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c0166264_0231454.jpgさみどりの会ホームページ(*)担当のふじです。

70年前の今日、1946年4月10日は、日本の女たちが初めて投票用紙を手にした日です。

女性に投票を呼びかける当時のポスターには、「新しい日本は何で築く、国民の内から盛り上がる命で築く……下から湧き上がる力は何で現す 国民の正直に書く参政の一票で現す」と。戦争で生き延びた命を一票に託そうという気持が伝わります。

その衆院選に79人の女たちが立候補して、39人が当選。70年経た今、女性衆院議員は45人ですので、ものすごい数です。大選挙区連記制だったからだそうです。

2012年、三井マリ子さんは、衆院選に立候補しました。落選後、違法的事件に遭遇し、
松浦大悟前参議院議員や秘書を提訴しました。裁判は和解で終結。さみどりの会のホームページに、三井さんは、衆院選を振り返る連載を書いてきました。

今、連載は、世界で最も女性の政治参加が進んでいる国のひとつノルウェーの選挙に移りました。

“弱者”を見捨てない政治をつくってきた、女たちの闘いと選挙制度について、足で書いたルポルタージュです。読んでますます「政治は女に任せな、あかん!」と思ってます。

女性参政権70周年、日本でも女性の政治参加をグイッと進めるために、どうぞクリックを。

連載「衆院秋田3区政党交付金」のシリーズにはいっています。ノルウェー編のタイトルは:
■第23話 庶民の足元に根をはる政治
■第22話 むかし魔女、いま大臣
■第21話 酪農をとるか、市長をとるか
■第20話 高校生が市議になれる理由
■第19話 極北の町を見捨てない国
■ルポ:平等の国ノルウェーの選挙

ふじみつこ(アーティスト、さみどりの会

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▲ノルウェーでは選挙権を16歳に引き下げる運動が。話し合うハーマル高校の生徒たち(撮影三井マリ子)

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(*)2012年暮れ、2カ月にわたる立候補要請を受けて、三井マリ子さんは秋田移住して衆院選に。落選後、松浦大悟議員らに不明朗な会計処理をされ心身ともに損害を受けたと提訴。さみどりの会は三井裁判を支援する会の愛称。さみどりの会ホームページは選挙・裁判をきっかけにできた、女性と選挙・政治を考えるサイト。裁判は2015年11月和解で終わった
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by bekokuma321 | 2016-04-10 01:03 | 秋田

c0166264_0231454.jpg連載「衆院秋田3区の政党交付金」第18話まで、3月も末になってやっと全文に目を通しました。

三井さんは、選挙や裁判で体験したことを、絡まった糸を解くように平易にくだいて書いています。それでも、見たことも聞いたこともない、選挙の裏側の会計資料や法制度を初めて垣間見たためでしょうが、私は簡単には読めませんでした。これまでの自分の生活に馴染みのない政治や選挙というテーマについてのやり取りや書類の様々……。

三井さん自身、いくども「恥ずかしながら、知らなかった」「私には無知の罪がある」と書いていますが、当初はほとんど知らなかったようです。しかし三井さんは、疑問をそのままにせず、問題の糸口をつかみ、引きちぎられないようにたどってゆきながら、問題の大元にたどり着こうとします。そこで生まれた新たな疑問には、またひとつひとつたどってゆこうとします。

私に分かるのは、ほとんど何も知らなかった困難な問題に果敢に挑んだ三井さんの底力と明快な頭脳です。

完全に理解してはいない私にもこれだけは分かります。それは、今私たちは消費税が上がることを心配していますが、吸い上げられた皆の税金がこういう使われかたをしているが、それでいいのか、と、「政党交付金」を材料に問題提起していることです。

人によっては、問題の本質を矮小化したいために、いろいろと歪曲してとらえる人がいるかもしれません。しかし「公共の利害に深く関わる問題であり、日本国憲法に定められた表現の自由の下での公正な言論である」という三井さんの文章に賛成です。

