして、一連の疑念への事実認定とも言える裁判所の理解と、被告松浦大悟さんの「お詫びの意」により、原告三井マリ子さんの踏みつけられた名誉と尊厳は、一定の回復を見たものと、私は思います。
 
最後に、「お詫びの意」を表した被告松浦大悟さんは、今後の政治活動において、同じ轍は踏まない選択をされるものと大いに期待するものです。今後は、秋田県民の方々がその言動を見届けて下さるものと信じます。

c0166264_11411672.jpg「三井候補秋田追放事件を究明する裁判」を支援する事務局を担った者から、秋田の皆さまと、秋田以外の地から応援していただいた全国の皆さまに、心から「ありがとうございました」と申し上げます。

岡田 ふさ子 (さみどりの会* 事務局)


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(*)2012年暮れ、2カ月にわたる立候補要請を受けて、三井マリ子さんは秋田移住して衆院選に出た。落選後、松浦大悟議員らに不明朗な会計処理をされ心身ともに損害を受けたと提訴した。さみどりの会は三井裁判を支援する会の愛称。「産むならば 世界を産めよ ものの芽の 燃え立つ森の さみどりのなか」という阿木津英の歌がある。女性は子どもだけでなく、世界を産み出すのだという意味だ。三井さんは、選挙演説に引用しては「私は新しい秋田を産み出したいのです」と結んでいた。選挙・裁判をきっかけにできた、女性と選挙・政治を考えるサイトさみどりの会ホームページには裁判情報が掲載されている。なお、同裁判は2015年11月和解で終わった
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by bekokuma321 | 2015-12-19 12:21 | 秋田

「『三井候補秋田追放事件を究明する裁判』を終えて」(岡田ふさ子)

「フェミニストは泣き寝入りしない」(高橋ブラクソン久美子)。

12月1日、秋田地裁における三井マリ子VS松浦大悟裁判について、こんな2つの記事が『ワーキング・ウーマン』に掲載された。

岡田ふさ子さんは、裁判を支援する会事務局(さみどりの会 *)。2012年11月、三井選挙を手伝っていた彼女は、国会議員秘書から追い出された。三井候補秋田追放の1月前だった。候補者を無視したかのような「主客転倒」関係を見てしまった体験を経て、本裁判をつぶさに追ってきた。和解に終わった裁判の内容と意義をわかりやすくまとめている。

高橋ブラクソン久美子さんは、狭山市議会議員。全国フェミニスト議員連盟会員。三井裁判は、「女性への警鐘でもあり、教訓でもある、とりわけ政界に身を置く女性、これから政治を志す女性たちにとって、学ぶべきことが無数にある」と書く。「女性というだけで、どれだけ馬鹿にされ、苦しめられてきたか」という文章には、女性蔑視の残る議会への彼女自身の怒りがにじみ出る。

『ワーキング・ウーマン』から、編集部と筆者の許可を得て、全文を紹介する。

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▲『ワーキング・ウーマン』。ワ-キング・ウ-マン男女差別をなくす愛知連絡会という女性団体の定期刊行物。同団体は名古屋市を拠点に1986年から活動している。

(*)2012年暮れ、2カ月にわたる立候補要請を受けて、三井マリ子さんは秋田移住して衆院選に出た。落選後、松浦大悟議員らに不明朗な会計処理をされ心身ともに損害を受けたと提訴した。さみどりの会は三井裁判を支援する会の愛称。「産むならば 世界を産めよ ものの芽の 燃え立つ森の さみどりのなか」という阿木津英の歌がある。女性は子どもだけでなく、世界を産み出すのだという意味だ。三井さんは、選挙演説に引用しては「私は新しい秋田を産み出したいのです」と結んでいた。選挙・裁判をきっかけにできた、女性と選挙・政治を考えるサイトさみどりの会ホームページには裁判関係の情報が掲載されている。なお、同裁判は2015年11月和解で終わった
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by bekokuma321 | 2015-12-19 10:57 | 秋田

