基金に移されていた政党交付金の国庫返還

9月30日、秋田地裁で三井マリ子さんの12回目の裁判がおこなわれました。

公開かもしれないと思っていた私は、1時間半のドライブで横手市から秋田市まででかけました。

裁判は非公開でした。和解には至らなかったということです。裁判が終わって、近江直人弁護士、森田祐子弁護士、三井マリ子原告の報告会に参加しました。マリ子さんがこの裁判を起こさなかったら、いったいどうだったろうと思うことがいくつも報告されました。

近江弁護士は、「総務省が、9月25日、2014年の政党交付金の国庫返還額を告示しました。民主党は476万8900円です。その9割以上は三井さんが代表をしていた民主党秋田3区の基金でした」と言いました。

c0166264_842138.jpg

近江弁護士が民主党に問い合わせたところ、民主党は「9月29日に総務省に返還する」と言ったそうです。つまり昨日、民主党は国庫返還したはずです。

これで、マリ子さんの政治活動のために出た政党交付金の残りを、マリ子さんを追い出した側が、勝手に使うことにはならなったのです。とてもうれしいです。

政党交付金は、党(支部も)が解散したら国に返さなければなりません。総務省によると、2014年、民主党では4つの政党支部が解散したそうです。でも、秋田第3区総支部(三井マリ子代表)以外は、すべて残金はゼロ。マリ子さんが代表していた支部だけ、基金残金があったのです。

なぜかというと、「政党交付金の残金は返金が原則ですが、基金口座を作ってそれに移しておけば翌年使えます。基金口座は翌年使うための口座で、そのカネが残ることは、実際にはほとんどない」からだといいます。

私は、これまで読んだ裁判の文書や証拠から、松浦事務所の人たちが「基金口座をつくらなければ罰せられます」とマリ子さんを脅してまで基金口座を作らせたことを知っていました。そしてマリ子さんを秋田から追い出した。その後、マリ子さんは何度も選挙収支報告について見せてほしいと要求しますが、なしのつぶて。

不審に思ったマリ子さんは、秋田の選管や銀行などで調査を開始。銀行に行って「会計担当と連絡がとれない」と言ったら「紛失届」を出すようにアドバイスを受けます。マリ子さんは「紛失届」を出します。

後で、銀行は、マリ子さんに「松浦事務所の人が、銀行窓口においでになって基金口座からお金をおろせなくなったと、問い合わせがありました」と言ったそうです。ということは、松浦事務所がお金を下ろそうとした事実があったのです。

しかし、すでに基金口座の紛失届を出していたため、政党交付金は凍結されてしまったのです。その額440万1113円。民主党が国庫に返還した476万8900円の92%です。

この440万1113円は、マリ子さんが裁判に訴えることをしなかったら、マリ子さんを追い出した人たちが、勝手に使えたのです。そうならなかっただけでも裁判をしたかいがあったと思います。

それに、マリ子さんが裁判をしたおかげで、政党交付金について何もしらなかった私も、「政党交付金はおかしい」と自信を持っていえるようになりました。

次の裁判ですが、松浦大悟被告や松浦事務所の秘書たちの尋問に進むのかと私は思いました。でも、和解にむけて進行中で、少なくとも、次回は、証人尋問にはならないようでした。

次回は13回目の裁判で、11月4日11時15分。再度協議が続くのだそうです。

大倉 由紀子 (さみどりの会*)

【写真:森田祐子弁護士、三井マリ子原告、近江直人弁護士。9月30日秋田市内。撮影は佐々木厚子】

(*)2012年暮れ、2カ月にわたる立候補要請を受けて、三井マリ子さんは秋田移住して衆院選に出た。落選後、松浦大悟議員らに不明朗な会計処理をされ心身ともに損害を受けたと提訴した。さみどりの会は三井裁判を支援する会の愛称。「産むならば 世界を産めよ ものの芽の 燃え立つ森の さみどりのなか」という阿木津英の歌がある。女性は子どもだけでなく、世界を産み出すのだという意味だ。三井さんは、選挙演説に引用しては「私は新しい秋田を産み出したいのです」と結んでいた。選挙・裁判をきっかけにできた、女性と選挙・政治を考えるサイトさみどりの会ホームページには裁判関係の情報が掲載されている。
c0166264_15134969.jpg
[PR]
by bekokuma321 | 2015-10-01 08:14 | 秋田