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c0166264_1755257.jpg連載「衆院秋田3区の政党交付金」を読んで

この連載は前半の18話は秋田篇で、2012年冬の衆院選を闘って落選した三井マリ子さんの苦い体験談。後半の6話はノルウェー篇で、ノルウェーの選挙事情を彼女自身が取材して書いたルポだ。

秋田篇は読んでいて腹が立つことばかり。松浦大悟参議院議員(当時)は、民主党からの離党者が続出する中、固辞する三井さんを拝み倒して立候補させた。ところが、本気で選挙運動を支える気など殆どなく、お目当ては秋田3区に立候補させることで党から支給される政党交付金だったらしいことが、この連載を読むとよく分かる。

松浦議員とその秘書たちは、三井さんの政治活動のための政党交付金をできるだけ三井さんには使わずに残すことばかり考えていたように思われる。

まず、松浦議員らが三井さんの選挙事務所として用意したのは、支持者が来訪するのも不便な辺鄙な場所。事務所開きも行わず、ポスターや選挙広報に必要不可欠な情報(出身地や経歴等)を載せないばかりか、ポスターの印刷枚数も半分以下に抑えた上、ポスター貼りの手間賃まで横領する輩がいた。

民主党から振り込まれる政党交付金は、専用の送金先口座を三井さんには黙って三井さん名義で設立して、そこに送金されるようにした。その専用口座にはいった政党交付金は、三井さんに説明していた別の口座に移した。これらの出し入れは松浦議員の秘書たちが牛耳り、備品を買うにも三井さんの選挙区の業者を使わず松浦事務所が懇意にしているらしき秋田市の業者を使い、真に三井さんが必要なものではなく後に松浦事務所で使えるようなものに大金が消費される、等々。

これらのことに三井さんが気づくのはだいぶ後になってからだ。選挙後「二度と連絡するな」、「ここは12月いっぱい」と言われて自宅兼事務所を追い出され、秋田を去った三井さんは、選挙収支報告書さえも見せてもらえないので、自分で選管や銀行に出向いて調べたりして不正を突き止める。

c0166264_13371240.jpgそして三井さんは、彼女の承諾を得ずに三井名義の口座を開いた松浦議員秘書を私文書偽造同行使・詐欺罪で告発する。さらに、「盤石の態勢で支えます」と三井さんを秋田移住・立候補させた松浦議員や秘書たちから精神的身体的苦痛を受けたとして損害賠償を求めて民事裁判を起こす

告発のほうは、検察庁に送検された。しかし松浦議員側と長らく取引のある銀行側が被害届を出さなかったために不起訴処分となった。「長い物には巻かれろ」式の銀行側の対応が、第13話に詳述されている。

民事裁判のほうは、和解で終わった。三井さんの出した証拠物件から三井勝訴と思っていたが、三井さんの受けた精神的苦痛等に対する損害賠償は認められなかった。

しかし、三井名義の口座のひとつを隠していたこと、「政党交付金は選挙に使えない」と三井さんに嘘をついたこと、選挙収支報告書を見せなかったこと、選挙後の三井さんへの「つるしあげ」、三井さんが会議を要請しても開かなかったことなどは、“不適切行為である”と、認められた(和解調書。右上をクリックすると読める)。

せめてもの成果は政党交付金の残金を松浦議員側の好き勝手にさせずに済んだことと、さらに松浦側金庫に眠っていた供託金(10%以上とったため没収されなかった)を取り戻したことだ。前者は国庫返還をし、後者は秋田の女性のために使うように基金に回されたと聞く。

c0166264_182959.jpg秋田篇の苦々しさに比べて、後半のノルウェー篇の何と爽やかなこと!

前者の、当事者として選挙の泥沼に巻き込まれた経験と、後者の、筆者が理想としている国を訪問・取材したルポ。

流れるテーマは同じ選挙だが、その内容のあまりの違いに驚く。

ノルウェーでは、何しろ選挙に個人のお金がまったくかからない。だから高校生でも、移民でも、酪農家でも、100年前までは虐げられてきた極北の少数民族の女性でも、立候補できて、議員や大臣になれる。すごい選挙制度! 