和解調書と裁判長の真意

11月30日、三井マリ子さんの裁判の報告会と懇親会がありました。

参加者の多くは、裁判について新聞で読んだ程度の情報だったようで、裏話を混ぜた詳しい内容に、身を乗り出して聞いていました。

c0166264_12424440.jpg選挙の時から裁判まで三井さんを支えてきた、名古屋の岡田ふさ子さん、三井さんの代理人の近江直人弁護士、森田祐子弁護士、原告の三井マリ子さんが、話をしました。

岡田さんは、「三井さんが秋田を追い出されるより前に、私は松浦さんの秘書に追い出されました」と告白しました。岡田さんは、支部長である候補者三井さんの意向を無視して、その友人に出て行くようにと命令した人たちに驚かされた、と言いました。

c0166264_12331122.jpg近江弁護士は、三井さんが初めて相談に来たときのことから話をしました。「何で松浦大悟参議院議員や事務所の人たちがこんなことをしたのかわからない」とやってきたそうです。近江弁護士も三井さんも、政党交付金など政治資金の知識がなく、裁判のなかで学んでいったと話されました。

刑法違反容疑については、2013年夏、松浦さんの参議員選挙前に警察署に告発をしたが、「選挙妨害」と言われないよう、捜査は松浦さんの選挙後になったことも初めて聞きました。

民事裁判を起こしたのは、1年ほどたってからです。裁判が始まってすぐ、裁判長から「供託金300万円は三井さんに返したらどうか」と松浦さんに提案があったそうです。三井さんの供託金は民主党が出すべきものです。ところが、松浦事務所は、三井さんの個人口座から出していました。

三井さんがもしも10%以上とれなかったら、供託金(三井さん個人資産から供託された)は没収されました。ところが、三井さんは10%以上の票をとりましたので、供託金は没収されずに国から返されました。しかしながら、松浦事務所は受け取ったまま、三井さんには返金しなかったのです。

裁判長提案を受け、松浦さん側は300万円を三井さんに返金してきました。

近江弁護士の話を聞きながら、裁判をしなかったら、供託金300万円は永久に戻ってこなかっただろうと、私は思いました。

c0166264_12354197.jpg森田弁護士は、「和解調書」を読み合わせながら解説をしました。まず、異例の長さの前文がついていること、そのなかで裁判長が指摘している点について解説しました。

(1)松浦さんらによる口座の管理や収支の状況等が決して分かりやすいものではない
(2)選挙後速やかに三井さんに返還されるべき供託金が提訴後にやっと返還された
(3)三井さんは政党交付金受入口口座の開設を認識していなかった
(4)松浦さんらから三井に、受入口口座の開設及び用途についての説明があったとはいえない
(5)三井さんが、選挙や第3総支部に係る資金の管理方法等を理解した上で立候補を受諾したとはいえない
(6)松浦さん(秘書)が作成した選挙運動費用収支報告書には事実と異なる記載がなされており偽造領収証が添付されていた
(7)松浦さんら(秘書2名)が三井さんに対し、「政党交付金は選挙運動に使えない」と言った

続いて森田弁護士は、和解条項の直前にある文章を読みながら、次のような説明をしました。

「『原告と被告らは、下記の和解条項第1項及び第2項について、遺憾の意とお詫びの意を有することを当裁判所において確認した』という部分ですが、双方がお詫びしたように読めますけれども、原告側は、『原告の三井さんが遺憾の意を示し,被告の松浦さんらがお詫びの意を示した』と理解しています」

つまり、お詫びの意を表したのは松浦大悟さんであり、遺憾の意を表したのは三井さんだということです。

さらに森田弁護士は、次の部分を読み上げました。

「選挙直後の被告らを含む民主党秋田県連関係者の不適切な対応により人間としての尊厳を踏みにじられたと原告が主張していることについても,原告が被告松浦の強い要請に基づき立候補を決断したという経緯に照らすと,理解できないものではない。」

森田弁護士は、「ここの『不適切な対応』には,前後の文脈から,三井さんを横手から出て行かせたことを含みます」と解説しました。

そのうえで、「これまで非を認めなかった松浦さんらが、不適切であったことを認め、和解条項の確認の際に、松浦さんがお詫びの意を表明した、そのことは,今回の裁判の成果であったと考えています」と、森田弁護士は強調しました。

c0166264_1247263.jpg最後に三井さんの話がありました。

三井さんは、2012年12月21日、夕方、三井さんが一人で自宅兼事務所にいたとき、松浦大悟参議院議員ら5人が、約束なしに、呼び鈴も鳴らさずはいりこんできたときから始めました。その日まで、「さあ、これからだ。秋田でがんばるぞ」と思っていたそうです。

