2016年 08月 27日
EUに「ノー」
日本は昨日、年金運用で5兆円の赤字となったのは、EU離脱の影響があると、言っていた。
なぜ、イギリス国民はEU「ノー」を選んだのか。
大方のメディアが言うように、難民急増を恐れる国民の感情に乗る離脱派の作戦が功を奏したこともあるだろう。でも、私は「EUに加盟して40年。長年のEUに対する懐疑心が票になって表れた」とする『ガーディアン』紙が当たっていると思う。
イギリスは、今、ノルウェー方式をみならおうとしているという。ノルウェーは、EUに加盟していないにも関わらず、経済的に成功している国だからだ。最新調査だと、EU反対は、ノルウェー国民の74%にのぼる。
このポスターは、ノルウェーのEU反対市民がつくったポスターだ。ノルウェー政府は加盟申請したが、このポスターのもとに集まった国民は、EU加盟を拒否した。
ポスター下方にある建物はオスロにある国会議事堂。国会を乗っ取るような巨大な木製の像は、北欧神話に出てくる女神サーガ。千里眼を持つといわれる伝説の女性だ。
実は、ノルウェーのEU反対運動は、女性たちが主導した。女たちはこう主張した。
「ノルウェーは不平等をなくすことに社会の富を使ってきた。
保育、教育、福祉など公的サービス部門を充実させた。
その結果、女性の職場が増えた。
すべての女性が無理なく外で働けるようになった。
しかしEUは、福祉分野に市場原理を導入し、公的分野を縮小させようとしている。
これでは金持ちしか、必要なサービスを受けられなくなる」
この後は、I 女のしんぶんの「叫ぶ芸術ーーポスターに見る世界の女たち」をどうぞ。
■How did UK end up voting to leave theEuropean Union?
■Nei til EU■How Do EU Decisions Affect Nordic Gender Equality?
■EU国民投票と女性