女性わずか1割_2015道府県議会選挙

4月3日告示、12日投票の道府県議選に女性はどのくらい立候補しているだろう。

朝日新聞によると、379人で11.6%。これは過去最高らしい。1割ちょっとなのに、史上最高とは・・・。

奇跡的に女性候補が全員当選しても、議会の男女比は、9対1。これは、民主主義ではない、男主主義だ。

立候補者の政党別男女比を表にしてみた。赤が女性候補。

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自民 96.4対3.6、 公明 91.1対8.9、 維新 90対10、 社民 83.8 対16.2 、 民主83.2対16.8、 共産 53.5対46.5。

表を見ると、共産以外いかに女性候補が少ないか、すぐわかる。わけても、自民党の少なさは目に余る。青一色に見えるほど、赤色が目立たない。議会は男の牙城、といわんばかりだ。この党に、女性活躍だ、地方創生だと言う資格など全くない。

議員とは、レプレゼンタティブ、代表者だ。女性の代表、障がい者の代表、お年寄りの代表、貧しい人の代表がいて、はじめて代表制民主主義だ。

一方、無投票で当選した人が501人もいた。その割合は21.9%と、こちらも過去最高らしい。無投票選挙区に女性が挑戦したらよかったのに、とつい考えてしまう。

が、事はそう簡単ではない。道府県議会選挙となると、供託金は60万円だ。当選なら供託金は返還される。しかし、逆に10%とれなかったら、どうなるか。

供託された60万円は返ってこない。それだけではない。公費で支払ったポスター、ハガキ、選挙カーなどの費用も請求される。落選者は、踏んだりけったりだ。

選挙費用は供託金だけではない。道府県議選は広域にわたるため、ポスター貼り、ビラ配布などをしてもらう助っ人さがしが大変だ。通常の生活をしてきた女性の周りに、ボランティアでポスター貼りを買ってでる知人がたくさんいるわけはない。夫の背後で“内助の功”役をする妻もいない。すると労務費が必要となり、選挙費用はふくらむ。

知人に、国会議員選挙に出て供託金を没収された女性がいる。ボロボロになった彼女は借金を返せなくなり、家出した。今も連絡がとれない。

こう考えると、女性を議会に増やすには革命的手段をとらなければ無理だ、と思える。たとえば、さきごろ候補者を「男女ペア制」にして、県議会をあっという間に男女半々に変えたフランスのように。

とはいえ、日本でも、政党からの立候補なら、無所属ほど過酷ではない。

たとえば民主党。「男女共同参画政党として出直す」という大目標を掲げたのは、2014年7月だった。そして、今回から道府県議会選に出る女性全員に50万円の「特別金」を出したと、報道されている。

これまで民主党は、新人女性候補に支援基金40万円を出してきた。WS基金と呼ばれる女性議員増支援策だ。今回は新人だけでなく、現職と元職も対象となる。よって、初めて立候補する女性の場合、支援基金、特別金、公認料などで計250万円を受け取ることができるという(毎日 2015.2.7)。

なら、さぞ民主党候補に女性が増えただろうーーとんでもない、民主党から出た女性はわずか16.8%だ(上表)。しかも、この中には、安倍自民党総裁とのツーショットチラシを配布した、千葉県の女性候補(民主党千葉県第3区総支部女性委員長、民主党千葉県連政策委員会幹事)も含まれる。情けなくて涙が出そうだ。

こうして見ると、都道府県会議員選挙はまだ男の牙城だ。次の市区町村議会選挙に期待するしかない。市区町村議会選には変化のきざしが見える。応援したい女性候補が増えて、私もうれしい。

フランス「男女ペア候補制選挙」
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約9割 「女性議員いたほうがいい」
女性ゼロ議会にしてはならぬ
女性議員を増やすために ~ノルウェー選挙に学ぶ~
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by bekokuma321 | 2015-04-10 18:21 | その他