1人でいるときに、突然、5人でやってきただけでも恐怖そのものでしょう。その「恐怖のつるしあげ」(陳述書)は、2時間近くにわたったそうです。そのだいたいの中身は、「あなたの人格が悪いから人が寄り付かない」「あなたもあなたの友人(ボランティア)も選挙違反をしている。家宅捜査がはいる」「票が減るから、今後はいっさい連絡するな」「ここは12月いっぱいだ」だったそうです。

不本意にも秋田を去った三井さんは、「選挙収支報告を見せてほしい」と手紙を書きますが、無視されてしまいます。不審が募った三井さんは、自分で、秋田まで来て調査しはじめます。そうしていろいろ奇妙なことを発見していきます。

三井さんは、「銀行と松浦事務所との癒着」「政党交付金の問題」の2つをあげました。

まず、三井さんは、三井さんに知らせずに銀行口座(政党交付金受け入れ口口座)を開設した松浦さんの秘書を「有印私文書偽造・同行使・詐欺罪」で告発しました。担当した警部補は、最初やる気まんまんだったそうです。しかし、その後、三井さんが委任状を書いていなかったにも関わらず、「銀行は委任状を見せられて、それを返還したと言ってます」と言い、さらに「銀行は詐欺罪で秘書を訴えないようです」と言ったそうです。

ここで、三井さんは「委任状は見て返すようなものではありませんよね」と会場に言いました。みなうなずいていたようでした。結果として、刑事告発は嫌疑不十分で不起訴とされてしまいました。

「政党交付金の問題」は、怒り心頭です。あきれたのは、松浦さんの秘書たちが、三井さんには「政党交付金は選挙に使えない」などと間違ったことを言いながら、政党交付金をできるだけ使わずに残して、政党交付金の残金を繰り越そうとしたことです。

三井さんは、「今なら、政党交付金は私を当選させるための資金です、それに使えないなら、何に使うんですか、と言えるのですが、その時は政党交付金に無知だったため反論できませんでした」と言いました。

私は、2012年夏ごろ、三井さんが民主党関係者からの勧誘を断っていた場に偶然居合わせました。その後、三井さんは翻意をして、立候補し選挙を闘います。そして選挙後まもなく、「秋田を出ていかなければならなくなった」と言いました。黙って引っ越しを手伝った私は、本当に悲しかったです。

c0166264_13371240.jpgでも、「和解調書」に書かれた言葉を読んで、三井さんの苦しかったこれまでが少しは報われたかなと思います。下にかかげます。

【被告松浦から要請されたとはいえ、原告は、女性議員の増加という使命感のもと「当選の見通しがない」なかで立候補を決意したものであり、女性議員の増加は一朝一夕に実現するものでないにしても、原告の立候補はその一里塚となった。 】

【本件訴訟は損害賠償金の支払を求める形式になっているものの、原告の主な目的は政党交付金の使い方について問題提起をすることにあり、本件訴訟を通じて、その実態を国民が垣間見るところとなったから、上記の目的は少なからず達成されている。】

大倉 由紀子 (さみどりの会*)

(*)2012年暮れ、2カ月にわたる立候補要請を受けて、三井マリ子さんは秋田移住して衆院選に出た。落選後、松浦大悟議員らに不明朗な会計処理をされ心身ともに損害を受けたと提訴した。さみどりの会は三井裁判を支援する会の愛称。「産むならば 世界を産めよ ものの芽の 燃え立つ森の さみどりのなか」という阿木津英の歌がある。女性は子どもだけでなく、世界を産み出すのだという意味だ。三井さんは、選挙演説に引用しては「私は新しい秋田を産み出したいのです」と結んでいた。選挙・裁判をきっかけにできた、女性と選挙・政治を考えるサイトさみどりの会ホームページには裁判関係の情報が掲載されている。
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【写真:下を除いて岡橋時子撮影。下は三井マリ子原告と松浦大悟被告に成立した「和解調書」。ネット用に個人情報が黒塗りされている。クリックするとpdf文書を読める】