湖面に投げた石の波紋が広がるように、多くの人々に、政党交付金への関心が広がってゆくことを期待しています。それが、秋田の政治、いや日本の政治をよくする第一歩だと思います。

最後に、三井さんの「連載」を読んで、普通の暮らしの中にとんでもない謀略が仕組まれてもおかしくないと気づかされされました。

加島 康博 (秋田市、さみどりの会*)

連載「衆院秋田3区の政党交付金」_さみどりの会
党として説明責任がある「秋田政党交付金裁判」
三井裁判和解に思うこと
和解調書と裁判長の真意
女であったゆえに踏みつけられた名誉と尊厳

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(*)2012年暮れ、2カ月にわたる立候補要請を受けて、三井マリ子さんは秋田移住して衆院選に。落選後、松浦大悟議員らに不明朗な会計処理をされ心身ともに損害を受けたと提訴。さみどりの会は三井裁判を支援する会の愛称。選挙・裁判をきっかけにできた、女性と選挙・政治を考えるサイトさみどりの会ホームページには裁判情報が掲載されている。裁判は2015年11月和解で終わった
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by bekokuma321 | 2016-04-03 17:12 | 秋田

c0166264_0231454.jpg連載「衆院選秋田3区政党交付金」(三井マリ子)の第15話~18話を読んだ。その迫りくる臨場感。ひとつひとつの証拠の重さ。ふぅっと深いため息が出た。

裁判を追ってきたものの、ストンと落ちなかったこともあったが、今回読んでわかったことが数々ある。そのひとつは「ポスター張り横領着服事件で、公職選挙法違反容疑で書類送検された3人のうちの1人が、民主党秋田県連幹部であった」ということだ。

その人は、長年、秋田県の民主党の重要な位置にいて、しかも三井マリ子さんの選対の中枢にいた人だ。

この刑事事件は、三井さんが松浦議員秘書を告発した後、警察の捜査のなかで発覚した。その人は、25枚の架空の領収書をワープロでつくって、そこに住所氏名までタイプをして、用意していた三文判を押して、多くの領収書を偽造したのだ。

三井さんのポスター張りをしていないのに、「1万円領収しました」と名前を勝手に使われた何人かが、新聞の取材に、こう答えている。

「勝手に名前を使われるのは心外で、気味が悪い」
「身に覚えがないし、そもそも住所が間違っている」

どれだけ迷惑したことだろう。三井さんの心痛はいかばかりだったか。病気になるはずだ。第16話「25枚の領収書」に、三井さんはこう書いている。

「最も私を悩ませたのは、架空の領収書に勝手に名前を使われ、お金を受け取ってもいないのに受け取ったと書かれた人たちにどうお詫びをするか、そして、私の『選挙運動費用収支報告書』の虚偽記載をどう訂正するか…」

しかも、この書類送検された3人のうち2人は、三井さんの衆院選の半年後にあった松浦さんの参院選でも同じ事件を起こしたと報道された。2回の国政選挙で、民主党幹部が、領収書を偽造したうえでポスター張り代を横領着服したのだ。

「党県連は独自に調査をすすめているが、その背景や原因を早急に調べ、有権者に明らかにすべきだ」(毎日新聞 2014.2.7 )と、記者は書いている。誰もがそう考えるはずだ。

しかし、この刑事事件は、最終的に起訴猶予で「不起訴」になった。私はそのことに驚かされたが、起訴猶予となったとはいえ、この3人の横領着服の事実は決して消えない。

実際、第16話にあるように、横領した側の弁護士は「3人が横領したことを認め、謝罪し、横領した金額を支払うことを約束する」と三井さんの弁護士に書いてきている。この横領した側の弁護士は、民事裁判の被告松浦大悟さんとその秘書らの弁護士を兼ねている。民主党の顧問弁護士である。

