三井裁判、和解

c0166264_21552359.jpg11月4日、午後5時ごろ、秋田地裁で、三井マリ子さんが松浦元参議院議員を提訴してた裁判が、和解で終わりました。

斎藤裁判長の認めた事実がいくつかあります。

1)選挙後、三井さんに返還されるべき供託金が、裁判が始まってから2014年5月になってようやく民主党秋田県連(代表松浦)から返還されたこと。

2)松浦被告側が「政党交付金は選挙運動に使えない」と誤った説明を三井さんにしていたこと。

3)三井さんは受入口口座が開設された事実すら知らなかったこと。

4)選管に提出された選挙運動収支報告書に事実と違った内容が書かれていて、その元になった領収書には、事実と違った内容が書かれていたこと。

これだけの事実を裁判長が認めたのですから、「三井さん勝訴」かと素人は思ってしまいますが、そこまでには至りませんでした。

三井さんが、政党交付金や選挙運動費用の収支を把握するため、選挙運動収支報告書の開示や会議の開催を求めたにもかかわらず、実現に至らなかったことなど選挙後の対応が不適切だったことを、松浦側被告3人は認め、それをお詫びする、との内容でした。

つまり、報告書を見せてと言ってもそれを拒否した、会議の開催も拒否した、政党交付金は選挙に使えないと言ったーーーこれらは事実だったと、松浦被告側が認めたのです。とすると、なんで松浦被告側は報告書を見せなかったのか、なんで会議の開催を拒否したのか、なんで政党交付金は選挙に使えないという嘘を言ったのかという、疑問は永久に残ります。

c0166264_22343045.jpg記者会見で、三井さんは、「裁判をしなかったら供託金300万円も、政党交付金の使い残し440万円も、私のほうに戻ることはなかったはずです。政党交付金は使い残したら国庫返還という基本にもどって国に返せてよかったです」と言いました。

さらに「被告らの法的責任は曖昧に終わったが、道義的責任、政治的責任は残った」とも言いましたが、これから先、民主党秋田県連の代表でもある松浦元参議院議員が、どのようにこれらの責任を果たしていくのか見守って行くつもりです。

朝の11時ごろから始まった裁判は、昼休みなしに和解協議が続けられ、記者会見も、報告会も遅れに遅れました。私は、お産する娘を待つ母のようにやきもきしながら知らせをじっと待っていました。

三井さんの3年にわたる裁判は和解で終わりましたが、政党交付金には重大な欠陥があることが裁判で明らかになりました。三井さんの闘いが、政党交付金の制度改正につながることを願っています。

大倉 由紀子 (さみどりの会*)

【写真上:三井原告の代理人・近江直人弁護士。下:三井原告。ともに2015月11月4日、秋田市内にて佐々木厚子撮影】

(*)2012年暮れ、2カ月にわたる立候補要請を受けて、三井マリ子さんは秋田移住して衆院選に出た。落選後、松浦大悟議員らに不明朗な会計処理をされ心身ともに損害を受けたと提訴した。さみどりの会は三井裁判を支援する会の愛称。「産むならば 世界を産めよ ものの芽の 燃え立つ森の さみどりのなか」という阿木津英の歌がある。女性は子どもだけでなく、世界を産み出すのだという意味だ。三井さんは、選挙演説に引用しては「私は新しい秋田を産み出したいのです」と結んでいた。選挙・裁判をきっかけにできた、女性と選挙・政治を考えるサイトさみどりの会ホームページには裁判関係の情報が掲載されている。
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by bekokuma321 | 2015-11-05 00:30 | 秋田