カテゴリ:中東( 44 )

ノルウェー国営放送によると、イラン当局は、サキネ・モハマディ・アシュティアニSakineh Mohammadi Ashtianiに対する死刑執行を断念し、身柄を解放した。

サキネ・モハマディ・アシュティアニは48歳。2人の子どもの母親。2006年、婚姻外性交渉をした罪で、“石打刑による死刑”という残忍な刑を受けていた。

AFPによると、ドイツにある人権団体「石打刑に反対する委員会」は、サキネ・モハマディ・アシュティアニの息子と弁護士も解放されたとされ、スウェーデンにある国際アムネスティもこのニュースを確認したという。

ノルウェーの人権団体を始め世界中から、彼女の死刑執行をやめるよう求める署名がイラン政府に届けられ、大きな運動となっていた。署名数は436,000に登り、イラン当局は、今夏、石打刑を99回までした後、中止していた。今回、ついに世界の声に屈した形となった。

FEM-NEWSはこの事件を追ってきたが、世界の人たちと朗報を喜びたい。とともに、女性と男性で刑の基準が天地ほど違う国がまだ存在することに、怒りを覚える。さらに、この事件は、国連女性差別撤廃委員会の無力、国境を越えた市民運動の大きな力を知らしめた。

http://www.aftenposten.no/nyheter/uriks/article3942488.ece
http://frihet.exblog.jp/14741028
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by bekokuma321 | 2010-12-10 11:38 | 中東

12月1日未明、イランで、シャーラ・ジャヘードShahla Jahedという女性が絞首刑にされた。元有名サッカー選手の妻を殺害したという罪状で。悪名高いイーブン刑務所に9年間(3063日間)の長きにわたって収監されていた末のことだった。

この殺人事件では、元サッカー選手と、彼の恋人シャーラ・ジャヘードが逮捕された。ところが、彼は無罪放免となり、彼女は、黙秘をした後、自白するに至った。しかし彼女は、法廷では、終始一貫無罪を主張した。つまり彼女は、自白のみで絞首刑にされた。イランの法律によると、妻の家族が死刑放免を求めると死刑にはならなかったという。

イランの人道団体は、「彼女は自白を強要されたのだ」と言っている。

英ガーディアン紙によると、元サッカー選手とシャーラは「臨時結婚」をしていたとされている。臨時結婚とは、短期間の契約結婚としてイスラム法では伝統的に認められているのだとか。しかし明らかに「合法的売春」だと批判されている。

イランの人権運動が活発なノルウェーのノルウェー・アムネスティは、次のように語っている。
「実に残酷で悲惨だ。絞首刑は牢獄の庭で行われ、多くの受刑者が見ていた。権力にはむかうとこういうことになるのだという見せしめである」
「彼女の絞首刑は、死刑反対の声が世界中から上がり死刑が中止されたSakineh Ashtiani のケースの代りに行われたと考えられる」

女性の人権など、庭に落ちゆく木の葉ほどもない国がまだ存在している。女性差別撤廃条約も、世界人権宣言も、「伝統」という名の女性虐待をビクともさせない。悔しい。

出典http://www.nrk.no/nyheter/verden/1.7405337
http://www.guardian.co.uk/world/2010/dec/01/shahla-jahed-executed-iran

関連記事
Sakineh Ashtiani 事件についてhttp://frihet.exblog.jp/14741028/
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by bekokuma321 | 2010-12-01 16:58 | 中東

報道によると、「Mariamマリアム(英語のマリー)」と名づけられた船が、レバノンを出てイスラエル占領下のガザに向かった。イスラエル軍の攻撃によって傷ついたガザ住民に対する医療・看護・救助が目的の人道的支援団。乗組員は医師、弁護士、アメリカの修道女など全員女性。

8月22日(日)、「合法的条件が整っていない」と、レバノンのトリポリ通過を阻止され、現在、航行続行延期を余儀なくされている模様。ギリシャやトルコと交渉中であるとされる。

一方、イスラエルの国連大使ガブリエラ・シャレフは、このような行動は紛争・緊張を増幅させるだけであると、レバノンはじめ各国政府に警告をした。

http://www.guardian.co.uk/world/2010/aug/06/gaza-aid-flotilla-lebanon-women
http://www.jpost.com/International/Article.aspx?ID=185488
http://www.bbc.co.uk/news/magazine-11037247
http://www.dailystar.com.lb/article.asp?edition_id=1&categ_id=1&article_id=118484#axzz0xPZ6724S
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by bekokuma321 | 2010-08-23 16:51 | 中東