もっと重要なことは、党本部から送金された国民の税金「政党交付金」についてだ。

政党交付金の送金先口座を三井さんは、まったく説明されていなかった。党本部が指定した政党交付金専用の口座を、三井さん名義で、身分証明書とハンコを使って作っていたのに、それを三井さん本人に秘匿してきた。違法的行為だと私は思う。違法だと認識していたからこそ、松浦さんは「秘匿などしていない。三井さんは了承した」と裁判で言ってきた。

しかし、最終的に裁判長によって三井さんの主張の正しさが証明された。「受入口口座の開設に先立ち、口座の開設と用途を説明していたとはいえない」と、和解文に明記されている。

以上からだけでも、「民主党」は公党として、この事件に対して説明責任があるのではないか。

民事裁判は和解で終わって、松浦大悟被告側は、三井さんに対し、一連の“不適切行為”に「お詫びの意を表す」とあった(和解文)。それなのに、民主党は松浦大悟さんを参議院選挙の候補者として公認した。党としての浄化作用が私には感じられない。

「野党共闘」は大事なことだ。しかし、自民党に対峙する野党だからこそ、ぜひにも私たち普通の市民の希望を託せる政党であってほしい。

岡田ふさ子さみどりの会事務局)

連載「衆院秋田3区の政党交付金」_さみどりの会
和解調書と裁判長の真意
女であったゆえに踏みつけられた名誉と尊厳

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(*)2012年暮れ、2カ月にわたる立候補要請を受けて、三井マリ子さんは秋田移住して衆院選に出た。落選後、松浦大悟議員らに不明朗な会計処理をされ心身ともに損害を受けたと提訴。さみどりの会は三井裁判を支援する会の愛称。選挙・裁判をきっかけにできた、女性と選挙・政治を考えるサイトさみどりの会ホームページには裁判情報が掲載されている。なお、同裁判は2015年11月和解で終わった
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by bekokuma321 | 2016-03-25 12:50 | 秋田

c0166264_0231454.jpg連載「衆院秋田3区の政党交付金」が第18話までアップされました。

連載を読んでいると、あのときそうだったねという記憶が思い起こされます。また、あのときおかしいなと思った疑問はこういうことだったのかと、怒りがわいてきます。

第12話「友人の怒り」には、選挙の応援を一生懸命してくれていたマリ子さんの友人が、本人の承諾なしに、名前を選挙の書類に使われていたことが書かれています。選挙後、マリ子さんは、収支報告書をつくった秘書たちに、「私の友人は承諾した覚えがないと言っています」と言います。すると秘書たちは、2人そろって「ちゃんと承諾した。覚えてないだけです」と言い返します。でも、書類の受付日から、それは嘘だったことが、後にわかります。

つまりは、その本人の同意のないまま名前を勝手に使い、印鑑も勝手に作って押していたなんて、びっくりポンです。さらに、その収支報告書をマリ子さんが見せてといくら希望しても見せなかったなんて、びっくりポン・ポン・ポ~ンです。

連載では匿名ですが、名前を使われたマリ子さんの友人とは、あ、あの人ではないかと私は想像できます。おそらくあの人でしょう。とても気持ちの良い人です。お人よしと言ってもいいくらいの人です。

私は、裁判を通じて、マリ子さんが立ち向かったのは、政党交付金の悪質な使われ方であることがわかりました。第18話「どんぶり勘定の世界」で、マリ子さんの名前で交付された政党交付金や寄付金は、ひっくるめて2000万円。その半分、約1000万円を自分たちの懐にいれられると踏んでいたらしいことを、悟りました。

要するに、お金の事は私たちが好きにやるから、マリ子さんやマリ子さんの友人の「名前だけ使わせてよ」だったのでしょう。人の好さを利用して、選挙が終わったら、真相を悟られる前に秋田を出ていくように仕向ければ、どうにでもなると思った、そのやりかたに強い怒りがわいてきます。