三井裁判「終わりよければすべてよし」
三井裁判にかかわって
和解が成立しました:和解調書、原告報告とお礼、弁護士コメント、年表
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by bekokuma321 | 2015-12-11 13:46 | 秋田

c0166264_1645022.jpg11月30日(月)、秋田県横手市で、三井マリ子さんの裁判報告会と懇親会がありました。

横手市は、三井マリ子さんが2012年、衆院選に出たとき選挙事務所があったところです。個人的には、マリ子さんと私が小学校時代をともにすごした場所です。

c0166264_1654167.jpg近江直人弁護士さんと、森田祐子弁護士さん、原告の三井さんから講演がありました。三井さんの力強い話しぶりに私は安心しました。お話しを聞きながら、三井さんは、これからも社会に貢献する方だと確信しました。

法律や裁判の話ですのでやや固い雰囲気がただよっていましたが、その場をパッと変えてくれたのは、三井さんのパートナーの大熊一夫さんでした。

c0166264_16114118.jpg「世界でただ一人の歌うジャーナリスト」と笑って自己紹介をしましたが、オペラアリアを2曲、とても張りのあるバリトンで歌って下さいました。モーツアルト『フィガロの結婚』より「もう飛ぶまいぞ この蝶々」のときは、観客を誘うように表現力豊かにイタリア語で歌いあげました。じっと見つめられた私は、びっくりしたり、うれしくなったり、とても楽しいひとときでした。

そのミニ・コンサートの締めは、秋田出身の成田為三が作曲した「浜辺の歌」でした。歌い終えて、懇親会に移りました。

c0166264_16131690.jpg懇親会では、皆さんがたの気持ちが、リラックス・タイムに変わったようでした。元鷹巣町長の岩川徹さんが、和解調書へのコメントの後、乾杯の音頭をとって下さり、テーブルを囲んで歓談が続きました。

和やかな雰囲気の中、サプライズが待っていたのです。それは、弁護士の近江さんのウクレレ演奏でした。心地よいウクレレの音色は、聴いているだけで、何かスーッと心が軽くなり、うっとりした気持ちになりました。
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次のサプライズは、秋田からやってきた工藤綾子さんの日本舞踊でした。秋田県民歌に合わせた踊りで、手さばき、足さばきが見事でした。「着物を持参すべきだったわね」と工藤さんは後でこぼしていました。

c0166264_16332489.jpgその後、きょうされんの澤田修明さんより、秋田の障がい者運動についてスピーチがありました。短かったのですが、初めて聞く貴重な内容でした。

最後に、思わず目を閉じて聴いてしまいたいほど、美しいピアノの音色に合わせて、全員で、再び、成田為三の「浜辺の歌」を合唱しました。歌には、思い出を呼び起こす力がある、と言われています。子どもの頃の日々が、一瞬にして甦ったようで、懐かしさもひとしおでした。

c0166264_16374395.jpg時間が経つのも忘れるほど盛会でしたので、ほんとに嬉しく、楽しかったです。弁護士の先生方、三井マリ子さんを最後までご支援して下さった皆様、そして、マリ子ちゃん(私にはやはりマリ子ちゃんです)、本当にお疲れ様でした。

苦しいこともありましたが、「終わりよければすべてよし」ですね。

亀田 純子さみどりの会*

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▲2015年11月30日プログラム。作成ふじみつこ
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(*)2012年暮れ、2カ月にわたる立候補要請を受けて、三井マリ子さんは秋田移住して衆院選に出た。落選後、松浦大悟議員らに不明朗な会計処理をされ心身ともに損害を受けたと提訴した。さみどりの会は三井裁判を支援する会の愛称。「産むならば 世界を産めよ ものの芽の 燃え立つ森の さみどりのなか」という阿木津英の歌がある。女性は子どもだけでなく、世界を産み出すのだという意味だ。三井さんは、選挙演説に引用しては「私は新しい秋田を産み出したいのです」と結んでいた。選挙・裁判をきっかけにできた、女性と選挙・政治を考えるサイトさみどりの会ホームページには裁判情報が掲載されている。

【写真:岡橋時子撮影】
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by bekokuma321 | 2015-12-06 16:51 | 秋田