おとぎ話のようだが、実在する国の話だ。徹底した男女平等は、議会ばかりか、大臣の数でも、会社の役員数でも貫かれている。

日本の小選挙区制では得票数が議席数に比例せず、「死に票」の割合が多いが、ノルウェーなど欧州諸国は比例代表制を採っているため、票数が議席に正比例する(第24話)。民意の反映する選挙なのだ。政党交付金の分配のしかたも、日本と違う。

日本で問題になっている「政治とカネ」のスキャンダルは彼の地では起こらないのだろうか。比例代表制だから選挙は政党中心に行われるため、日本の小選挙区制のように候補者個人がお金を使う必要がまったくない。だから、政党交付金という公的資金が個人の懐にはいることはないらしい。

一方、選挙にお金がかかるから、松浦議員らは、次の選挙に備えるために他人の政党交付金(三井さんの政党交付金)を貯め込もうとしたのだろう。許しがたい姑息な手段をとったとはいえ、松浦議員個人は、日本の選挙の犠牲者なのかもしれない。

c0166264_18544984.jpg参院選が公示され、また選挙が始まった。比例区、小選挙区に、各政党はどのような経緯で候補者を決めたのか、政党交付金はどのように使われるのか、三井さんの連載を読んで、政党の内幕を垣間見た今では気になるところだ。

相田和弘監督の映画「選挙」を観て怒りが静まらなかったノルウェー人たち(第25話)を思い出しながら、街頭で声を張り上げる候補者たちの演説や仕草に接している。

2016年6月28日

高橋 三栄子(さみどりの会*)

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【写真上から 1枚目:2012年豪雪の秋田で選挙運動をする三井マリ子候補。2枚目:和解調書の表紙。3枚目:市長に就任した酪農家兼市議会議員のシングルマザー。4枚目:相田監督DVD「選挙」。5枚目:「16歳以上の選挙権」運動をするハマール高校の生徒たち】

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(*)2012年暮れ、2カ月にわたる立候補要請を受けて、三井マリ子さんは秋田移住して衆院選に。落選後、松浦大悟議員らに不明朗な会計処理をされ心身ともに損害を受けたと提訴。さみどりの会は三井裁判を支援する会の愛称。さみどりの会ホームページは選挙・裁判をきっかけにできた、女性と選挙・政治を考えるサイト。裁判は2015年11月和解で終わった
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by bekokuma321 | 2016-07-13 18:30 | 秋田

「平等の国ノルウェーの選挙」の「第22話 むかし魔女、いま大臣」を読みました。

第22話のp3の写真に強く惹かれました。椅子から炎が燃え盛っています。水の刑をくぐり、火あぶりの刑を受けて、殺された女たちを象徴する芸術作品「魔女裁判モニュメントのオブジェ」です。

あの女は魔女だ、とレッテルをはられると引っ立てられて拷問の末に死んでいった、女たち。2011年夏、ノルウェーは、昔の犠牲者を悼んで狂気の歴史を刻むために、国の予算で「魔女裁判モニュメント」を完成させました。モニュメントは、魔女狩りが多くあったノルウェーのフィンマルク県ヴァルドゥーという厳寒の地にあるそうです。

三井さんは2011年2月、この極北の地を訪問。でも未完成でした。夏には完成するというモニュメントが見える所までたどり着き、凍傷になりかけながら撮影に成功。その写真も、p2に掲載されています。

21世紀に生きる私たちですが、魔女狩りと無関係だとは言えません。魔女裁判を生みだした昔の人間の精神と似た精神でなければ起こり得ない事件に、今も遭遇することがあるからです。女性蔑視が根強く残る日本社会は、とくに精神の自由のない国です。不自由な精神は、規格からはずれた自由な女たちに反感を持ち、排除します。

30~40代の頃、魔女が主人公の児童文学を読むのが好きでした。魔女と呼ばれる女性は社会から非難されていても自分を失わず、窮地を乗り切る勇気を持ち、信ずることをやり通す人間として描かれていました。