大倉由紀子さみどりの会

連載「衆院秋田3区の政党交付金」_さみどりの会
和解調書と裁判長の真意
女であったゆえに踏みつけられた名誉と尊厳
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by bekokuma321 | 2016-03-17 20:26 | 秋田

c0166264_0231454.jpg今年の雪は、少し楽でした。市内では屋根の雪もまずまずで、全く雪下ろししない家もあるようです。

連載「衆院秋田3区の政党交付金」を読んで、知らないところでいっぱい苦労してたんだなと、思っています。私はマリ子さんが立候補の誘いを断っていた時、そこに偶然居合わせました。その後、マリ子さんは秋田に移住し、衆院選を闘い、「ここにいられなくなった」と荷物整理をして横手を去って、裁判を起こし、和解で終わりました。私は、ずっと見ていました。

裁判の文書も読みましたので、いろいろ分かっているつもりでしたが、「エ~!こんなことがあったの」と、驚いています。また政党交付金という私たちの税金のいい加減な使われかたも勉強になりました。

とくに、第9話「松浦議員への2度目の手紙」。ひとり、口惜しさと悲しさを抱えて秋田を離れてから、松浦さんに手紙を出したんですね。催促の手紙を出しても、無視され続けたことは、裁判で知っていましたが、今回の連載で、その手紙の内容を初めて知ることができました。

三井さんの手紙に返事をしていたなら、こんなにこじれることは無かったのに、と思います。でも、松浦さんには無視する以外の方法はなかったでしょうね。そのわけは、ここまで読んだだけでもわかります。
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世の中は、憲法改正・戦争のできる国へと向かっています。マリ子さんは、2012年当時、自民党の改憲案を読んで、これを阻むには民主党に期待するしかないと思ったと聞きました。こちらでも、目立つ道路ぎわに2名連名のポスターをはって選挙に備える自民党候補者を見るようになりました。私は、改憲どころじゃない、秋田の高齢問題、格差問題をどうしてくれる、と思うばかりです。

大倉由紀子さみどりの会

連載「衆院秋田3区の政党交付金」_さみどりの会
和解調書と裁判長の真意
女であったゆえに踏みつけられた名誉と尊厳

【写真:今年は雪が少ないとはいえけっこう多い。とくに高齢女性にとって雪おろし、雪かきは難行苦行だ。2016.2.秋田県横手市郊外】
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by bekokuma321 | 2016-03-05 16:18 | 秋田

c0166264_0231454.jpg連載「衆院秋田3区の政党交付金」を読んだ。

私の眼前に臨場感をもって、秋田での選挙の光景が浮かんでくる。これまで、訴状や準備書面を読み、秋田地裁に足を運んで、おおかた知っていたが、連載では、録音テープとそのテープ起こし原稿が駆使され、一層リアルに表現されている。

小説を読み進めるがごとき面白さがある。皆さまに、ぜひ、「読み物」としてお楽しみ下さいとお勧めしたい。

それにしても、まあ、よくも、よくも、こんなふうに次から次と……。しかも、受けて立つ相手は、男女平等をライフワークとして走り続けてきた三井マリ子。こんなやり方に三井マリ子が気づかぬと思っての言動だったのだろうか。気づいたときには「後の祭り」と高をくくったのだろうか。それとも?

松浦大悟VS三井マリ子の裁判は、昨年、和解で終わった。

斎藤顕裁判長は、「『政党交付金は選挙には使えない』との誤った説明を原告にしていたことなどを踏まえると、原告において、被告松浦が自らの選挙運動費用を確保するために立候補させたのではないか、との疑念を抱いたとしても、このこと自体は特に理解できないものではない」と言った(和解条項)。

裁判長は、「松浦さんは自らの選挙運動費用を確保するために、私を立候補させたのでは」と疑った三井マリ子さんに、理解を示したのである。

この連載を読んだ読者もまた、裁判長のように、疑念を抱いた三井マリ子さんを理解することになるだろう。

岡田ふさ子さみどりの会事務局)

