スノ―デン、ノルウェーの表現の自由賞を受賞

ノルウェーの「文学・表現の自由アカデミー」は、先日、エドワード・スノーデンに、表現の自由に貢献した賞を授与すると決定した。

「プライバシー保護に向けた取り組みと、個人情報保護の観点から、アメリカの情報収集活動に批判的な光を当てた」ことが受賞理由。賞金は110万クローネ(約158万円)。

賞はノルウェーの国民的作家ビョルンスティエルネ・ビョルンソン(Bjørnstjerne Bjørnson、1832ー1910)にちなみ、ビョルンソン賞と呼ばれる。文学・表現の自由アカデミーもノルウェーではビョルンソン・アカデミーと呼ばれるようだ。彼は、左派思想の持ち主で、若い時、国家反逆罪でドイツに亡命したといわれる。

ビョルンソン・アカデミーの理事長(styremedlem)は次のように、エドワード・スノーデンの功績をたたえた(仮訳FEM-NEWS)。

「彼は、私生活を危険にさらして、勇気を出して、深刻な個人情報保護違反を世に出した。そして、国家は、新技術を駆使して、自国民だけでなく他国民までをも監視できることを、知らせた」

「この問題は、プライバシー(個人情報)保護に関してだけではなく、表現の自由にとっても深刻である。なぜなら、国家権力から制裁を科されたり、政治的報復を受けるかもしれないとなると、自由にものを言えなくなる恐れや懸念がいやおうなく高まるからだ」

エドワード・スノーデンは、米中央情報局(CIA)元職員。アメリカ国家安全保障局 (NSA)による個人情報収集を暴露した内部告発者。アメリカ司法当局により逮捕命令が出されていて、現在ロシアに滞在している。

ノルウェーのアカデミー(ビョルンソン・アカデミーのこと)会長Hege Newth Nouriは、9月5日の授賞式にスノーデンがノルウェーを訪れた際、米国に引き渡されないようノルウェー政府に要請した。また、弁護士にも相談しているとされている。

昨年は、ノルウェーの元政治家が、スノ―デンをノーベル平和賞候補に推薦したというニュースもあったっけ。わが日本国に目を転じれば、「特定秘密保護法」なんぞを通して、スノ―デンが人生と命をかけて批判した、アメリカ国家安全保障局NSAの司令塔ともいうべき、アメリカ国家安全保障会議NSCをコピペした日本バージョンをつくった。ったく!

The Academy of Bjørnstjerne Bjørnson
Edward Snowden får Bjørnson-prisen
Får se hvor modige Norge er
国家か人権か:NSAを告発したスノ―デン
内部告発者保護決議

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      ▲オスロの国立劇場正面に立つビョルンスティエルネ・ビョルンソン像。

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▲オスロの国会近くの大通り。ヒトラードイツの占領下で、地下運動やサボタージュなどレジスタンスに身を投じたFreedom Fighterの像がある
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by bekokuma321 | 2015-06-08 01:32 | ノルウェー