2015年 03月 10日
ブラジル、女性デ―に女性への暴力撤廃法
ジルマ・ヴァナ・ルセーフ(1947年生)大統領が、女性デ―にあわせて、女性や少女に対する暴力を禁止する法に署名をしたのである。
この法は、ブラジルではマリア・ダ・ペンハ法(〝Maria da Penha" law)と呼ばれているそうだ。
報道によると、マリア・ダ・ペンハは、元夫から長年暴力を受け、2度も夫から殺害されそうになった。下半身麻痺となる重傷を負ったが、彼女は生き延びた。そして暴力反対運動に立ちあがった。
国際機関と連帯して、暴力男に甘いブラジル法体系の不備を訴え続けてきたという。
一方、署名したルセーフ大統領は、2011年にマダム・プレジデントに就任した。
彼女は、軍政下にあった1960年代には、非合法左翼ゲリラ組織の一員だった。秘密警察に2度も逮捕され、獄中で鞭や電気ショックによる拷問を受けた。20代半ばで出獄した彼女は、政党活動が合法化されるや、ブラジル労働党に入党。2002年にルーラ大統領(労働者党)が登場すると、その右腕として辣腕をふるう。そして、後継者として大統領選に立候補して初当選した。
大統領就任後は、閣僚の3分の1を女性にするなど、マッチョ国ブラジルの変革に着手した。そして2期目、彼女は、女性デ―にあわせて、女性への暴力撤廃法を誕生させた。
■Brazil femicide law signed by President Rousseff
■Maria Da Penha Maia Fernandes v. Brazil
■Decent Work for Women is Essential for Equality!
■ワールドカップとジェンダー:ブラジルの女たち