連載「衆院秋田3区の政党交付金」_さみどりの会
和解調書と裁判長の真意
女であったゆえに踏みつけられた名誉と尊厳
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by bekokuma321 | 2016-03-05 09:56 | 秋田

c0166264_0231454.jpg秋田政党交付金裁判の顛末、まずは、ホームページで出発ですね。

「なんでやねん!!」の思いをいっぱい書いてください。

楽しみにしています。

小さな第一歩からのスタートですが、最後には本にしちゃいましょう!!

岡橋 時子さみどりの会

連載「衆院秋田3区の政党交付金」
連載「衆院秋田3区の政党交付金」_さみどりの会
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by bekokuma321 | 2016-02-07 01:03 | 秋田

c0166264_0231454.jpg「政治とカネ」で、甘利大臣が辞任しました。大臣室で50万円を忍ばせた菓子折りを受け取ったという記者会見を聞いて、「越後屋、そちも悪よの~」「いやいやお代官さまほどでは」という時代劇を思い出したのは私だけではなかったようです。

「政治とカネ」は後を絶ちませんね。その政治とカネにかかわって三井マリ子さんが起こした裁判は、昨年11月、 和解で終わりました。マリ子さんは、衆院選で政党交付金が奇妙に使われていることを知って、それを明らかにするために提訴していました。

ちょうど1年前ですが、マリ子さんが意見陳述をした裁判を傍聴しました。そのなかに、こんな言葉がありました。

「政党交付金の間違った使い方を明らかにすることは、いまわしくも稀有な体験を積んでしまった私の義務だと思っております。 厳正なる審判をお願いいたします。」

こう言っていたマリ子さんですから、政党交付金に関するうやむやな結果に、さぞ残念だったことでしょう。でも、新しい年を迎えて、マリ子さんは、経験にもとづいた事実をホームページで連載するに至ったと聞きました。

政党交付金は、私も含めた国民全員がひとり250円を出した税金です。政治腐敗の温床といわれる企業団体献金を廃止するかわりに、公金の導入が決まったそうです。でも、甘利大臣が「(50万円を)適正に処理しておくようにと秘書に渡した」と弁明していたように、企業団体献金は禁止されていません。政治家は企業団体献金と政党交付金を二重取りしているのです。まったく許せません。

政党交付金は国民の税金なのに、不透明に使われていても、ほとんど国民は知りません。知るすべがないのです。

連載を通して、知っているようで知らない部分にスポットがあてられ、わかりにくかったこともわかるのではないかと心から期待しています。

大倉 由紀子(さみどりの会)

さみどりの会
連載「衆院秋田3区の政党交付金」
秋田政党交付金裁判、和解
「どうする政党交付金」
許されない政党交付金の貯めこみ
普通のおばちゃんが考える「政党交付金、基金、国庫返還」
秋田政党交付金裁判――背景には女性蔑視がある
政党交付金国庫返還と三井裁判
政党交付金裁判
ためこんで翌年一気に使う「政党交付金」
政党交付金のあきれた使い方と裁判
「政党交付金は選挙に使えない」!?
井戸塀政治家から政党交付金どっぷり政治家へ
政党交付金のうまみを熟知していて追い出した
普通のおばちゃんが考える「政党交付金」
政党交付金440万余円、国庫返還へ
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by bekokuma321 | 2016-02-07 00:50 | 秋田

c0166264_22343045.jpg「三井マリ子VS松浦大悟裁判」が、2015年11月4月、秋田地裁で和解という形で終わりました。

そもそも私は、その和解の日まで、裁判のことをほとんど何も知りませんでしたし、集会に参加するのも初めてでした。

「衆院選に落選して、その上さらにいじめられた女性がいる。その女性の裁判の集会がある」といった程度の知識しか持っていませんでした。

11月4日、三井さんと三井さんの弁護士さん2人は、裁判が長引いて集会場にはなかなか来られなかったため、集会場では岡田ふさ子さんら支援する会の人たちが、これまでの概要を説明していました。結局、この日の集会は自然流会状態となりました。しかし、裁判はまだ終わっておらず、支援者は秋田県庁で待機することになりました。

