2017年 11月 16日
日本&ノルウェー 政治環境の違いを超えて(選挙マルシェ)
◎高校の生徒会が、選挙期間に各政党代表を校内に招いて政策討論会を行う(スクール・エレクション)。
◎居住地でない投票所でも事前に投票できる(たとえば職場の近くなど)。
◎ほぼ全ての政党が、子ども向けの政策をつくって発表している。
◎小学生から選挙や政治に馴染んでいて、小学5年生になると授業で実際に各政党の選挙事務所に政策の調査に行く。
◎政党助成金は政党の本部だけでなく、政党の青年部にもダイレクトに送金される。
◎選挙は、国会議員も地方議員もすべて比例代表制。
など、など……。
パワポを駆使して、笑いを交えながらの熱いお話だった。日本との政治環境や選挙制度の違いに驚いた。
しかし、日本でも、独自に政党代表を招いての公開討論会をしたり、わかりやすい情報発信や、政治家と直接交流の機会を設けて若者政策を提言したりなど、主権者教育に取り組んでいる団体がある。
講演を踏まえて、そうした4団体の代表による、パネルディスカッションがあった。4人は、自分たちの団体の活動内容や目的に加えて、政治・選挙について感じていることを元気に話してくれた。規制の多い日本の公選法や、政治への無関心など問題点が山積する日本の政治環境のなか、4人の熱心な活動を知って、前向きになれる力が自然と湧いてきた。
ランチ後のシンポには、現役議員9人が登壇(写真下)。政治に関わるようになったきっかけや子どもの頃に感じていたことなども聞くことができた。短い時間だったが、それぞれの個性や所属政党の政治活動についても垣間見えた。
今回は、会場からの質疑応答の時間はとれなかった。とはいえ、日ごろあまり接する機会のない政治・選挙の話を「聴く」ことから、考えさせられることや得るものが数多くあったと考えている。
司会進行という大役を終えて、今、ホッとしている。今後も、こうした活動に関わっていきたい、と思っている。
日向美砂子(全国フェミニスト議員連盟、小平市議会議員)
【写真上:ノルウェーで撮影してきた映像を示しながら講演する三井講師。中:左から司会の日向美砂子議員、三井講師、4団体代表。下:超党派の議員による「若者の政治参加をどうするか」】(撮影 上・中anonymous、下三井マリ子)
■「教育を変えなければ」と思った(選挙マルシェ)
■市民に優しい選挙制度(ノルウェー)(東京新聞)
■スクール・エレクションは民主主義の学校(ノルウェー)
■投票者にも候補者にも優しい選挙(ノルウェー)
■北欧福祉社会は地方自治体がつくる