イタリアはパリタリア

クオータ発祥の地ノルウェーでは、物事を決める場の少なくとも40%は女性とすると法律で定めている。それを知って度肝を抜いたのは80年代末のことです。

クオータ制は次々に伝播し、多くの国々で女性議員を増やす道具として使われてきました。

そして、時は過ぎ、フランスでは、「パリテ」と呼ばれる男女半々方式をとり、世界をあっと言わせました。40%なんて目じゃない、政治の世界は自然界と同じ50%対50%であるべきだとする哲学です。その哲学を実現するために、憲法まで改正したというのです。

そして、2007年夏、通訳の仕事でイタリアに飛んだ私は、ローマで、イタリア式パリテのポスターに出くわしました。イタリアではフランスのパリテにあたる男女半々にすることを「パリタリア民主主義(Democrazia Paritaria)」と呼んでいました。

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詳しくはインターネット新聞
「男女半々かクオータ制か イタリア女性躍進の道は」
http://janjan.voicejapan.org/government/0707/0707290021/1.php

上のポスターをつくったイタリア女性連合は、1940年代からある歴史ある女性団体で、当時はファシストに抵抗運動をしていたそうです。イタリアの友人に言わせると、当時の熱は70年代のフェミニズムには受け継がれたが、現在は、「男性のフィールドに挑むには、そのルールにのっとって戦うことが必要だという路線に代わってしまった。女性同士の連帯からほどとおくなってしまっている」ということです。でも、政界の半分を女性によこせ、という運動をひっぱるには、女性同士の連帯がないとやれないと思いますが。

追記:
『イタリアの社会』(早稲田大学出版部)の勝田由美著「イタリア女性の現在」によると、戦後のイタリアの女性の権利追及の中心となったのが、このイタリア女性連合UDI。レジスタンスを母体に生まれた共産党系の組織だという。UDIは現在は政党から独立していて、70年代から小さなグループとのネットワークを大切にしている、と記載されている。
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by bekokuma321 | 2007-07-22 01:59 | ヨーロッパ