推進法成立を求める国会議事堂前マーチ

71年前の1946年4月10日、日本女性は史上初めての参政権を行使した。その記念すべき日、「推進法政治分野における男女共同参画の推進に関する法律」の成立を願う集まりがあった。

赤松良子Qの会代表は、「71年前、私はテーンエイジャーでした。それで投票はできませんでした。市川房枝先生など先駆者たちのおかけで今日の私たちがある。先駆者たちの苦労を思い出し、なんとしても今国会で推進法案を成立させよう」とあいさつ。Qの会は、クオータ制を推進する会の略称。高齢社会をよくする女性の会や全国フェミニスト議員連盟など61団体が傘下にはいる。

参加者160名以上。拍手で採択された今国会での成立を要望する文書を各党代表議員に届けるアクションに移った。

議員の部屋を回って届けた人たちの報告によると、自民党下村博文議員は「今、法案がいっぱい上がっているので…伝えておきましょう」。公明党井上義久議員は、「いい人がいれば応援したいですが。今国会で通しましょう」。女性たちの思いとかけ離れた熱のない反応にがっかり。

71年前の4月10日。ねんねこを背負った女性や、晴れ着の女性が投票所で一票を投じる当時の写真を見たことがある。この戦後直後の衆議院議員選挙で、秋田の和崎ハルをはじめ39人の女性が当選し、衆議院の議席に座った。

「今、衆議院議員は44人。39人から5人しか増えていません」と言うのは、三浦まり上智大学教授。「政治分野における女性の参画と活躍を推進する議員連盟」顧問として議員立法による法案作成に尽力した。

衆議院に座る女性は70年間で5人増えただけ。時計の針がとまっているかのようだ。この44人という数字は、全衆院議員475人中わずか9.3%にすぎない。女性が9.3%しか国会(第一院)にいない国は、先進諸国では日本だけ。世界中探してもそんなにない。世界193国のうち163位(IPU,2017.1.1)。

目を地方に移すと、地方の女性議員は平均わずか10%程度。しかも、5自治体にひとつは女性議員の誰もいない「女性ゼロ議会」だ。このスキャンダルを変えるには、罰則付きのクオータ制しかないのだが、国会の勢力図からして夢だ。ということで、努力目標とはいえ、候補者の数を男女で均等にすることを明文化した法案にやっとこぎつけた。

参加者は、集会会場の衆議院議員会館から外に出て、永田町駅までマーチ。

イギリスの女性参政権運動家(suffragette)のシンボルカラーは、紫・白・緑だった。10日集まった女性たちは、そのひとつ「尊厳」を表すという紫色のスカーフ、帽子、ジャケット、セーター、パンツなど思い思いのものを身につけて……。友人は、「母の形見なの」と、大粒アメジストのペンダントをしていた。

国会議事堂を背に「パリテ、均等」「おじさんだらけの政治はいらない」とラップのノリで訴えた。

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▲国会議事堂を背に「女性議員を増やそう」(写真提供伊藤正子)

来年こそ「政界への女性推進法」を
女性参政権行使70周年を祝えるのか




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by bekokuma321 | 2017-04-11 17:08 | その他