三井裁判にかかわって

c0166264_10132834.jpg11月30日、三井マリ子さんの裁判の報告会と懇親会に参加しました。

三井さんの裁判にかかわった私が、最も心に残ったことは、還暦を過ぎているのに、私は何と無知だったかということでした。政党交付金? 供託金? 選挙収支報告書? 政党本部? 政党支部? ―――三井さんの裁判にかかわらなければ、ほとんどわかりませんでした。

三井さんは、2012年、秋田県でも保守が強いと言われる秋田3区から衆院選に立候補しました。だから、当選は無理だとみな思っていたはずです。ましてや民主党は大逆風のときでした。

でも、がんばって供託金を没収されない票をとりました。供託金は立候補するとき政党が出すはずなのに、三井さんの選挙をやった人たちは、三井さん個人のおカネから出しました。その上、選挙後に供託金が戻ってきても、三井さんには返しませんでした。裁判をやって初めて三井さんに戻ったのです。

c0166264_1018899.jpg報告会では、担当した弁護士さんから、和解の文章にはこうあると説明がありました。

 「松浦被告から要請されたとはいえ、三井さんは、女性議員の増加という使命感のもと『当選の見通しがない』なかで立候補を決意したものであり、女性議員の増加は一朝一夕に実現するものでないにしても、三井さんの立候補はその一里塚となった、と書かれています。そして、男女平等社会の実現をライフワークとして活動することを三井さんに勧めています。 」

c0166264_10202618.jpg「女性が声を上げることができる社会を」という三井さんの気持は、裁判長に伝わったのだと思います。そして、三井さんは、裁判長の言うように、またそういう社会に向けて、がんばると思います。私も、そういう社会に少しずつでも近づけますようにと願っています。

秋田市で裁判のチラシまきを1度やりました。受け取ろうとしない人がほとんどでした。「私は関係ありません」と言う女性たちもいました。

今、そう言った女性たちに「政党交付金は私たちの税金だよ。三井さんは、私たちの税金が変に使われてはいけないと闘っているんだよ」と言ってやりたい衝動にかられています。

三井さん、またお会いできますように。

認知症の母親を心配する日々のなかで  佐藤 夕子(元看護師、さみどりの会*


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▲2015年11月30日プログラム。作成ふじみつこ
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(*)2012年暮れ、2カ月にわたる立候補要請を受けて、三井マリ子さんは秋田移住して衆院選に出た。落選後、松浦大悟議員らに不明朗な会計処理をされ心身ともに損害を受けたと提訴した。さみどりの会は三井裁判を支援する会の愛称。「産むならば 世界を産めよ ものの芽の 燃え立つ森の さみどりのなか」という阿木津英の歌がある。女性は子どもだけでなく、世界を産み出すのだという意味だ。三井さんは、選挙演説に引用しては「私は新しい秋田を産み出したいのです」と結んでいた。選挙・裁判をきっかけにできた、女性と選挙・政治を考えるサイトさみどりの会ホームページには裁判情報が掲載されている。

【写真:岡橋時子撮影】
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by bekokuma321 | 2015-12-05 10:31 | 秋田

11月30日の報告

ご迷惑をおかけしますが、大倉由紀子さんの投稿文中に誹謗中傷にあたるかもしれない表現があるのではないか、という指摘が読者からありましたので、検討中です。

一時、本文を削除させていただきますことを、ご了承ください。

FEM-NEWS 編集部
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by bekokuma321 | 2015-12-02 10:45 | 秋田

11月30日、秋田県横手市にて、三井候補秋田追放を究明する裁判の報告会があります。

2年前に提訴した裁判は、11月4日、和解で終わりました。自宅のある長野から秋田まで通い続けて4万余キロ。地球一周にあたります。裁判の意義、中身を、近江直人弁護士、森田祐子弁護士と原告三井マリ子がお話します。

民主党本部から政党支部への不可解な送金の仕組み、
秋田銀行と国会議員事務所との慣れ合い、
ポスター貼り労務費を横領着服した政党幹部らの選挙運動、
「政党交付金は選挙に使えない」(国会議員公設秘書)と偽っては使い残した政党交付金、
使い残しを「基金」として預金すれば翌年勝手に使える政党交付金の悪しき融通性 
などなど・・・。

