北欧会議 リベンジ・ポルノ被害をテーマに

ネットでのヘイトスピーチやヌード写真の拡散に悩む人は多い。女性には、別れたボーイフレンドや元夫が、共有していたヌード写真などをネットで拡散される被害にあうことが多い。いわゆるリベンジ・ポルノだ。

日本では、昨年、「私事性的画像記録の提供等による被害の防止に関する法律」が施行された。きっかけは、2013年の三鷹ストーカー殺人事件だった。とはいえ親告罪のため、被害者が警察に届け出なくてはいけない。被害を届け出るまでのハードルの高さを考えると、我慢するしかないか、と考える被害者は少なくないだろう。

このネット社会の負の産物について、北欧で、先日、国際会議があった。テーマは「ネットでのヘイトスピーチや女性蔑視にどう対処するか」。

参加者の1人、男女平等運動家のエマ・ホールテン(Emma Holten)は、こんな指摘をした。

「インターネットで、ヘイトスピーチや性的嫌がらせを受けている人には、若い女性や少女が多い。それが、この問題を根絶しようという空気の希薄さの原因であろう。もし、白人の男性が被害者に多かったら、話が違ってくるのではないだろうか」

リベンジ・ポルノをヘイトスピーチと同種の社会問題ととらえている点が日本と異なる。また、社会における男女のパワーバランスが、これらの問題を矮小化されがちにしているというのだ。なるほどもっともな警鐘だ。

また、成功例に、フェイスブック「ヘイトスピーチ・ノ―・ムーブメント」が話題を呼んだという。ノルウェー語ではStopp hatprat。たちあげたのはイングリッド・アスぺルンド(Ingrid Aspelund)というノルウェー女子大生。リベンジ・ポルノなどを見たり、被害にあった人からフェイスブックで相談を受け付け、どう解決したらいいかをフェイスブック仲間で話し合って、解決方法を見つけるのだという。何よりアクセスが簡単そうで、いい。

1年間の活動を経て、彼女は、「私は白人女性。移民の女性や少女は別の対応をされがちです。この問題は複雑です。問題を議論するには、交差的視点(intersectional approach)が欠かせません」

日本は、女性が声をあげてもかき消されることの多い国だ。そう考えると、この問題は北欧と比較にならないほど矮小化されているような気がする。

北欧男女平等データ
Nordic Countries Join Forces Against Online Hate Speech
Stopp hatprat
Huffingtonpost_revenge-porn

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オスロ市の選挙広報ポスター。移民の人たちや中年女性など多様性をコンセプトにつくられている。
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by bekokuma321 | 2015-11-12 16:30 | ノルウェー