イラク女性の自由と解放をめざして

c0166264_22182370.jpgノルウェーの報道によると、アメリカが軍事介入して破壊しつくされたイラクにおいて、女たちや少数民族の救済を続ける女性解放運動家が、ラフト賞に決まった。

女性の名はヤナー・モハメド(Yanar Mohammed、写真)。民主主義と人権のために闘う女性運動家であり、ジャーナリストでもある。イラクで、暴力被害女性を保護するシェルターの運営やニュースを発行し続ける「女性の自由ための組織」の代表。

ラフト賞審査員は、イラクの現状をこう説明する。

「性暴力は、戦略の一部であることが多い。イラクは、政治・軍事の名の下で、女性の人権がふみにじられている数多くの戦場のひとつである。女性に対する虐待や暴力は、イラクで増大の一途をたどる。強姦されたり、誘拐されて売買春宿に投げ込まれたり、名誉殺人の犠牲になったり・・・」

「女性の自由のための組織」ホームページによると、ヤナー・モハメドは、ISISの陣地近くにまで直接でかけて行って少女たちの救済交渉をしている。また、国連やアメリカの大学でイラク女性の実情を講演したり、と国内にとどまらず、世界に向かってイラク女性への理解を深める活動を続ける。

ヤナー・モハメドは、「行き場のない人たちは100万人とも200万人ともいわれている。そのうち約150万人が女性で、その半数が16歳から30歳の若い女性である。要するに10万人ほどが、今、この時点でも人身売買の犠牲になっているだろう」と語る。

ラフト賞を知らない人が多いと思われるので、ホームページから紹介すると、1986年、ノルウェーの学者で人権活動家ト-ロフ・ラフト(Thorolf Rafto) の努力に感謝する学生らの手で創設された。1979年、ラフトは、大学から排除された”政治的に偏向した学生たち“に講義をするためチェコを訪問。プラハで、ラフトは保安警察の手で殴打され重傷を負い、それがもとで1986年死亡した。

政治的表現の自由を守り発展させることにもっともふさわしい人が選ばれるのだという。また、世界ではあまり知られていない人権活動家が選ばれることによって、その業績を広く知らせる役目を果たしている。

受賞者から何人もノーベル平和賞受賞者が輩出している栄えある賞だという。

ヤナー・モハメドの気の遠くなるような闘いは、ノーベル賞に値する。ぜひ、と思う。

Organization of Women’s Freedom
Organization of Women’s Freedom in Iraq OWFI_facebook(ヤナー・モハメド写真は本facebookより)
The Rafto Foundation
「民族浄化」を乗り越える女たち
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by bekokuma321 | 2016-09-30 22:42 | ノルウェー