許されない政党交付金の貯めこみ

c0166264_14281349.jpg「陳述書2」(2015年6月21日 原告三井マリ子)を読ませていただきました。

正直言って、読み終えるのが大変辛い中身でした。思い出せば、一昨年の10月、大学時代のクラス会であなたは体調が悪そうで、いつもの元気はつらつとしたあなたとは全く違っていました。その原因がこれだったのですね。

選挙に絡むカネ、そのカネの使途の悪質さにただただ驚き、あきれるばかりでした。読んでは休み、また、もう一度読み戻しては休み・・・とても一気に読めるものではありませんでした。

正確に記すためにと、思い出したくない嫌なことをひとつひとつ記憶をたどりながら、あちこちに出向いては調査をして、これだけの文書をまとめあげた、あなたの根気・努力は計り知れないものがあったと思います。

政党交付金とは そもそも国民全員から一人当たり250円を取った税金が原資です。それが、自分が全く支持しない政党に交付されて、その政党から各地の政党支部にわたり、その支部の政治家によって使われています。健全な民主政治に資するためにできた制度だそうですが、少なくとも政党交付金を使う政治家は、目的以外には使うべきではありませんし、その使い道を明快に報告すべきです。当然使い残しがあったら、国に返納すべきです。

被告参議院議員側は、まず三井マリ子さんを民主党の政党支部支部長にして、三井マリ子さんの名で銀行口座をつくりました。その口座に民主党本部から政党交付金を送金させるためです。その政党交付金の目的は、当然ながら三井さんの総選挙に向けた政治活動でした。

その時、銀行に行った人(参議院議員秘書)は、三井さんの委任状もなしに、それどころか三井さん本人になりすまして口座を開設していたことなどが、裁判の証拠書類から明らかにされています。さらに選挙が終わった後、三井支部長から収支報告や残金がいくらかを求められても、全く説明せず、コピーすら見せないという不誠実さは、到底許されないと思います。

つぎに被告側は、ある方法をとれば、政党交付金を使い残しても、国に返還せずに後で使えることを知っていました

それは、「基金口座」を開設して、そこに使い残した政党交付金を移すという方法です。国会議員かその秘書でなかったら、こんな奥の手を知っているはずはなく、私は、「陳述書2」で初めて知りました。

被告側は、毎年、この方法で、自分が代表する政党支部に来た政党交付金 の残金を「基金口座」にためこんでいました。手慣れていた被告側は(自分の政党交付金ならまだしも)、三井支部長の政党交付金を残して、「基金口座」に移したのです。そのうえで、三井支部長を秋田から追い出しました。

このようなことは絶対許されない、と強く思います。

被告に何度も懇願され長野から秋田まで移り住み、本気で選挙に立ち上がったあなたの陰で、このようなことが行われていたとは、本当に気の毒で心が痛みます。読んでいて私は本当に胃が重苦しくなったり、息苦しくもなりました。

大学時代のあなたは本当に「パッション」にあふれ、その言動には目を見張るものがありました。社会に出てからの活動も「さすが」と感心させられて来ました。それだから生まれ故郷の秋田の女性のためという強い使命感と、政治を変えなくてはという信念から決断したのでしょう。そして、どんなに必死にあなたが選挙に打ち込んだか 友人の私には想像できるのです。

被告らのしたことは 世のために真摯に頑張ろうとした者への裏切り行為です。選挙に引っ張り出そうとした時の熱心な口ぶり、カネにまつわる様々なごまかし、手続き上の嘘偽り、選挙後5日目の追い出し宣告、情報の秘匿・・・・理解しがたいさまざまな事実について、被告らは、反論があるのでしたら具体的証拠で反論してほしいです。その上で、真相がすべて解明されるべきと思います。

「陳述書2」の最後にある次の文章、その通りであると確信し、強く支持します。 

「被告らは、私への背任行為をなし、私の人格権を侵害しただけではありません。『民主政治の健全な発展』『政党政治の健全な発達』のために誕生した政党交付金を、その設立趣旨から著しく逸脱して使いました。政党交付金は、全国民ひとりひとりが、税金250円を出して賄っています。被告らは、私を欺くことで、秋田3区の住民、そして全国民を欺いたといえます。」

三井マリ子さん、あきらめず最後までやり抜いてください。私にできることがあれば連絡してください。

2015年9月25日

佐藤 美登里(さみどりの会 *)

【写真:雪の晴れ間に「女性が子育て・介護しつつ働き続けられる職場を」と訴える三井候補。2012年12月豪雪の秋田3区で】

(*)2012年暮れ、2カ月にわたる立候補要請を受けて、三井マリ子さんは秋田移住して衆院選に出た。落選後、松浦大悟議員らに不明朗な会計処理をされ心身ともに損害を受けたと提訴した。さみどりの会は三井裁判を支援する会の愛称。「産むならば 世界を産めよ ものの芽の 燃え立つ森の さみどりのなか」という阿木津英の歌がある。女性は子どもだけでなく、世界を産み出すのだという意味だ。三井さんは、選挙演説に引用しては「私は新しい秋田を産み出したいのです」と結んでいた。選挙・裁判をきっかけにできた、女性と選挙・政治を考えるサイトさみどりの会ホームページには裁判関係の情報が掲載されている。
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by bekokuma321 | 2015-10-09 15:49 | 秋田