国連平和維持軍の蛮行

c0166264_033838.jpg少し前の事件になるが、あらたな展開があったので、要訳して、報告する。

6月15日、スウェーデン外務大臣マルゴット・ウォールストーム(Margot Wallström)は、「アンダース・コンパス(スウェーデン人)を一時帰休させたのはおかしい。国連組織全体への信頼をゆるがすことになる」と国連を厳しく批判した。

彼女は、外務大臣になっても、フェミニストの視点で外交を続ける、たのもしい女性だ。

彼女が守ろうとしているアンダース・コンパスは、ジュネーブの国連人権機関で、30年以上も勤務してきた国連職員だ。彼は、昨年7月、フランスの平和維持軍が、子どもたちへの性的虐待をしたことを明らかにした。

4月30日の英ガーディアン紙によると、国連は、平和維持軍による子どもへの性虐待疑惑を「注意を怠って無視した」かどで有罪とされている。

ここでの問題は、国連は、そのいまわしい事件を起こした兵士に対処せず、告発したアンダース・コンパスに罪をきせたことだ。簡単にまとめると、彼は、国連の内部報告書を漏えいした罪で、今年3月解雇を言い渡された。それを不服とした彼は、いろいろ訴えて、次に一時帰休を命じられた。それにも不服だった彼は、一時帰休の取り消しを求めた。

アメリカの元外交官ジェームズ・ワッセルストロムは、アンダース・コンパス事件は、国連が内部告発者に背を向けたことを証明している、と語った。彼もまた、かつて、コソボにおいて上司の汚職を告発したら、国連軍によって、彼のほうが解雇されて逮捕された、のだという。

アンダース・コンパスに戻る。彼は、国連の内部報告書(編集前のもの)をパリの検察庁に提出した。その内部報告書には、中央アフリカにおいて、フランス平和維持軍が子どもたちを性的搾取したことが詳細に述べられていた。

昨年の6月に報告書はできあがっていた。しかし、事件は、アンダース・コンパスがフランス当局に直訴するまで明らかにされず防止策もとられなかった。

事態を重く見たフランソワ・オランド仏大統領は、その事件について真剣に取り組むと誓い、「もしも、フランス兵士が悪事をしたならば、容赦しない」と語った。フランスの司法当局は、6人以上の兵士を取り調べ中だという。

英ガーディアン紙によると、国連の報告書のタイトルは「国連軍による子どもへの性的虐待」。すべてのページに「丸秘」スタンプが押されている。空腹で、寝る家もない子どもたちに対して、フランス平和軍の兵士たちが、強姦やソドミーをしたことが詳細に述べられている。2013年12月から2014年6月まで。中央アフリカの首都バングイの空港近くにある「行き場のない人たちのセンター」。

ある子の証言――「1人は背が低くて、煙草をよくすっていた。もう1人はやせていてタバコはすわなかった。何が欲しいかと聞いてきた。私はおなかがすいていると応えた。すると背の低いほうの男が、パンツからペニスを出して、まずこれだと言った」

「痩せたほうの男のペニスは、私の友だちにした」

「ペニスは私たちにまっすぐ出して、口のあたりだった」

戦争の犠牲者である子どもに、なんということだろう。余りの卑劣さに反吐が出る。

国連が正しいか、スウェーデン外相が正しいか。答えは、はっきりしている。

Swedish minister slams UN over abuse leak case
UN accused of 'reckless disregard' for allegations of peacekeeper child abuse
UN aid worker suspended for leaking report on child abuse by French troops
Government Accountability Project
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by bekokuma321 | 2015-06-16 08:12 | 北欧