ジーン・アウル作『大地の子エイラ』は圧巻でした。エイラは魔女のレッテルは貼られていませんが、魔女と言えると思います。時代は紀元前3万年ころ。クロマニヨン人のエイラは、大地震で種属を失いひとりになってしまい、ネアンデルタール人の部族に育てられます。ネアンデルタール人の眼から見れば、エイラは、自分たちとは異なる醜い異端者。差別に苦しみながらも、エイラは薬草の知識を持つ女性(薬師)の手で育てられ、自分も薬師になります。男の仕事だった石つぶてを投げる猟の技術も鍛錬をかさねた結果、並外れて上手くなります。

話をノルウェーに戻します。当時、魔女とされたサーミたちには、エイラのように薬草を使って病気や傷を治す薬師がいました。男性官吏は、このような知識を持つ女たちに驚き、そして憎悪したのではないでしょうか。

しかし、魔女たちを火あぶりの刑にした国で、現代のエイラたちは少数民族ながらも議員や市長となって社会を変えています。こうした女性たちが政治の場にいるからこそ、私が感動した「魔女モニュメント」が、21世紀にできたのだと思います。

ふじみつこ(さみどりの会ホームページ(*)担当
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(*)2012年暮れ、2カ月にわたる立候補要請を受けて、三井マリ子さんは秋田移住して衆院選に。落選後、松浦大悟議員らに不明朗な会計処理をされ心身ともに損害を受けたと提訴。さみどりの会は三井裁判を支援する会の愛称。さみどりの会ホームページは選挙・裁判をきっかけにできた、女性と選挙・政治を考えるサイト。裁判は2015年11月和解で終わった

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▲魔女モニュメントのオブジェ(撮影三井マリ子)

ノルウェーの魔女裁判から思うこと
魔女狩り撲滅に資金
ガーナの魔女キャンプ:亡命する寡婦たち
魔女モニュメント、オープン
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by bekokuma321 | 2016-04-24 11:51 | 秋田

c0166264_0231454.jpgさみどりの会ホームページ(*)担当のふじです。

70年前の今日、1946年4月10日は、日本の女たちが初めて投票用紙を手にした日です。

女性に投票を呼びかける当時のポスターには、「新しい日本は何で築く、国民の内から盛り上がる命で築く……下から湧き上がる力は何で現す 国民の正直に書く参政の一票で現す」と。戦争で生き延びた命を一票に託そうという気持が伝わります。

その衆院選に79人の女たちが立候補して、39人が当選。70年経た今、女性衆院議員は45人ですので、ものすごい数です。大選挙区連記制だったからだそうです。

2012年、三井マリ子さんは、衆院選に立候補しました。落選後、違法的事件に遭遇し、
松浦大悟前参議院議員や秘書を提訴しました。裁判は和解で終結。さみどりの会のホームページに、三井さんは、衆院選を振り返る連載を書いてきました。

今、連載は、世界で最も女性の政治参加が進んでいる国のひとつノルウェーの選挙に移りました。

“弱者”を見捨てない政治をつくってきた、女たちの闘いと選挙制度について、足で書いたルポルタージュです。読んでますます「政治は女に任せな、あかん!」と思ってます。

女性参政権70周年、日本でも女性の政治参加をグイッと進めるために、どうぞクリックを。

連載「衆院秋田3区政党交付金」のシリーズにはいっています。ノルウェー編のタイトルは:
■第23話 庶民の足元に根をはる政治
■第22話 むかし魔女、いま大臣
■第21話 酪農をとるか、市長をとるか
■第20話 高校生が市議になれる理由
■第19話 極北の町を見捨てない国
■ルポ:平等の国ノルウェーの選挙

ふじみつこ(アーティスト、さみどりの会

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▲ノルウェーでは選挙権を16歳に引き下げる運動が。話し合うハーマル高校の生徒たち(撮影三井マリ子)