43歳のイラン女性が、石打ち刑を免れたという朗報。

Sakineh Mohammadi Ashtianiは、婚外交渉をした罪で2006年から獄中にいる。イスラム法の非人道的解釈によって、イランでは、婚前交渉はむち打ち100回、婚外交渉をした女性には石打ちによる死刑が待っている。「不倫は神への冒瀆」だからだそうだ。

彼女が男性と関係をもったのは夫の死後。しかも、すでに鞭打ち刑を99回、受けているという。彼女に対する死刑執行に対して、国際的な抗議運動がノルウェーの学者(イラン出身)を中心に広がっていた。

http://news.bbc.co.uk/2/hi/world/middle_east/10565103.stm
http://www.hrw.org/en/news/2010/07/07/iran-prevent-woman-s-execution-adultery
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by bekokuma321 | 2010-07-09 14:20 | 中東

イスラエルとパレスチナの戦場と化しているウエストバンクで、男性と女性の戦争が繰り広げられている。

BBCによると、ナブルスのモーターレースに女性たちが殴りこみをかけた。70人ほどの出場者はこれまで全員男性。この男性ホルモンで充満するこのカーレースに挑戦した女性たちの名は「スピードシスターズ」。

「車の運転に男女の差がなんてありません」「私は車が大好き、スピードが大好きです」とスーナ・アウェイダSuna Aweidaは言う。「でも、ドーナッツがとても難しい」と、360度を回転させるレースを指して付け加えた。

女性たちに極意を教えてくれる先輩はまだいない。訓練不足気味の彼女らに、この夏、イギリス外務省支援で「スピードシスターズ」の訓練士がイギリスから派遣されることが決まった。イギリス外務省の開発事業のひとつだという。

カーレースといえばフェラーリを思い浮かべるが、彼女の車は平凡すぎるヴォークスホール・コルサ。ナブルスの男性レーサーたちは、BMBかメルセデスだが、彼女たちは、地元のレンタカー屋さんから寄付されたファミリー車だ。

パレスチナから、こういうパワフルな女性のニュースが聞こえてくるのは、ほんとにうれしい。

http://news.bbc.co.uk/2/hi/world/middle_east/10184696.stm
http://www.palst-jp.com/jp/jp_tt_ptv_05.html
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by bekokuma321 | 2010-06-11 04:19 | 中東

Human Rights Watchは、サウジアラビア裁判所が、女性に下した300回の鞭打ち刑と、1年半の投獄刑を無効にするよう、広く世界に訴えている。

その女性はSawsan Salim。彼女は、行政からセクシャルハラスメントを受けた被害を提訴し、その裁判に男性の付き添いなしに出廷した。彼女の回りにいる唯一の男性である夫が、受刑中であったため、付き添う男性がいなかったという。

しかし裁判長は、「嘘のセクシャルハラスメント被害を訴えた罪」と、「男性の庇護なしに法廷に出た罪」で、有罪だと判決した。

■Human Rights Watch
http://www.hrw.org/en/news/2010/03/02/saudi-arabia-free-woman-who-sought-court-aid
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by bekokuma321 | 2010-03-06 16:22 | 中東

イラン政府は、シリン・エバディShirin Ebadiのノーベル平和賞のゴールド・メダルを強奪したという。シリン・エバディは、イランの女性運動・人権運動家。人権確立の功績によって、ノーベル平和賞を受賞した。しかし、国内では、事務所を強制的に閉鎖されるなど、絶えず迫害にあってきた。

■NRKhttp://www.nrk.no/nyheter/utenriks/1.6886511

■Fem-News「イラン当局、エバディ弁護士の活動拠点を閉鎖」
http://frihet.exblog.jp/10544840/
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by bekokuma321 | 2009-11-29 01:19 | 中東

イラン大統領選挙と女性

6月12日、イラン大統領選挙があった。まだ結果は不確定。

現職の保守強硬派アハマディネジャド大統領に、対外協調を訴える改革派ムサビ元首相が挑戦した。国会議員の、290人中およそ200人が現職大統領支持を表明している下での選挙だが、日増しに、挑戦者ムサビ元首相の勢いが増してきていた。

この選挙では、ムサビ元首相の妻ザハラ・ラフナバルZahara Rahnavard さんが、夫の選挙運動の前面に立ち演説をした。これは、報道によるとイランで初めての歴史的事件だという。

