ノルウェー地方選2015

c0166264_132164.jpgノルウェーの地方選の結果が出た。労働党が大躍進し、保守党勢力の長かったオスロ市、ベルゲン市も第1党となった。

FEM-NEWSがえりすぐったニュースを2 つ紹介する。

オスロ市では、勢力を伸ばした緑の党が、右派と左派のどちらにくみするかが注目されている。緑の党は、政策的には左派だが、市長ポストを連立交渉のカードにしているらしい。

首都オスロ市の顔が緑の党になったら、それだけで大変化だが、その市長候補はパキスタン系ノルウェー人であるため、さらに注目をあびている(写真上 Facebookより)。彼の名はショアイブ・スルタン。パキスタンからの移民でノルウェー・イスラム団体の事務局長として、イスラム系ノルウェー人の権益のために働いてきた人だ。オスロ市長といえば東京都知事である。ノルウェーの多様性のシンボルとなりそうで、いいことだ。

一方、フィヨルドで有名な西海岸のソグン・オ・フィヨーラネ県は、「女性をトップに」というキャンペーンのシンボル的結果になった。

14日の地方選は、428の市の議員だけでなく19県の議員をも決める。市長と県知事は、それぞれの自治体で最大党の議員から選ばれることが多い。

c0166264_17697.jpgソグン・オ・フィヨーラネ県の県議会は、中央党が第1党となった。これまでは労働党が第1党で、県知事は労働党から出ていた。その県知事は女性だった。今回、彼女に変わる県知事も女性になりそうなのだ(写真)。そう、労働党の県議会議員候補リストのトップも、中央党のトップも女性だったのである。

しかも、ノルウェーには県会議員から選ばれる県知事とは別に、国が任命するフィルケスマンFylkesman(こちらも県知事と和訳されてきたので紛らわしい)と呼ばれる人がいるが、この県は、フィルケスマンも女性である。

そこで思い出すのは、ソグン・オ・フィヨーラネ県が催した、ある特別な施策である。

女性参政権獲得100周年の2013年のことだった。県庁、県立博物館、県立図書館など公共団体の共催で「ソグン・オ・フィヨーラネ県の女性の声プロジェクト」を企画運営した。歴史から忘れ去られそうな県内の大勢の女性たちの業績や社会貢献、さらに女性の権利獲得までの苦悩と抵抗の歴史などを重ねあわせて、パネル化し、冊子にして、ネットでも見られるようにしたのだ(写真下)。

予算も人手もなければできない大きな事業だった。県内全市の女性たちが知恵と時間を出し合った。県知事もフィルケスマンも女性だからこそ、やれたのではないか。

ソグン・オ・フィヨーラネ県は、女性から女性に知事職のバトンが渡されることがほぼ決まった。今度の知事はどんなことを女性のためにやってくれるのか、楽しみだ。

c0166264_052550.jpg


kvinnestemmer prosjektet
Sp far ordforerkjedet tilbake
muslim could be oslo mayor after poll shock
Stemmer kvinner inn
世界一民主的な国
[PR]
by bekokuma321 | 2015-09-16 01:37 | ノルウェー