私も気になって、足は自然に秋田県庁へ向っていました。そこで、その日の裁判は公開にはならず、和解という形で終わったという報告を受けました。

このように、裁判について他の人たちより出遅れた私は、その日から手当たり次第に資料を読み込み、情報をあさりました。
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「陳述書」(三井マリ子 2013/11/8)
「訴 状」(近江直人、澤入満里子、森田祐子 2013/11/11)
「意見陳述」(三井マリ子 2014/1/24)
「意見陳述」(三井マリ子 2015/1/16)
「陳述書2」(三井マリ子 2015/6/21) 
などなど。

それに「第10回弁論準備手続調書(和解)」、つまり和解文書を読みました。

資料を読み始めてまず感じたのは「怒り」でした。こんなことが許されるはずがない、という「怒り」でした。「怒り」とともに、こういうことをまともな大人がするのだろうか、と疑問を抱きました。

秋田3区から民主党公認で衆院選に立候補するよう三井さんを拝み倒して承諾させた松浦氏側は、三井さんが落選したら、手の平を返すように数々の“不適切行為”を行いました。

実は、選挙運動中からその兆候はあったようです。三井さんが選挙区出身であることや都議会議員だったという経歴も削られたポスターやハガキは、その典型的な例です。

そして、「政党交付金は選挙に使えない」と言ったウソ、政治資金のどんぶり勘定のいい加減さ・・・などきりがありません。

裁判において、松浦氏側は、こうした事実をいっさい認めず、むしろ三井さん側の人格に問題があったとでもいうような人格攻撃をしてきたことにも、私はさらに腹が立ちました。

c0166264_13371240.jpgこうした被告側の数々の言動の中で、裁判所は、落選直後に松浦氏ら5人で三井さんの自宅兼事務所にやって来て、三井さんに追い出し宣告をした時のつるし上げについては、“不適切行為”だったとしました(「和解調書」)。そして、その″不適切行為”について、松浦氏側は「お詫び」をしました。

三井さんにとっては、落選後、「さあ、これからだ」と自分に言い聞かせていた時の急襲に、身も心もボロボロだったようです。その後、三井さんは、不本意ながら自宅(長野)に戻ります。そして1人で調査を始めます。

その調査で、三井さんに伝えてなかった口座(隠し口座と三井さん側は言う)が開設されていたことや、松浦事務所と秋田銀行の癒着がなければありえない銀行の変な手続きなどを発見していきます。

これらはすべて、三井さんや三井さんの弁護士や支援者がいなければ、泣き寝入りさせられていた可能性の高かったことだと思います。

裁判は、和解ということでピリオドが打たれましたが、いろいろな問題点を公の場にさらすことができたということを考えれば、実質的勝訴だったと私は感じています。

加島 康博 (秋田市、さみどりの会*)

【写真上:三井原告。2015月11月4日、秋田市内にて佐々木厚子撮影。中:「訴状」、下:「和解調書」。「訴状」「和解調書」はポインターを上に置くと読める】

(*)2012年暮れ、2カ月にわたる立候補要請を受けて、三井マリ子さんは秋田移住して衆院選に出た。落選後、松浦大悟議員らに不明朗な会計処理をされ心身ともに損害を受けたと提訴した。さみどりの会は三井裁判を支援する会の愛称。「産むならば 世界を産めよ ものの芽の 燃え立つ森の さみどりのなか」という阿木津英の歌がある。女性は子どもだけでなく、世界を産み出すのだという意味だ。三井さんは、選挙演説に引用しては「私は新しい秋田を産み出したいのです」と結んでいた。選挙・裁判をきっかけにできた、女性と選挙・政治を考えるサイトさみどりの会ホームページには裁判関係の情報が掲載されている。
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by bekokuma321 | 2015-12-29 17:19 | 秋田

