博物館が明らかにするノルウェー国鉄 戦中の行い

c0166264_22402225.jpg「キャンプが解放された1945年5月8日、ノルウェーの医師たちは衝撃を受けた。目にしたのは、奴隷のような労働者たちだった」

ノルウェーから送られてきた報道記事の冒頭だ。

ノルウェーは、第2次大戦時、ヒトラーのナチスドイツの支配下にあった。報道によると、ノルウェー国営鉄道(NSB)は、当時、ナチスドイツに協力して営利を得ていた。

ナチスドイツが送りこんできた大勢のロシア人捕虜を、ろくに食事も与えずに奴隷のようにこき使った。ドイツが急がせた新しい鉄道ヌールラン線を延長するためだった。

この暗い過去が、5月8日(金)、子どもからお年寄りまで多くの人の目に触れるようになる。場所は、ノルウェー・ハマール市にオープンした「ノルウェー鉄道博物館」だ。

ノルウェー鉄道博物館館長で展示部長のビョルゲン・エバ・オースン(写真)は、こう語る。

「戦争が終わって70年。もう明らかにすべきです。ノルウェー国営鉄道は、恥ずべき歴史に向きあわなければなりません。この博物館の多くのスペースは、いかにノルウェー国営鉄道がドイツに協力したかにささげられます」

オスロからノルウェー在住ユダヤ人を強制収容所に輸送したことを、ノルウェー国営鉄道は認めてきた。それに加え、「博物館は、新証拠によって、トロンハイムからもユダヤ人を輸送していたことを証明します」と、彼女はいう。

ナチスのスワスティカを車両の前面に掲げて走るノルウェー鉄道列車の写真、ユダヤ人運搬によって対価を受けていた証明書・・・。

オスロにある「ノルウェー抵抗運動博物館」を何回か訪ねたことがある。ナチスドイツ下の傀儡政権に反対し、地下にもぐって闘い続けたレジスタンスの歴史を目の前で見ることができた。生々しい陳列品や生き生きとした解説・・・。レジスタンス運動に命をささげた多くのノルウェー人は逮捕され、収容所に送られ、虐殺された。

しかし、ノルウェーには、傀儡政権に従ってナチスに協力した暗い歴史もある。そのひとつが、2015年5月8日、ハマールにオープンする「ノルウェー鉄道博物館」で明らかにされる。

NSBに対して謝罪を求める声があがっている、という。

NSB tiet om jødetransport i 70 år
NSBs mørke spor
[PR]
by bekokuma321 | 2015-05-10 23:11 | ノルウェー