女性や若者を非正規にしないためにゼネスト

1月28日、水曜日、ノルウェーはゼネストだった。

電車、飛行機、学校、病院・・・ 報道によると、150万人がストに参加したという。

日本でいえば、連合から全労連にいたるまで、ほぼすべての労働組合が一斉にストをしたことになる。

理由は―― 「労働環境法」の政府改正案に反対だからだ。労働環境法は、ノルウェーが誇る、働く人たちの権利が細かく決められている法律だ。たとえば、週37.5時間労働、残業時間は年300時間以下という規制がある。さらに公務職場の全ての人に、フレックスタイム制が確保されている

スト参加者によると、政府改正案では、常勤労働者が減らされ、シフト時間が長くされ、長時間労働が増え、日曜日勤務が増えるから、これは改悪であり、許されないという。

飛行機がストで飛ばなくなってしまった乗客は、空港に足止めされて、「働く人たちに必要なことです。ストをすることはいいことです」とコメントしている(NRK)。

LO(連合)代表ゲル・クリスチャンセンGerd Kristiansenは、労働環境法が改悪されると、女性と若者に大変な打撃となる、と強調する。

ノルウェーの非正規労働者(非常勤職ではない)は10%以下であり、この割合は長年続いている。労働環境法で縛られているため、非正規労働者は正規労働者への転換が多い。

しかし、政府案のように改悪されると、雇用主は非正規労働者を簡単に雇えるようになる。非正規労働者は、自らの家を買うためにローンを組んだりできなくなるという。

LO(連合)代表ゲル・クリスチャンセンGerd Kristiansenは、北部ノルウェーの農家の生まれ。17歳で、シングルマザーとなり、バレンツ海のトロール船で働き続けた女性だ(写真下)。

ノルウェーは現在、保守中道の連立政権。

ノルウェーの人口は500万人ほどだから、日本の25分の1。つまり、日本で3750万人がストをして政府に異議を申し立てたことになる。ヒェーッ!


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追記:報道によると、ノルウェーではじめてノルウェー国教会の牧師たちもゼネストに参加した。アーメン!
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by bekokuma321 | 2015-01-29 18:19 | ノルウェー