c0166264_11294468.jpg11月30日、秋田地裁における三井マリ子VS松浦大悟裁判の最後の報告会と懇親会がありました。

私が最も伝えたいことは、和解というと一般には引き分けと受けとられがちですが、今回の和解は決してそうではない、と2人の弁護士(近江直人弁護士、森田祐子弁護士)が強調したことです。

司会の大倉由紀子さんは、三井さんは2万3665票をとって「これからも頑張ります」と言っていたのに、「さよなら」も言わないで秋田を去ってしまった、と当時のことを紹介していました。

実際、三井さんは、供託金没収ラインを上回る票を獲得しました。しかし、その供託金は、党が供託すべきだったにもかかわらず、私財である個人通帳から引き出され、選挙後、国から返還されたにも関わらず、裁判をするまで三井さんには返還されませんでした。

さらに、候補者本人が何度要求しても「選挙運動収支報告」を知らされず、候補者の知らない通帳(隠し口座)が開設され、民主党本部が振り込んだとする金額と候補者に知らされた金額に差があり、会議を開いてほしいと候補者が要求しても開かれず、「今後、連絡するな」などと言われたのです。

c0166264_115704.jpg裁判をしなかったら、こうした事実が、誰にも知られることなく、何事もなかったこととされて、次の選挙を迎え、また次の選挙へと引き継がれていったことでしょう(右「訴状」をクリックすると読める)。

しかし、三井さんの提訴により、法廷の場で審議され、白日の下にさらされました。それらは、思慮或る人々によって受け止められ、日本の選挙や政治の一角が可視化できたことは、この裁判の大いなる意義であった、と思います。

また、東京都江東区議の中村まさこさんが、「この事件の背景には女性蔑視があると私は指摘したい。女性のほうが候補者探しのとき言いくるめやすく、用が済んだら簡単にお払い箱にしやすい、と被告側は思ったに違いない」と書いています(「秋田政党交付金裁判――背景には女性蔑視がある」2015.10.4)。私も、女性蔑視の要素を多分に含んだ事件であった、と思います。

政党支部の支部長(=衆院候補者)に就任していただいた人が、2期にわたる東京都議会議員を経、女性センターの館長を3年以上務め、高校や大学で教鞭をとり、10冊以上の本を出版してきた、60代の男性であると、想像してみてください。

ダークスーツにネクタイで身を固めた男性に、投票日の5日後に、アポなし、ノックなしに、大勢で、夜襲とも言える訪問ができるでしょうか。

懇願して秋田移住をしていただいた豊富な経験を有する先輩男性を相手に、上記のような言動をとれば、いくらなんでも世間は許さない、と誰もが思うでしょう。三井マリ子さんが女性だったことが、この事件の背景にはある、と私も思います。

思い起こすと、候補者三井マリ子さんの依頼で秋田までやってきて手弁当で政治活動をしていた私に、候補者に断りもなく「帰んなさい!」と言い放った地元の「現職参議院議員公設秘書」の態度は、どれだけ私を驚かせたことか。

私は、屈辱を胸に秋田を去りました。三井さんが秋田を去る1か月前のことでした。私は候補者三井さんの友人であって、現職の参議院議員であれ、その秘書であれ、直接に「帰れ」と言われる筋合いはありません。それが通常の人間関係の筋というもの。それが、候補者を蚊帳の外において「帰れ」指示を出すという「主客転倒」がまかり通ることを、この時、初めて私は知ることとなりました。

裁判所に出された証拠書類や準備書面から、選挙中も選挙後もこの「主客転倒」のままであった、と私は感じました。「主」が、もしも男性だったら、ここまでの転倒はなかったのではないでしょうか。