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(*)2012年暮れ、2カ月にわたる立候補要請を受けて、三井マリ子さんは秋田移住して衆院選に。落選後、松浦大悟議員らに不明朗な会計処理をされ心身ともに損害を受けたと提訴。さみどりの会は三井裁判を支援する会の愛称。さみどりの会ホームページは選挙・裁判をきっかけにできた、女性と選挙・政治を考えるサイト。裁判は2015年11月和解で終わった
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by bekokuma321 | 2016-04-10 01:03 | 秋田

c0166264_0231454.jpg連載「衆院秋田3区の政党交付金」第18話まで、3月も末になってやっと全文に目を通しました。

三井さんは、選挙や裁判で体験したことを、絡まった糸を解くように平易にくだいて書いています。それでも、見たことも聞いたこともない、選挙の裏側の会計資料や法制度を初めて垣間見たためでしょうが、私は簡単には読めませんでした。これまでの自分の生活に馴染みのない政治や選挙というテーマについてのやり取りや書類の様々……。

三井さん自身、いくども「恥ずかしながら、知らなかった」「私には無知の罪がある」と書いていますが、当初はほとんど知らなかったようです。しかし三井さんは、疑問をそのままにせず、問題の糸口をつかみ、引きちぎられないようにたどってゆきながら、問題の大元にたどり着こうとします。そこで生まれた新たな疑問には、またひとつひとつたどってゆこうとします。

私に分かるのは、ほとんど何も知らなかった困難な問題に果敢に挑んだ三井さんの底力と明快な頭脳です。

完全に理解してはいない私にもこれだけは分かります。それは、今私たちは消費税が上がることを心配していますが、吸い上げられた皆の税金がこういう使われかたをしているが、それでいいのか、と、「政党交付金」を材料に問題提起していることです。

人によっては、問題の本質を矮小化したいために、いろいろと歪曲してとらえる人がいるかもしれません。しかし「公共の利害に深く関わる問題であり、日本国憲法に定められた表現の自由の下での公正な言論である」という三井さんの文章に賛成です。

湖面に投げた石の波紋が広がるように、多くの人々に、政党交付金への関心が広がってゆくことを期待しています。それが、秋田の政治、いや日本の政治をよくする第一歩だと思います。

最後に、三井さんの「連載」を読んで、普通の暮らしの中にとんでもない謀略が仕組まれてもおかしくないと気づかされされました。

加島 康博 (秋田市、さみどりの会*)

連載「衆院秋田3区の政党交付金」_さみどりの会
党として説明責任がある「秋田政党交付金裁判」
三井裁判和解に思うこと
和解調書と裁判長の真意
女であったゆえに踏みつけられた名誉と尊厳

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(*)2012年暮れ、2カ月にわたる立候補要請を受けて、三井マリ子さんは秋田移住して衆院選に。落選後、松浦大悟議員らに不明朗な会計処理をされ心身ともに損害を受けたと提訴。さみどりの会は三井裁判を支援する会の愛称。選挙・裁判をきっかけにできた、女性と選挙・政治を考えるサイトさみどりの会ホームページには裁判情報が掲載されている。裁判は2015年11月和解で終わった
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by bekokuma321 | 2016-04-03 17:12 | 秋田

c0166264_0231454.jpg連載「衆院選秋田3区政党交付金」(三井マリ子)の第15話~18話を読んだ。その迫りくる臨場感。ひとつひとつの証拠の重さ。ふぅっと深いため息が出た。

裁判を追ってきたものの、ストンと落ちなかったこともあったが、今回読んでわかったことが数々ある。そのひとつは「ポスター張り横領着服事件で、公職選挙法違反容疑で書類送検された3人のうちの1人が、民主党秋田県連幹部であった」ということだ。

その人は、長年、秋田県の民主党の重要な位置にいて、しかも三井マリ子さんの選対の中枢にいた人だ。

この刑事事件は、三井さんが松浦議員秘書を告発した後、警察の捜査のなかで発覚した。その人は、25枚の架空の領収書をワープロでつくって、そこに住所氏名までタイプをして、用意していた三文判を押して、多くの領収書を偽造したのだ。

三井さんのポスター張りをしていないのに、「1万円領収しました」と名前を勝手に使われた何人かが、新聞の取材に、こう答えている。

「勝手に名前を使われるのは心外で、気味が悪い」
「身に覚えがないし、そもそも住所が間違っている」

どれだけ迷惑したことだろう。三井さんの心痛はいかばかりだったか。病気になるはずだ。第16話「25枚の領収書」に、三井さんはこう書いている。

「最も私を悩ませたのは、架空の領収書に勝手に名前を使われ、お金を受け取ってもいないのに受け取ったと書かれた人たちにどうお詫びをするか、そして、私の『選挙運動費用収支報告書』の虚偽記載をどう訂正するか…」

