「報道の自由」1位ノルウェーの自由の守り方

c0166264_114543.jpg国境なき記者団Reporters Without Bordersが発表した報道の自由度ランキング2017年によると、1位はノルウェーだった。日本は72位。

報道の自由インデックスの「よい」「まあまあよい」にランクされた国の数が2.3%減ったと指摘し、その理由を次のように書く。

「メディアに対する攻撃が常套化し、独裁者が台頭する世界を反映している。ポスト真実、プロパガンダ、自由の抑圧の時代に突入した」

報道の自由世界一とされたノルウェー。以下のような特徴が2つあげられている。

ひとつは、Norway’s Media Ownership Actという表現の自由を守る法律の存在だ。それによって、主要メディアグループは、TV局、ラジオ局、新聞社の株の40%以上をシェアしてはならないと定められている。金に任せてTV局を支配しようとする巨大メディア王の台頭にはどめをかけているのだ。ノルウェーでは政治分野で女性は少なくとも40%いなければならないとするクオータ制を定めているが、その精神と似ている。

さらに報道連合#ETTMINUTTという団体が創設され、信頼のおけるニュースや報道には、メディアの複眼性と独立性が大切なのだ、と市民向けに啓発活動をしていることだ。

上の写真は、同ホームページからの接写。子どもたちに、ニュースって何?と聞いている。ある子は「宣伝だと思う」。ある子は「火事のお知らせ」。ある子は「気持ちが悪くなるもの」・・・etc. このほか、報道連合#ETTMINUTTで目についたのは、ナチスドイツ占領下、表現の自由を守ろうとした編集者が逮捕される瞬間の写真。彼はノルウェー労働政権こそ唯一の政権だとしてナチス傀儡政権を認めない記事を掲載した。それを当局に「虚偽報道」とされたのだという(注)。

黙っていては報道の自由は守られない、という強い意志を感じる。

ポルノか歴史的報道写真か
表現の自由と男女平等
報道の自由度、日本は世界61位

【注】新聞 Fremtiden の編集者で、名はHenry Karlsen。彼は1940年10月に逮捕され、1945年5月8日に解放されるまで獄中だったという。彼を含め、ナチスドイツ占領時代のノルウェーで、激しい検閲圧力に屈しなかったジャーナリストたちの勇敢な闘いは、Kampen for Fremtiden i 1940に詳しい。
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by bekokuma321 | 2017-05-08 11:16 | ノルウェー