この総選挙の直後、民主党本部は、衆院選で落選した候補者に半年間、月々50万円の手当を出して総支部を継続させる方針を決めました。その重要な情報を三井さんに伏せて、「落選したら支部は解散し、支部長は解任」「ここ(自宅兼事務所)は12月いっぱいで」と、三井さんに選挙区を出ていくよう迫った事実がありました。

繰り返しになりますが、豊富な社会経験を積んだスーツ姿の男性が相手だったら、同じことができただろうか、と思います。

c0166264_13371240.jpg「和解調書」に戻ります(右「和解調書」をクリックすると読める)。被告松浦大悟さん側は、選挙後のこうした言動を「適切でなかった」と認め、「お詫びの意」を表したことが和解調書に盛り込まれているので、原告三井さんは和解を受け入れたということです。

一方、原告三井さんは、「被告松浦大悟さん側は、政党交付金を自分の選挙用に残す目的で、立候補要請を行った」と主張してきましたが、それを裏付けるに足る的確な証拠がないことを認めて、「遺憾の意」を表す、という和解内容になっています。

さらに、この和解調書には、「異例とも言える」3ページにも渡る「前文」が付され、裁判官の考えが述べられています。その中で、裁判官は、「『政党交付金は選挙には使えない』との誤った説明を原告にしていたことなどを踏まえると、原告において、被告松浦が自らの選挙運動費用を確保するために立候補させたのではないか、との疑念を抱いたとしても、このこと自体は特に理解できないものではない」と、三井さんの主張に理解を示しています。

三井さんは報告会に参加した皆さんに向かって、裁判を総括して、「ノックアウトできると思っていたのですが……かろうじて判定勝ちと言えるのではないか」と述べたところ、会場は拍手で応えていました。私も「判定勝ち」だと受け取ります。

とくに、民主党秋田第3総支部(代表三井マリ子)に降りた政党交付金の残金440万円を、政党助成法の本旨にのっとり、「国庫返納」したことは、松浦大悟さんらの政治資金に流用される可能性を未然に防いだことにつながり、すごいことだと思います。

以上、供託金300万円の三井さんへの返還と、政党交付金の残金440万円の国庫返納。そして、一連の疑念への事実認定とも言える裁判所の理解と、被告松浦大悟さんの「お詫びの意」により、原告三井マリ子さんの踏みつけられた名誉と尊厳は、一定の回復を見たものと、私は思います。
 
最後に、「お詫びの意」を表した被告松浦大悟さんは、今後の政治活動において、同じ轍は踏まない選択をされるものと大いに期待するものです。今後は、秋田県民の方々がその言動を見届けて下さるものと信じます。

c0166264_11411672.jpg「三井候補秋田追放事件を究明する裁判」を支援する事務局を担った者から、秋田の皆さまと、秋田以外の地から応援していただいた全国の皆さまに、心から「ありがとうございました」と申し上げます。

岡田 ふさ子 (さみどりの会* 事務局)


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(*)2012年暮れ、2カ月にわたる立候補要請を受けて、三井マリ子さんは秋田移住して衆院選に出た。落選後、松浦大悟議員らに不明朗な会計処理をされ心身ともに損害を受けたと提訴した。さみどりの会は三井裁判を支援する会の愛称。「産むならば 世界を産めよ ものの芽の 燃え立つ森の さみどりのなか」という阿木津英の歌がある。女性は子どもだけでなく、世界を産み出すのだという意味だ。三井さんは、選挙演説に引用しては「私は新しい秋田を産み出したいのです」と結んでいた。選挙・裁判をきっかけにできた、女性と選挙・政治を考えるサイトさみどりの会ホームページには裁判情報が掲載されている。なお、同裁判は2015年11月和解で終わった
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by bekokuma321 | 2015-12-19 12:21 | 秋田