「民族浄化」を乗り越える女たち

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1992年、旧ユーゴスラビアから独立したボスニア・ヘルツェゴビナをめぐって、国土と民心を破壊しつくす民族紛争が起きた。

独立派のボシュニャク人とクロアチア人に対して反独立派のセルビア人が反発。このセルビアをNATOとアメリカが空爆して、今日のシリアのような殺戮戦が繰り広げられた。

この戦争は、自分たちの勢力圏を単一民族にするために異民族を排斥・抹殺する「民族浄化」という言葉を世界に広めた。英語のEthnic cleansingである。

浄化には非道の限りが尽くされた。その一つが組織的強姦だった。〝強姦キャンプ〞と呼ばれる女性収容所がつくられた。そこに集められた女性たちは、兵士に繰り返し長期間にわたって強姦された。お腹が大きくなって中絶ができなくなってから解き放たれた。

c0166264_904464.jpg上のポスターは、〝強姦キャンプ〞体験者などの独白を題材にした芝居『ヴァギナ・モノローグス』の宣伝に使われた。先月、クロアチアから来日したラダ・ボリッチ(写真)から贈られた。

ラダ・ボリッチは、クロアチア女性学センターの代表。強姦キャンプの被害者の救済とエンパワーメントにあたってきた。

ポスターの背景をもっと知りたい方は、叫ぶ芸術:「民族浄化」を乗り越えて(クロアチア)をどうぞ。

ラダ・ボリッチ「クロアチアの女性運動」を語る
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by bekokuma321 | 2016-09-28 10:50 | ヨーロッパ