しかも、この書類送検された3人のうち2人は、三井さんの衆院選の半年後にあった松浦さんの参院選でも同じ事件を起こしたと報道された。2回の国政選挙で、民主党幹部が、領収書を偽造したうえでポスター張り代を横領着服したのだ。

「党県連は独自に調査をすすめているが、その背景や原因を早急に調べ、有権者に明らかにすべきだ」(毎日新聞 2014.2.7 )と、記者は書いている。誰もがそう考えるはずだ。

しかし、この刑事事件は、最終的に起訴猶予で「不起訴」になった。私はそのことに驚かされたが、起訴猶予となったとはいえ、この3人の横領着服の事実は決して消えない。

実際、第16話にあるように、横領した側の弁護士は「3人が横領したことを認め、謝罪し、横領した金額を支払うことを約束する」と三井さんの弁護士に書いてきている。この横領した側の弁護士は、民事裁判の被告松浦大悟さんとその秘書らの弁護士を兼ねている。民主党の顧問弁護士である。

もっと重要なことは、党本部から送金された国民の税金「政党交付金」についてだ。

政党交付金の送金先口座を三井さんは、まったく説明されていなかった。党本部が指定した政党交付金専用の口座を、三井さん名義で、身分証明書とハンコを使って作っていたのに、それを三井さん本人に秘匿してきた。違法的行為だと私は思う。違法だと認識していたからこそ、松浦さんは「秘匿などしていない。三井さんは了承した」と裁判で言ってきた。

しかし、最終的に裁判長によって三井さんの主張の正しさが証明された。「受入口口座の開設に先立ち、口座の開設と用途を説明していたとはいえない」と、和解文に明記されている。

以上からだけでも、「民主党」は公党として、この事件に対して説明責任があるのではないか。

民事裁判は和解で終わって、松浦大悟被告側は、三井さんに対し、一連の“不適切行為”に「お詫びの意を表す」とあった(和解文)。それなのに、民主党は松浦大悟さんを参議院選挙の候補者として公認した。党としての浄化作用が私には感じられない。

「野党共闘」は大事なことだ。しかし、自民党に対峙する野党だからこそ、ぜひにも私たち普通の市民の希望を託せる政党であってほしい。

岡田ふさ子さみどりの会事務局)

連載「衆院秋田3区の政党交付金」_さみどりの会
和解調書と裁判長の真意
女であったゆえに踏みつけられた名誉と尊厳

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(*)2012年暮れ、2カ月にわたる立候補要請を受けて、三井マリ子さんは秋田移住して衆院選に出た。落選後、松浦大悟議員らに不明朗な会計処理をされ心身ともに損害を受けたと提訴。さみどりの会は三井裁判を支援する会の愛称。選挙・裁判をきっかけにできた、女性と選挙・政治を考えるサイトさみどりの会ホームページには裁判情報が掲載されている。なお、同裁判は2015年11月和解で終わった
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by bekokuma321 | 2016-03-25 12:50 | 秋田

c0166264_0231454.jpg連載「衆院秋田3区の政党交付金」が第18話までアップされました。

連載を読んでいると、あのときそうだったねという記憶が思い起こされます。また、あのときおかしいなと思った疑問はこういうことだったのかと、怒りがわいてきます。

第12話「友人の怒り」には、選挙の応援を一生懸命してくれていたマリ子さんの友人が、本人の承諾なしに、名前を選挙の書類に使われていたことが書かれています。選挙後、マリ子さんは、収支報告書をつくった秘書たちに、「私の友人は承諾した覚えがないと言っています」と言います。すると秘書たちは、2人そろって「ちゃんと承諾した。覚えてないだけです」と言い返します。でも、書類の受付日から、それは嘘だったことが、後にわかります。

つまりは、その本人の同意のないまま名前を勝手に使い、印鑑も勝手に作って押していたなんて、びっくりポンです。さらに、その収支報告書をマリ子さんが見せてといくら希望しても見せなかったなんて、びっくりポン・ポン・ポ~ンです。

