和解のご報告と御礼

2015年11月4日、秋田地裁で私の提訴していた民事裁判は、斎藤顕裁判長の強い勧めによって、和解となりました。

裁判所の作成した和解条項によれば、私(最高責任者)が求めたにも関わらず選挙収支報告書などを見せなかったこと、会議を開いてほしいと要望しても開かなかったこと、1人でいた私を急襲して「あなたがいると票が減る、今後は連絡してこないように」などと“不適切対応”をしたこと、について松浦大悟被告らが認めました。これらについて被告らの「お詫び」の意思を裁判長が確認したので、和解に同意いたしました。

2012年暮の総選挙後、奈落の底に突き落とされるような仕打ちをうけました。しかし、弁護団や友人知人の皆様に支えられて、地の底から這い上がることができました。

裁判を起こしたことで、松浦被告が代表をつとめる民主党秋田県の金庫に眠っていた供託金300万円が返ってきました政党交付金の残金440万円も、被告らに使われずにすみました。これだけでも、裁判は意味があったと思います。

また、提訴に備えて必死に調査を続けた結果、いろいろな謎が解けました。民主党本部から政党支部への不可解な送金の仕組み、秋田銀行と国会議員事務所の腐れ縁、「政党交付金は選挙に使えない」という虚言、「選挙はとっぱらいですもの」(国会議員公設秘書の弁)とうそぶかれたドンブリ勘定、余った政党交付金を「基金」として預金すれば翌年自由に使える悪しき融通性、などなど。

特に問題だと痛感したのは、日本の選挙制度です。政党交付金は、政党活動の健全な促進のためにあると言われていますが、その後ろ盾である「政党助成法」は、ザル法です。人件費にしてしまえば、領収書がなくていいことなど、国民の税金なのに、恐ろしくいい加減な使われ方が許されています。これらは、裁判をしなければ、学べなかったでしょう。

今回の経験を通して言えることは、政党交付金制度は、小選挙区制選挙にはなじまないということです。政党交付金は、候補者個人の選挙マシーンによって、野放図な使い方が許されているのです。性差別根絶をめざす女性(多くは貧しい)の代表を国の政策決定に送り込むには、政党交付金が助けになる、と思ったこともありますが、百害あって一利なしの制度だとわかりました。

比例代表制の選挙のもとで、政党の政策活動に使われるようにしないかぎり、政党交付金制度の歪みは是正されない、と思いました。いずれ、日本の選挙制度のゆがみについては、文章で表現できたらと考えています。

まずは、皆さまの温かいご支援に深い感謝の気持ちを表して、御礼の言葉とさせていただきます。

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2015年11月5日

三井マリ子(原告、第46回衆議院議員候補)


【写真:2015月11月4日、秋田市内にて佐々木厚子さみどりの会*)撮影】

(*)2012年暮れ、2カ月にわたる立候補要請を受けて、三井マリ子さんは秋田移住して衆院選に出た。落選後、松浦大悟議員らに不明朗な会計処理をされ心身ともに損害を受けたと提訴した。さみどりの会は三井裁判を支援する会の愛称。「産むならば 世界を産めよ ものの芽の 燃え立つ森の さみどりのなか」という阿木津英の歌がある。女性は子どもだけでなく、世界を産み出すのだという意味だ。三井さんは、選挙演説に引用しては「私は新しい秋田を産み出したいのです」と結んでいた。選挙・裁判をきっかけにできた、女性と選挙・政治を考えるサイトさみどりの会ホームページには裁判関係の情報が掲載されている。
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by bekokuma321 | 2015-11-06 22:18 | 秋田