政党交付金は、全国民が1人250円を出し合った血税です。「政党の健全な活動」のためと称して、創設されました。「民意をひどく歪めた政党の勢力分布をつくってしまう、非常に悪い制度」(石川真澄)である小選挙区制と抱き合わせで導入されました。

20年経って、「結果として、政党の活力が奪われました」と言った人がいます。細川内閣で、その制度設計に関わった成田憲彦さんです(朝日 2015.10.17)。

政党交付金は小選挙区制とは相いれません。選挙にたけた人たちの手で、候補者の選挙マシーンに流されるだけです。女性や少数派の民意が反映されない非民主的な小選挙区制、「私腹肥やし」が野放しにされる政党交付金制。絶対に間違っています。このままでは、国会に女性を増やすことなど不可能だと思います。

「肉を切らせて骨を断つ」思いでとりくんだ訴訟から、とっておきのお話しをいたします。

報告会のあとは、大熊一夫がモーツアルト「フィガロの結婚」より「もう飛ぶまいぞこの喋々」などオペラアリアを、横手市のピアニスト廣田ちひろさんの伴奏で・・・。


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さみどりの会
もう飛ぶまいぞ、この蝶々 / オー・ソレ・ミオ Kazuo Okuma
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by bekokuma321 | 2015-11-26 12:03 | 秋田

三井マリ子さんが松浦大悟前参議院議員らを提訴していた裁判は、和解でした。

11月30日(月)、その裁判の意義や問題点を、三井さんや近江直人弁護士・森田祐子弁護士から伺う会を開きます。お気軽においでください。

裁判長は、和解調書で、三井さんの長年の運動に共感するかのように、次のように書いています。

「原告は、女性議員の増加という使命感のもと『当選の見通しがない』なかで
立候補を決意したものであり、女性議員の増加は一朝一夕に実現するもので
ないにしても、原告の立候補はその一里塚となった。」 (和解条項 p3)

裁判長が書くように、三井さんは全く勝ち目のない選挙にあえて立候補しました。そして選挙区に引っ越してわずか1ヵ月にも関わらず、供託金没収ラインを上回る票をとりました。

ところが、選挙後5日目の夜、前触れなくやってきた松浦議員ら5人に「あなたがいると票が減る、今後いっさい連絡しないように」「ここは12月まで」と、追い出されてしまいます。選挙収支報告を見せてほしいという要求まで無視された三井さんは1人で調査を開始。政党交付金の不透明な使われた方を発見していきます。

その膨大な証拠物件をもとに弁護士の法的支援を得て、提訴しました。しかし、残念ながら勝訴には至らず、和解というかたちで終わりました。

では、この裁判から何がわかったのでしょうか。11月30日の会にぜひご参加ください。お待ちしております。

大倉 由紀子 (さみどりの会*)

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(*)2012年暮れ、2カ月にわたる立候補要請を受けて、三井マリ子さんは秋田移住して衆院選に出た。落選後、松浦大悟議員らに不明朗な会計処理をされ心身ともに損害を受けたと提訴した。さみどりの会は三井裁判を支援する会の愛称。「産むならば 世界を産めよ ものの芽の 燃え立つ森の さみどりのなか」という阿木津英の歌がある。女性は子どもだけでなく、世界を産み出すのだという意味だ。三井さんは、選挙演説に引用しては「私は新しい秋田を産み出したいのです」と結んでいた。選挙・裁判をきっかけにできた、女性と選挙・政治を考えるサイトさみどりの会ホームページには裁判情報が掲載されている。
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by bekokuma321 | 2015-11-18 12:43 | 秋田

さみどりの会ホームページ担当のふじみつこです。

先日、三井マリ子さんが松浦大悟前参議院議員や秘書を提訴していた裁判は、和解で終息しました。

和解調書は、通常、合意内容を並べるだけだそうですが、今回は、3ページ半の前文を含めて全体で5ページです。異例の長文です。

三井さんの弁護士によれば「画期的形式」だそうです。そして「正確に理解するためには、前文も含めて一体として理解する必要がある」と書いています。

さみどりの会のホームページに、その画期的な和解調書と、原告三井さんや弁護団のコメント、さらに年表をアップしました。下記です。女性が政治的分野に参加していくための、小さくても価値ある一歩として、ご活用ください。

