秋田県内 女性議員率の低水準をどうする

秋田魁新報が、127日、秋田県内の女性議員について特集していた(下)。


秋田県の和崎ハルがトップ当選した衆院選(1946年)は、初めて女性が参政権を行使した選挙だった。当選した女性は39人だった。70年以上経て、現在44人だから、5人しか増えていない。


1947年、衆院選と同じく女性が初の参政権を行使して、統一地方選が行われた。秋田魁新報によると、女性は、この県会議員選で4人、市町村議会選で15人当選した。当選者に占める女性の比率は県議会が8.3%、市町村議会は0.4%、だったという。


この初の統一地方選からちょうど今年は70年。2017126日現在で「(秋田県内の)議員総数に占める女性比率は、県議会14.3%、市議会8.0%、町村議会7.2%」と報道している。70年もの時が経っても、女性議員の割合は遅々として進まない。


女性には、男性とは異なる性ゆえの優しさがあるように僕には思う。その優しさを発揮するには、いろいろな方法があるだろうが、女性の議員を増やして、社会政策に生かすことも大事な方法であろう。そもそも人口の半分が女性なのだから、議会も半分は女性で自然だと思う。


さて、女性の地位が高い北欧の国はどうだろうか。


三井マリ子著『ノルウェーを変えた髭のノラーー男女平等社会はこうしてできた』(明石書店)、『男を消せ!ノルウェーを変えた女のクーデター』(毎日新聞社)、『ママは大臣 パパ育児』(明石書店、オンデマンド版)3冊を読んだ。本の中から、重要だと思ったことを述べたい。


2006年の内閣は全18人中、女性8人(40%以上)。主要政党7党中、4党が女性党首。国会議員も4割が女性。2007年の、ノルウェー地方議会選挙では、全市議会議員中37.5%が女性だった。女性が50%以上の市議会26市にのぼる。議会ばかりではない。女性労働力率は、23.8%1960年)から、61.5%2014年)に増えた(女性労働の数字は1月5日付け西日本新聞「ノルウェーリポート」より)。


しかし、今でこそ女性の地位がほぼ男性と同じノルウェーでも、かつて日本同様、女性の地位はとても低かった、と三井さんは書いている。いったい何が変えたのだろうか。もっとも大きな力は、「男女平等法」だとわかった。


1979
年、「男女平等法」(世界初の男女平等オンブット誕生)が施行。1981年「男女平等法」改正。公的委員会・審議会は、両性の代表が入ることに。1988年、再び改正された。21条「クォータ制」条項の登場。全ての公的審議会などに「40%クオータ制」が明記された。


男女平等法のなかでも、1988年に21条のクオータ制がはいったことが最大のかぎのようだ。全ての公的公的審議会など男女どちらも40%を下回ってはならないと定めている。この制度をクオータ制(quota)といい、「4分の1」を意味するクオーター(quarter)とは異なる、と知った。


ノルウェーで女性議員を格段と増やせたのは、このクオータ制を各政党も次々に取り入れたからだ。1973年 民主社会党、1974年 自由党、1975年 左派社会党、1983年 労働党。


クオータ制を取り入れるとなると、男性議員を減らして女性議員の数を増やさなければならない。ノルウェーでも道のりは困難だったらしいが、日本では、さらに困難だろうと思う。


とくに秋田県はまだまだ封建的で、「女は男に従っていればよい」という風潮が強く、女性議員への道は険しい。だから、そもそも候補者になる女性すらきわめて少ない。


秋田県には、これからどんな道があるのだろうか。今の若い人たちは、男女平等を教科として教えられてきているようだ。社会に出ても結婚しても、その感覚をつぶさぬように、上司や年配者たちは、「女だから」「男だろ」というような考えを若者に押し付けぬことだ。話はそこから始まる。


加島 康博(さみどりの会、秋田市)



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女性解放運動の先駆者早川カイ
底なしの政治腐敗と女性議員
女性参政権運動と秋田
ドイツ誌「シュピーゲル」、ノルウェーのクオータ制を特集
●連載● クオータ制は平等社会への一里塚 第2回
ノルウェー地方議会改革論争ヒートアップ
新潟日報「ノルウェー政界の男女平等:クオータ制が後押し」





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by bekokuma321 | 2017-02-13 22:59 | 秋田