政党交付金裁判

今日も(9月24日)、朝日は「検証 政党交付金20年」という記事を掲載しています。

9月7日 9月13日に続いて3回目です。今日の見出しは「高まる収入依存、自民6割、民主8割」。

2013年、自民党は150億6千万円、民主党は77億7千万円の政党交付金が交付されました。それぞれ全収入の6割、8割だというのです。政党交付金がなければ政党が存続できなくなっている現状にびっくりしました。 
                                         
朝日は、政党交付金ほしさのために、政治信条をかなぐり捨てている議員がいることを指摘します。いい例が維新の会。安倍首相寄りの大阪系議員は内閣不信任案に賛成したくなかったが、賛成と決めた党本部に従って賛成したというのです。離党させられると政党交付金を受けられなくなるからだと言います。大阪系議員は「先立つものがないと活動を続けられない。仕方ない」。

共産党が「政策立案能力が育たなくなる」と言っていますが、あたっています。共産党は唯一、政党交付金の受取りを拒否している政党です。

三井マリ子さんは、この政党交付金が不明朗に使われたと、秋田地裁で裁判を起こしています。日本で初めての「政党交付金裁判」ではないでしょうか。

私は、政党交付金について全く知りませんでしたが、裁判を支援しながら政党交付金について少しずつわかるようになりました。だいぶ前の裁判に出された証拠ですが、松浦大悟代表の2つの政党支部が受け取っていた政党交付金の額を見て、マルがひとつ多いのではと驚きました。
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[▲政党交付金入金額の推移。単位は円。「参1総支部」は参議院議員の組織、「県連」は民主党秋田県連。近江直人弁護士作成]

これも、裁判で知って、あきれたのですが、被告側は「政党交付金は選挙には使えない」と何度も三井さんに伝えていました(録音の証拠あり)。これが全くのでたらめだということは、今ならマリ子さんはすぐわかるはずです。でも、選挙当時はわからなかった。第一、候補者は朝から晩まで外で遊説ですから、会計は他人任せ、蚊帳の外です。

それをいいことに、民主党本部から秋田3区に来た政党交付金をできるだけ使わず、マリ子さんの後援会などのお金を使っていたのです。そうやって残した政党交付金を、マリ子さんの名で「基金口座」をつくってそこに移し替えていました。マリ子さんがいなくなれば、残した政党交付金を勝手に使えるからです。

民主党は、マリ子さんを秋田3区の政党支部の代表にしました。政党交付金は、そのマリ子さんの選挙・政治活動のために秋田3区の政党支部に交付されたのです。それなのに・・・。

政党交付金は国民の税金です。政党の健全な発展、民主政治のために作られたのだそうですが、とてもそうは思えません。

大倉 由紀子 (さみどりの会*)

▼朝日新聞2015.9.24「検証 政党交付金20年」(クリックすると大きくなります)
 

(*)2012年暮れ、2カ月にわたる立候補要請を受けて、三井マリ子さんは秋田移住して衆院選に出た。落選後、松浦大悟議員らに不明朗な会計処理をされ心身ともに損害を受けたと提訴した。さみどりの会は三井裁判を支援する会の愛称。「産むならば 世界を産めよ ものの芽の 燃え立つ森の さみどりのなか」という阿木津英の歌がある。女性は子どもだけでなく、世界を産み出すのだという意味だ。三井さんは、選挙演説に引用しては「私は新しい秋田を産み出したいのです」と結んでいた。選挙・裁判をきっかけにできた、女性と選挙・政治を考えるサイトさみどりの会ホームページには裁判関係の情報が掲載されている。
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by bekokuma321 | 2015-09-26 11:56 | 秋田