民主主義度1位ノルウェー、23位日本

民主主義度が世界で最も高い国はどこの国? 

2015年は、ノルウェーだ。

英誌『エコノミスト』の調査部門「エコノミスト・インテリジェンス・ユニット」による、「民主主義指数2015年」(Democracy Index 2015)

英文報告書によると、5つのカテゴリー別に、いくつかの項目を10点満点で採点して、世界167カ国を比較している。以下は質問を簡単に訳したもの。

① 選挙過程と多元主義electoral process and pluralism:
「国会議員選挙、首相選挙、地方議会選挙が自由に公平に行われているか」「政党の政治資金の出し入れは透明であるか、かつ一般に受容されているか」など12項目

② 政治機能functioning of government:
「自由選挙で選出された代表が政策立案にたずさわっているか」「国会が、他の行政機関よりも上位にある最高の議決機関であるか」など14項目

③ 政治参加political participation:
「投票率」「少数民族や少数派があげた声が政策過程に反映されるか」「国会議員における女性の割合」「政党や政治団体への参加率」など9項目

④ 政治文化political culture:
「安定した機能的な民主主義を支えることに世論は合意しているか」「議会や選挙を無視するような強いリーダー像を望んでいるか(筆者注:望む文化だと減点)」など8項目

⑤ 市民的自由civil liberties:
「インターネットや新聞を含むメディアが政治権力に支配されないか」「労働組合を自由に組織化できるか」「異なる政治的意見が公開で自由に議論されているか」など17項目

先進国であるはずの日本は23位。「不十分な民主主義の国」の仲間入りした。でも、私から見ると、23位でも評価が高すぎると思う。

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たとえば、①選挙過程と多元主義には、「政党の政治資金の出し入れは透明であるか、かつ一般に受容されているか」という質問がある。

政党支部(これも政党)の代表だった私は、選挙を体験して、政治資金の透明性は確保されていないと明言できる。私自身もそうだったが、一般の人にはとてもわかりにくい。年間320億円という巨額の公費が政党の政治資金に回っていて、どのように使われているかがわかりにくいのだから、「透明である」とは言えない。ましてや「受容されている」とは口がさけても言えない。

さらに、②政治機能には「国会が、他の行政機関よりも上位にある最高の議決機関であるか」という質問がある。つい先日、衆院の委員会で、選挙制度が改悪された。衆議院議員数の削減だが、比例区まで削減された。わずか3日間で・・・。内容は、衆議院議長の諮問機関にすぎない「調査会」の答申に沿ったものだ。これなどは、国会での権限を調査会に投げたようなものではないか。

そんな不十分なプロセスで、またまた女性の政治参画を阻む比例区削減が決められたのだ。比例区こそ、衆議院に女性が入り込める枠である。日本は並立制選挙で小選挙区制が中心なので、比例代表制の持つ特質が十分反映されているとはいえないものの、それでも、女性議員の当選者は比例区が多い。

それと、ノルウェーと日本でもっとも格差があるのは、「③政治参加」だ。その中の指標に、女性の国会議員率がある。ノルウェーは、国会の女性議員は約40%、日本はわずか9%(衆院)だ。

もとにもどってしまうが、この9%というわずかな女性議員率でさえ、比例区が削減されれば、上がる見込みなどなくなる。

おいおい、これでは、2年後の民主主義度で、日本はまた下がるぞぉ!

世界一民主的な国
世界一民主主義の国はノルウェー、日本は22位
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by bekokuma321 | 2016-05-03 15:35 | ノルウェー