ノルウェー労働党党首セクハラを語る

映画プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインの性暴力から端を発した#Meetoo(私も)運動は、ノルウェー社会を揺さぶった。

ブルントラント前首相もセクシャルハラスメント体験を告発したことは既報のとおりだ。

ノルウェー最大政党の労働党の女性たちが、過去の被害体験を訴えた。しかも、被害を言っても真剣にとりあってもらえなかったと言った。加害者は労働党のナンバーツーのトロン・ギスケ(51歳、既婚)。ストルテンベルグ内閣で教育調査大臣、文化教会大臣などを歴任した人物だ。

その彼が、過去に青年部の若い女性たちにセクハラをしたというのだ。彼は、現在、病欠をとっているが、不適切な行為だったと謝罪して(行為の一部は認めていない)、党の要職や国会の重要ポストの辞任となった。

報道によると、労働党は、会議で話し合った末、党首のヨーナス・ガール・ストーレJonas Gahr Støre(元外務大臣)は、次のような発表をした。

「私たちが知っている事実は、ギスケの行いは私たちの法規定や価値に沿っていないということです。ギスケと彼を訴えている若い女性たちの間には、権力ならびに年齢の差があることにとくに驚かされました」

「自分も他の政党のリーダーたちも、こうした問題にもっと注意を向けるべきです。確信がもてないからということで、より真剣に探ることをしてこなかった。私自身も、私の前任者(ストルテンベルグ首相も含めて)も、他の政党のリーダーたちもです」

セクハラを個人的な問題とせず、政党という組織全体の重要問題としてとらえようという姿勢が、にじみ出ている。

その背景には、第一に、勇気を出して告発した女性党員や、その発言を信じて「ギスケは辞任すべきだ」と第一声をあげた女性幹部らの存在がある。第二に、セクシャルハラスメント問題を真正面からとりあげ、問題のありかを掘りさげ、「まだやるの」というくらい継続して報道してきた、マスメディアの存在がある。

男女平等のトップランナーといわれる国ノルウェーでも、多くの女性たちが、職場で学校でセクシャルハラスメントにあっている。いわんや、日本では、”浜の真砂はつきるとも…”だろう。

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 ▲ノルウェーの主要政党党首(リーダー)たち。ヨーナス・ガール・ストーレ労働党党首は左から5番目(ノルウェー国会、2017年9月)

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by bekokuma321 | 2018-01-12 00:06 | ノルウェー