連載では匿名ですが、名前を使われたマリ子さんの友人とは、あ、あの人ではないかと私は想像できます。おそらくあの人でしょう。とても気持ちの良い人です。お人よしと言ってもいいくらいの人です。

私は、裁判を通じて、マリ子さんが立ち向かったのは、政党交付金の悪質な使われ方であることがわかりました。第18話「どんぶり勘定の世界」で、マリ子さんの名前で交付された政党交付金や寄付金は、ひっくるめて2000万円。その半分、約1000万円を自分たちの懐にいれられると踏んでいたらしいことを、悟りました。

要するに、お金の事は私たちが好きにやるから、マリ子さんやマリ子さんの友人の「名前だけ使わせてよ」だったのでしょう。人の好さを利用して、選挙が終わったら、真相を悟られる前に秋田を出ていくように仕向ければ、どうにでもなると思った、そのやりかたに強い怒りがわいてきます。

大倉由紀子さみどりの会

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和解調書と裁判長の真意
女であったゆえに踏みつけられた名誉と尊厳
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by bekokuma321 | 2016-03-17 20:26 | 秋田

c0166264_0231454.jpg今年の雪は、少し楽でした。市内では屋根の雪もまずまずで、全く雪下ろししない家もあるようです。

連載「衆院秋田3区の政党交付金」を読んで、知らないところでいっぱい苦労してたんだなと、思っています。私はマリ子さんが立候補の誘いを断っていた時、そこに偶然居合わせました。その後、マリ子さんは秋田に移住し、衆院選を闘い、「ここにいられなくなった」と荷物整理をして横手を去って、裁判を起こし、和解で終わりました。私は、ずっと見ていました。

裁判の文書も読みましたので、いろいろ分かっているつもりでしたが、「エ~!こんなことがあったの」と、驚いています。また政党交付金という私たちの税金のいい加減な使われかたも勉強になりました。

とくに、第9話「松浦議員への2度目の手紙」。ひとり、口惜しさと悲しさを抱えて秋田を離れてから、松浦さんに手紙を出したんですね。催促の手紙を出しても、無視され続けたことは、裁判で知っていましたが、今回の連載で、その手紙の内容を初めて知ることができました。

三井さんの手紙に返事をしていたなら、こんなにこじれることは無かったのに、と思います。でも、松浦さんには無視する以外の方法はなかったでしょうね。そのわけは、ここまで読んだだけでもわかります。
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世の中は、憲法改正・戦争のできる国へと向かっています。マリ子さんは、2012年当時、自民党の改憲案を読んで、これを阻むには民主党に期待するしかないと思ったと聞きました。こちらでも、目立つ道路ぎわに2名連名のポスターをはって選挙に備える自民党候補者を見るようになりました。私は、改憲どころじゃない、秋田の高齢問題、格差問題をどうしてくれる、と思うばかりです。

大倉由紀子さみどりの会

連載「衆院秋田3区の政党交付金」_さみどりの会
和解調書と裁判長の真意
女であったゆえに踏みつけられた名誉と尊厳

【写真:今年は雪が少ないとはいえけっこう多い。とくに高齢女性にとって雪おろし、雪かきは難行苦行だ。2016.2.秋田県横手市郊外】
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by bekokuma321 | 2016-03-05 16:18 | 秋田

c0166264_0231454.jpg連載「衆院秋田3区の政党交付金」を読んだ。

私の眼前に臨場感をもって、秋田での選挙の光景が浮かんでくる。これまで、訴状や準備書面を読み、秋田地裁に足を運んで、おおかた知っていたが、連載では、録音テープとそのテープ起こし原稿が駆使され、一層リアルに表現されている。

小説を読み進めるがごとき面白さがある。皆さまに、ぜひ、「読み物」としてお楽しみ下さいとお勧めしたい。

それにしても、まあ、よくも、よくも、こんなふうに次から次と……。しかも、受けて立つ相手は、男女平等をライフワークとして走り続けてきた三井マリ子。こんなやり方に三井マリ子が気づかぬと思っての言動だったのだろうか。気づいたときには「後の祭り」と高をくくったのだろうか。それとも?