ザハラさんは、テヘラン大学教授。選挙集会では、どこでも、「女性の権利拡大」を訴えている。相手陣営から、「グラデュエイト・コースの入試を受けないなど大学の規則に違反している」などと攻撃を受けたことに、強く憤り、「私への侮辱は女性全体への侮辱だ」と、提訴も辞さないかまえだ。

CNNの動画には、ムサビ大統領候補側が集まったアリーナにおいて、大勢の女性が興奮しながら支援している姿が写っている。その一人は取材陣に、「私がムサビを応援しているのは、彼がザハラ・ラフナバルを妻にしているからです」とキッパリ。

他の報道によると、ザハラ・ラフナバルは、女性解放に向けて明解なメッセージを発している。

「なぜ、、イランの大統領候補に女性が一人の候補にもならなかったのでしょう? なぜ、内閣に一人の女性もいないのでしょう? なぜ、家庭の主婦が保険で保障されないのでしょう?」

「これらは変えなければなりません。差別をなくし、男性と同じ権利を要求すること、これこそが、イランの女性たちにとって最大の優先課題なのです」

当然、自由を求めてやまない若い女性たちを中心に、支持が拡大している。

http://news.bbc.co.uk/2/hi/middle_east/8093366.stm
http://www.smh.com.au/world/irans-michelle-obama-zahra-is-the-countrys-new-political-star-20090612-c5mc.html
http://www.nytimes.com/2009/06/08/world/middleeast/08iran.html?_r=2
http://www.guardian.co.uk/commentisfree/2009/may/05/iran-elections-women
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by bekokuma321 | 2009-06-13 10:43 | 中東

5月16日、クウェートで、国会議員の選挙が行われ、女性候補16人中4人が当選した。定数は50人。同国史上初の快挙。

4人は、経済学者Rola Dashti、教授のSalwa al-Jassar、Aseel al-Awadi、女性初の閣僚だったMassouma al-Mubarak。当選した女性たちは、「女性たちの勝利、民主主義の勝利だ」「人びとは変化を求めたのだ」と語っている。

クウェートは豊かな産油国だが、政治は完全なる男性の牙城。女性たちの長年の運動の結果、2005年初めて女性参政権を獲得した。しかし保守派は女性の参政権を嫌い、「女性には入れるな」と有権者に説得していた。過去06年、08年の選挙においても、女性たちは勇猛果敢に挑戦したが、女性候補は一人も当選できなかった。

ガーディアンによると、クウェートは政党の存在を認めておらず、候補者は、政治グループに入るか、無所属での出馬となる。1990年のイラク侵攻が、クウェート女性の自由化へのきっかけになったという。

ガーディアンには当選した女性たちのはじけるような喜びの写真が載っている。天の半分を支えている女性が政治的権利への扉を開いた瞬間である。

一方、サウジアラビアは、いまだに女性参政権を認めていない(http://frihet.exblog.jp/10972640/ 参照)

http://www.awid.org/eng/Women-s-Rights-in-the-News/Women-s-Rights-in-the-News/First-Women-Win-Seats-in-Kuwait-Parliament
http://www.guardian.co.uk/world/2009/may/17/kuwait-women-elected-parliament
http://news.bbc.co.uk/1/hi/world/middle_east/8053088.stm
http://news.bbc.co.uk/1/hi/world/middle_east/4552749.stm
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by bekokuma321 | 2009-05-19 02:42 | 中東

サウジアラビアの、まだ8歳でしかない少女の離婚が法廷で認められた。よかった! 

BBCによると、彼女は50歳近い男性との結婚の解消を求めて裁判をしていたが、前回の裁判では、離婚は認められなかった。今回、裁判官が変わり、彼女の主張が認められたという。

またCNNによると、少女の父親が借金をしていた親戚の男への返済のため、50歳近いその男性と娘を結婚させたとされている。しかし母親は最初から猛反対をしていた。その後、娘の両親は離婚。母親には、子どもに対して法的な親権がなく、娘の承諾なしに結婚させられたという母親の訴えが認められなかった。

国際機関は、この事案に対して、子どもの権利擁護の観点から、強い関心を寄せていた。

http://news.bbc.co.uk/2/hi/middle_east/8026545.stm
http://edition.cnn.com/2009/WORLD/meast/04/15/saudi.child.bride/
http://edition.cnn.com/2009/WORLD/meast/04/14/saudi.child.marriage/index.html

◆ノルウェーは強制結婚は違法である。詳しくは
http://frihet.exblog.jp/9362707/
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by bekokuma321 | 2009-05-02 12:16 | 中東