和解が成立しました
 ◆和解調書
 ◆原告から「和解のご報告とお礼」
 ◆弁護団コメント
 ◆年表(2012年7月~2015年9月)


ふじみつこ
(アーティスト、さみどりの会(*))

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(*)2012年暮れ、2カ月にわたる立候補要請を受けて、三井マリ子さんは秋田移住して衆院選に出た。落選後、松浦大悟議員らに不明朗な会計処理をされ心身ともに損害を受けたと提訴した。さみどりの会は三井裁判を支援する会の愛称。「産むならば 世界を産めよ ものの芽の 燃え立つ森の さみどりのなか」という阿木津英の歌がある。女性は子どもだけでなく、世界を産み出すのだという意味だ。三井さんは、選挙演説に引用しては「私は新しい秋田を産み出したいのです」と結んでいた。選挙・裁判をきっかけにできた、女性と選挙・政治を考えるサイトさみどりの会ホームページには裁判情報が掲載されている。

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by bekokuma321 | 2015-11-17 15:54 | 秋田

さみどりの会ホームページ(*)担当のふじです。

裁判をして3年間、原告の三井マリ子さん、支えてきた岡田夫佐子さん、岡橋時子さん、秋田のみなさんごくろうさまでした。

大阪市にある海月文庫(くらげぶんこ)ギャラリーで、現政権の酷さが話題になったことがありました。オーナー(女性)が「政治は女に任せな、あかんわー!! そうしたらもっといい社会になるん違う」と一言。「まったくそうだ、そうだ」と頷いた私。

安倍政権NO!と叫ぶ私たちですが、同時に「政治は女に任せな、あかん!」大キャンペーンをしたいです。もちろん安倍のたいこもち女性は、私のいう女性には含みません。

三井マリ子VS松浦大悟裁判で、私も日本の政治をとてつもなくダメにしているものは「政党助成金」(=政党交付金)だとわかりました。

政党助成金制度と同時に成立したのが「小選挙区制」です。この小選挙区制のために女性が立候補しにくくなっている。立候補しないと当選はありえないから、小選挙区制そのものが女性の敵ですね。

では、どう実行したらいいのか。

とりあえず「政治は女に任せな、あかん!」と言いながら、明るい思考を持っていこうと思っています。
 
11月4日の秋田地裁での和解に関する新聞記事をアップしました。クリックしてお読みください。

朝日新聞 2015.11.5 三井・松浦両氏和解 2012年衆院選めぐる損賠訴訟
毎日新聞 2015.11.5 三井、松浦氏ら地裁で和解成立 民主県連損賠訴訟
秋田魁新報 2015.11.5 三井氏と松浦氏和解 損害賠償請求訴訟
読売新聞 2015.11.5 衆院選慰謝料訴訟 三井氏松浦氏ら和解

上記は、さみどりの会ホームページに掲載されています。これは、三井さんの衆院選や裁判をきっかけにつくられた女性と選挙・政治を考えるサイトです。どうぞよろしく。

ふじ みつこ(アーティスト)

P.S.11月14日(土)、15日(日)、大阪・豊中のすてっぷにて女性の映画祭があります。ぜひおいでください。詳しくは、今年もシニア映画祭

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(*)2012年暮れ、2カ月にわたる立候補要請を受けて、三井マリ子さんは秋田移住して衆院選に出た。落選後、三井候補は、松浦大悟議員らに不明朗な会計処理をされ心身ともに損害を受けたと提訴した。さみどりの会は三井裁判を支援する会の愛称。「産むならば 世界を産めよ ものの芽の 燃え立つ森の さみどりのなか」という阿木津英の歌がある。女性は子どもだけでなく、世界を産み出すのだという意味だ。三井さんは、選挙演説に引用しては「私は新しい秋田を産み出したいのです」と結んでいた。選挙・裁判をきっかけにできた、女性と選挙・政治を考えるサイトさみどりの会ホームページには裁判関係の情報が掲載されている。c0166264_15134969.jpg


和解のご報告と御礼(三井マリ子)
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by bekokuma321 | 2015-11-09 11:16 | 秋田