松浦大悟VS三井マリ子の裁判は、昨年、和解で終わった。

斎藤顕裁判長は、「『政党交付金は選挙には使えない』との誤った説明を原告にしていたことなどを踏まえると、原告において、被告松浦が自らの選挙運動費用を確保するために立候補させたのではないか、との疑念を抱いたとしても、このこと自体は特に理解できないものではない」と言った(和解条項)。

裁判長は、「松浦さんは自らの選挙運動費用を確保するために、私を立候補させたのでは」と疑った三井マリ子さんに、理解を示したのである。

この連載を読んだ読者もまた、裁判長のように、疑念を抱いた三井マリ子さんを理解することになるだろう。

岡田ふさ子さみどりの会事務局)

連載「衆院秋田3区の政党交付金」_さみどりの会
和解調書と裁判長の真意
女であったゆえに踏みつけられた名誉と尊厳
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by bekokuma321 | 2016-03-05 09:56 | 秋田

c0166264_0231454.jpg秋田政党交付金裁判の顛末、まずは、ホームページで出発ですね。

「なんでやねん!!」の思いをいっぱい書いてください。

楽しみにしています。

小さな第一歩からのスタートですが、最後には本にしちゃいましょう!!

岡橋 時子さみどりの会

連載「衆院秋田3区の政党交付金」
連載「衆院秋田3区の政党交付金」_さみどりの会
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by bekokuma321 | 2016-02-07 01:03 | 秋田

c0166264_0231454.jpg「政治とカネ」で、甘利大臣が辞任しました。大臣室で50万円を忍ばせた菓子折りを受け取ったという記者会見を聞いて、「越後屋、そちも悪よの~」「いやいやお代官さまほどでは」という時代劇を思い出したのは私だけではなかったようです。

「政治とカネ」は後を絶ちませんね。その政治とカネにかかわって三井マリ子さんが起こした裁判は、昨年11月、 和解で終わりました。マリ子さんは、衆院選で政党交付金が奇妙に使われていることを知って、それを明らかにするために提訴していました。

ちょうど1年前ですが、マリ子さんが意見陳述をした裁判を傍聴しました。そのなかに、こんな言葉がありました。

「政党交付金の間違った使い方を明らかにすることは、いまわしくも稀有な体験を積んでしまった私の義務だと思っております。 厳正なる審判をお願いいたします。」

こう言っていたマリ子さんですから、政党交付金に関するうやむやな結果に、さぞ残念だったことでしょう。でも、新しい年を迎えて、マリ子さんは、経験にもとづいた事実をホームページで連載するに至ったと聞きました。

政党交付金は、私も含めた国民全員がひとり250円を出した税金です。政治腐敗の温床といわれる企業団体献金を廃止するかわりに、公金の導入が決まったそうです。でも、甘利大臣が「(50万円を)適正に処理しておくようにと秘書に渡した」と弁明していたように、企業団体献金は禁止されていません。政治家は企業団体献金と政党交付金を二重取りしているのです。まったく許せません。

政党交付金は国民の税金なのに、不透明に使われていても、ほとんど国民は知りません。知るすべがないのです。

連載を通して、知っているようで知らない部分にスポットがあてられ、わかりにくかったこともわかるのではないかと心から期待しています。

大倉 由紀子(さみどりの会)

さみどりの会
連載「衆院秋田3区の政党交付金」
秋田政党交付金裁判、和解
「どうする政党交付金」
許されない政党交付金の貯めこみ
普通のおばちゃんが考える「政党交付金、基金、国庫返還」
秋田政党交付金裁判――背景には女性蔑視がある
政党交付金国庫返還と三井裁判
政党交付金裁判
ためこんで翌年一気に使う「政党交付金」
政党交付金のあきれた使い方と裁判
「政党交付金は選挙に使えない」!?
井戸塀政治家から政党交付金どっぷり政治家へ
政党交付金のうまみを熟知していて追い出した
普通のおばちゃんが考える「政党交付金」
政党交付金440万余円、国庫返還へ
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by bekokuma321 | 2016-02-07 00:50 | 秋田