フェミニストは泣き寝入りしない

c0166264_10381458.jpgたった今、三井マリ子さんが書いた「陳述書2」を読み終えました。

2012年の衆院選において、彼女がどんな嘘と罠に嵌っていたかを私は初めて知ることができました。 

彼女の提起した問題は、彼女個人の問題ではなく、女性への警鐘でもあり、教訓でもある、とりわけ政界に身を置く女性、これから政治を志す女性たちにとって、学ぶべきことが無数にある、と私は確信しました。

思えば、彼女が遭遇した数々の嘘と罠は、彼女が提訴しなければ公にならなかったことです。彼女は、この事件の衝撃とストレスから身体が全く動かなくなるという症状に苦しみながらも、敢然と闘う道を選んでくれました。本当に感謝します。

「陳述書2」を読みながら、怒りでいっぱいになりました。矢も楯もたまらずパソコンに向かっています。どうしても抑えられない怒りは、次のような事実から来ています。係争中ですから、「事実」と言わずに「疑念」と言うのでしょうが、証拠が出されていて100%「事実」だと確信を持ったところだけ、書いてみます。

1.三井マリ子を政党支部の代表にして、政党交付金を受け取ることにした。手始めに、政党交付金が振り込まれる口座は、代表の三井の委任状なしに開設した。

2. 三井マリ子の個人口座や後援会口座から、三井に黙ってカネを引き出して、選挙・政治資金に使い、それに対して、支部に振り込まれた政党交付金は、余り手をつけずに繰り越しをした。三井には「政党交付金は選挙に使えない」などと真っ赤な嘘をついた。

3.選対の不真面目な実態は書きつらねればきりがないが、公選ポスターでさえ公費の半額分しか作成しなかったことは象徴的である。ポスターは公費でもポスター貼りは自費だから、枚数が多ければそれだけ労務費がかさむからだろう。しかも数少ないポスターでさえ、実際は貼らなかったのに貼ったことにして領収書を偽造して、その労務費を横領着服した。

4. 三井マリ子(代表である)が選挙の収支報告書を見せてほしいと何度か要求しても、それに応じなかった。

5. 民主主義の根幹である党の会議を、代表である三井が要求しても開こうとしなかった。

三井マリ子は、女性が馬鹿にされた時に毅然とした態度で今まで戦ってきました。根っからのフェミニストです。そのフェミニストを手玉に取ってやろうとしたとすれば、余りにも不埒な考えです。怒り心頭です。

私は議員をして長いのですが、議会という世界でも、女性というだけで、どれだけ馬鹿にされ、苦しめられてきたことでしょう。いつも戦場にいるような私たち女性議員です。

この瞬間ですら、痛みに耐えかね悲鳴を上げ、同志に助けを求めている女性議員はたくさんいます。しかしフェミニストは不正に屈しません。そのフロントラインで戦ってきたのは三井マリ子です。三井マリ子が泣き寝入りすると思ったら、大間違いです。

高橋ブラクソン久美子(埼玉県狭山市議会議員、さみどりの会*)


(*)2012年暮れ、2カ月にわたる立候補要請を受けて、三井マリ子さんは秋田移住して衆院選に出た。落選後、松浦大悟議員らに不明朗な会計処理をされ心身ともに損害を受けたと提訴した。さみどりの会は三井裁判を支援する会の愛称。「産むならば 世界を産めよ ものの芽の 燃え立つ森の さみどりのなか」という阿木津英の歌がある。女性は子どもだけでなく、世界を産み出すのだという意味だ。三井さんは、選挙演説に引用しては「私は新しい秋田を産み出したいのです」と結んでいた。選挙・裁判をきっかけにできた、女性と選挙・政治を考えるサイトさみどりの会ホームページには裁判関係の情報が掲載されている。
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by bekokuma321 | 2015-09-16 02:08 | 秋田